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VACHERON CONSTANTIN | ヴァシュロン・コンスタンタン 2025新作 ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ・テンポリス・デュオ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2025新作 ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ・テンポリス・デュオ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」

 ミニット・リピーター、スプリットセコンド・クロノグラフ、トゥールビヨン調速装置をひとつの腕時計の中に組み込むことは技術的挑戦であり、これまでに実現された例はほとんどありません。「レ・キャビノティエ・テンポリス・デュオ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」では、この3つの複雑機構に、ヴァシュロン・コンスタンタンが誇る最新の技術革新と素材への弛まぬ研究が注がれています。700個近くの部品で構成されたキャリバー2757 Sは、装飾と手作業による仕上げにも特別なこだわりが表れ、複雑なサファイアクリスタルダイヤルと45mmの18Kピンクゴールド製ケースのサファイアケースバックからその技巧を眺めることができます。卓越した技術の粋を結集したこのタイムピースは、機械式時計を時を刻む芸術作品へと昇華させました。


歴史あるノウハウの進化

「レ・キャビノティエ」の新作に搭載された複雑機構は、ヴァシュロン・コンスタンタンの中心的価値観のひとつである、時計製造技術の世代を超えた継承を体現しています。1819年にメゾンが製作した独立式デッドビートセコンドとクォーター・リピーターを備えた懐中時計は、この種の時計の先駆けとなるものでした。デッドビートセコンド機構は、時の微小な単位をより正確に計測するため、18世紀後半にさまざまな時計メーカーによって開発されました。この機構は独自の輪列を持つ独立したメカニズムとして設計され、通常の計時機能とは別に秒針を停止・再開させることができるため、クロノグラフの前身ともみなされています。

 スプリットセコンド・クロノグラフ機構は同軸上に2本の秒針を配します。2本目の針を停止させて中間タイムを計測することができ、それを再スタートさせると1本目の針に追いつく仕組みです。1831年に単針のシステム、1838年に2本針のシステムが登場すると、ヴァシュロン・コンスタンタンはいち早くこの技術を自社の懐中時計クロノグラフに取り入れました。

 メゾンのチャイム機構付き時計もまた、歴史に深く根差しています。時・15分・分を音で告げるミニット・リピーターは、任意で作動させることができ、2世紀以上にわたりヴァシュロン・コンスタンタンの時計製造において重要な要素であり続けています。製造台帳に最初に記録されたメゾンのチャイム時計は、1806年のクォーター・リピーターを備えたゴールド製の懐中時計です。

 以来、メゾンはチャイム機構やリピーター機構に関する専門性を確立しています。1827年に製作したメゾン初のグラン・ソヌリおよびプチ・ソヌリ搭載の時計は、そのノウハウを示す印象的な例です。1940年代初頭のリファレンス 4261では、厚さわずか3.28mmのムーブメントにミニット・リピーターを組み込みました。そして、リファレンス 57260では、グラン/プチ・ソヌリ(前者はウェストミンスター・チャイムを採用)とミニット・リピーター、アラームを含む57もの複雑機能を組み込む偉業を達成しました。

 トゥールビヨンもメゾンの歴史とともに進化を遂げてきました。重力の影響を軽減することで等時性を大きく向上させるこの機構は、1901年、パリの顧客から注文を受けて製作されました。以来長年にわたり、メゾンの時計師は多軸構造をはじめとする新技術を生み出し、トゥールビヨンの技術革新を推し進めてきました。球体ヒゲゼンマイを備えた2軸トゥールビヨン搭載の腕時計「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン」と、3軸トゥールビヨン調速機を備えた「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」は、その専門性を物語るにふさわしいタイムピースです。

 トゥールビヨン調速装置を備えるムーブメントにクロノグラフとミニット・リピーターを組み合わせた例は、一部の優れた懐中時計に見られるものの、腕時計では今なお稀です。ヴァシュロン・コンスタンタンは、270年にわたりメゾンを象徴する複雑機能を搭載した時計の伝統に則り、新たなタイムピースを製作する機会と捉えました。高級時計製造の最も象徴的な3つの複雑機構であるクロノグラフ、ミニット・リピーター、トゥールビヨンは、製作の難易度が極めて高く、ましてやそれらを組み合わせることは至難の技です。メゾンはこの課題に挑み、2022年には、稀有で独創的な組み合わせを単一のメカニズムで実現するキャリバー2757を、「レ・キャビノティエ」からユニークピースとして発表しました。

「レ・キャビノティエ・テンポリス・デュオ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」を手掛けた時計師は、等時性をさらに向上させるため球体ヒゲゼンマイを採用した新たなムーブメントを開発し、これにより、オープンワークのダイヤルからムーブメントの美しさと複雑性を堪能できる、唯一無二のタイムピースを完成させました。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2025新作 ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ・テンポリス・デュオ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」

時計製造の卓越性

 キャリバー2757 Sは696個の部品で構成され、特にクロノグラフ機能に関してはパフォーマンスを重視して設計されました。その複雑さにも関わらず、時計師はメゾンの哲学であるエレガンスに忠実に、厚さわずか10.4mm、直径33.3mmという精緻なムーブメントを完成させました。

 自社製のキャリバー2757は、スプリットセコンド・クロノグラフのために追加したプレートにおいて、動作の効率性を高めるよう部品の配置を綿密に計算して設計されています。この最適化により実現したムーブメントの薄型化は、新素材の採用によってさらに完成度を高めています。輪列の一部の歯車は、チタンで製造されたり、ニッケル-リンで電鋳されています。また、秒針のブレを防ぐため歯車の噛み合わせを改良したヴァシュロン・コンスタンタン独自の歯形設計を採用しています。

 研究を重ねた結果、クロノグラフ秒針には剛性を備え、極めて軽量なアルミニウムが使用されています。また、注油を必要としない超軽量素材のシリコンを、スプリットセコンドのレバーとアイソレーターに用いています。部品の軽量化と摩擦の低減により、香箱が放出するエネルギーの損失を抑え、クロノグラフ作動時でも約50時間というパワーリザーブを確保し、パワーリザーブ表示は裏蓋に配置されています。

 ムーブメントは毎時18,000回で振動し、1/5秒単位の精度の計時を可能にします。中央の2本の秒針が経過時間をダイヤル外周のミニッツトラック上に示し、2時位置には30分積算計が配されています。極めて高度な精度が求められる機能であることから、メゾンの時計師はクロノグラフ用とスプリットセコンド用として、2つのコラムホイールを備えた構造を選択しました。

 クロノグラフの基本操作(スタート/ストップ/リセット)は、2時位置のモノプッシャーで、そしてスプリットセコンドの操作(ストップ/リセット)は4時位置のプッシュボタンで行います。後者を押すと、一方の針は動き続けたまま、スプリットセコンド針が中間タイムで停止します。もう一度ボタンを押すと、スプリットセコンド針が動いている針に瞬時に追いつき、2本の針が重なって動き続けます。


求心式調速ガバナーと球体ヒゲゼンマイ

 キャリバー2757 Sのミニット・リピーターにも、ヴァシュロン・コンスタンタンの技術革新が活かされています。そのひとつが画期的なフライング・ストライク・ガバナー(調速機)です。この装置は、ガバナーの回転軸でブレーキの役割を果たすよう形作られた2つのウェイトを備え、リピーターのゼンマイが発するエネルギーの流れを平滑化します。ここでは、遠心力と求心力という相反する力を利用し、ガバナーが回転すると、遠心力によってウェイトの片端が外側に向かって回転するため、もう一方の端が回転軸にブレーキをかけます。これにより、回転と打鐘のリズムが一定に保たれます。

 このガバナーのメカニズムは無音で動作し、打鐘のリズムと持続時間の両方を制御します。そのため機械的な「雑音」は一切生じず、澄みきった音色が際立ちます。この機構の特徴は、遠心力を利用してガバナーの回転軸上で「モーターブレーキ」として機能するよう、特別な形状に設計された2つのフライウェイトにあります。これにより、香箱が放出し、ガバナーによって制御されたエネルギーが均一に保たれます。

 6時位置に配されたトゥールビヨンには、球体ヒゲゼンマイが搭載されています。この形状によってゼンマイが同心を保ちながら拡張・収縮することにより、等時性が向上します。メゾンの象徴であるマルタ十字から着想を得た特徴的なトゥールビヨン・キャリッジは、手作業で面取りを施したブリッジに支えられ、1分間に1回転し、軸に取り付けられたスモールセコンドが秒を示します。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2025新作 ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ・テンポリス・デュオ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」

高度な技術を際立たせる高級時計製造ならではの仕上げ

 新作「レ・キャビノティエ・テンポリス・デュオ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」の美学を象徴するのが、透明なサファイアクリスタルダイヤルです。厚さわずか0.5mmのサファイアクリスタルには、複雑な仕上げが組み合わされています。ポリッシュ仕上げとフロスト仕上げが交互に施されたカウンターを18Kゴールドのリングで囲み、さらにサファイアクリスタルディスクの裏側にはメタル加工が施されています。アワーマーカーにはグレーのNAC処理を施し、クロノグラフマーカーはエングレービングし、インクを塗布しています。30分積算針と2本のクロノグラフ秒針は、アルミニウムにPVDコーティングが施されています。オリーブグリーンの色合いが、45mmのピンクゴールド製ケースに合わせたグリーンのアリゲーターストラップと調和しています。

 サファイアクリスタルのダイヤルとケースバックは、ムーブメントの部品に施した手仕上げの技を披露し、時を刻む芸術作品としての美しさを際立たせています。面取り、ポリッシュ仕上げ、サテン仕上げ、グレイン仕上げ、ペルラージュ仕上げ、エングレービング、ビーズブラスト仕上げなど、多彩な仕上げが反射と光の魅惑的な競演を生み出します。

 ダイヤルを通して見えるスケルトン加工のブリッジは、側面に手作業でヘアライン仕上げと面取りを施し、表面には円形サテン仕上げが加えられています。歯車のホゾ磨きとポリッシュ仕上げを施し、アームに面取りが施されています。特にチタン製の歯車では、専用の工具を用いた繊細な作業が求められます。動くパーツのメタリックな色合いと、ブリッジや地板に施したブラックのNACコ ーティングとのコントラストが際立ちます。

 ムーブメントの裏側には、時計師が施した装飾を見ることができます。ブラックカラーのブリッジは、余分な箇所を削ぎ落した後に手作業で細かなサンドブラスト円型サテン仕上げ仕上げを施し、手作業で側面はヘアライン仕上げ、縁にはポリッシュ仕上げの面取りが施されています。また、受け石とネジのためのくぼみにも、手作業による面取りとミラーポリッシュ仕上げが施されています。ブラックのブリッジ、ポリッシュ仕上げの縁取り、そして動くパーツのゴールドトーンによるコントラストが、ムーブメント構造の美しさを一層高めています。ストライク機構のガバナーには、ジャン=マルク・ヴァシュロンに敬意を表して「JMV」のイニシャルが刻印されています。ガバナーを支える半円形のブリッジには、8時間もの緻密な作業を要するラウンドポリッシュ仕上げが施されています。

 このムーブメントは細部へのこだわりから、部品の仕上げには組み立てやケースへの組み込みの2倍の時間が費やされました。18世紀の「キャビノティエ」と呼ばれる熟練職人たちがそうであったように、このタイムピースも、ひとりの時計師が部品の仕上げから、組み立て、調整、ムーブメントのケーシングに至るまで、すべての工程を手掛けました。これは、世代を越えて時計製造の技の継承に取り組むヴァシュロン・コンスタンタンの姿勢を雄弁に物語っています。

Les Cabinotiers Temporis Duo Grand Complication Openface
レ・キャビノティエ・テンポリス・デュオ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス

Ref:9750C/000R-215C
ケース径:45.0mm
ケース厚:16.4mm
ケース素材:18K(5N)ピンクゴールド
ストラップ:グリーンのミシシッピ アリゲーターレザー、18K(5N)ピンクゴールド製フォールディングクラスプ
ムーブメント:手巻き、Cal.2757 S、約58時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)、61石
仕様:オフセンターの時・分表示、トゥールビヨン上にスモールセコンド、クロノグラフ、スプリットセコンド・クロノグラフ、30分積算計、ミニット・リピーター、ケースバックにパワーリザーブ表示、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:ユニークピース、裏面に≪PIÈCE UNIQUE≫≪Les Cabinotiers≫の文字と≪AC≫紋章の刻印

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2025新作 ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ・テンポリス・デュオ・グランドコンプリケーション・オープンフェイス」


※2025年6月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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