2011年は、「ブラック・クロコ(BLACK CROCO)」のコレクションや「ギガ・トゥールビヨン(GIGA TOURBILLON)」で話題をさらい、それが好調なセールスを記録したフランク・ミュラー。2012年となった今年は、これらのコンセプトをさらに推し進め展開させた充実の新作で我々を迎えてくれた。
まずは「ブラック・クロコ」である。ストラップに用いるクロコダイルのパターンをケースや文字盤にまで展開し、強烈なインパクトを残したこのコレクションが、2012年、さらに充実。フランクならではの機能であるクレイジーアワーズや3か国の時刻が読み取れるマスターバンカーも登場し、幅広い選択肢を提供してくれる。
その一方で2012年はレディス・ラインの拡充も目玉だ。久々の小型レディス・モデルとなる「パスティーユ プティ(Pastille Petit)」や、世界最小の自動巻きトゥールビヨンである「レディ トゥールビヨン オートマティック(LADY TOURBILLON AUTOMATIC)」など、魅力的な女性用モデルが多数、登場した。
そして、フランク・ミュラーの原点とも言うべきヴィンテージへの回帰も話題のひとつ。そのシンボルが、ズバリ「ヴィンテージ」と命名されたコレクション。これにはトノウ・カーベックスとラウンド・モデルが用意され、シンプルでピュアな魅力を発散。これを手にして、どこかホッとするのは、決して私だけではないだろう。