2011年のバーゼル・ワールドで発表した「パイロット(Pilot)」が大ヒットを記録し、このジャンルにおけるリーディング・ブランドのひとつに躍り出たゼニス(ZENITH)。2012年はそれを受け、まさに"パイロット・イヤー"と呼ぶにふさわしい布陣でバーゼルに臨んだ。
その代表作が「パイロット アエロネフ タイプ20(Montre D'Aeronet Typy 20)」。これはゼニス初の懐中時計ムーブメント搭載の腕時計であり、歴史的な傑作高精度ムーブメントを積んだヒストリカルなパイロットウォッチへの最大限のオマージュ(賛辞)となっている。
さらに1940〜60年代の軍用パイロットウォッチをモチーフとした「パイロット ビッグ デイト スペシャル(Pilot Big Date Special)」など、ヴィンテージ感覚溢れる航空用腕時計がラインナップされた。
しかし、ゼニスの新作パイロットウォッチはノスタルジックなだけではない。それを証明するのがワールドタイムやアラーム機能を装備する「パイロット ダブルマティック(Pilot Doublematic)」。そこにゼニスの先進性と高い技術を見ることができる。
一方、シンプル・ウォッチの分野にも新顔が登場した。それが「エスパーダ(Espada)」。傑作自動巻きクロノグラフ「エル・プリメロ(El Primero)」からクロノグラフ機構を外したというこの新作は、単なる懐古趣味に留まらないモダンさも併せ持つ三針デイト・モデル。今後、ゼニスのシンプル系ラインの核になっていきそうな予感がする。