2011年は、時計師フランク・ミュラーと宝飾師でありケース・メーカーのバルタン・シルマケスによって、時計ブランド「FRANCK MULLER」が創設されて20年となる節目の年。それだけにウォッチランドとして最高の技術と類い希なるセンスを注ぎ込んだ注目すべき新作が多数、出品された。
たとえば「カサブランカ カモフラージュ グレー(CASABLANCA CAMOUFLAGE GREY)」では、サテン仕上げのケース&ブレスレットにグレー・グラデーションのカモフラージュ柄を組み合わせることで、極めて男っぽい新たな「カサブランカ(CASABLANCA)」が誕生。しかも、落ち着いた色合いなので、スーツに合わせても違和感がないところが上手い。
また、10日間ものロング・パワーリザーブと大型のトゥールビヨン装置を備える、その名も「ギガ トゥールビヨン(GIGA TOURBILLON)」には、徹底的な肉抜き加工が施されたスケルトン・バージョンが登場。ウォッチランドの高度な技術を見せつけた。
そして、2010年10月に開催されたモナコでのW.P.H.H.で発表されたハイジュエリーモデルの「キャトル・セゾン(Quatre Saisons)」もお目見えし、華やかなW.P.H.H.に、さらなる華やかさをもたらしたのである。
これらの新作はW.P.H.H.終了後、わずかな期間をおいて発売されるものも多く、リリースから発売までのタイムラグが縮小されていることも2011年の大きな特徴。これは時計愛好家にとって朗報となるに違いない。