BASEL WORLD2011 TAG HEUER New Model | 2011年 タグ・ホイヤー新作情報

　 2011年のタグ・ホイヤーはいつにも増して精力的だ。1月のSIHH会期中に、ジュネーブ市内にて大掛かりな"プレ・バーゼル"のイベントを開催。いきなり1/100秒を計測するクロノグラフ「ホイヤー カレラ マイクログラフ 1/100th クロノグラフ（Heuer Carrera Micrograph 1/100th Chronograph）」を発表してしまう。

　 通常の時計メーカーであれば、これだけでも十分にニュースなのだが、タグ・ホイヤーではバーゼル・ワールドに隠し玉を用意していた。

　 プレスデイに行われたプレスカンファレンスにて発表されたのは、世界で初めて1/1000秒を計測するコンセプトウォッチ「マイクロタイマー フライング 1000（Microtimer Flying 1000）」。CEOであるジャン-クリストフ・ババン氏はこの時計を、「火星着陸にも匹敵する偉業」と讃えた。

　 プロトタイプが数少ない為、残念ながら実際に動いている時計を見る事はできず、動画での説明となったが、センターのクロノグラフ秒針は、0.1秒で一回転するためその動きを目視することは不可能だという。

　 このコンセプトウォッチでは、もうひとつ判読しやすいレイアウトにも力を入れている。センターのクロノグラフ秒針（黄色）は、1/1000と1/100の位を示し、6時位置で1/10秒を、そしてセンターから出るもうひとつのクロノグラフ針で1/12分を表示する。この圧倒的な計時パフォーマンスをきちんと判読できるため、実用的に使うことすらもできるのだ。

　 もちろん通常モデルも充実しており、根幹モデルである「カレラ（Carrera）」は、3つのバリエーション展開へと拡大した。既存の「カレラ」、昨年から始まった自社製クロノグラフモデルの「カレラ 1887 クロノグラフ（Carrera Calibre 1887 Chronograph）、そして新たに「カレラ ヘリテージ クロノグラフ（Carrera Calibre 16 Heritage Chronograph）」が加わり、ますます選択の悩みが増えてしまった。

　 今年はどのメーカーも新作が少なめだったが、タグ・ホイヤーだけは別格。多数の新作モデルを揃えており、充実のスタートを切っている。

• カレラ ヘリテージ クロノグラフ（Carrera Calibre 16 Heritage Chronograph)
• カレラ 1887 クロノグラフ （Carrera Calibre 1887 Chronograph）
• モンツァ 復刻モデル（MONZA Automatic Chronograph Calibre 36 Re Edition)
• モナコ Twenty Four レーシング（Monaco Twenty-Four Racing Calibre 36 Chronograph）