
2011年のタグ・ホイヤーはいつにも増して精力的だ。1月のSIHH会期中に、ジュネーブ市内にて大掛かりな"プレ・バーゼル"のイベントを開催。いきなり1/100秒を計測するクロノグラフ「ホイヤー カレラ マイクログラフ 1/100th クロノグラフ(Heuer Carrera Micrograph 1/100th Chronograph)」を発表してしまう。
通常の時計メーカーであれば、これだけでも十分にニュースなのだが、タグ・ホイヤーではバーゼル・ワールドに隠し玉を用意していた。
プレスデイに行われたプレスカンファレンスにて発表されたのは、世界で初めて1/1000秒を計測するコンセプトウォッチ「マイクロタイマー フライング 1000(Microtimer Flying 1000)」。CEOであるジャン-クリストフ・ババン氏はこの時計を、「火星着陸にも匹敵する偉業」と讃えた。
プロトタイプが数少ない為、残念ながら実際に動いている時計を見る事はできず、動画での説明となったが、センターのクロノグラフ秒針は、0.1秒で一回転するためその動きを目視することは不可能だという。