
2007年1月に発表された、完全自社開発による新型コーアクシャル・ムーブメント「Cal.8500/8501」の誕生以来、オメガでは新たな世紀の構築に向け、静かな革命が進行中だ。その象徴とも言うべき新型ムーブメントが、2011年3月のバーゼル・ワールドで発表された「Cal.9300/9301」。ベースとなったのは「Cal.8500/8501」であり、このタイプのキャリバーでは初のクロノグラフとなる。特徴は、文字盤3時位置に胴軸で配置された60分と12時間の積算計。この新型ムーブメントは「シーマスター プラネットオーシャン 45.50mm クロノグラフ(Seamaster Planet Ocean 45.50 MM Chronograph)」および「スピードマスター コーアクシャル クロノグラフ(Speedmaster Co-Axial Chronograph)」に搭載されている。その外観は2インダイアルのレトロな雰囲気だが、機能は極めて先進的。これが現在のオメガの方向性を端的に示している。