
昨年(2010年)のバーゼル・ワールド直前は、ブルガリ・グループの傘下にあった「ダニエル・ロート(Daniel Roth)」と「ジェラルド・ジェンタ(Gérald Genta)」の両ブランドを、ブルガリ(BVLGARI)ウォッチのコレクションのひとつとして統合する事が発表された。そして2011年のバーゼル・ワールドの前に突如飛び込んできたニュースが、『LVMHグループがブルガリ(BVLGARI)を買収した!』ということ。
LVMHグループといえば、時計メーカーも属する巨大ラグジュアリー・コングロマリットだ。もちろん2011年の新作時計には直接関係ない話だが、今後のブルガリウォッチはどうなってしまうのか…。これも取材の大きなテーマとしてブルガリ・グループのブースに出向いた。
PR担当者と話してみるとその真相はシンプルなモノで、お互いの株式を交換し、ブルガリ(BVLGARI)はLVMHグループの第二株主になるということ。ブルガリ(BVLGARI)の創業者ファミリーなども健在のままであり、会社自体に大きな変更はない。むしろ資本が強化されたとみてもいいだろう。