ジャガー・ルクルトの新たな試みが満載だった2007年、「
デュオメトル クロノグラフ」の登場は、マニュファクチュールゆえの発想と技術力を見せつけた。また175周年を迎えた2008年は1960年代のダイバーズ・ウォッチを見事に復刻させた「
メモボックス・トリビュート・トゥ・ポラリス」をはじめ、「コレクション1833」、「
レベルソ・ジャイロトゥールビヨン 2」が大きな話題に。その技術とデザインの絶妙なバランスは、さすがという他ない。

近年「ミレネリー」シリーズがめざましい発展を見せる中、2007年は独自の
オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)脱進機を裏表逆に搭載して文字盤側に配置し、秒針が1秒ごと、リズミカルにジャンプするように運針する「
デットビートセコンド」が登場。また、続いて2008年はデザイン面でも粋な展開に。ピアノの鍵盤をモチーフに、マザーオブパールのオフセンターディスクが大胆な「
ミレネリー“ピアノフォルテ”リミテッドエディション」で、優雅でモダンクラシックなミレネリーの世界にさらなる可能性を広げた。


機械式時計最高峰とも呼ばれる、
A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SÖHNE)。2007年は、31日間にも渡って常に安定したトルクを維持しながら動き続ける、驚愕のパワーリザーブを備えた「
ランゲ 31」を発表して、センセーショナルな衝撃を与えた。2008年は、世界初のトゥールビヨン用ストップセコンドを搭載し、時刻を秒単位で合わせることを可能にした「
カバレット・トゥールビヨン」が登場。快進撃を続けるA.ランゲ&ゾーネの次の一手が楽しみだ。
