極細24金の金糸で描かれる幾何学模様の芸術時計

ルイ・エラールのメティエ・ダール・コレクションに、新たな作品「Noirmont Métiers d'Art FIL D’OR Wire Art（ノワールモン メティエ・ダール フィル・ドール ワイヤーアート）」が加わります。2025年9月末発売予定、税込予価は1,094,500円です。

WIRE ARTによる革新的文字盤

39mmのステンレススティール製ケースに収められた文字盤は、深みのある黒ラッカーをベースに、WIRE ARTの技術で装飾されています。2,320本の極細24金の金糸が幾何学的なキューブ模様を描き、さらに3,660個のはんだ付け点がチャプターリングとアワーマーカーを形成。

一本一本の金糸は、顕微鏡下で3秒ごとに1本ずつ丁寧に溶接され、45分をかけて文字盤が仕上げられます。手作業による高度なマイクロソルダリングは、機械では実現できない精密さと唯一無二の質感を生み出します。

ロジウムメッキを施した剣型の針は、上部にサテン仕上げ、エッジ部分はダイヤモンドポリッシュ加工。黒と金のコントラストの中でも優れた視認性を確保しています。

伝統と革新の融合

FIL D’ORは、ルイ・エラールのクラフツマンシップ精神を体現するモデルです。手頃な価格帯を維持しつつ、極めて高度な技術と芸術性を融合させ、手に取りやすくしながらも希少性を保っています。

文字盤のキューブモチーフは、過去に発表された手彫りギョーシェ（2021年）やミニチュアウッドマルケトリ（2023年）の3Dチェッカーボードの系譜に連なるもの。トロンプ・ルイユ的な幾何学模様を、髪の毛の3分の1の細さ（25ミクロン）の24金糸で描くことで、視覚的な立体感と輝きを実現しています。

WIRE ART（ワイヤーアート）

文字盤装飾を手掛けたのは、シルヴィ・ヴィラ × マーク・ミールブラッドによるスイスのWIRE ART。2017年に設立された同工房は、サントクロワの高台にある修復された家族経営の農家に拠点を構えています。

時代遅れのワイヤーボンディングマシンに新たな命を吹き込み、マイクロソルダリング技術を純粋な視覚芸術へと昇華。髪の毛ほどの極細金線を複雑な幾何学模様や光り輝くテクスチャに変換し、特許技術としても認められています。

製品概要
品名：Noirmont Métiers d'Art FIL D’OR Wire Art
品番：LE34248AA52BVA158
ケース：ステンレススティール
ケース径：39mm
ガラス：両面無反射コーティングサファイアガラス
ムーブメント：SW261-1（自動巻）
機能：時・分表示
文字盤：ブラックラッカー、WIRE ARTによる24金金糸装飾
ストラップ：ライトベージュグレンインカーフレザー（クイックチェンジ式）
バックル：エングレービングピンバックル
ベルト幅：20mm
生産国：スイス
発売時期：2025年9月末予定
税込予価：1,094,500円

極細金糸を織り上げた文字盤は、ルイ・エラールの伝統的クラフツマンシップと、WIRE ARTの革新的技術が融合した作品。見る角度によって変化する立体感と輝きは、時計愛好家にとって唯一無二の存在感を放ちます。