4大複雑機構をクオーツで実現した
グランドコンプリケーション
誕生20年を祝う記念限定モデルが登場

『カンパノラ AH4086-05E』には、夜空に振り注ぐ星々をイメージし「皨雨（ほしのあめ）」、『カンパノラ AH4086-13L』には、月あかりがきらめく大海原をイメージし「蒼波（そうは）」という名称が与えられている。ムーンフェイズやクロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーターという4大複雑機構を搭載するグランドコンプリケーションモデル。

　我が国が誇るコンプリケーション・ウオッチ・コレクションのひとつが、シチズンが2002年に発売した「CAMPANOLA(カンパノラ)」のグランドコンプリケーションモデルだ。

　このグランドコンプリケーションモデルから2022年の新作として登場したのが、ここで紹介する『カンパノラ AH4086-05E』と『カンパノラ AH4086-13L』というふたつのモデルである。

「皨雨（ほしのあめ）」というロマンチックな名前がつけられた『カンパノラ AH4086-05E』は、夜空に降り注ぐ星々をイメージし、漆黒の漆に金色粉を蒔いた豪奢な文字板が特徴。そして、このモデルはムーンフェイズ、クロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーターを搭載したグランドコンプリケーションである。

　そしてもうひとつの『カンパノラ AH4086-13L』は、「蒼波（そうは）」と命名されている通り、月夜に光る蒼い海がモチーフ。その文字板は青い漆に金属粉末を練りこみ、月の光を受けてキラキラと輝く夜の海を想起させる。

　こちらのモデルもムーンフェイズ、クロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーターを搭載したグランドコンプリケーション。

　どちらのモデルにも、シチズンによりクオーツで実現された複雑機構の技術と日本伝統の漆塗りの技術を融合させることで、古典的な複雑時計の機能とそれを持つ喜びを存分に味わうことができるのだ。

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  カンパノラ AH4086-05E
  皨雨
  シチズンのグランドコンプリケーション発売20周年記念モデル。ブラック&ゴールドカラーの豪奢なダイヤルが大きな特徴。※LWG（レザーワーキンググループ=レザーに関わるブランド、タンナー、薬剤メーカーの3者で構成される国際団体）の認証を受けたマットブラックのワニ革ストラップに金色のステッチをあしらう。「シチズン フラッグシップストア」および「シチズン プレミアムドアーズ」限定モデル。
  
  Ref.： AH4086-05E
  ケース径：43.0mm
  ケース厚：16.5mm
  ケース素材：ステンレス（デュラテクトプラチナ）
  防水性：日常生活用防水
  ストラップ：ワニ革（LWG認証※）
  ムーブメント：CAL.6772、月差±20秒
  仕様：ミニッツリピーター、ムーンフェイズ、パーペチュアルカレンダー、 クロノグラフ、24時間表示、電池寿命約2年、シチズンオーナーズクラブ登録により3年間メーカー保証
  限定：120本
  価格：517,000円（税込）

  ※LWG（レザーワーキンググループ）：レザーに関わるブランド、タンナー、薬剤メーカーの3者で構成される国際団体。環境への配慮や製造工程における安全性などを評価し、厳格な審査をクリアしたタンナーには認証が付与されます。

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  カンパノラ AH4086-13L
  蒼波
  こちらもシチズンのグランドコンプリケーション発売20周年記念モデル。月夜に照らされた夜の海をイメージした文字板に合わせ、マットブルーのワニ革ストラップには金色のステッチを施すことで品のある華やかさをさらに高めている。「シチズン フラッグシップストア」および「シチズン プレミアムドアーズ」限定モデル。
  
  Ref.： AH4086-13L
  ケース径：43.0mm
  ケース厚：16.5mm
  ケース素材：ステンレス（デュラテクトプラチナ）
  防水性：日常生活用防水
  ストラップ：ワニ革（LWG認証※）
  ムーブメント：Cal.6772、月差±20秒
  仕様：ミニッツリピーター、ムーンフェイズ、パーペチュアルカレンダー、 クロノグラフ、24時間表示、電池寿命約2年、シチズンオーナーズクラブ登録により3年間メーカー保証
  限定：120本
  価格：506,000円（税込）

  ※LWG（レザーワーキンググループ）：レザーに関わるブランド、タンナー、薬剤メーカーの3者で構成される国際団体。環境への配慮や製造工程における安全性などを評価し、厳格な審査をクリアしたタンナーには認証が付与されます。

薄さと軽さが生み出す至福の着け心地
『エコ・ドライブ ワン』

光を受けて発電し、正確な時刻を表示するエコ・ドライブムーブメントを搭載する『エコ・ドライブ ワン AR5054-51E』。ケース厚はわずか2.98mm(設計値)であり、軽快な装着感もこのモデルの大きな特徴となっている。

　シチズンが世界に先駆けて開発した太陽や室内のわずかな光を受けて発電し、これをエネルギー源として時計のムーブメントを駆動させるシステムが光発電『エコ・ドライブ』である。このエコロジカルな機構を搭載しながら、至福の着け心地を追求するため、他にない薄さを実現したのが、『エコ・ドライブ ワン』だ。

　光を受けて、一度フル充電の状態となれば、光の届かない場所であっても長時間動き続け正確な時刻を表示するこのモデルでは、定期的な電池交換は不要。

　しかもムーブメントの厚さはわずか1mm。これによってケース全体の厚さも2.98mm(設計値)まで押さえられており、着けていて何物にも代えがたい心地よさを体感できる。

　また、着用感の追求は、ケースだけでなくブレスレットにまで及んでいる。腕に吸い付くような、目が細かい多列構造のブレスレットを採用することで、その着け心地はさらに向上。身に着ける方の動作を邪魔せず、優雅に時を刻み続けることができる。

　そして、ケースとブレスレットはキズのつきにくいシチズン独自の表面硬化技術『デュラテクト』を採用。長期間、愛用する『エコ・ドライブ ワン』の美しさを守り続けてくれる。

　つまり『エコ・ドライブ ワン』とは、シチズンが開発した『エコ・ドライブ』という高度な技術に裏打ちされた、大人のためのラグジュアリーにして高機能なタイムピースなのである。

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• エコ・ドライブ ワン
  AR5054-51E
  シチズン独自の表面硬化技術「デュラテクトDLC」のブラックコーティングによって、落ち着いた深いグレーカラーに処理されたケースとブレスレットを装備。この表面処理によってキズがつきにくく、長い期間に渡って美しい外観を保つことが可能となった。
  
  Ref.： AR5054-51E
  ケース径：横 39.0mm
  ケース厚：2.98mm（設計値）
  ケース素材：ステンレス（デュラテクトDLC ブラック色）
  防水性：日常生活用防水
  ブレスレット：ステンレス（デュラテクトDLC ブラック色）
  ムーブメント：Cal.8826、光発電エコ・ドライブ、月差±15秒
  仕様：過充電防止機能、フル充電時約12ヶ月可動、シチズンオーナーズクラブ登録により3年間メーカー保証
  価格：473,000円（税込）

天然藍を用いた“ジャパンブルー”が冴える
『ザ・シチズン』の年差±1秒モデル

今や我が国でも希少となった「天然灰汁発酵建て（てんねんあくはっこうだて）」という天然素材を用いて発酵させる伝統技法によって冴えた青に染められた土佐和紙を文字板に採用した『ザ・シチズン Caliber 0100 高精度年差±1秒 エコ・ドライブ AQ6110-10L』。立体感に富む植字仕上げのインデックスがさりげない高級感を演出する。

　漆器や陶磁器と並び、日本ならではの伝統工芸品として知られる藍染。この藍で和紙を手染めし、文字板に採用した注目のモデルが『ザ・シチズン』の新作「Caliber 0100」搭載モデルと、「年差±5秒」の高精度光発電エコ・ドライブムーブメント搭載モデルである。

　そもそもシチズンにおける和紙文字板の歴史は2017年に発売された『ザ・シチズン』から始まった。これは文字板の下に設置されたソーラーセルに光を届けるための着想であったが、今回、初めてこの文字板に藍で染めた和紙が用いられたのである。

　この文字板に用いられる和紙は、高知県の土佐和紙を採用。これを『阿波藍』の産地として知られる徳島県上板町で藍の栽培から染色までを一貫して行う藍染工房「Watanabe’s」において手染めされたものを用いている。

　この藍は、一説には“人類最古の染料”と呼ばれ、我が国にはおよそ1500年前に中国・朝鮮を経て伝えられたという。この藍は薬草でもあり、その葉や実には消炎、解毒、止血などの効能があり、生や乾燥した葉や実をそのまま食べたり、煎じて飲用し日々の暮らしに役立てていたという歴史もあった。

　また明治以降、我が国を訪れた外国人は藍の青く冴えた色合いに魅了され、「ジャパンブルー」と称賛した。

　この藍で染められた土佐和紙の文字板を装備する『ザ・シチズン Caliber 0100 高精度年差±1秒 エコ・ドライブ AQ6110-10L』は、全国の「シチズン フラッグシップストア」および「シチズン プレミアムドアーズ」のみでの取り扱いとなる希少モデルとなっている。

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• ザ・シチズン Caliber 0100
  高精度年差±1秒　エコ・ドライブ
  AQ6110-10L
  電波塔や人工衛星からの時刻情報に頼ることなく、自律した時計内部の機構だけで、年差±1秒という極めて高い精度で時を刻む高精度ムーブメントを搭載。ケースは「クリスタル（結晶）」をモチーフとしたラグを装備し、明るい色調が特長の表面硬化技術デュラテクトプラチナを施したスーパーチタニウム™。
  「シチズン フラッグシップストア」および「シチズン プレミアムドアーズ」限定モデル。
  
  Ref.：AQ6110-10L
  ケース径：37.5mm
  ケース厚：9.0mm
  ケース素材：スーパーチタニウム™（デュラテクトプラチナ）
  防水性：5気圧
  ストラップ：/ ワニ革（LWG認証※）
  ムーブメント：Cal.0100 / 年差±１秒 / 光発電エコ・ドライブ / フル充電時約8ヶ月可動（パワーセーブ作動時） / 時差設定機能/衝撃検知機能/針自動補正機能
  仕様：耐磁１種、シースルーバック、シチズンオーナーズクラブ登録により10年間メーカー保証、無償点検
  価格：880,000円（税込）

  ※LWG（レザーワーキンググループ）：レザーに関わるブランド、タンナー、薬剤メーカーの3者で構成される国際団体。環境への配慮や製造工程における安全性などを評価し、厳格な審査をクリアしたタンナーには認証が付与されます。

  
  

『ザ・シチズン AQ6110-10L』はシースルーバック仕様。美しく仕上げられた年差±1秒のエコ・ドライブ ムーブメント「Caliber 0100」の姿を鑑賞できるよう配慮されている。

青く澄んだ文字板の年差±5秒
『ザ・シチズン AQ4091-56M』

藍染された土佐和紙を文字板に用い、インデックスを立体的な植字仕上げとした『ザ・シチズン 高精度年差±5秒 エコ・ドライブ AQ4091-56M』。このモデルには永久カレンダー機能を搭載した日付表示機能が採用され、いつでも正確な日付を知ることができる。

「天然灰汁発酵建て（てんねんあくはっこうだて）」という手間のかかる伝統技法で染められた土佐和紙を文字板に用いた『ザ・シチズン』のもうひとつのモデルが、年差±5秒のエコ･ドライブ ムーブメントを搭載する『ザ・シチズン 高精度年差±5秒 エコ・ドライブ AQ4091-56M』である。

　光のパワーで正確な時刻を表示し、定期的な電池交換等が不要な光発電エコ･ドライブによって、年差±5秒という高い精度を実現したシチズンの自社開発ムーブメントを搭載したこのモデルには、日付表示機能を搭載。この日付は2100年2月28日まで、うるう年など月末の日付修正が不要な「パーぺチュアルカレンダー』であり、利便性が極めて高いことも大きな特徴となっている。

　このモデルのケースとブレスレットは、シチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト」を施したスーパーチタニウム™を採用。この素材はステンレスより約40％も軽く、耐傷性に優れ、錆びにくく肌に優しいという腕時計にとって理想的な特徴を備えている。

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• ザ・シチズン
  高精度年差±5秒 エコ・ドライブ
  AQ4091-56M
  年差±5秒という高い精度を実現したシチズンの独自開発によるエコ・ドライブムーブメント「Cal.A060」を搭載。さらに強い衝撃などによる針のズレを防止するシチズン独自の衝撃検知機能や、万が一、針にズレが生じた場合でも自動的に修正する針自動補正機能、深夜12時（午前0時）ジャストに日付が切り替わるカレンダー更新機能なども装備。
  
  Ref.：AQ4091-56M
  ケース径：40.0mm
  ケース厚：12.2mm
  ケース素材：スーパーチタニウム™（デュラテクトプラチナ）
  防水性：10気圧防水
  ムーブメント：Cal.A060、年差±5秒、光発電エコ･ドライブ、フル充電時約1.5年可動（パワーセーブ作動時）、日付早修正機能、パーペチュアルカレンダー、衝撃検知機能、 針自動補正機能、0時ジャストカレンダー更新機能、時差設定機能、充電量表示機能、充電警告機能
  仕様：耐磁1種、シチズンオーナーズクラブ登録により10年間メーカー保証、無償点検
  価格：440,000円（税込）

軽量で強靭、かつ耐メタルアレルギー性も併せ持つチタンにシチズンが開発した表面硬化技術である「デュラテクトプラチナ」を施したスーパーチタニウム™がケースとブレスレットに採用されている。

蓼藍たであいの産地・徳島県に継承される
“天然灰汁発酵建ててんねんあくはっこうだて”という伝統的な藍染技法

蓼藍（たであい）の栽培から、乾燥させた藍の葉を発酵させた蒅（すくも）の製造、そして、この蒅（すくも）に灰汁（あく）などを加えて発酵・還元させる「藍建て（あいだて）」と呼ばれる工程を経て、やっと染液ができる。これに布や紙を浸して藍色に染めるまでの、すべての工程を行う希少な藍染工房が徳島県の藍染工房「Watanabe’s」である。

　 藍染の原料となるのは「あい」と呼ばれるさまざまな植物だが、我が国では、蓼（たで）科の一年草である「蓼藍（たであい）」が主流。この蓼藍の特産地が四国・徳島県である。そして、『ザ・シチズン』に用いられる和紙を藍に染めるのは、この徳島県上板町で活動する藍染工房「Watanabe’s」である。

　藍染工房「Watanabe’s」では、蓼藍の栽培から、蒅（すくも）と呼ばれる染料の原材料の製造、そして、この蒅（すくも）に灰汁(あく)などを加えて発酵・還元させる「藍建て(あいだて)」と呼ばれる工程を経て染色液を作り、これに布や紙を浸して染め上げるまで、すべての工程を行う今や希少な藍染の一貫生産工房である。

　このように天然の原料だけを用いて藍の染料を作る工程を「天然灰汁発酵建て（てんねんあくはっこうだて）」と呼び、我が国に古来から伝わる伝統技法。発酵菌を用いた自然の反応によって藍の個性を最大限に引き出すことができるという。

　この手間のかかる技法ゆえの冴えた青で染められた土佐和紙だからこそ、『ザ・シチズン』ならではの美しさと光の透過によって高い精度を誇るエコ・ドライブムーブメントが駆動されるのである。

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• 渡邉健太氏「Watanabe’s」代表
  化学染料とは異なり、染める時の湿度や気温、原料の調合バランスなどで発色が微妙に変化するというのが藍染の難しさ。土佐和紙文字板の藍染を担当した「Watanabe’s」の代表である渡邉健太氏は「毎回、同じ回数や同じ時間（分数）だけ染めればいいわけではないのが、やはり難しいところ。腕時計はずっと身に着けるものですから。肌身離さずというモノは、なかなか無いですよね。その重みを受け止めつつ、ふさわしい色合いとなるように1枚1枚丁寧に染めたいなと思いました」と語る。

構成・文：名畑政治 / Composition & Text：Masaharu Nabata

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※価格は2022年11月22日現在のものです。
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