G-SHOCKを次のレベルに引き上げる新世代ウォッチ「MRG-B2100D」


耐衝撃性能を軸に、40年以上もの歴史を重ねてきたG-SHOCK。
その新たなるマスターピースとして成長しているのが「2100」シリーズだ。
今年の6月には最高峰MR-Gのフルブラックモデル「MRG-B2100B」が誕生したが、
さらに10月にはその続編であるシルバーモデル「MRG-B2100D」が誕生。
ラグジュアリーウォッチとしての魅力を秘めた、新時代のG-SHOCKだ。


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新時代のG-SHOCK「MRG-B2100」とは何者だ?


 1983年にデビューした初代G-SHOCKである「DW-5000C」の8角形ケースのデザインと、1989年にデビューした初代アナログG-SHOCK「AW-500」のスタイルを取り入れた「2100」シリーズは、2019年にデビューするや、あっという間にメインストリームとなった。2022年にはフルメタル化し、そして2024年には一気に最高峰のMR-Gモデルが登場。その出世スピードは、G-SHOCKの歴史からしても異例である。


 新世代のマスターピース「2100」の最高峰MR-Gへの進化は、まずはG-SHOCKの定番色であるブラックモデルである「MRG-B2100B」から始まった。


 ケースを27個のパーツに分けて細部まで丁寧に磨き上げる手法は、マスターピースのMR-G化の先駆けとなった「MRG-B5000」にて確立したものだが、耐衝撃構造などは新しく開発された。なぜなら2100シリーズには、リューズがあるからだ。


 MR-Gではリューズ内部に緩衝体がある「クラッドガード構造」を採用し、弱点であるリューズの耐衝撃性能を高めている。しかし既存の技術をそのまま応用するとサイズが大きくなり、2100らしいプロポーションにはまとめられない。そこでクラッドガード構造を再設計することで、ケースの小型化を実現させた。


 またシンプルな時計が欲しいという市場のニーズに答えるため、あえて機能は絞り込み、ダイヤル上には時分秒針とインジケーター、カレンダーのみ。しかしスマートフォンと連動する為、機能性自体に遜色はない。


  • 木組のイメージ
  •  ダイヤル表示をシンプルにするなら、ダイヤルの質感を高める必要がある。最近のMR-Gでは日本の匠の技術とテクノロジーの融合を進めており、随所に日本らしいデザインや仕上げを取り入れているが、「MRG-B2100」で選ばれたのは神社仏閣などで用いられる「木組」の構造美。高級感のある立体感の中に日本の美意識をさり気なく感じさせるデザインだが、透過性を考慮し、ソーラーパネルにはしっかり光を届ける。

 シンプルだがG-SHOCKらしい力強さがあり、MR-Gとしての高級感を持つ「MRG-B2100」は、まずはG-SHOCKらしいブラックの「MRG-B2100B」がデビュー。そして、より時計らしいルックスを求め、シルバーの「MRG-B2100D」が追加されることになる。


リューズのシャフトに直接衝撃が伝わらないように、リューズをカバーや緩衝体で覆うことで耐衝撃性能を高める「クラッドガード構造」。

リューズのシャフトに直接衝撃が伝わらないように、リューズをカバーや緩衝体で覆うことで耐衝撃性能を高める「クラッドガード構造」。


ケースは27個のパーツで構成される。細部までしっかりと仕上げているため美しく、ケースも強固になる。

ケースは27個のパーツで構成される。細部までしっかりと仕上げているため美しく、ケースも強固になる。


木組のデザインだが、微細な穴が開けられており、光を透過させて発電を行う。

木組のデザインだが、微細な穴が開けられており、光を透過させて発電を行う。


ブルートゥースを使ってスマートフォンと連動。時刻修正や時計のステータス表示などを行うことができる

ブルートゥースを使ってスマートフォンと連動。時刻修正や時計のステータス表示などを行うことができる


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高級時計としての価値を秘めた
シルバー色の「MRG-B2100D」


 ついに発売がスタートする「MRG-B2100D」だが、既存モデルからDLC処理を省いたということではない。


 ケースの素材構成は前作と同様で、ケースやボタン、リュウズは純チタンの約2倍の硬度を持つ「64 Titanium」製。トップベゼルは純チタンの約4倍の硬度がある合金「コバリオン」製。そしてブレスレットが「純チタンの3倍の強度を持つ「DAT 55G チタニウム」を使用する。すべての素材はシルバー系だが、素材そのものの色は微妙に異なる。


 そのためケースの表面には、高温でガス化したチタンを金属表面のカーボンと反応させることで形成される、硬く強固に密着した被膜をつくる「TICコーティング」を施した。つまり我々が目にするシルバー色は、このTICコーティングの色ということになる。


 しかしそれでも素材の違いによる質感に違いは明らかで、それがブラックモデルとは違った価値となっている。とくに細部のポリッシュとヘアラインの磨き分けは見事だ。例えばベゼルの斜面をポリッシュ仕上げにしているが、これは磨くとプラチナ同等の輝きになるという合金「コバリオン」の特性を生かすためのもの。またブレスレットの駒も一部のみポリッシュを入れることでメリハリのある輝きをつくる。


 ブラックモデルは全体的にポリッシュ面が多く、黒光りする美しい時計だったが、シルバーモデルは落ち着いたトーンでより高級感を高めている。いうなれば“高級時計”らしいルックスになったという印象だ。


ブラックのMRG-B2100Bのベゼルサイドはヘアライン仕上げで、シルバーのMRG-B2100Dのベゼルサイドはポリッシュ仕上げ。小さな違いだが、細部までこだわっていることがわかる。

ブラックのMRG-B2100Bのベゼルサイドはヘアライン仕上げで、シルバーのMRG-B2100Dのベゼルサイドはポリッシュ仕上げ。小さな違いだが、細部までこだわっていることがわかる。


ケースからブレスレットへとシームレスに繋がるラグ部分は、ヘアラインで仕上げて締まった印象に。ちなみにブラックのMRG-B2100Bはポリッシュ仕上げなので、かなり華やかだ。

ケースからブレスレットへとシームレスに繋がるラグ部分は、ヘアラインで仕上げて締まった印象に。ちなみにブラックのMRG-B2100Bはポリッシュ仕上げなので、かなり華やかだ。


ブレスレットのコマは、一部のみポリッシュ仕上げ。ちなみブラックモデルは全ポリッシュ仕上げだ。

ブレスレットのコマは、一部のみポリッシュ仕上げ。ちなみブラックモデルは全ポリッシュ仕上げだ。


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ライフスタイルに馴染む、ラグジュアリーな時計


 機能を絞り込み、研ぎ澄まされたデザインや素材、そして磨きにこだわる「MRG-B2100D」は、G-SHOCKの常識を超えていく時計だ。


 44.4mm径×13.6mm厚というケースサイズは、これまでのG-SHOCKやMR-Gとしてはコンパクトな部類。そして機械式時計と比べても、大きすぎるという印象はない。しかも中三針+カレンダーという構成も、極めて“時計的”である。


 しかもシルバーになったことで、精悍なG-SHOCKらしさは薄まり、ラグジュアリーウォッチとして遜色ないものとなっている。これならスーツに合わせても違和感はないだろう。もちろんボリュームはあるので、シャツの袖口とのバランスについては考慮する必要はあるが、クロノグラフやダイバーズウォッチがビジネスウォッチとして市民権を得ていることを考えると、このサイズも十分に許容範囲だ。


 もちろん、G-SHOCKを名乗る以上、ラグジュアリーウォッチであっても耐衝撃性能は完璧。27個のパーツで構成されるケースは、パーツを組み込むことで強固な外装をつくる「マルチガードストラクチャー」となっており、リューズには「クラッドガード構造」を採用。そして防水性は20気圧を確保している。


 十分にタフな時計だが、さすがに樹脂ケースモデルのように荒々しく使うは気が引けるだろう。しかし別荘やグランピング施設で過ごす優雅な時間であれば、むしろこういう時計の方が似合う。


 MRG-B2100Dは、もはやこれまでのG-SHOCKのイメージでは、その魅力を語ることはできない。仕上げ、デザイン、素材の全てがハイレベルなラグジュアリーウォッチなのである。


ビジネススタイルに対する考え方が多様化している時代だからこそ、時計の選択肢も広がっている。これまでのG-SHOCKではカジュアルすぎたり大きすぎたりしたが、MRG-B2100Dのデザインや高級感であれば、ビジネスシーンにも対応してくれる。

ビジネススタイルに対する考え方が多様化している時代だからこそ、時計の選択肢も広がっている。これまでのG-SHOCKではカジュアルすぎたり大きすぎたりしたが、MRG-B2100Dのデザインや高級感であれば、ビジネスシーンにも対応してくれる。


タフな個性はもちろん健在なので、高級感のあるアウトドアウェアや気の利いた小物との相性も良い。オフを彩る時計としても活躍してくれる。

タフな個性はもちろん健在なので、高級感のあるアウトドアウェアや気の利いた小物との相性も良い。オフを彩る時計としても活躍してくれる。


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  • MRG-B2100D
  • MRG-B2100 Series
    MRG-B2100D-1AJR

    ケースサイズ:49.5×44.4mm
    ケース厚:13.6mm
    ケース素材:チタン/コバリオン
    ストラップ:メタルバンド(チタンムクバンド)、スライドアジャスト機構付きワンプッシュ三つ折れ式中留
    防水性:20気圧
    使用電源:タフソーラー(ソーラー充電システム)、パワーセービング状態の場合:約18ヵ月
    仕様:時・分・秒・日付・曜日表示、モバイルリンク機能(対応携帯電話とのBluetooth通信による機能連動)、アプリ「CASIO WATCHES」対応、フルオートカレンダー、自動時刻修正、簡単時計設定 タイム&プレイス、時計ステータス表示、セルフチェック、携帯電話探索、スマートフォンと接続し時刻を自動修正、電波時計(日本・北米・ヨーロッパ・中国地域対応 MULTIBAND6)、時刻修正、電波受信機能:自動受信(最大6回/日)
    価格:572,000円(税込)
    2024年10月発売


「MRG-B2100D-1A」詳細はこちら
  • MRG-B2100B
  • MRG-B2100 Series
    MRG-B2100B-1AJR

    ケースサイズ:49.5×44.4mm
    ケース厚:13.6mm
    ケース素材:チタン/コバリオン(DLC処理)
    ストラップ:メタルバンド(チタンムクバンド)、スライドアジャスト機構付きワンプッシュ三つ折れ式中留
    防水性:20気圧
    使用電源:タフソーラー(ソーラー充電システム)、パワーセービング状態の場合:約18ヵ月
    仕様:時・分・秒・日付・曜日表示、モバイルリンク機能(対応携帯電話とのBluetooth通信による機能連動)、アプリ「CASIO WATCHES」対応、フルオートカレンダー、自動時刻修正、簡単時計設定 タイム&プレイス、時計ステータス表示、セルフチェック、携帯電話探索、スマートフォンと接続し時刻を自動修正、電波時計(日本・北米・ヨーロッパ・中国地域対応 MULTIBAND6)、時刻修正、電波受信機能:自動受信(最大6回/日)
    価格:649,000円(税込)


「MRG-B2100B-1A」詳細はこちら

取材・文 / text:篠田 哲生 / Tetsuo Shinoda
写真 / Photos:江藤 義典 / Yoshinori Eto



INFORMATION

エムアールジー(MR-G)についてのお問合せは・・・

カシオ計算機株式会社
〒151-8543 東京都渋谷区本町1-6-2
TEL: 0120-088925