GrandSeiko×AJHH
「信州 時の匠工房」で出会った
人生の節目を飾るグランドセイコー

人生という時間を充実したものにするなら、特別な節目に時計を手に入れるべきだ。きっとその時計は、“幸せな時”の象徴となり、身に着けるだけで幸せな気持ちに包まれるだろう。
高級時計の文化や伝統を次の世代に伝えることを目的として2005年に設立されたAJHH(日本正規高級時計協会)は、人生の節目を飾る記念品として時計を選ぶ喜びを認知してもらうため、グランドセイコーと共に限定企画を実施している。今年は誕生20周年を迎えたスプリングドライブモデルを中心に特別なストラップを付属し、幅広いシーンで楽しめるようにした。


グリーンダイヤルが美しい「SBGE295」

グリーンダイヤルが美しい「SBGE295」


グランドセイコー特製ストラッププレゼント

期間中、AJHHに加盟する全国18店舗にて対象モデルをお買い上げの方に、サステナブル素材を用いたコーデュラ製の限定スペシャルストラップ をプレゼント


販売開始:2024年2月15日(木)

販売店舗:AJHHに加盟する全国18店舗

グランドセイコー特製ストラップ

左)グランドセイコー特製ストラップ/かん幅22mm/ネイビー
右)グランドセイコー特製ストラップ/かん幅21mm/グレー
*コーデュラ糸®と再生PETのリサイクル糸を使用した環境にやさしいストラップです
※なくなり次第終了

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グランドセイコー スプリングドライブモデル、その誕生の秘密。

最先端の時計は信州で生まれる


 腕時計製造工場として東京の亀戸に1937年に設立された「第二精工舎」は、戦火を逃れ、協力会社の大和工業があった長野県諏訪に疎開する。関係を深めた両社は1959年に合併して「諏訪精工舎」となり、初代グランドセイコーの開発をおこなった。さらに1963年には当時の最新テクノロジーだったクオーツ時計の小型化に成功し、1963年に「クリスタルクロノメーター」を発表。この時計はスポーツ計時における高精度革命をもたらし、翌年の東京オリンピックでは、正確な計時によって大会を成功へと導いた。


 さらにクオーツムーブメントの技術を磨き上げ、1969年には世界初のクオーツ式腕時計「クオーツ アストロン」の開発に成功。さらにグランドセイコー用のクオーツ式ムーブメント、キャリバー9Fの開発にも成功し、グランドセイコー復活の狼煙を上げた。


1963年に発表された「クリスタルクロノメーター QC-951」は、世界初のポータブル型水晶クロノメーター。交通機関やスポーツ競技の標準時計として使用された。

1963年に発表された「クリスタルクロノメーター QC-951」は、世界初のポータブル型水晶クロノメーター。交通機関やスポーツ競技の標準時計として使用された。

世界初のクオーツ式ウォッチ「クオーツ アストロン」は、その後の時計技術を大きく発展させたことが認められ、日本の「機械技術関連遺産」に認められた。

世界初のクオーツ式ウォッチ「クオーツ アストロン」は、その後の時計技術を大きく発展させたことが認められ、日本の「機械技術関連遺産」に認められた。

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技術者の夢、スプリングドライブ。

 高精度な時計をつくることは、時計技術者の夢である。そのためグランドセイコーでは年差クオーツムーブメントを開発したが、この時計は電池という外部要因を使って駆動する。電池や電波、GPSといった外部要因に頼らず、自己完結する高精度時計をつくれないだろうか? それこそがスプリングドライブムーブメント開発のきっかけだった。始まりは1977年で、機械式時計をクオーツで制御するというアイディアが生まれた。クオーツ機構の進化を進める一方で、自動巻きローターで発電するキネティック機構などを開発。そして1999年に手巻き式スプリングドライブを搭載したモデルがSEIKOブランドから、2002年にはCREDORブランドから発売される。


 さらにグランドセイコーに搭載するために自動巻き化を推進し、2004年の9月にグランドセイコー用スプリングドライブムーブメント「キャリバー9R」が完成した。


 スプリングドライブムーブメントのメカニズムは、回転ローターが回転して動力ゼンマイを巻き上げ、そのゼンマイがほどける力を利用しては歯車を回して針を動かすという部分は機械式機構と同じだ。そしてゼンマイが回る力を利用して発電し、その電力で水晶振動子とIC回路を動かし、歯車の回転に適切にブレーキをかけて正確な時間を刻むというもの。グランドセイコーの革新性と伝統を体現した、実用時計の将来像として、今では世界中の時計愛好家から注目されるまでに成長した。


1999年にデビューした「7Rスプリングドライブ」。機械式とクオーツ式のハイブリッド型ムーブメントは、もちろん世界初の快挙であった。

1999年にデビューした「7Rスプリングドライブ」。機械式とクオーツ式のハイブリッド型ムーブメントは、もちろん世界初の快挙であった。


グランドセイコーのグローバル化を後押した9R

 2022年。高級時計業界は、大きな変革を迎えた。ジュネーブで開催される高級時計の見本市「ウォッチズ アンド ワンダーズ」に、非欧州系ブランドとして初めてグランドセイコーが参加。保守的なスイス時計業界の壁を打ち破ることができたのは、それだけグランドセイコーの存在感が高まってきたからだ。


 グランドセイコーが評価される理由として、まず挙げたいのは「デザインの継続性」である。グランドセイコーは1960年代から継承される「セイコースタイル」と、それを発展させた「エボリューション 9 スタイル」というデザインコードを元にデザインされるため、どのモデルを見ても同じDNAを持つ時計であることがわかる。しかも異なる3つの駆動源を持つムーブメントでありながら、針のデザインに統一感を持たせているのも見事だ。


 さらにはダイヤル表現でも高く評価されており、職人が仕上げた金型を使った型打ち技法で時計が生まれるエリアの情景や二十四節気に代表される日本の風土を表現する。この美しいダイヤルとスプリングドライブムーブメントの秒針の動きは相性がよく、スーッと流れる秒針の様子は、気持ちが高まり、胸が躍る、いきいきとした時を表現するグランドセイコーのコミュニケーションワード「Alive in Time」とも呼応する。


 こういった独自性こそがグランドセイコーの強みである。そしてそれをけん引しているのが、今年20周年を迎えたスプリングドライブムーブメントのキャリバー9Rなのだ。


誠実な印象のある「SLGA009」は、ビジネスシーンに似合う時計だ。

誠実な印象のある「SLGA009」は、ビジネスシーンに似合う時計だ。

ベゼルや針、インデックスなどにゴールドを用いたGMTモデル「SBGE248」は、華やかな配色で旅の気分を盛り上げてくれる。

ベゼルや針、インデックスなどにゴールドを用いたGMTモデル「SBGE248」は、華やかな配色で旅の気分を盛り上げてくれる。

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スプリングドライブモデルは、こうして生まれる。

 現在、スプリングドライブムーブメント「キャリバー9R」とそれを搭載するグランドセイコーは、セイコーエプソンの塩尻事業所内にある「信州 時の匠工房」でつくられている。しかもケース、ダイヤル、ムーブメントの部品製造からパーツの仕上げ、組み立て、ケーシング、出荷検査までをひとつの場所で行うというのはかなり珍しいこと。まさに、真のマニュファクチュール(一貫生産)といえるだろう。


 そのメリットは大きく、設計者と技術者、デザイナーなどが、職域を超えてディスカッションすることで、よりハイレベルな時計作りを実現することができる。


 ではさっそく、グランドセイコーが生まれる場所にすすんでいこう。


ここが「信州 時の匠工房」への入り口。

ここが「信州 時の匠工房」への入り口。

#1 ケース

 ケースの造形美はグランドセイコーの生命線。綺麗に磨かれた面と面を合わせることで生まれるシャープな稜線は、卓越した職人技から生まれる。


3DCADを用いて設計されたケースは、切削もしくは鍛造の工程を経てケースの形になる。

3DCADを用いて設計されたケースは、切削もしくは鍛造の工程を経てケースの形になる。

ここにグランドセイコーのケースデザインの特徴である美しい平面をつくるため、ザラツ研磨という技法が取り入れられる。これはペーパーやすりを貼り付けた円盤を縦回転させ、そこに面を押し当てるというもの。職人の指先の感覚だけが頼りという高難度の工程だ。

ここにグランドセイコーのケースデザインの特徴である美しい平面をつくるため、ザラツ研磨という技法が取り入れられる。これはペーパーやすりを貼り付けた円盤を縦回転させ、そこに面を押し当てるというもの。職人の指先の感覚だけが頼りという高難度の工程だ。

こちらは筋目(ヘアライン)をつける工程。2020年から採用された新しいデザインコード「エボリューション9スタイル」は、光と影とその中間の美をテーマにしており、繊細な筋目仕上げが特徴。円盤型のやすりにケースを押し当て、すっと滑らせることで繊細な筋目を入れる。これも職人の指先の感覚が頼りの工程だ。

こちらは筋目(ヘアライン)をつける工程。2020年から採用された新しいデザインコード「エボリューション9スタイル」は、光と影とその中間の美をテーマにしており、繊細な筋目仕上げが特徴。円盤型のやすりにケースを押し当て、すっと滑らせることで繊細な筋目を入れる。これも職人の指先の感覚が頼りの工程だ。

左のケースが筋目を付ける工程の作業前で、右のケースが作業後。グランドセイコーらしい表情をつくる重要工程だ。

左のケースが筋目を付ける工程の作業前で、右のケースが作業後。グランドセイコーらしい表情をつくる重要工程だ。

#2 ダイヤル

 近年のグランドセイコーでは、ダイヤルの表現技術の進化が目覚ましい。スイスの伝統的なギヨシェ彫りが幾何学模様でモダンな表現をつくるのに対し、グランドセイコーでは金型を用いた型打ち技法によって日本の風景を詩的に表現するのが特徴だ。スプリングドライブモデルの場合は、諏訪湖の水面や八千穂高原の白樺林など、長野県の風景を表現することが多い。


型打ち工程や着色工程をへたダイヤル板は、ゼラチン製のルーラー(はんこのようなもの)をつかって、ロゴなどを転写する。

型打ち工程や着色工程をへたダイヤル板は、ゼラチン製のルーラー(はんこのようなもの)をつかって、ロゴなどを転写する。

仕上がったダイヤルには、インデックスやロゴを取り付けるために小さな穴をあける。これも繊細な作業だ。

仕上がったダイヤルには、インデックスやロゴを取り付けるために小さな穴をあける。これも繊細な作業だ。

グランドセイコーのインデックスは、丁寧にカット仕上げ。多面仕上げになっており、光を受けるときらりと輝く。

グランドセイコーのインデックスは、丁寧にカット仕上げ。多面仕上げになっており、光を受けるときらりと輝く。

#3 針の青焼き

 スプリングドライブムーブメントは、秒針の滑らかな動きも見どころであるため、長くて繊細なデザインの針を好む。美しいブルースチール針を用いることが多いが、これは適切な温度で針を熱することで青い酸化被膜を作るという技術。スイスでも高級モデルで用いる方法だ。


温度管理に適したホットプレートのような機具に、針を置いた鉄製のプレートを置いて加熱していく。その日の室温やプレートを置く位置によっても微妙に熱の入り方が異なるため、職人の経験と慎重な作業が求められる工程となる。

温度管理に適したホットプレートのような機具に、針を置いた鉄製のプレートを置いて加熱していく。その日の室温やプレートを置く位置によっても微妙に熱の入り方が異なるため、職人の経験と慎重な作業が求められる工程となる。

仕上がったブルースチールの秒針。繊細な針だが柔らかにデザインされているのがわかる。

仕上がったブルースチールの秒針。繊細な針だが柔らかにデザインされているのがわかる。

#4 ムーブメントの組み立て

 繊細なムーブメントの組み立て工程は、クリーンルームで行われるため、廊下側から見学することになる。繊細なパーツを組み立てるためには、技術だけでなく根気や集中力も問われる。


時計師の手元にはカメラがあるので、廊下にいる見学者からも精密な作業が良くわかる。

時計師の手元にはカメラがあるので、廊下にいる見学者からも精密な作業が良くわかる。

プレートを分割せず、大きなパーツで歯車などを押さえることで、耐衝撃性やゴミの侵入を防ぐ。しかしその分、作業の難易度は高まる。なおグリーンのシールは保護用で、最後に取り外す。

プレートを分割せず、大きなパーツで歯車などを押さえることで、耐衝撃性やゴミの侵入を防ぐ。しかしその分、作業の難易度は高まる。なおグリーンのシールは保護用で、最後に取り外す。

#5 マイクロアーティスト工房

 継承されてきた高級腕時計の製造技術を掘り起こし、研鑽、継承することで、世界に通用する高級時計をつくることを目的に、2000年に立ち上げられたマイクロアーティスト工房。グランドセイコーでは、キャリバー9R01やキャリバー9R02を用いたハイエンドモデルをここで製造している。


熟練職人が集うマイクロアーティスト工房。精密かつ高品位の作りこみが求められるため、職人のだれもが真剣勝負。

熟練職人が集うマイクロアーティスト工房。精密かつ高品位の作りこみが求められるため、職人のだれもが真剣勝負。

#6 宝飾工房

 ハイエンドモデルやレディスモデルでは、彫金や宝石のセッティングも必須。グランドセイコーではこれも社内で行っているため、デザインと技術を連動させて美しい時計をつくることができるのだ。


ベゼルにダイヤモンドをセッティング。繊細で丁寧な仕事が美しい時計をつくるのだ。

ベゼルにダイヤモンドをセッティング。繊細で丁寧な仕事が美しい時計をつくるのだ。

職人の作業机。年季の入ったたくさんの道具に囲まれているが、これこそが歴史の重みなのだ。

職人の作業机。年季の入ったたくさんの道具に囲まれているが、これこそが歴史の重みなのだ。

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グランドセイコーの9Rモデルは、時を楽しむためにある。

 時計は人生という時間を共に刻むためにある。だからこそ、“幸せな時間”の象徴として、人生の節目に時計を手に入れたいし、気に入った時計と一緒に時を刻みたい。


 AJHHではグランドセイコーの中でも、注目度の高いスプリングドライブムーブメントを搭載する「エボリューション 9 コレクションSLGA021」、「エボリューション 9 コレクションSLGA009」、「スポーツコレクションSBGE295」、「スポーツコレクションSBGE248」の4モデルをオススメしている。


 さらに本フェア特典として、サステナブル素材を用いたコーデュラ製のスペシャルストラップを製作した。AJHHがオススメする4モデルの中では、かん幅22mmのエボリューション 9 コレクションにはネイビー色を、かん幅21mmのスポーツコレクションにはグレー色のストラップを組み合わせになるが、どちらもいいバランスでカジュアルさが加わるので、ビジネスシーンから出張、旅、休日の外食など、さまざまなシーンに似合うだろう。


 人生の節目を飾る時計を、着替えるように楽しむ。お気に入りの時計とともに過ごす時間は、とても豊かな時間となることだろう。


深みのあるブルーが美しい「SLGH021」。同系色のネイビーストラップを合わせるとムードが一変するので、さらに幅広いスタイルで楽しめる。

深みのあるブルーが美しい「SLGA021」。同系色のネイビーストラップを合わせるとムードが一変するので、さらに幅広いスタイルで楽しめる。


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グランドセイコーフェア オススメモデル


グランドセイコーのことなら、このスタッフに聞け!

 今回の取材は、AJHHに加盟する全国有数の高級時計正規販売店18店舗から派遣されたスタッフのためのセミナーに同行する形で行われた。(セミナー参加は17店舗)


 現地ではグランドセイコーとスプリングドライブムーブメントに関する勉強会や質問セッション、時計の組み立て体験などが行われ、多くの知識を深めている。


 より深くグランドセイコーの世界を知りたいなら、セミナーに参加したスタッフが所属するAJHH加盟店にぜひ足を運んで欲しい。




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取材・文 / Report & text:篠田 哲生 / Tetsuo Shinoda
写真 / Photo:高橋 敬大 / Keita Takahashi

グランドセイコー(Grand Seiko) についてのお問い合わせは…
セイコーウオッチ株式会社
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1
TEL: 0120-612-911

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※価格は2024年2月15日現在のものです。
※掲載されている情報及び価格は、各ページが公開された時点のものとなり、変更されている可能性がございます。ご了承ください。