G-SHOCK
“5000”のMR-G化で進む、G-SHOCKの原点回帰


 グローバルブランドとして広がり続けるG-SHOCKは、アウトドア人気や機能系ファッションの広がりとともにファン層はさらに拡大中だ。実用的なタフウォッチというだけでなく、ライフスタイルウォッチとしての地位を確立しているが、その最高峰コレクションであるMR-Gに、G-SHOCKの原点5000系モデルのラインナップが増えている。そこにはマスターピースの価値をさらに高め、強化していきたいという意思が見えてくる。


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世界を驚かせた40年目のG-SHOCK


 2023年に40周年を迎えたG-SHOCKだが、その節目にふさわしい大きなニュースがあった。


 まず2023年6月には、初代モデルの形状が特許庁によって「立体商標」に登録された。しかもその登録に、ロゴマークが入っていない。これは誰もが初代の角形デザインをみただけで「G-SHOCKである」と認知しているということを意味している。ちなみに時計が立体商標に登録されたのは世界初。それだけG-SHOCKのデザインが不変で、みんなから愛されてきたということだ。


 また40周年記念モデルとして、人とAIの共創によって外装デザインをつくったユニークピース「G-D001」を発表。有機的な形状でありながら耐衝撃構造を実現し、ケース、ベゼル、バンドにはイエローゴールドを使用。アナログムーブメントも専用設計で、シリコン製の歯車や人工ルビーの穴石など、これまでのG-SHOCKにはなかった高度なエンジニアリングにも挑戦している。このモデルはフィリップスのオークションに出品され、なんと約5700万円で落札された。G-SHOCKが積み重ねてきた40年の歴史は、ついにここまで到達したのだ。


2023年12月9日にニューヨークで開催されたオークションにて、400,050ドルで落札された「G-SHOCK G-D001」想定落札金額をはるかに超える結果からも、G-SHOCKの世界的人気の高さがわかる 2023年12月9日にニューヨークで開催されたオークションにて、400,050ドルで落札された「G-SHOCK G-D001」想定落札金額をはるかに超える結果からも、G-SHOCKの世界的人気の高さがわかる

2023年12月9日にニューヨークで開催されたオークションにて、400,050ドルで落札された「G-SHOCK G-D001」想定落札金額をはるかに超える結果からも、G-SHOCKの世界的人気の高さがわかる。これだけ繊細な造形のケースでありながら、耐衝撃性能を持ち合わせているのは驚くべきことである。


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MRG-B5000に秘めたマスターピース戦略


 世界の時計愛好家が注目するブランドとなったG-SHOCKは、デザインや素材、耐衝撃構造を開発することで、常に新しいスタイルを提案してきた。耐衝撃性能という骨格は変えずに、自由な発想を表現していく創造性こそがG-SHOCKの魅力なのだが、その一方で「立体商標」が証明するように、オリジナリティも丁寧に守り続けている。


 その中心にあるのが、初代モデル「DW-5000」の流れをくむ“5000系”である。角形ケースには1996年のデビューした“5600系”もあるが、やはり5000系は別格。現在もこの看板はG-SHOCKの中でも特別なモデルにのみ許されている。


 であるならG-SHOCKの最高峰であるMR-Gコレクションに、この5000系が加わったのは不思議ではない。2022年3月にデビューした「MR-G」初のスクエアモデルである「MRG-B5000」は、伝統の角形デザインを継承しながらケースをフルメタル化したものだ。


 この時計の技術の中心にあるのは、「マルチガードストラクチャー」という耐衝撃技術だ。そもそも「DW-5000」は一体成型の樹脂ケースであったため、そのままの形状をメタル化すると仕上げにくいエリアが出てくる。そこでケースを分割することで、細部まで完璧な精度で磨き上げることができるようにしたのだ。もちろんここには優れた耐衝撃性能も組みこまれており、シリコン緩衝体やサスペンションパーツによって衝撃を吸収する仕組みとなっている。またトップベゼルには、純チタンの約4倍の硬さを持ち、プラチナと同等の輝きを持つ合金「コバリオン」を使用し、ストラップのバックルの素材は強度が高い「64チタン」を使用している。


 初代モデルの流れをくむ“5000系”のデザインコードを新しい技術や構造でつくり上げることは、ゼロから企画を立ち上げることよりもはるかに難しいミッションである。しかしG-SHOCKとは非常識に挑戦してきたブランドでもある。つまり5000系のMR-G化とは、オリジンの価値を高めるだけでなく、常に挑戦を続けるという点でも“原点回帰”といえるだろう。


完璧な加工精度と完璧な仕上げを施された25個のパーツで構成されるケース。しかも「マルチガードストラクチャー」という耐衝撃構造となっており、オリジンのデザインを生かしながらG-SHOCKを新たな次元へと押し上げた。

完璧な加工精度と完璧な仕上げを施された25個のパーツで構成されるケース。しかも「マルチガードストラクチャー」という耐衝撃構造となっており、オリジンのデザインを生かしながらG-SHOCKを新たな次元へと押し上げた。


ストラップには64チタン製のDバックルが備わり、MR-Gにふさわしい高級感を引き出した。

ストラップには64チタン製のDバックルが備わり、MR-Gにふさわしい高級感を引き出した。


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オリジンをより深化させた「MRG-B5000R」


 最高峰MR-Gにラインナップされる5000系モデルはこれまでに3種発売されているが、新たに加わった「MRG-B5000R-1JR」は、初代のバージョン違いである「DW-5000C-1B」をイメージし、ダイヤル面にはゴールドのアクセントを入れて、サイドボタンなどにはゴールドIP処理を施している。


 またこれまではメタルブレスレットのみだったが、このモデルではG-SHOCKらしくラバーストラップを採用する。柔らかく肌触りに優れるフッ素ラバーバンドを採用しており、接続部分にはチタンパーツを組み込んで強度を高めているのも特徴。強度と高級感を両立させつつ、オリジナルのスタイルも継承している。しかもストラップの表面のテクスチャーは、ダイヤル面にもある「SHOCK RESIST」マークがモチーフで、バンドの裏面にはこれまたダイヤル面にあるレンガパターンを採用。細かいところにもオリジンへの敬意をこめている。


ダイヤルのゴールドのラインやサイドのゴールドボタンなどは、「DW-5000C-1B」を継承するもの。こういった過去の懐かしいモデルにインスピレーションを受けることで、かつての愛好家を刺激するのだ。


初代モデル「DW-5000C-1A」のカラー違いとして登場した、ゴールドロゴの「DW-5000C-1B」 初代モデル「DW-5000C-1A」のカラー違いとして登場した、ゴールドロゴの「DW-5000C-1B」

初代モデル「DW-5000C-1A」のカラー違いとして登場した、ゴールドロゴの「DW-5000C-1B」。当時の価格は11,400円。


柔らかなフッ素ラバーのストラップだが、その表面の拡大してみると「SHOCK RESIST」の細かいマークが連続していることがわかる。


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伝統と革新こそがG-SHOCKの進む道


 G-SHOCKはライフスタイルツールであり、アクティブに動き続けるすべての人に必要な時計である。しかもそのデザインには誰もが認める普遍性がありながら、技術や素材、仕上げなどすべてがアップデートしている。だから「MRG-B5000」は、長くG-SHOCKを愛してきた高級時計ユーザーから支持されるのだろう。


 中でもこの「MRG-B5000R-1JR」は、メタルケースの高級感とラバーストラップのカジュアル感が融合しており、大人のカジュアルスタイルにすっと馴染む。休日の気軽な高級時計として選ぶのが最適であり、誰もがよく知るG-SHOCKでありながら、そのオーラと質感の良さによって、腕元を華やがせてくれるに違いない。


実用性は当然として高級感も併せ持つ「MRG-B5000R-1JR」は、ラグジュアリースポーツウォッチの一種といえるかもしれない。


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  • MRG-B5000R-1JR
  • MRG-B5000 Series
    MRG-B5000R-1JR

    ケースサイズ:49.4×43.2mm
    ケース厚:12.9mm
    ケース素材:チタン/コバリオン(DLC処理)
    ストラップ:デュラソフトバンド(フッ素ラバー)、ワンプッシュ三つ折れ式中留
    防水性:20気圧
    使用電源:タフソーラー(ソーラー充電システム)、パワーセービング状態の場合:約22ヵ月
    仕様:モバイルリンク機能(対応携帯電話とのBluetooth通信による機能連動)、アプリ「CASIO WATCHES」対応、ワールドタイム5本、世界39都市(39タイムゾーン、サマータイム自動設定機能付き)+UTC(協定世界時)の時刻表示、ホームタイムの都市入替機能付き、ストップウオッチ(1/100秒(1時間未満)/1秒(1時間以上)、24時間計、スプリット付き)、タイマー(セット単位:1秒、最大セット:24時間、1秒単位で計測)、時刻アラーム5本(1本のみスヌーズ機能付き)・時報、LEDバックライト(フルオートライト、スーパーイルミネーター、フェードイン・フェードアウト、残照機能、残照時間切替(2秒/4秒)付き)、フルオートカレンダー、操作音ON/OFF切替機能、パワーセービング機能(暗所では一定時間が経過すると表示を消して節電します)、バッテリー充電警告機能、12/24時間制表示切替、日付表示(月/日表示入替)、曜日表示(英・西・仏・独・伊・露の6ヵ国語切替)、時刻修正、電波受信機能:自動受信(最大6回/日)
    価格:396,000円(税込)


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  • MRG-B5000B-1JR
  • MRG-B5000 Series
    MRG-B5000B-1JR

    ケースサイズ:49.4×43.2mm
    ケース厚:12.9mm
    ケース素材:チタン(DLC処理)
    ストラップ:メタルバンド(チタン)、無垢バンド、タイトロック機構付き中留
    防水性:20気圧
    使用電源:タフソーラー(ソーラー充電システム)、パワーセービング状態の場合:約22ヵ月
    仕様:耐衝撃構造(ショックレジスト)、モバイルリンク機能(対応携帯電話とのBluetooth通信による機能連動)、アプリ「CASIO WATCHES」対応、ワールドタイム5本、世界39都市(39タイムゾーン、サマータイム自動設定機能付き)+UTC(協定世界時)の時刻表示、ホームタイムの都市入替機能付き、ストップウオッチ(1/100秒(1時間未満)/1秒(1時間以上)、24時間計、スプリット付き)、タイマー(セット単位:1秒、最大セット:24時間、1秒単位で計測)、時刻アラーム5本(1本のみスヌーズ機能付き)・時報、LEDバックライト(フルオートライト、スーパーイルミネーター、フェードイン・フェードアウト、残照機能、残照時間切替(2秒/4秒)付き)、フルオートカレンダー、操作音ON/OFF切替機能、パワーセービング機能(暗所では一定時間が経過すると表示を消して節電します)、バッテリー充電警告機能、12/24時間制表示切替、日付表示(月/日表示入替)、曜日表示(英・西・仏・独・伊・露の6ヵ国語切替)、時刻修正、電波受信機能:自動受信(最大6回/日)
    価格:484,000円(税込)


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  • MRG-B5000BA-1JR
  • MRG-B5000 Series
    MRG-B5000BA-1JR

    ケースサイズ:49.4×43.2mm
    ケース厚:12.9mm
    ケース素材:チタン(DLC処理)
    ストラップ:メタルバンド(チタン)、無垢バンド、タイトロック機構付き中留
    防水性:20気圧
    使用電源:タフソーラー(ソーラー充電システム)、パワーセービング状態の場合:約22ヵ月
    仕様:耐衝撃構造(ショックレジスト)、モバイルリンク機能(対応携帯電話とのBluetooth通信による機能連動)、アプリ「CASIO WATCHES」対応、ワールドタイム5本、世界39都市(39タイムゾーン、サマータイム自動設定機能付き)+UTC(協定世界時)の時刻表示、ホームタイムの都市入替機能付き、ストップウオッチ(1/100秒(1時間未満)/1秒(1時間以上)、24時間計、スプリット付き)、タイマー(セット単位:1秒、最大セット:24時間、1秒単位で計測)、時刻アラーム5本(1本のみスヌーズ機能付き)・時報、LEDバックライト(フルオートライト、スーパーイルミネーター、フェードイン・フェードアウト、残照機能、残照時間切替(2秒/4秒)付き)、フルオートカレンダー、操作音ON/OFF切替機能、パワーセービング機能(暗所では一定時間が経過すると表示を消して節電します)、バッテリー充電警告機能、12/24時間制表示切替、日付表示(月/日表示入替)、曜日表示(英・西・仏・独・伊・露の6ヵ国語切替)、時刻修正、電波受信機能:自動受信(最大6回/日)
    価格:484,000円(税込)


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  • MRG-B5000D-1JR
  • MRG-B5000 Series
    MRG-B5000D-1JR

    ケースサイズ:49.4×43.2mm
    ケース厚:12.9mm
    ケース素材:チタン(チタンカーバイト処理)
    ストラップ:メタルバンド(チタン)、無垢バンド、タイトロック機構付き中留
    防水性:20気圧
    使用電源:タフソーラー(ソーラー充電システム)、パワーセービング状態の場合:約22ヵ月
    仕様:耐衝撃構造(ショックレジスト)、モバイルリンク機能(対応携帯電話とのBluetooth通信による機能連動)、アプリ「CASIO WATCHES」対応、ワールドタイム5本、世界39都市(39タイムゾーン、サマータイム自動設定機能付き)+UTC(協定世界時)の時刻表示、ホームタイムの都市入替機能付き、ストップウオッチ(1/100秒(1時間未満)/1秒(1時間以上)、24時間計、スプリット付き)、タイマー(セット単位:1秒、最大セット:24時間、1秒単位で計測)、時刻アラーム5本(1本のみスヌーズ機能付き)・時報、LEDバックライト(フルオートライト、スーパーイルミネーター、フェードイン・フェードアウト、残照機能、残照時間切替(2秒/4秒)付き)、フルオートカレンダー、操作音ON/OFF切替機能、パワーセービング機能(暗所では一定時間が経過すると表示を消して節電します)、バッテリー充電警告機能、12/24時間制表示切替、日付表示(月/日表示入替)、曜日表示(英・西・仏・独・伊・露の6ヵ国語切替)、時刻修正、電波受信機能:自動受信(最大6回/日)
    価格:418,000円(税込)


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取材・文 / text:篠田 哲生 / Tetsuo Shinoda
写真 / Photos:江藤 義典 / Yoshinori Eto



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