1961年にデビューした「キングセイコー」が、2022年に待望のレギュラーモデル化を果たした。レトロでタイムレスな雰囲気があり、デイリーに楽しめる実用時計として注目が高まっているキングセイコーは、いかなるブランドなのか? その魅力を時計販売のプロフェッショナルである「セイコーウオッチサロン」の声を交えて深掘りしていきたい。
キングセイコー誕生60周年の節目である2021年に発売された限定モデル
「キングセイコー」は、グランドセイコーのデビューの翌年である1961年に生まれた。製造を担当したのは、主にレディスウオッチを製造していた東京・亀戸の第二精工舎だったため、繊細でモダンなケースデザインに特徴があった。特に第二世代として1965年に登場した「KSK」は、ケースやラグ周りを直線的なラインでまとめられており、平面を組み合わせる造形美は、それ以降のセイコーの時計デザインに多大な影響を与えた。
さらに薄型のケースや優れた防水性、リューズを引くと秒針停止するなど、徹底的に実用性にこだわった「キングセイコー」は、時代が大きく変化した1960年代を象徴する時計となったのだった。
そんな名機が、誕生60周年となる2021年に限定モデルとして復活するや、あっという間に用意した3000本を完売。そして翌2022年には待望のレギュラーモデルとして復活を果たす。デザインのコンセプトは東京モダンを体現する「KSK」をベースにしており、そのタイムレスな雰囲気と必要にして十分なスペックは、まさに日常使いの腕時計としてリアルな選択肢となるだろう。
現行のキングセイコーは、2つに分類できる。ひとつは「キャリバー6L系」。そしてもうひとつが、「キャリバー6R系」だ。
キングセイコーの傑作「KSK」のスタイルを、より色濃く残しているのが「キャリバー6L系」であり、そのポイントはケースの薄さにある。
そもそも時計のケースは、薄い方がエレガントに見えるし着用感も高まる。そしてキングセイコーは、薄くてコンパクトなデザインを得意としていた。そこでデザインだけでなく、キングセイコーらしい実用性を追求すべく、搭載するムーブメントには2018年に開発されたCal.6L35を選んだ。
セイコー最薄の自動巻きムーブブメントであり、厚さは3.69mmしかないため、レトロなボックス型のサファイアクリスタル風防を使っても、ケース厚は10.7mmという美しいプロポーションとなる。これはKSKで目指したエレガントな実用時計を、まさに具現化しているといえよう。オリジナリティを求めるなら、「キャリバー6L系」がおすすめだ。
シルバーダイヤルでクリーンな雰囲気に仕上げた「SDKA005」。自動巻き、SSケース、ケース径38.6mm、ケース厚10.7mm。418,000円(税込)
>キングセイコー SDKA005 詳細はこちらブラックダイヤルの「SDKA007」なら、締まった腕元が完成する。自動巻き、SSケース、ケース径38.6mm、ケース厚10.7mm。418,000円(税込)
>キングセイコー SDKA007 詳細はこちらキングセイコーがデビューした1960~70年代は、音楽やファッションの分野でユースカルチャーが力をもち始めた時期でもある。そのため時計にも新しい感性が求められ、カラーダイヤルのモデルが多数つくられるようになった。9月に発売された「6R系」はそういった時代の空気感を取り入れたモデルたちだ。
カラーリングはチャコールブラック、インディゴブルー、オリーブグリーンという3つのアースカラーを用意し、最近人気が高い縦方向の筋目仕上げを取り入れる。さらに別売りのレザーストラップへと簡単に変更できるようになっており、ファッション性も意識している。
搭載するCal.6R55は、薄さこそ6L系には劣るが、約72時間のロングパワーリザーブを実現。シーンによって時計を使い分ける、現代のライフスタイルに対応している。
もちろん「KSK」を継承するレトロモダンなデザインを取り入れており、タイムレスな魅力がある。ファッションとして時計を楽しむなら、「6R系」に注目してほしい。
縦筋目でモダンな表情を作ったチャコールブラックダイヤルが特徴の「SDKS021」。約72時間のロングパワーリザーブムーブメントCal.6R55を搭載する。自動巻き、SSケース、ケース径38.3mm、ケース厚11.7mm。253,000円(税込)
>キングセイコー SDKS021 詳細はこちら人気のブルーダイヤルも、「SDKS023」は淡いニュアンスでまとめることで、レトロな雰囲気に。Cal.6R55を搭載。自動巻き、SSケース、ケース径38.3mm、ケース厚11.7mm。253,000円(税込)
>キングセイコー SDKS023 詳細はこちら深みのあるオリーブグリーンのダイヤルを採用した「SDKS025」。針の夜光塗料との配色バランスも良好。自動巻き、SSケース、ケース径38.3mm、ケース厚11.7mm。253,000円(税込)
セイコーブランドの最上位に位置する「キングセイコー」は、セイコーが展開するグローバルブランドを展開する「セイコーウオッチサロン」のみで取り扱っている。商品知識の豊富なスタッフが対応してくれるので、安心して購入できるのもメリットだ。
メーカー保証が2年間に延長
セイコーウオッチサロンでキングセイコーを購入すると、通常は1年間のメーカー保証期間が、2年間に延長される。長く付き合っていくものだからこそ、保証の充実も重要になる。
性能・デザイン・品格を高次元で追い求めるキングセイコー。
時計販売のプロフェッショナルである「セイコーウオッチサロン」の声を交えおススメモデルをご紹介。
また、ピックアップ店舗ではキングセイコーフェアを開催。
是非ともこの機会に直接キングセイコーを手に取ってみてはいかがだろうか。
「復活した当初は、オリジナルモデルを知る年配の方が懐かしさから購入する事例が多かったのですが、最近は結納返しなどの用途の若いユーザーも増えています。お父様へのプレゼントとして購入された方もいましたし、世代を超えて愛される時計だと思います。
派手さのある時計ではありませんが、ブランドの歴史やデザインの由来などを知って、納得して購入される方が多いですね。
おすすめモデルは『SDKA005』。キャリバー6L系は、なんといってもそのサイズ感が魅力ですし、ブレスレットもきれいです。実際に腕に乗せると、同価格帯のスイス時計と比較しても、その品質の高さが実感できると思います。シルバーダイヤルはシーンを選ばず使いやすいので、特におすすめですね」
「髙島屋 横浜店 5階ジュエリー&ウオッチサロン」おすすめ / SDKA005
ケース径:38.6mm
ムーブメント:自動巻(手巻つき)、Cal.6L35、約45時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒・日付表示
限定:セイコーウオッチサロン専用モデル
価格:418,000円(税込)
髙島屋 横浜店 5階ジュエリー&ウオッチサロン
〒220-8601 神奈川県横浜市西区南幸1-16-31
TEL:045-311-5111 (代表)
定休日:無し
営業時間:10:00~20:00
※12/22、23は10:00~20:30までの営業となります。
キングセイコーフェア
開催期間 : 2023年12月13日(水)~12月26日(火)
「キングセイコーは幅広い客層から人気があります。コア層は40~50代ですが、若者のユーザーも増えてきましたし、注目度が高まっていることを実感しています。おすすめしたいのはキャリバー6L系の『SDKA007』ですね。一番の魅力は薄型のケース。グランドセイコーと比較すると、よりその薄さを実感できます。ローターの動きも滑らかで、巻上げもスムーズですし、精度も優秀。セイコーの時計技術が詰まった、満足度の高い一本といえるでしょう。
カラーはブラック。単純な黒ではなく、少し青みがかった色合いがとても綺麗です。キングセイコーはディテールに仕上げも凝っていますが、私が好きなのは、12時インデックスのライターカットですね、また6時位置の文字表記のバランスもきれい。細部まで素晴らしい時計ですから、これから時計にもこだわっていきたいという30代のビジネスマンに選んで欲しいですね」
「タカシマヤ ウオッチメゾン 大阪」おすすめ / SDKA007
ケース径:38.6mm
ムーブメント:自動巻(手巻つき)、Cal.6L35、約45時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒・日付表示
限定:セイコーウオッチサロン専用モデル
価格:418,000円(税込)
タカシマヤ ウオッチメゾン 大阪
〒542-8510 大阪府大阪市中央区難波5丁目1番5号(スイスホテル南海大阪5階)
TEL:06-6631-1101(代表)
営業時間:10:00~20:00
※都合により営業日・営業時間が変更となる場合がございます。
キングセイコーフェア
開催期間 : 2023年12月6日(水)~12月19日(火)
「マニュファクチュールとしてのセイコーの技術が搭載されていますし、高級時計の入り口として、クラシックスタンダードなキングセイコーには注目してほしいですね。主なユーザーは40代後半。やはり60年代のデザインをベースにしているということもあって、落ち着いたデザインに惹かれる人が多いようです。
おすすめモデルは、キャリバー6R系の『SDKS025』。グリーンダイヤルを選びました。私自身、“色は色気”だと考えているので、この美しいグリーンを上手に使って欲しい。
スイス時計ブランドが為替の関係で値上がりしている状況の中では、25万円台という価格帯はかなり値ごろ感がありますし、この価格帯で、これだけのクオリティの時計が手に入るということも知っていただきたい。しかも別売りのレザーストラップへと簡単に交換できるのも大きな魅力でしょう。ブラウンのストラップなら、グリーンダイヤルとの組み合わせがとても美しいですよ」
「岩田屋本店 新館4階 時計サロン」おすすめ / SDKS025
ケース径:38.3mm
ムーブメント:自動巻(手巻つき)、Cal.6R55、約72時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒・日付表示
限定:セイコーウオッチサロン専用モデル
価格:253,000円(税込)
岩田屋本店 新館4階 時計サロン
〒810-8680 福岡県中央区天神2丁目5番35号
TEL:092-714-3011
営業時間:10:00~20:00
キングセイコーフェア
開催期間 : 2023年12月8日(金)~12月30日(土)
取材・文:篠田哲生 / Report & Text:Tetsuo Shinoda
写真:江藤 義典 / Photo:Yoshinori Eto
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セイコーウオッチ株式会社
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※価格は2023年11月17日現在のものです。
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