セイコー腕時計110周年
人気の”セイコー三本柱“の、
賢い買い方教えます。

日本はおろか世界に知られる“SEIKO”の腕時計たち。
その始まりは1913年に誕生した国産初の腕時計「ローレル」にある。
今年は腕時計製造の110年周年を迎え、さらに人気が高まることが予想されるが、
だからこそ”賢い買い方“もきちんと押さえておきたい。


セイコー腕時計110年の歩みをおさらいしよう

 2023年は国産初の腕時計「ローレル」が、セイコーから発売されてから110周年の節目となる。時計の一般教養としては、腕時計の始まりは貴婦人のアクセサリーであり、19世紀後期には戦場用の時計として懐中時計を腕に巻くスタイルが生まれた。そして1904年のパリにて紳士用腕時計が生まれたとされている。


 セイコーでは1909年に発売を開始した懐中時計「エンパイア」は大ヒットしたことで、名実ともに日本一の時計会社となった。しかしそれでも腕の上に乗るほど小さなケースにおさまるムーブメントを開発するのは容易ではないだろう。実際、スイスの時計業界でも、いち早く腕時計化の波に乗れた会社もあれば、いつまでも懐中時計に固執した会社もあった。セイコーは比較的考え方が柔軟であったため、売れ筋である懐中時計や置時計の製造を進める一方で、天才技術者の吉川鶴彦を中心に、腕時計の開発をスタート。そして足掛け4年の開発期間を経て、1913年に「ローレル」が誕生するのだった。


 ローレルの成功を受けて、セイコーでは腕時計の製造を本格化し、1924年に「セイコー」を、1939年には「セイコーシャ プレシジョン」を発売。また「航空時計」(1941年)や本中三針の「スーパー」(1950年)、高級品の「グランドセイコー」(1960年)など、高度な腕時計を製造できるように技術を高めていった。


 現在のセイコーの腕時計たちは、こういった技術の蓄積のもとに成り立っている。そのためモダンなデザインや凝った美的表現であっても、どこか安心感があり、腕時計としてのスタイルにぶれがない。現在のセイコーブランドを支えるのは「キングセイコー」、「プロスペックス」、「プレザージュ」の3つ。そのどれもが伝統と革新を融合させており、セイコーの歴史深さを感じることができる腕時計たちである



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まずはセイコーの3ブランドと
注目モデルを深掘り

1) 東京生まれのモダンウオッチ「キングセイコー」


1961年に誕生した「キングセイコー」は、もともとレディスモデルを主に製造していた精工舎亀戸工場で生まれた。レディスウオッチ特有の細やかな仕上げやシャープなフォルムから生まれたデザインは、今の感覚で見てもモダンでオシャレである。特に2代目モデルとなる「KSK」は多面仕上げのラグに特徴があり、さらに12時位置インデックスにはライターカットと呼ばれる刻み仕上げを取り入れるなど、亀戸工場の技術力が遺憾なく発揮されている。ほぼ同時期に誕生した「グランドセイコー」がスイス時計をライバルとしたラグジュアリーウオッチである一方で、「キングセイコー」は日常使いの最高峰ウオッチを目指した。


  キングセイコーはその後いったん休止していたが、セイコー創業140周年(そしてキングセイコー60周年)となる2021年に復活し、あっという間に人気コレクションへと復帰を果たすことになる。


  キングセイコーのセイコー腕時計110周年記念限定モデル「SDKS013」は、亀戸工場で生まれたという歴史と、亀戸という地名が亀島と呼ばれていたことにちなんで、ダイヤルには型打ち技術によって亀甲を作り出した。亀甲模様は古くから縁起が良いとされている人気の模様だが、時計に使われるのはかなり珍しい。しかしダークブラウンのグラデーションで仕上げており、品よく時計と調和している。 ケースデザインは、2代目の「KSK」をベースとしており、ケース径が37㎜と小ぶり。レトロモダンなキングセイコーには、タイムレスな魅力がある。



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2) 日本の美意識を大切にする「プレザージュ」


 「Japanese beauty,crafted into a mechanical timepiece.」をフィロソフィーに掲げ、セイコーの自社製ムーブメントを搭載する本格志向の機械式ウオッチブランドである「プレザージュ」。腕時計に求められる、“針が読みやすく”、“正確に時を刻み”、“着用感に優れている”という要素は備えつつ、デザインや仕上げには日本的な感性を宿しており、スイスやドイツの時計とは違った魅力を楽しめる。


  中でも日本の伝統工芸に光を当て、技と美をハイレベルで融合させる「プレザージュ クラフツマンシップシリーズ」は、世界に類を見ない時計たちだ。セイコー腕時計110周年記念限定モデルでは、「琺瑯(ほうろう)」、「漆」、「有田焼」、「七宝」の技術をダイヤルに取り入れており、他にはない美しいダイヤル表現を引き出している。


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  セイコー腕時計110周年記念限定モデルの「SARD017」は、あのローレルでも使用していた琺瑯をダイヤルに使った。琺瑯は金属板にガラス質を含んだ釉を塗布して高温で焼きあげて作る技法で、艶やかな光沢と強度が魅力。このモデルではローレルのデザインを意識し、12時インデックスのみを赤くしている。 「漆」はまさに日本独自の工芸技法。漆を塗り、乾燥させ、研ぎ、また漆を塗るという工程を何度も経て生まれる深い色によって、時計に風流な個性を加える。セイコー腕時計110周年記念限定モデルの「SARD019」は、漆芸家 田村一舟氏が監修しており、その品質の高さに驚かされるだろう。


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  400年以上の歴史をもつ「有田焼」をダイヤルに用いるのは、かなり難易度が高かったという。美しさと視認性を両立させるだけでなく、腕時計としての耐久性を高めるために高強度の磁器素材を開発している。セイコー腕時計110周年記念限定モデルの「SARW067」は、きめ細かな質感と光沢感はじっくり眺めたくなるはずだ。


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  最後が「七宝」。ヨーロッパにおけるエナメル技法とほぼ同じで、ガラス質の釉薬を塗ってから焼成する工程を何度も繰り返すことで深みのある光沢を作り出す。セイコー腕時計110周年記念限定モデルの「SARW069」では、鉛を含まない独自の釉薬を用い、波模様の入った文字板に深みにあるブルーを重ねることで美しい海を表現している。



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3) 計器から始まり、
ライフスタイルツールとなった「プロスペックス」


 潜水計器として生まれたダイバーズウオッチは、厳しい品質管理の元で製造し、厳密な防水基準をクリアしなければならないほど、製造の難しい時計だ。そしてセイコーでは1965年に国産初のダイバーズウオッチを発表し、時計製造技術のレベルをさらに一段高めた。


 日本は四方を海に囲まれているが、実は国土の約70%が山林という山岳国でもある。そのため、ダイバーズウオッチは堅牢な時計を求める冒険家や登山家から愛され、さらには南極地域観測隊の装備品として寄贈され信頼を築いてきた。そんなタフウオッチの系譜を継承するのが「プロスペックス」であり、「Keep Going Forward」というブランドフィロソフィーは、何があっても諦めることなく前へ進み続けるという精神を表現している。


 セイコー腕時計110周年記念限定モデルの「SBEJ013」は、1968年に発表された当時としては世界最高水準のハイビート式ダイバーズウオッチのデザインを継承しており、りゅうずの位置を4時位置にすることで手首への食い込みやロープの引っかかりなどを軽減させている。カラーリングのテーマは氷河で、アイスブルーのダイヤルには型打ちで荒々しい質感を表現し、セラミックス製のベゼルはグレーカラーでまとめ、荒涼たる極地の世界で活躍したセイコーのダイバーズウオッチの歴史に敬意を払っている。


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入手困難必至の限定モデルたちは、
オンラインで手に入れたい


 セイコーの自社製機械式ムーブメントを搭載し、110年にも及ぶ腕時計の歴史を継承するデザインや素材、スタイルを持った「キングセイコー」、「プレザージュ」、「プロスペックス」の時計たちは、かなり人気が高まっている。ましてやセイコー腕時計110周年モデルは限定生産であるため、かなり入手は困難だろう。


 そこで注目したいのが「セイコーオンラインストア」だ。セイコーブランドの時計を扱うショップは全国各地にあるが、例えばキングセイコーはすべてセイコーウオッチサロン専用モデルであり、プレザージュやプロスペックスにはセイコーグローバルブランドコアショップ専用モデルが多い。つまりどこでも買えるわけではないのだ。


 しかし「セイコーオンラインストア」であれば全国どこでも購入可能で、人気モデルの予約もできる。しかも全国配送料が無料である。もちろん公式サイトなので購入時の安心感があるし、メーカー保証がすべて3年間になるというのも大きなメリットである。


 110年の歴史が詰まった人気の3ブランドを手に入れるなら、「セイコーオンラインストア」が正解なのである。


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文 / text:篠田 哲生 / Tetsuo Shinoda


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※価格は2023年3月17日現在のものです。
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