圧倒的支持を得た『ダイバー1964』に
幻のホワイトダイアルが登場

 マリンスポーツのブームに触発され、1964年に登場した今や幻のモデル『オリンピアカレンダー ダイバー』。2022年、このスタイリッシュなデザインを継承しつつ、あらゆる面でスペックアップして登場し、時計愛好家に絶大なる支持を得たのがオリエントスターの『ダイバー1964』であった。2023年、その第二弾として極めて希少なホワイトダイアルのモデルが発表された。


タフなスポーツ・ウォッチの先駆けとなった
オリエントスターの『オリンピアカレンダー ダイバー』


2022年に世界限定500本(国内200本・海外300本)で発売された『ダイバー1964』は、世界でマリンスポーツがブームとなりつつあった1964年に発売された当時、最先端のスポーツ・ウォッチ。そのスタイルを継承し、現代の基準に合致する高い防水性と利便性に優れる機能、さらに”幻“と呼ばれるホワイトダイアルを搭載し、新しい『ダイバー1964』が登場した。

2022年に世界限定500本(国内200本・海外300本)で発売された『ダイバー1964』は、世界でマリンスポーツがブームとなりつつあった1964年に発売された当時、最先端のスポーツ・ウォッチ。そのスタイルを継承し、現代の基準に合致する高い防水性と利便性に優れる機能、さらに”幻“と呼ばれるホワイトダイアルを搭載し、新しい『ダイバー1964』が登場した。


 元来、世界各国の海軍や海中探査を行うプロフェッショナル・ダイバーのために開発された高い耐水能力を持つ腕時計であったダイバーズ・ウォッチ。それは第二次世界大戦が終結し、世界が落ち着きを取り戻した1950年代に各国の時計メーカーから次々と発売された。
 そのダイバーズ・ウォッチが一般的な人気を獲得したきっかけは、サーフィンやダイビングなどマリンスポーツがブームとなったこと。これにより水に強く、耐久性にも優れたタフなダイバーズ・ウォッチが注目され、高い人気を集めたのだ。


 このような世界的なマリンスポーツの人気に加え、我が国では登山やスキーのブームが到来。このようなスポーツに対応する腕時計として、ダイバーズ・ウォッチは最適であり、これを身に着けて野に山に海に繰り出すことが最先端のファッションとなったのであった。


 このスポーツ・ウォッチの台頭に先鞭をつけたのが、1964年にオリエントスターから発売され『オリンピアカレンダー ダイバー』だった。


 スポーティなブラック・ダイアルに夜光入りの太いバーインデックスと、同じく夜光が入った太いアロー針を組み合わせた『オリンピアカレンダー ダイバー』は昼でも夜でも高い視認性を確保。
 回転式のベゼルは、手で押し込みながら回転させて▼マークを長針に合わせることで潜水時間などの経過を把握することに役立った。
 そして、『オリンピアカレンダー ダイバー』という名称の通り、日付表示も装備。当時、ビジネスでの必需品になっていた腕時計により高い利便性を与える日付の装備は当時の最新流行であったのだ。


オリジナル・スタイルを継承し機能を向上させた
『ダイバー1964』のホワイトダイアル・モデル


  • RK-AU0502S
  • オリエントスター
    ダイバー1964

    Ref:RK-AU0502S
    ケース径:41.0mm ケース厚:14.5mm
    ケース素材:SS(SUS316L)
    ストラップ:SS(プッシュWロック三つ折式、ダイバーズエクステンション構造)
    防水:200m空気潜水用ダイバー(ISO準拠)
    ムーブメント:自動巻き、パワーリザーブ50時間以上
    仕様:ねじ式リューズ、両球面サファイアクリスタル、ARコーティング、シリアルナンバー刻印
    価格:150,700円(税込)
    発売予定:2023年3月16日

 防水機能と回転式ベゼル、日付表示という高い機能性に加え、シャープでスタイリッシュなフォルムでスポーツ・ウォッチ新時代の到来を告げた名機『オリンピアカレンダー ダイバー』だが、ヴィンテージ市場では、なかなかお目に書かれないレア・モデルとなっている。
 しかも、さらにレアなのが、同時期に発売されたホワイト系のダイアルを装備するモデルである。
 実はオリエントの社内にもほとんど資料が残っていない幻のモデルなのだが、現物はたしかに存在し、ごく少量が販売されたことは確かであるという。
 そこで2022年に限定版として発売された『ダイバー1964』に、2023年は、この幻ともいえるホワイトダイアルのモデルが、やはり限定で発売されたのである。


 2022年の『ダイバー1964』は、オリジナルが40m防水であったのに対し、現代の ISO(国際標準化機構)が定める200m防水潜水時計の基準をクリアした高機能モデル。新作のホワイトダイアル・モデルも、同じく200m防水潜水時計の基準をクリアしている。


 搭載されているムーブメントは、約50時間以上のパワーリザーブを実現した、高性能な自動巻きキャリバー。オリジナルは手巻きであったから、ここも大幅なスペックアップである。
 さらに、ダイアルの12時位置にはパワーリザーブ・インジケーターが備え付けられており、ゼンマイの巻き上げ残量を表示。この仕様はダイバーズ・ウォッチとしては極めて珍しいことだ。


 ダイアルを保護するガラスは、AR(反射防止)コーティングが施された両球面サファイアクリスタルを採用。光の反射を抑えることで透明感を高め、ダイアルが極めて見やすくなっている。
 もちろん、オリジナル・モデル通りの仕様であり、昨年のモデルでも高い評価を得た蓄光入りインデックスとアロー針を継承。日付表示も搭載する。
 また、1964年のモデルにはなかった、サイズ調整が簡単なエクステンション機能装備バックル付きのブレスレットも付属している。


 今回のホワイトダイアル仕様の『ダイバー1964』は世界限定900本(国内400本)の発売。昨年は、あまりの人気に早々に完売となり、悔しさを噛み締めた方も少なくなかったはず。それを踏まえ、今回は製造数が増えているが、それでもやはり狭き門であることには違いないので、早めの決心が必須である。


  • 1964年に発売されたオリエントにおけるファーストダイバー『オリンピアカレンダー ダイバー』
  • 1964年に発売されたオリエントにおけるファーストダイバー『オリンピアカレンダー ダイバー』。当時は珍しい経過時間が計測できる回転式のベゼルを装備。防水性能は40mだったが、当時は明確な規定がなく、高機能な防水時計を“ダイバー”と呼んでいた。手巻きムーブメントを搭載したコンパクトなサイズや視認性に優れたカットインデックスや太いアロー針など、シャープな造形美によるスタイリッシュなデザインが特徴である。
    ※現在は販売終了



※価格は2023年3月16日現在のものです。
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