アニバーサリーイヤーの最後を飾る
プレミアムG-SHOCKの頂点

積み重なった歴史から生まれた時計

 どれだけ手荒に扱っても壊れない時計。それがG-SHOCKの価値である。圧倒的な耐衝撃性能を実現させたのは、時計モジュールを点で支えるという特殊構造だけでなく、ウレタンの外殻が衝撃を吸収してくれたからだ。
しかしメタルウォッチとなると、そうはいかない。重量が増すほど衝撃は大きくなる一方で、メタルパーツは衝撃を吸収してくれない。つまりメタル製のG-SHOCKは、高級感がグッと増すが、その一方で耐衝撃性能に難があるという二律背反する要素を合わせ持った時計ということになる。

 ではなぜ、それを実現できたのか? そのカギを握るのは、自動車のバンパーを参考にしたベゼルの構造にあった。最も衝撃の加わりやすいベゼルを別体パーツにして、本体との間に衝撃吸収素材を挟み込んだ。さらに衝撃で風防ガラスが割れないように、ベゼルと風防の間にL字型の気密用パッキンを挟んで緩衝材とした。この試作品を6000回以上も落下させてデータを取得し、遂に1996年にメタル版のG-SHOCK「MRG-100」として発売される。
 販売価格は通常モデルの約5倍だったが、それでも人気を集めた。それくらい、“メタルケースでありながらタフである”という商品コンセプトは斬新だったのだ。

 傑作「MRG-100」は、その後G-SHOCKの最高峰である「MR-G」コレクションへと進化。カジュアルウォッチとは一線を画する重厚な質感が好まれ、高級時計をよく知る愛好家からも、注目される存在となっている。  2016年はメタルG-SHOCKの20周年ということで、限定モデルが発売されたが、その最後を飾るのが「MRG-G1000HG-9AJR」だ。日本が誇る世界的時計ブランドとなったG-SHOCKと日本の伝統工芸「鎚起」を融合させたモデルであり、ケースもブレスレットもゴールドに輝くという、未だかつてないインパクトを持っている。
 カシオのテクノロジーへの情熱とメタルG-SHOCKが歩んできた歴史を、美しい日本の伝統工芸で装飾した時計は、節目を飾るにふさわしいオーラがある。

金属板を鎚で叩きながら、立体物に仕上げる鎚起(ついき)は、仏具や茶道具などに用いられる伝統技法。鎚起師である京都の三代目浅野美芳は、重要文化財の修復などで活躍する匠。その技を取り入れることで、“日本の技と美”を表現した最高峰G-SHOCKが完成した。
ベースモデルとなるのは、世界中で正しい現地時刻をキャッチする高精度技術「GPSハイブリッド電波ソーラー」を搭載した「MRG-G1000」。そのメタルパーツにゴールド加工を行い、さらにはベゼルとブレスレットにひとつずつ手作業で鎚起仕上げを施した。さらにインデックスには、日本を象徴する色のひとつであるブルーを採用する。特別な時計のため製作本数は300本。販売店も全国のEDGEを含む、全約50店舗のみとなっている。

Ref.:MRG-G1000HG-9AJR
ケース径:49.8mm
ケース厚:16.9mm
ケース素材:チタン
ストラップ:チタン
ムーブメント:クオーツ(GPSハイブリッド電波ソーラー)
仕様:GPS電波受信機能、標準電波受信機能(世界6局に対応)、耐衝撃構造、針位置自動補正機能、機内モード。27都市40タイムゾーン対応のワールドタイム(サマータイム自動設定機能付き)、ストップウオッチ、タイマー、時刻アラーム、20気圧防水
限定:世界限定300本
価格:700,000円(税抜)

温かみのある凹凸

鎚起とは金鎚を使って金属板を打ち起こして立体を作っていく手法。花瓶や鍋、さらには美術品などに広く用いられるが、これを時計に取り入れたのはカシオが 初めて。全て手作業のため、金属パーツでありながら、どこか温かみのある光を放つ。

デザインを引き締めるブルー

きりっとしまった印象を作るため、ブルーDLC加工の インデックスを採用。ヘアライン仕上げとポリッシュ仕上げを使い分けることで、立体感を引き立てており、ラグジュアリーウォッチにふさわしいオーラを放つ。

特別仕様を語るプレート

10時位置のケースサイドには、メタルプレートが収まっている。「20TH LIMITED」と書かれており、1996年のファーストモデルからの20周年を記念する特別なモデルであることを示している。

ボックスにも日本の美意識を

特別な時計であるため、時計ボックスも特別仕様。日本の伝統工芸として世界的に知られる「蒔絵(まきえ)」技法を使って、
華やかかつラグジュアリーに仕上げた。

G-SHOCK(ジーショック)

G-SHOCK(ジーショック)のお問合せは
カシオ計算機 お客様相談室
TEL:03-5334-4869

>>>オフィシャルサイトはこちら
>>>G-SHOCK(ジーショック)のGressive掲載ショップはこちら