創業150周年という特別な年に、ピアジェはウォッチメイキングの歴史において初となる偉業を成し遂げました。ムーブメントを作り始めて150年、初の薄型キャリバー「9P」の開発から67年、そして2018年の世界最薄ウォッチ「アルティプラノ アルティメート コンセプト」の発表から6年の時を経て、ピアジェはまたしてもウォッチメイキングにおける創造性の限界に挑みました。エレガンスを追求し、独創性を具現化したこの比類なきタイムピースは先行モデルと同じわずか2mmという薄さの中にトゥールビヨンを搭載しています。進化し続けるピアジェが作り上げたこの画期的なクリエイションは、メゾンにとって技術面だけでなく達成感という意味においてもマイルストーンと言えます。
「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」は、それ自体が1つのパラドクスです。そしてもちろん、ウォッチメイキングにおける実現可能性の限界を超えたこのモデルは、150年にわたってピアジェの時計職人がいかにウォッチを進化させてきたかを物語っています。
ケース径41.5mm、2気圧防水、そしてブルーPVD加工されたコバルト合金製ケースの「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」は、一見すると必要な機能を漏れなく兼ね備えた日常使いのウォッチであるかのようです。しかしわずか2mmという厚さとトゥールビヨンの存在によって、このウォッチは非日常的な異次元に達しているのです。
ブリッジの中で回転する「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」のキャリッジは、現在の最先端技術の定石を大きく覆します。裏蓋のサファイアクリスタルから見えるトゥールビヨンの下には、ピアジェの創業以来その原動力となってきたモットー「常に必要以上に良いものをつくる」が刻印されています。ピアジェの文化は、人、発明、コラボレーションを基盤とし、この精神が驚異的な薄型への挑戦を可能にしてきました。
最高を生み出す アトリエ
「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」は厚さわずか2mmで、1ミクロンたりとも超えていません。そしてケース径は41.5mmで、こちらも1ミリたりとも超えていません。先行モデルとまったく同じサイズであるにもかかわらず、トゥールビヨンを搭載することで30%増えるパワー消費量に対応しています。
これは単なる数字の羅列ではなく、ピアジェが成し遂げた偉業の証であり、その背景には、ラ・コート・オ・フェにあるピアジェのマニュファクチュールの中でひそかに繰り広げられた時間との闘いという長いドラマがあります。3年間にも及ぶ作業、見直し、自問自答が、このプロジェクトに関わったすべての人の人生に刻まれました。
トゥールビヨンは、ウォッチメイキングの頂点とされる王道のコンプリケーションの1つです。このウォッチは、美しさのために技術を活かすというメゾンの昔からのアプローチに忠実 でありながら、技術面においても詩的なまでの美しさという面でも、新たな次元に到達しています。このプロジェクトの指針は究極の精度を得ることでした。先行モデルと同じ薄さを保ちつつトゥールビヨンを加えるために、見た目には分かりにくいものの、ピアジェは先行の「アルティプラノ アルティメート コンセプト」の部品の90%を設計し直し、さらに新しい機構も開発しなければなりませんでした。「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」の内部は、すべてが新しく、長年の経験を活かして再開発・再設計されています。
「アルティプラノ アルティメート コンセプトと確かに似ていますが、それは表面上の話です。トゥールビヨンを足しただけのように見えて、実際は何もかもを新たに見直したのです」と、ピアジェCEO バンジャマン・コマーは語っています。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_890.jpgムーブメント
「アルティプラノ アルティメート コンセプト」は6年以上にわたる共同作業の成果であり、2020年のジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(GPGH)で栄誉ある「金の針賞」を受賞しています。完成までに長い道のりを経たことは言うまでもなく、このウォッチによってもたらされた挑戦の数々によって、ピアジェは薄型ウォッチ開発のゴールに到達したと思われたかもしれません。
しかし、先行モデルが納品された時から、創業以来マニュファクチュールを構えるラ・コート・オ・フェの時計職人チームは、このウォッチを超える次なる一手は何なのだろうと考えずにはいられなかったのです。答えはサブダイヤルを増やすことではなく、視覚効果、ムーブメント、技術的な革新性を兼ね備え、ウォッチ愛好家から認められるコンプリケーションを組み入れることでした。「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」誕生の背景は、かつてキャリバー「9P」と「12P」、アルティプラノ アルティメート オートマティック「900P」または「910P」、そして「アルティプラノ アルティメート コンセプト」を開発した時と似ていました。新しいアイディアがありながら、それをいかに実現するかという難問への答えはなかなか見つからなかったのです。キャリバー「900P」の発明から繰り返されてきた試行錯誤を礎として、このウォッチはムーブメントとケースが一体化しています。貴重なスペースを確保して超薄型を実現するため、ケースバックがムーブメントの地板の役割を果たしており、外面は肌に接しています。ケースはブルーコバルト合金製で、極めて優れた厚さと強度のバランスを誇ります。ケース側面に埋め込まれたリューズは、引き出してから専用ツールで 操作します。このツールは歯車減速とトルク制御システムが内蔵されており、香箱にエネルギーを与えることができます。
レボリューション
部品の配置は先行モデルと同じで、時分表示の文字盤はややオフセンターに置かれています。トゥールビヨンは10時位置にあり、リングには秒表示の目盛が刻印されています。最大の制約にして決して妥協することができないのは薄さであり、全部品を厚さ2mmの中に納めることが課されました。最大の難問は、先行モデルと同じケース径、同じケースの厚み、そして同じ厚みの部品を用いる中で、既に部品で満たされた空間にいかにしてトゥールビヨンを挿入するかという点でした。
そこから、ラ・コート・オ・フェとジュネーブの時計職人の思考の歯車は回り始めました。紙と鉛筆、記憶と文化、開かれた精神とウォッチメイキングに関するノウハウ・・・。開発には ありとあらゆる人材が携わりました。ピアジェが常に実践してきた開発手法に基づいて、アイディアを採用または不採用にするために試行錯誤を繰り返し、常に一からやり直すということが行われました。こうして70種類以上のトゥールビヨン キャリッジ、15種類以上のアンクル、30種類以上のケースフレームを改良後、ようやく「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」の最終的な機構が完成したのです。
ピアジェは薄型技術のノウハウを生かし、中でも厚さ7.35mmのケースに収められた厚さ4.6mmの薄型トゥールビヨン キャリバー「670P」の高度な専門技術を採用しました。このフライングトゥールビヨンはわずか1.49mmの厚さに収まっており、上部ブリッジがなく、トゥールビヨンはその下側から固定されています。しかし、数百分の数ミリの差で、ラ・コート・オ・フェのマニュファクチュールは目標に達することができず、トゥールビヨンを全面的に考え直す必要がありました。
やがて新たなアイディアが浮かびました。トゥールビヨンをその外周で固定するというものです。「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」のトゥールビヨンは環状です。外周はセラミック製ボールベアリングで固定され、1分間に1回転します。素材は主にチタンでできていますが、可能な箇所ではスチールも使用されています。次に取り組むべきは動力の課題でした。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_742.jpg優れた技巧
「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」は、オリジナルの「アルティプラノ」の十字型のデザインを再現した独自のスケルトン香箱を採用しています。しかし、トゥールビヨンのエネルギー消費量は固定式の調速機を備えたムーブメントよりも多く、「アルティプラノ アルティメート コンセプト」より約25%多くの動力を消費します。
にもかかわらず「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」は、40時間以上のパワーリザーブを備えています。この驚異的な性能は、2つの要素に起因しています。
1つ目は、パワーを最も効率よく伝達する因子に基づいて作り直された、カスタムメイドの主ゼンマイです。ブレードの厚みをやや増やすことで、新たに必要なエネルギーの供給が可能になりました。そして2つ目は、ピボットの代わりにボールベアリングを使用したことです。可動式のパーツの回転を容易にすることで、摩擦が軽減されました。こうして確保されたエネルギーをパワーリザーブに使用できるだけでなく、薄型化も達成できました。設計におけるさらなる技術革新は、ウォッチ全体の厚みに合わせてサファイアクリスタルの厚みを文字盤側で0.20mm、裏蓋側では0.16mmに抑えた点です。ウォッチの厚さが2mmになると、すべてにおいて方法論が変わります。身に着ける人がほとんど気づかない点であっても、時計職人に とってはきわめて重要な意味を持ちます。特に小型化された部品の機械加工公差は、最大の課題でした。テンプのリムとサファイアクリスタルの厚みが共に0.2mmのため、これらを製造する機械は約2ミクロン、つまり0.002mmの精度を持たなければなりませんでした。その後の装飾的な表面加工の工程を考えると、この段階での精度はさらに重要になります。以前は6本だった歯車のアームの数は4本になっていますが、手作業で行われるダイヤモンド研磨と面取りの装飾の際に部品が変形しないように作る必要がありました。「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」は、さまざまな革新の集大成といえるでしょう。しかし真の偉業は「アルティプラノ アルティメート コンセプト」と同じく、このウォッチが醸し出す美しさです。硬貨と同じ厚さわずか2mmのトゥールビヨン搭載ウォッチがもたらすのは、驚きと快適な着用感です。横から見ると、ウォッチはほとんど見えません。裏面は思いもよらない魅惑的な開口部を備えています。
そして表面は驚くほど奥行きを感じさせ、想像を超えるようなユニークなスタイルを作り出します。着けていることを忘れてしまいそうでありながら、堂々たる存在感も感じさせるウォッチ。ピアジェらしいブルーとゴールドのカラーの組み合わせは、深みのあるエレガンスを表現しています。このエレガンスこそ何よりもピアジェが常に目指しているものであり、ピアジェDNAの中核をなすものです。
「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」は身に着ける楽しみと、眺める楽しみの両方を与えてくれます。制作に携わった人々とマニュファクチュールの長い歴史への想像も刺激します。そして、次にピアジェはどんな驚くことをするのだろうという楽しみももたらしてくれます。
/sites/default/files/newsImage1/s01_871.jpgAltiplano Ultimate Concept Tourbillon
アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン
Ref:G0A49510
ケース径:41.5mm
ケース厚:2.0mm
ケース素材:コバルト合金(ブルーPVD)
防水性:2気圧
ストラップ:テキスタイルストラップ、コバルト合金製ピンバックル
ムーブメント:手巻き、ケースと一体化したCal.970P-UC(ピアジェ自社製)、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、13石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、ワンミニッツペリフェラルトゥールビヨン、モノブロックダイヤル
限定:世界限定15本
価格:要お問い合わせ
2024 New Model | ROGER DUBUIS
2024年 ロジェ・デュブイ新作情報

2024年 ロジェ・デュブイ新作情報
>オルビス イン マキナ(Orbis in Machina Central Monotourbillon)
>2024年 ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)
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2024年の新作として、ロジェ・デュブイが「オルビス イン マキナ」をウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024にて発表しました。
自由なコントラストが創造する調和。新作オルビス イン マキナは、ロジェ・デュブイの卓越した技術を象徴するトゥールビヨンへのクラフトマンシップを表現しています。伝統技巧のヘリテージと現代技術を見事に反映したこの作品は、類を見ないデザインを際立たせ、時計製造の歴史で受け継がれる価値観を自然と感じさせるだけでなく、ダイヤルの両面で語られる物語が、現代の最先端構造と調和する伝統芸術の魅力と可能性を解きはなちます。
オルビス イン マキナは、トゥールビヨンの特徴である回転動作と、時刻表示の円軌道にちなんでいます。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_m01_18.jpgロジェ・デュブイのトゥールビヨンに授けられた名声は、20年以上にわたる独創的な自社製トゥールビヨンムーブメントの開発により築き上げられてきました。オルビス イン マキナに搭載された手巻きキャリバーRD115は、メゾンの超絶技巧を極める旅における重要なマイルストーン到達の証です。RD115は、2003年以降に製造されたロジェ・デュブイのすべてのトゥールビヨンと同じく、283個の部品と29石のルビーで構成されたキャリバーです。非常に魅惑的である反面、より複雑な製造過程を要します。
ロジェ・デュブイのアイコニックデザインである7時配置とは対照的に、最新作モデルのフライングトゥールビヨンは中央に収まり、美しい同心円を描きます。メカニズム自体にもメゾンの独自性が際立ち、特許出願中の新しいプラネタリーシステムによってよりシンプルでコンパクトに洗練され、より多くのスペースを生み出しただけでなく、従来のトゥールビヨンとは一線を画す外観で異彩をはなっています。
/sites/default/files/newsMainImage2/01_m02_12.jpgセントラルモノトゥールビヨンは、高級時計でも稀に搭載される複雑機構です。なぜなら、製造過程でトゥールビヨン自体の周りにムーブメントの部品を再配分すると同時に針を表示する代替方法を検討するなど、多くの課題が生じるためです。メゾンのデザイナーは、ダイヤル中央から外側に向かい、秒、分、時間を表示するピンクゴールドとグレーのコントラストで同心円を描くことで、タイムレスな美しさを表現しました。スケルトン仕上げを再解釈し、トゥールビヨンを中央に配置することでスペースに遊びを持たせ、際立たせたのです。
圧倒的な存在感を放つ分と時表示の3Dディスクは、ボールベアリングに取り付けられた両面仕上げのシャープなオープンワークのフライング針と美しいコントラストを描きます。独特のディスプレイは、安全に針をリリースし、また確固とした安定性をタイムピースに保証するためで、新たなシステムの開発を要し、特許出願に至りました。
同様の両面アプローチをフランジにも採用し、ダイヤルの外周に時間表示を配置しています。
/sites/default/files/newsImage1/01_s01_13.jpgOrbis in Machina Central Monotourbillon
オルビス イン マキナ
Ref:DBEX1119
ケース径:45mm
ケース素材:18Kピンクゴールド
防水性:10気圧
ストラップ:ブラックカーフレザー、18Kピンクゴールド製トリプルフォールディングバックル、クイックリリースシステム(QRS)により交換可能
ムーブメント:手巻き、Cal.RD115、72時間パワーリザーブ、毎時21,600振動、29石
仕様:時・分表示、セントラル フライング モノトゥールビヨン、サファイアクリスタルケースバック
限定:世界限定88本
価格:35,090,000円(税込)
2024年の新作として、ロジェ・デュブイが「エクスカリバー チタン モノトゥールビヨン」をウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024にて発表しました。
人間工学に基づいたミニマリズムデザインから漂うカリスマ性で圧倒するこのタイムピースは、シンプルを究めることでより美しくなるという「Less is more(レス・イズ・モア)」の具現化です。時計製造におけるスケルトン化に対するアプローチを表現し、それぞれのマテリアルが備える力を引き出すことで、快適さ、軽量性、強靭さを兼ね備えた究極の装着感を実現しました。
キャリバーRD512SQは、メゾンの卓越した技術を堪能できるディティールが随所に見ることができます。7 時位置のモノトゥールビヨンをはじめ、独創的なデザインと統合マニュファクチュールの熟練時計職人が伝統技術に忠実に従い、手作業により作り上げたムーブメントが際立ちます。
ロジェ・デュブイが製造する全てのトゥールビヨンと同様にキャリバーRD512SQも63個の部品で構造されるフライングトゥールビヨンケージが特徴です。ローワーケージには軽量チタンを採用し、アッパーケージにはケルト十字から着想したブリッジを配置。ブリッジの片側のみに取り付けられるフライングトゥールビヨンは、アッパーブリッジによる支えがないため構造上の課題が生じますが、挑む審美的価値があります。この時計が有する最大の魅力は、キャリバー全体が擁する純粋な美しさです。スケルトンデザインで仕上げた周囲にはアストラルシグネチャーをあしらい、中央にモノトゥールビヨンを配することで卓越した機能と端正な外観が融合された美学を体現しています。
/sites/default/files/newsMainImage1/02_m01_15.jpg72時間の長持続パワーリザーブに加え、ジュネーブシールが製造地と技術的な信頼性のみならず、キャリバーの部品に施された16種類の装飾が専門職人の高度な技術により完成したことを証明しています。
グレード5チタンの採用は、この豊かな多用途性を備えるデザインを構成する絶対要素です。強靭な素材を、ケースとノッチ付きベゼルの特徴的な形状や独特の外観に仕上げるため加工するのは、熟練時計職人にさえ格別大きな挑戦でした。メゾンの独創的なスタイルを特徴づける、3列構造の完全金属製ブレスレットも見逃せないディティールです。エクスカリバー チタン モノトゥールビヨンは、ビジネスシーンからプライベートまで、あらゆるオケージョンに最適なタイムピースです。マットメタリックの落ち着いた光沢と、ポリッシュ仕上げの面取りが施されたブレスレットが放つ輝きとのコントラスト、そしてロジェ・デュブイのシグネチャー、スターにあしらったダークグレー処理などの多彩なディティールが、その豊かな多用途性を際立たせています。
/sites/default/files/newsImage1/02_s01_10.jpgExcalibur Monotourbillon Titanium
エクスカリバー チタン モノトゥールビヨン
Ref:DBEX1112
ケース径:42mm
ケース素材:チタン
防水性:10気圧
ストラップ:チタン、トリプルフォールディングバックル、クイックリリースシステム(QRS)により交換可能
ムーブメント:手巻き、Cal.RD512、72時間パワーリザーブ、毎時21,600振動、19石
仕様:時・分表示、フライング モノトゥールビヨン、反射防止加工サファイアクリスタル風防、サファイアクリスタルケースバック
限定:世界限定28本
価格:21,175,000円(税込)
2024年の新作として、ロジェ・デュブイが「エクスカリバー サンライズ ダブルトゥールビヨン」をウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024にて発表しました。
力強い色彩。灼熱の輝き。ロジェ・デュブイのデザインを象徴する、2つの特徴。このエネルギーに満ちた新作は、夜明けの空を輝きで染める陽光からインスピレーションを得ています。
鮮やかなジェムストーンのグラデーションを纏い、ひときわ光彩を放つこのタイムピースは、精彩溢れる美学とパワフルなダブルトゥールビヨン機構の双璧を体現しています。
2005年、ジュネーブのウォッチメーカー、ロジェ・デュブイから初のダブルトゥールビヨンが発表されました。内部のキャリバーRD01はトゥールビヨンを2つ搭載し、各トゥールビヨンのバランスを調節しながら重力の影響を軽減して精度の平均化を図る重要なギアシステム、ディファレンシャルギアと連結しています。すでに複雑なメカニズムにこのギアを追加した技術的成果は、ロジェ・デュブイが飽くことなき追い続ける最高技術への挑戦の証となります。
/sites/default/files/newsMainImage1/03_m01_2.jpgモノバランシエとの比較を例に挙げると、トゥールビヨン1つの調整と組み立てに2倍の時間を費やします。ダブルトゥールビヨンは、さらに約2倍の時間と緻密な調整を要し、2つのメカニズムそれぞれが、品質と信頼性の点で整合していることを確認するために時間がかかります。
新作エクスカリバー サンライズ ダブルトゥールビヨンでロジェ・デュブイは、この時計製造技術の難題、複雑機構の大成を披露します。72時間の長持続パワーリザーブを提供し、319の部品から構成されたRD108SQは、またしてもディファレンシャルギアと連結された2つのフライングトゥールビヨンを搭載しています。
これらダブルフライングトゥールビヨンをスケルトン化したフレームワーク内に配することにより、緻密な装飾が施した表面と、純粋な美学がもたらす神秘的なミクロの世界が解き明かされます。これらはすべて、タイムピースの製造地と技術的な信頼性のみならず、キャリバーの全部品に施された装飾が専門職人の高度な手作業により仕上げられた事をジュネーブシールが認証しています。この卓越したムーブメントに相応しく、合計17種類の異なる仕上げ装飾が施されました。
/sites/default/files/newsMainImage2/03_m02_1.jpgタイムピースに収められた超絶技術に比肩するケースは、108石のジェムストーンから放たれる光彩の輝きを纏っています。精巧にバゲットカットが施された極上の品質を誇るジェムストーンは、タイムピースの周りを明け方の空のようなグラデーションで配されています。ベゼルに72石、アストラルシグネチャーに27石、フランジに9石と熟考された配置が、着用者を最高峰の輝きで包みます。
朝日を想起させる告げるレッドには、鮮やかなガーネットを採用。エネルギーとカリスマ性を擁するその豊かな色合いは、トーンを完璧に映し出しています。次のグラデーションを形成するのは、高輝度でマンダリンのような色合いが魅力的なジェムストーン、オレンジスペサルタイトです。グラデーションの最後を彩るのは、力強いエネルギーを秘めたイエローサファイア。世界を新しい光で満たす、金色の朝日のような色合いで喜びを与えるジェムストーンです。温かみのある18Kピンクゴールドの45mmケースをもつ希少なエクスカリバー サンライズ ダブルトゥールビヨンは、わずか8本限定リリースです。
2つの高性能トゥールビヨン、そして期待の域を遥かに超えた輝きをはなつタイムピースにはメゾンの卓越技術が惜しみなく駆使され、その大胆なスタイルで圧倒的な存在感を放っています。
展示ブースでは、革新的で壮観なショーと共に、メゾンが柱とする時計製造専門知識に捧げる寺院のようなサンクチュアリーで、ロジェ・デュブイの厳然たるハイパーオロロジー™の世界を存分にご体感いただけます。
/sites/default/files/newsImage1/03_s01_3.jpgExcalibur Sunrise Double Tourbillon
エクスカリバー サンライズ ダブルトゥールビヨン
Ref:DBEX1130
ケース径:45mm
ケース素材:18Kピンクゴールド
防水性:10気圧
ストラップ:ブラックカーフレザー、18Kピンクゴールド製トリプルフォールディングバックル、クイックリリースシステム(QRS)により交換可能
ムーブメント:手巻き、Cal.RD108、72時間パワーリザーブ、毎時21,600振動、32石
仕様:時・分表示、ダブル フライング トゥールビヨン、バゲットカットが施された108石のジェムストーン(ベゼルに72石、アストラルシグネチャーに27石、フランジに9石)反射防止加工サファイアクリスタル風防、サファイアクリスタルケースバック
限定:世界限定8本
価格:58,795,000円(税込)
2024年の新作としてチューダーより、マスター クロノメーター認定を受けた「ブラックベイ コレクション」待望のニューモデル「ブラックベイ 58 GMT」が登場します。39mmのケースと空の旅の黄金時代を彷彿とさせるウォームカラーの両方向回転ベゼルは、世界を飛び回る挑戦者たちの願いを叶えるモデルです。
新作「ブラックベイ 58 GMT」は、タイムゾーンを越えて飛び回る人々の出現と、豪華でエレガントなスタイルが結び付けられていた時代からインスピレーションを得ています。チューダーの新しいミディアムサイズのGMT機能付きマニュファクチュール キャリバーを搭載し、バーガンディ、ブラック、そしてゴールドプレートの温かい色合いのベゼルが備えられています。発表以来人気を博しているブラックベイ 58モデルの魅力的なケースが、ついにGMTにも導入されます。
ブラックベイ 58は、「ビッグクラウン」と呼ばれたチューダー初の200mの防水性能を誇るダイバーズウォッチ、Ref.7924が発表された年にちなんで命名されました。この名高い歴史的な時計の審美的特徴はこのほかに、1950年代の特徴的なフォルムを継承した直径39mmのケースにも見られます。この時計はGMT機能を搭載するのに、実にふさわしいモデルです。ジェットセッターが重宝する機能と完璧に調和して完成した「ブラックベイ 58 GMT」は、ミッドセンチュリーの優雅さを帯びています。ベゼルはゴールドプレートの24時間目盛り付きのバーガンディとブラックで、ブラックベイ コレクションのデザイン言語を踏襲しています。このデザインは、チューダーが初めてダイバーズウォッチを製造したころと時を同じくしてジェット機がタイムゾーン間を行き来するようになり、夢にまで見ていた場所へかつてないほど速く人々を運べるようになった時代を想起させます。ゴールドプレート仕上げのアワーマーカー、針、そしてバイカラーベゼルのアワーマーカー。「ブラックベイ 58 GMT」にはまた、ファンから愛されるチューダーローズのレリーフがリューズに刻印されています。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_400.jpgTUDOR QUALITY
新しいブラックベイ 58 GMTの登場は、チューダーがまたしてもマスター クロノメーターの認定を受けたモデルを完成させたことを意味する。これは品質に対するチューダーの飽くなき向上心を表しており、将来的にすべてのチューダーコレクションがMETAS認定を受けるための一歩となる。スイス政府の機関であるMETASによるこの認定を得るために、チューダーのマニュファクチュール キャリバーには大幅な変更が加えられる必要があった。しかしこれは同時に、チューダーの卓越した品質が独立機関によって保証されることを意味するのだ。
COMPREHENSIVE INDEPENDENT CERTIFICATION AND HIGH STANDARDS
METASによるマスター クロノメーターは、包括的な認証制度として精度、耐磁性、防水性、パワーリザーブなど、機械式時計に求められる主たる機能特性を検査対象としている。その基準は精度一つとっても極めて高く、認定を得るためにはケーシングされた時計の日差が5秒以内(0、+5秒)でなければならない。これは、スイス公認クロノメーター(COSC)がケーシングされていない状態のムーブメントに定める(-4、+6秒)という基準よりも5秒も厳しい上、チューダーがマニュファクチュール キャリバー搭載の完成品に対して独自に定める日差(-2秒、+4秒)という基準よりも1秒少ない。さらにこの認証制度は、15,000ガウスの磁場環境にさらされた状態の時計の計時精度も保証する。そして、ブランドが提唱する防水性能やパワーリザーブも保証する。また、認証を得るには、2つの前提条件が必要であることにも注意が必要である。スイス製を名乗る基準を満たし、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を受けたムーブメントを搭載していなければならないのだ。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_347.jpgTHE GMT MANUFACTURE CALIBRE MT5450-U
ブラックベイ 58 GMTに搭載されているマニュファクチュール キャリバー MT5450-Uはチューダーがこだわる技術開発プロセスを示すもので、後から付加するモジュールに頼るのではなく、新しい機能を組み込むことを開発時から想定したムーブメントの構造だ。一部の人には些細なディテールかもしれないが、これを好む機械式時計愛好家も多いだろう。
時間、分、秒そしてGMT機能を表示し、一般的なチューダーのマニュファクチュール キャリバーの外観と雰囲気に加え、太陽をモチーフにしたデザインがレーザーで施され、ブリッジに配されたマスタークロノメーターの表記がその卓越した性能を際立たせる。 モノブロックのタングステン製ローターはオープンワーク仕様で、サンドブラスト仕上げのディテールを備える特徴的な放射状の溝がレーザーで施されている。ブリッジとメインプレートにはサンドブラスト仕上げとポリッシュ仕上げに加え、レーザーによる装飾が施された。
堅牢性と正確性を兼ね備えるマニュファクチュール キャリバー MT5450-Uの 可変慣性テンプは、頑丈な両持ち式のトラバーシングブリッジに保持されている。またこのムーブメントはスイス公認クロノメーター認定を取得しており、協会が定める基準を上回る高い精度を達成している。COSC認定ではケーシングされていない状態のムーブメントで日差の平均を-4秒から+6秒の間で許容しているが、チューダーはさらにその上、腕時計として組みあげられた状態で日差6秒(-2秒、+4秒)という基準を適用している。METASでは、マスター クロノメーター認定を受ける時計がより厳しい日差5秒(0秒、+5秒)以内で動作することを条件としている。マニュファクチュール キャリバー MT5450-Uは高い精度だけでなく、15,000ガウスまでの磁場では影響を受けないというその耐磁性の高さも認定されている。
その他の特筆すべき特徴は、マニュファクチュール キャリバー MT5450-Uが約65時間のパワーリザーブ、つまり「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」を誇ることである。それは腕時計を金曜日の夜に外し、再び月曜日の朝に身に着ける際に、再び時間を合わせてなくてもよいということを意味する。
EMBLEMATIC LOOK
ブラックベイは、チューダーの中でも最も広く知られ、ひと目でわかるモデルの一つだ。ブラックベイ 58 GMTのケースは、41 mmブラックベイ GMTより小ぶりで薄型の、39 mmのプロポーションで仕上げられている。両方向回転ベゼルの側面はグリップ感に富み、そのインサートには外周リングの輪郭に沿ったわずかにカーブした数字が表示されている。しかし、そのデザイン上のディテールは、ケースのサイズやベゼルだけに留まらない。秒針はロリポップ型となりチューダーの初期のダイバーズウォッチを彷彿とさせ、サテンブラックダイアルはかすかに放射状に広がるブラッシュド仕上げで、直射光の下で非常に繊細な輝きを放つ。人間工学的にも進化し、チューダーの歴史的なテクニカルウォッチのリューズが描くカーブを想起させるリューズは、チューブが見えないようミドルケースの側面に沿う構造になっている。
“RIVET-STYLE” BRACELET OR RUBBER STRAP, BOTH WITH “T-FIT”
ブラックベイ 58 GMTモデルのリベット式3列リンクブレスレットは、チューダーが1950年代から60年代にかけて使用していたリベット式ブレスレットに着想を得ている。そのブレスレットは、リベットヘッドがブレスレットの側面に見えることで知られた。これらのブレスレットはまた、すべてのリンクがクラスプから進むにつれて1つ前のリンクよりわずかに大きくなっていく、独自の段状のデザインになっていた。現代のブレスレットでは、最新の製造方法を用いてソリッドリンクとレーザー加工されたリベット状ヘッドを統合させ、名高いブレスレットの2つの特徴を再現している。またこのブレスレットにはチューダー独自の“T-fit”アジャスティングシステムを備えるクラスプが付属する。工具不要の簡単な操作で、着用者自身が8 mmの長さを5段階で調節することができるようになっている。クラスプにはセラミックのボールベアリングが採用され、クラスプの作動に心地よい触感をもたらすのに加え、スムーズに確実に留めることができる。
ブラックベイ 58 GMTには、適したサイズにカットできるブラック ラバーストラップの選択肢も用意されている。ストラップは3サイズ展開、さらに最適な着用感を提供するチューダー独自の“T-fit”クラスプが備わっている。内側には目を引く象徴的なスノーフレークのモチーフが採用され、本モデルのサイズにぴったり合わせられている。
THE ESSENCE OF BLACK BAY
ブラックベイ コレクションは、1950年代に製造されたチューダー ダイバーズウォッチに着想を得たダイアルを備えており、ダイアルには1969年のブランドカタログにあった「スノーフレーク」の名でコレクターに知られている、特徴的なスクエアが付いた針を採用している。プロテクターなしのリューズとケースの特徴は、初代のチューダー ダイバーズウォッチを想起させる。
ブラックベイ ラインは、クラシックな美学と最先端のウォッチメイキングとの奇跡の出会いから誕生した。それは単に「過去のモデルの復刻」ではない。70年にわたるチューダーのダイバーズウォッチの技術と哲学を結集させ、同時に、潔く“現在”に軸足を置いている。そのネオビンテージと称されるコンセプトに、製造技術や信頼性、堅牢性、精度が加わり、今日における真の実用時計としての存在感を示している。
/sites/default/files/newsImage1/03_320.jpgブラックベイ 58 GMT
BLACK BAY 58 GMT
Ref:7939G1A0NRU
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール(ポリッシュ&サテン仕上げ)
防水性:200m(660ft)
ストラップ:リベット式3列ステンレススチール製ブレスレット(ポリッシュ&サテン仕上げ)、またはラバーストラップ、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5450-U(マニュファクチュール)、65時間パワーリザーブ(METASによって認定済み)、毎時28,800振動(4Hz)、34石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定、METASによるマスター クロノメーター認定
仕様:時・分・秒表示、ステンレススチール製24時間両方向回転ベゼル、ブラックとバーガンディのアルマイト加工インサート、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ、ブラックダイアル、ゴールドプレートが施されたアプライドアワーマーカー、GMT機能、ジャンピングアワー式時針と連動する瞬時日送り式(3時位置、操作禁止時間帯無し)日付表示、秒針停止機能による正確な時刻設定
価格:ブレスレット 643,500円(税込)、ラバーストラップ 613,800円(税込)
2024年の新作としてチューダーより、新しいモノクロームの「ブラックベイ」が登場します。ブラックベイの最先端を歩むこのモデルは、進化したデザイン要素と“T-fit”クラスプを備え、METASによるマスター クロノメーター認定を受けています。
オリジナルのブラックベイは2012年に初登場し、2016年にはマニュファクチュール キャリバーが搭載されました。そして今、ブラックベイ ラインの美学と技術の未来を築く3度目の進化を遂げました。バーガンディベゼルを備えたブラックベイの第3世代と並ぶこの新作モデルは、モノクロームの外観を特徴とし、現代的な美学を感じさせる漆黒のダイアルとロジウム仕上げのアワーマーカーと針を備えています。ブラックベイと名付けられたこのダイバーズウォッチは、計時および耐磁性に関する業界屈指の厳しい基準をチューダーが熟知していることを象徴する存在です。スイス連邦計量・認定局(METAS)によるテストを受けたブラックベイは、最先端の時計製造技術と、70年近くにわたりプロフェッショナルのための堅牢なダイバーズウォッチを製造してきたチューダーのヘリテージに着想を得たデザイン要素を融合しています。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_401.jpgTUDOR QUALITY
この新作ブラックベイの登場は、チューダーがまたしてもマスター クロノメーターの認定を受けたモデルを完成させたことを意味する。これは品質に対するチューダーの飽くなき向上心を表し、将来的にチューダーのすべてのコレクションがMETAS認定を受けるための一歩となる。スイス政府の機関であるMETASが提供するこの認定を得るために、チューダーのマニュファクチュール キャリバーには大幅な変更が加えられる必要があった。しかしこれは同時に、チューダーウォッチの卓越した品質が独立機関によって保証されるということになる。
COMPREHENSIVE INDEPENDENT CERTIFICATION AND HIGH STANDARDS
METASによるマスター クロノメーターは、包括的な認証制度として精度、耐磁性、防水性、パワーリザーブなど、機械式時計に求められる主たる機能特性を検査対象としている。その基準は精度一つとっても極めて高く、認定を得るためにはケーシングされた時計の日差が5秒以内(0、+5秒)でなければならない。これは、スイス公認クロノメーター(COSC)がケーシングされていない状態のムーブメントに定める(-4、+6秒)という基準よりも5秒も厳しい上、チューダーがマニュファクチュール ムーブメント搭載の完成品に対して独自に定める日差(-2、+4秒)という基準よりも1秒少ない。さらにこの認証制度は、15,000ガウスの磁場環境にさらされた状態の時計の計時精度も保証する。そして、これはブランドが提唱する防水性能とパワーリザーブも保証する。また、認証を得るには、2つの前提条件が必要であることにも注意が必要である。スイス製を名乗る基準を満たし、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を受けたムーブメントを搭載していなければならないのだ。
THE MANUFACTURE CALIBRE MT5602-U
ブラックベイに搭載されたマニュファクチュール キャリバー MT5602-Uは、時・分・秒表示を備える。また一般的なチューダーのマニュファクチュール キャリバーの外観と雰囲気に加え、太陽をモチーフにしたデザインがレーザーで施され、ブリッジに配されたマスター クロノメーターの表記がその卓越した性能を際立たせる。モノブロックのタングステン製ローターはオープンワーク仕様で、サンドブラスト仕上げのディテールを備える特徴的な放射状の溝がレーザーで施されている。ブリッジとメインプレートにはサンドブラスト仕上げとポリッシュ仕上げに加え、レーザーによる装飾が施された。
堅牢性と正確性を兼備する設計のマニュファクチュール キャリバー MT5602-U の 可変慣性テンプは、頑丈な両持ち式のトラバーシングブリッジに保持されている。またこのムーブメントは、スイス公認クロノメーター認定を取得している。その認定ではケーシングされていない状態のムーブメントで日差の平均を(-4、+6秒)の間で許容しているが、チューダーはさらにその上、腕時計として組みあげられた状態で日差6秒(-2、+4秒)という基準を適用している。そしてMETASでは、マスター クロノメーター認定ウォッチがより厳しい5秒(0、+5秒)の許容範囲内で動作することを条件としているのである。マニュファクチュール キャリバー MT5602-U は高い精度だけでなく、15,000ガウス以下の磁場では影響を受けないというその耐磁性の高さも認定されている。
その他の特筆すべき特徴は、マニュファクチュール キャリバー MT5602-Uのパワーリザーブが、「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」を備えていることである。つまり、METASの認定を受けた約70時間のパワーリザーブにより、金曜日の夜に腕時計を外し、月曜日の朝に身に着けたときに再びゼンマイを巻く必要がないのだ。週末を満喫している間でも、時計は任務を怠らないのだ。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_348.jpgEMBLEMATIC LOOK
ブラックベイは、チューダーの中でも最も広く知られ、ひと目でわかるモデルの一つだ。最新モデルでは、ケースは直径41 mmのオリジナルのプロポーションを保ちながらも、より薄型に仕上げられている。逆回転防止ベゼルの側面はグリップ感に富み、そのインサートには外周リングの輪郭に沿ったわずかにカーブした数字が表示されている。しかし、そのデザイン上のディテールは、ケースのサイズやベゼルだけに留まらない。秒針はロリポップ型となりチューダーの初期のダイバーズウォッチを彷彿とさせ、サテンブラックダイアルはかすかに放射状に広がるブラッシュド仕上げで、直射光の下で非常に繊細な輝きを放つ。人間工学的にも進化し、チューダーの歴史的なテクニカルウォッチのリューズが描くカーブを想起させるリューズは、チューブが見えないようミドルケースの側面に沿う構造になっている。
STAINLESS STEEL BRACELETS OR RUBBER STRAP, ALL WITH “T-FIT”
ブラックベイには、すべてサテンブラッシュド仕上げの3列リンクのステンレススチール製ブレスレット、またはブラッシュド&ポリッシュ仕上げの5列オーバル型リンクのスチール製ブレスレットが付属し、どちらもセルフアジャストが可能のチューダー“T-fit”クラスプを備えている。工具不要の簡単な操作で、着用者自身が8 mmの長さを5段階で調節することができるようになっている。クラスプにはセラミックのボールベアリングが採用され、クラスプの作動に心地よい触感をもたらすのに加え、スムーズに確実に留めることができる。
ブラックベイの「リベットスタイル」3列リンクブレスレットは、チューダーが1950年代から60年代にかけて製造したリベット付きブレスレットから着想を得ている。そのブレスレットは、リベットヘッドがブレスレットの側面に見えることで知られていた。これらのブレスレットはまた、すべてのリンクがクラスプから進むにつれて1つ前のリンクよりわずかに大きくなっていく、独自の段状のデザインになっていた。現代のブレスレットでは、最新の製造方法を用いてソリッドリンクとレーザー加工されたリベット状ヘッドを統合させ、名高いブレスレットの2つの特徴を再現している。
ブラックベイには、適したサイズにカットできるブラック ラバーストラップの選択肢も用意されている。ストラップは3サイズ展開で、最適な着用感を提供するチューダー“T-fit”クラスプが備わっている。内側には目を引く象徴的なスノーフレークのモチーフが採用され、本モデルのサイズにぴったり合わせられている。
THE ESSENCE OF BLACK BAY
ブラックベイ コレクションは、1950年代に製造されたチューダー ダイバーズウォッチに着想を得たダイアルを備えており、ダイアルには1969年のブランドカタログにあった「スノーフレーク」の名でコレクターに知られている、特徴的なスクエアが付いた針を採用している。プロテクターなしのリューズとケースの特徴は、初代のチューダー ダイバーズウォッチを想起させる。
ブラックベイ ラインは、クラシックな美学と最先端のウォッチメイキングの奇跡の出会いから誕生した。それは単に「過去のモデルの復刻」ではない。70年にわたるチューダーのダイバーズウォッチの技術と哲学を結集させ、同時に、潔く“現在”に軸足を置いている。そのネオビンテージと称されるコンセプトに、製造技術や信頼性、堅牢性、精度が加わり、今日における真の実用時計としての存在感を示している。
/sites/default/files/newsImage1/03_321.jpgブラックベイ
BLACK BAY
Ref:7941A1A0NU
ケース径:41mm
ケース素材:ステンレススチール(ポリッシュ&サテン仕上げ)
防水性:200m(660ft)
ストラップ:3列リンクまたは5列リンクのステンレススチール製ブレスレット(ポリッシュ&サテン仕上げ)、またはラバーストラップ、すべてチューダー“T-fit”クラスプを備える
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5602-U(マニュファクチュール)、70時間パワーリザーブ(METASによって認定済み)、毎時28,800振動(4Hz)、25石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定(スイス公認クロノメーター検査協会)、METASによるマスター クロノメーター認定
仕様:時・分・秒表示、ステンレススチール製60分逆回転防止ベゼル、ブラックのアルマイト加工のインサート、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ、ブラックダイアル、シルバーカラーのアプライド アワーマーカー、秒針停止機能による正確な時刻設定
価格:3列リンク ブレスレット 621,500円(税込)、5列リンク ブレスレット 635,800円(税込)、ラバーストラップ 591,800円(税込)
2024年の新作としてチューダーより、ダイバーズウォッチの中で初めての18Kイエローゴールド製のオープンケースバックを採用したモデル「ブラックベイ 58 18K」が登場します。“T-fit”クラスプ付きゴールド製ブレスレットを採用されています。
ブラックベイ 58 18Kの名は、そのケースとブレスレットの貴金属素材にちなんでいますが、チューダーとして初めて20m(660フィート)の防水性能を達成したチューダー ダイバーズウォッチであるRef.7924、通称「ビッグクラウン」が発表された1958年にも由来しています。「ブラックベイ 58 18K」はサテン仕上げの18Kイエローゴールド製ブレスレットとのマッチングが可能になりました。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_402.jpgMATT GOLD AND “GOLDEN GREEN” TONES
全体にサテン仕上げを施しマットな外観を纏ったブラックベイ 58 18Kの18Kゴールド製ケースは、チューダーのダイバーズウォッチとしては初である。マニュファクチュール キャリバー MT5400が姿をのぞかせるオープンケースバックは、同種の製品には過去に採用の例がなく、内面と外観のいずれにも美が強調されている。チューダーを定義づける堅牢なツールウォッチのレガシーと、プレシャスな世界観を結び付けるブラックベイ 58 18Kは、他に類を見ない希少な存在である。ブラックベイ 58 18Kのマットな18Kイエローゴールドを、マットゴールドのディテールが散りばめられた豊かな「ゴールデングリーン」カラーのダイアルとベゼルの組み合わせが引き立てる。「スノーフレーク」針およびアワーマーカーも同様に18Kイエローゴールド製だ。
SOLID GOLD BRACELET
チューダーのダイビングウォッチで初となったもう一つは、ブラックベイ 58 18Kのセルフサイズ調整を可能にする“T-fit”クイックアジャストクラスプを備えた3列リンクゴールド製ブレスレットだ。工具不要の簡単な操作で、着用者自身が8 mmの長さを5段階で調節することができるようになっている。クラスプにはセラミックのボールベアリングが採用され、クラスプの作動に心地よい触感をもたらすのに加え、スムーズに確実に留めることができる。
THE MANUFACTURE CALIBRE MT5400
ブラックベイ 58 18Kに搭載されたマニュファクチュール キャリバー MT5400は時針、分針、秒針を備える。他のチューダーのマニュファクチュール キャリバー同様に、モノブロックのタングステン製ローターはオープンワークで細部にサンドブラストを伴うサテン仕上げ、さらにブリッジとメインプレートはサンドブラスト表面とレーザー装飾が交互に施されている。
堅牢性と精度を兼ね備えるマニュファクチュールキャリバー MT5400の 可変慣性テンプは、頑丈な両持ち式のトラバーシングブリッジに保持されている。またこのムーブメントは、スイス公認クロノメーター認定を取得しており、協会が定める基準を上回る高い精度を達成している。その認定ではケーシングされていない状態のムーブメントで日差の平均を-4秒から+6秒の間で許容しているが、チューダーはさらにその上、腕時計として組みあげた状態で日差6秒(-2、+4秒)という、より高い基準を達成している。
その他の特筆すべき特徴はマニュファクチュール キャリバー MT5400が、「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」を備えていることである。つまり約70時間のパワーリザーブにより、金曜日の夜に腕時計を外し、月曜日の朝に身に着けたときに再び巻き上げや設定をする必要がないのだ。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_349.jpgTHE ESSENCE OF BLACK BAY
ブラックベイ コレクションは、1950年代に製造されたチューダー ダイバーズウォッチに着想を得たダイアルを備えている。ダイアルには1969年のブランドカタログにあった「スノーフレーク」の名でコレクターに知られている、特徴的なスクエアが付いた針を採用している。プロテクターなしのリューズとケースの特徴は、初代のチューダー ダイバーズウォッチを想起させる。
ブラックベイ ラインは、クラシックな美学と最先端のウォッチメイキングの奇跡の出会いから誕生した。それは単に「過去のモデルの復刻」ではない。70年にわたるチューダーのダイバーズウォッチの技術と哲学を結集させ、同時に、潔く“現在”に軸足を置いている。そのネオビンテージと称されるコンセプトに、製造技術や信頼性、堅牢性、精度が加わり、今日における真の実用時計としての存在感を示している。
THE TUDOR MANUFACTURE
すべてのチューダー ウォッチは、スイスのル・ロックルにある新しいチューダーのマニュファクチュールで組み立てられ、チューダーの高い基準に沿って全面的に検査されている。時計技術者のノウハウと最高レベルの生産管理および自動検査システムを結集したこの新しい最先端施設は、3年の建設期間を経て2021年に完成した。チューダー レッドで統一されたこのマニュファクチュールは、4階建て総面積5,500平方メートルに及び、隣接する2016年に設立されたチューダーのムーブメント製造施設、ケニッシ マニュファクチュールと物理的にも視覚的にもつながっている。チューダーが所有する関連会社のネットワークおよびケニッシにより、チューダーは高性能機械式キャリバーの開発と製造の統合を実現してきた。その結果、チューダーは今では極めて重要な部品の製造を完全にマスターし、その品質を保証することができる。
/sites/default/files/newsImage1/03_322.jpgブラックベイ 58 18K
BLACK BAY 58 18K
Ref:79018V
ケース径:39mm
ケース素材:18Kイエローゴールド(サテン仕上げ)
防水性:200m(660ft)
ストラップ:“T-fit”アジャスティングシステム付きクラスプを備える3列リンク18Kイエローゴールド製ブレスレット
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5400(マニュファクチュール)、70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石、COSC(スイス公認クロノメーター検査協会)によるスイス公認クロノメーター認定
仕様:時・分・秒表示、18Kイエローゴールド製逆回転防止ベゼルに60分目盛り入りマットグリーンのアルマイト加工インサート、サファイアクリスタル付きオープンバックケース、18Kイエローゴールド製スクリュー式リューズ、チューダーローズの刻印、円形サテン仕上げの18Kイエローゴールド製リューズチューブ、マットグリーンダイアル、18Kゴールド製アワーマーカー、秒針停止機能による正確な時刻設定
価格:4,488,000円(税込)
2024年の新作としてチューダーより、たおやかでチャーミングなクラシックラインである「クレア ドゥ ローズ」コレクションに、シグネチャーカラーのブルーダイアルモデルが登場します。
チューダーのクラシックラインである「クレア ドゥ ローズ」の名前は、フランス語で「月の光」を意味する“clair de lune” とブランドの歴史的なバラのロゴをポエティックに引用し、遊び心をくすぐるオーラを纏います。クラシシズムと洗練性、そしてタイムレスなスピリット。印象的な曲線を描くミドルケースと、ブルースピネルカボションがあしらわれたリューズの優雅さから逸脱することなく、ブランドの歴史的なデザインコードを追求したモデルです。
新作「クレア ドゥ ローズ」は直径26mm、30mm、34mmの3サイズ展開で、浮き彫りの繊細な装飾が施されたオパラインダイアルまたは「チューダーブルー」ダイアルを備え、ローマ数字またはダイヤモンドをあしらったインデックスが刻まれています。「クレア ドゥ ローズ」は日付表示機能付き自動巻きムーブメント搭載で、ステンレススチールで展開します。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_403.jpgTHE SPIRIT OF CLAIR DE ROSE
この優美な時計は、30年代初頭のアール・デコ時代にまで遡るチューダーの長い歴史の中で最も新しいコレクションである。そのころのチューダーは、装飾的なケースのエングレービングからさりげない文字盤装飾、貴金属製のブレスレットにいたるまで、繊細で最先端のジュエリーウォッチを細部にまでこだわって製造することで知られていた。その伝統をモダンに解釈したクレア ドゥ ローズは、「プリンセス」、「グラマー」、「ミス チューダー」といった感情を刺激するネーミングのコレクションの美学をレファレンスとし、繊細でいて大胆なスタイルを表現している。クレア ドゥ ローズの美しい個性のひとつであるカボションカットのスピネルがあしらわれたリューズも、「ミス チューダー」から採用されたものである。クレア ドゥ ローズは他にも「ビーズ・オブ・ライス(米粒)」ブレスレットと呼ばれることもある、その5列リンクのステンレススチール製ブレスレットを特徴としている。その小さなサイズと巧みな技術によるリンクが比類のないしなやかさと快適性を生み、ポリッシュ仕上げが手首に洗練された輝きをもたらす。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_350.jpgTUDOR BLUE
チューダーが初めて特徴的なブルーダイアルをチューダー サブマリーナーで発表した1969年以来、チューダーは多くのモデルの美的コードにブルーダイアルを組み込んでいる。チューダーブルーとは、ブルーの特定の色合いのことではなく、その色がチューダーと密接に結びつき、チューダーの歴史において頻繁にモデルラインナップに見られたことから着想を得ている。
THE TUDOR MANUFACTURE
すべてのチューダー ウォッチは、スイスのル・ロックルにある新しいチューダーのマニュファクチュールで組み立てられ、チューダーの高い基準に沿って全面的に検査されている。時計技術者のノウハウと最高レベルの生産管理および自動検査システムを結集したこの新しい最先端施設は、3年の建設期間を経て2021年に完成した。チューダー レッドで統一されたこのマニュファクチュールは、4階建て総面積5,500平方メートルに及び、隣接する2016年に設立されたチューダーのムーブメント製造施設、ケニッシ マニュファクチュールと物理的にも視覚的にもつながっている。チューダーが所有する関連会社のネットワークおよびケニッシにより、チューダーは高性能機械式キャリバーの開発と製造の統合を実現してきた。その結果、チューダーは今では極めて重要な部品の製造を完全にマスターし、その品質を保証することができる。
/sites/default/files/newsImage1/03_323.jpgクレア ドゥ ローズ
CLAIR DE ROSE
Ref:35200
ケース径:26mm
ケース素材:ステンレススチール(ポリッシュ仕上げ)
防水性:100m(330ft)
ストラップ:ステンレススチール製5列ブレスレット、フォールディングクラスプ&セーフティキャッチ
ムーブメント:自動巻、Cal.T201、38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、25石
仕様:時・分・秒表示、日付表示(3時位置)、秒針停止機能による正確な時刻設定、ステンレススチール(ポリッシュ仕上げ)製スムースベゼル、ステンレススチール製スクリュー式リューズ、ブルースピネルカボション付き、ブルーダイアル(またはオパラインダイアル)、ダイヤモンド
価格:441,100円(税込)
クレア ドゥ ローズ
CLAIR DE ROSE
Ref:35500
ケース径:30mm
ケース素材:ステンレススチール(ポリッシュ仕上げ)
防水性:100m(330ft)
ストラップ:ステンレススチール製5列ブレスレット、フォールディングクラスプ&セーフティキャッチ
ムーブメント:自動巻、Cal.T201、38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、25石
仕様:時・分・秒表示、日付表示(3時位置)、秒針停止機能による正確な時刻設定、ステンレススチール(ポリッシュ仕上げ)製スムースベゼル、ステンレススチール製スクリュー式リューズ、ブルースピネルカボション付き、ブルーダイアル(またはオパラインダイアル)、ダイヤモンド
価格:456,500円(税込)
クレア ドゥ ローズ
CLAIR DE ROSE
Ref.35800
ケース径:34mm
ケース素材:ステンレススチール(ポリッシュ仕上げ)
防水性:100m(330ft)
ストラップ:ステンレススチール製5列ブレスレット、フォールディングクラスプ&セーフティキャッチ
ムーブメント:自動巻、Cal.T601、38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、25石
仕様:時・分・秒表示、日付表示(3時位置)、秒針停止機能による正確な時刻設定、ステンレススチール(ポリッシュ仕上げ)製スムースベゼル、ステンレススチール製スクリュー式リューズ、ブルースピネルカボション付き、ブルーダイアル(またはオパラインダイアル)、ダイヤモンド
価格:471,900円(税込)
・ 極めて複雑なクロノグラフとムーンフェイズ表示を組み合わせた新しいキャリバー391
・ 特許を取得したデュオメトル機構による驚異的な精度
・ 新しいケースとダイヤルが独特なスタイルで現代的なエレガンスを表現
2007年、ジャガー・ルクルトは、精度のコンセプトを体現する複雑機構であるクロノグラフのモデルから、画期的なデュオメトル機構を発表しました。2024年、ジャガー・ルクルトは、高精度のクロノグラフと魅力的なセレスティアル コンプリケーションを融合した全く新しいタイムピースにデュオメトルのコンセプトを採用しました。新しいキャリバー391を搭載するデュオメトル・クロノグラフ・ムーンは、1/6秒単位で計測できるクロノグラフの極めて高速な動作と、29.53日周期でゆっくり変化する月のリズムのコントラストが興味深く、ナイト&デイ表示が特徴的です。
Watches and Wonders 2024では、ジャガー・ルクルトは2つのモデルのデュオメトル・クロノグラフ・ムーンを発表しました。プラチナ製ケースにコパーカラーのダイヤルがコントラストを成すモデルと、ピンクゴールド製ケースをシルバーダイヤルの控えめなエレガンスが引き立てるモデルです。どちらのモデルも、手作業でステッチが施された、小さな鱗模様入りのアリゲーターストラップが魅力を高めます。
複雑機構の難問を解決
複雑な機械式時計の根本的な問題は、どの複雑機構を動作させるにしても、香箱が供給する動力の一部を利用する必要があるという点です。これによって、可能な限り正確な計時のために綿密に調整された脱進機に必要となる、完璧に一定の絶え間ない動力の供給が乱れるのです。
ジャガー・ルクルトは、2000年代初期にこの問題に対する解を探求し、ついにデュオメトル機構を発明しました。2007年に発表され、ジャガー・ルクルトが特許を取得したこの機構は、独立した2つの香箱と2つの独立した輪列が特徴です。一つの機構は脱進機(計時用)を動作させ、もう一つの機構は複雑機構に動力を与えます。両方の機構は1つのキャリバーに組み込まれており、1つの脱進機に接続されています。初めて、どんな複雑機構の動作にも損なわれることがないムーブメントの等時性(その「鼓動」の規則性)を保証することができました。
デュオメトルが現代の時計製造において革新的である一方で、実は、マニュファクチュールは120年以上前に土台となる原理を探求していました。ルクルト キャリバー19/20RMSMIは2つの香箱を搭載しており、1881年の懐中時計に組み込まれていました。そのキャリバーは輪列が1つしかなかったため、根本的な問題を解決するものではありませんでした。にもかかわらず、デュオメトルのコンセプトに理論的な「きっかけ」を与えました。
ジャガー・ルクルトの技師や時計職人は2007年、いかなる複雑機構も影響を及ぼす正確な計時への大いなる挑戦であるデュオメトルのコンセプトを初めて採用するにあたり、クロノグラフを選択しました。その理由は、クロノグラフの動作には、短時間に非常に高い動力が必要なためです。それ以来、デュオメトル機構は、ムーンフェイズ、トラベルタイム、トゥールビヨンなど、いくつかの他の複雑機構と組み合わされてきました。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_886.jpg全く新しいキャリバー
キャリバー391のために、ジャガー・ルクルトの技師は手巻モノプッシュ クロノグラフとムーンフェイズ表示、ナイト&デイ表示、そして2つのパワーリザーブ表示とフドロワイヤント針(フライングセコンド)表示を組み合わせ、全てを組み込んだムーブメントを一から開発しました。
クロノグラフ機構が作動すると、フドロワイヤント針がぐるぐると1秒間に1回転し、その間に6回振動します。そして、クロノグラフタイマーを停止すると、針は瞬時に停止し、1/6秒まで正確に読み取ることができます。
デュオメトル・クロノグラフ・ムーンのダイヤル側の2つオープンワークからは魅力的な機構を眺めることができ、キャリバーの機械的な美しさが感じられます。裏側の透明なサファイアクリスタルのケースバックからは、大部分がオープンワークのムーブメントを眺めることができます。また、並んだブリッジがまるでレバーや歯車の上に浮かんでいるように見え、機構に目を奪われます。また、ブリッジにはサンレイ仕上げのコート・ド・ジュネーブ装飾が施されており、ムーブメント全体の視覚的な統一感を生み出しています。この装飾は絶対的な精度が要求される技法です。なぜなら部品の一点一点が装飾され、かつ、ムーブメントを組み立てたときに、調速機構の中心からキャリバーの端まで完璧な放射状の模様が描かれなければならないためです。
キャリバー391のオープンワークには2つの目的があります。一つは、美しさを最大限に高めること。もう一つは、時計職人がこの非常に複雑なキャリバーの部品の一部をより簡単に組み立てられるようにする技術的な目的です。これは、機構と美学を互いに引き立てあうように融合させるという ジャガー・ルクルトの哲学を示す代表的な例です。手巻キャリバーであるため、クロノグラフレバーを隠してしまう巻き上げローターはありません。
また、タイムピースには伝統的な高級時計の仕上げがふんだんに施されています。ブリッジのエッジは斜めに面取りされ、ポリッシュ仕上げが施され、サテン仕上げの表面とポリッシュ仕上げのメタルがコントラストを成します。地板のペルラージュ仕上げは光を反射し、ブルースクリューとメタルのシルバーカラーのコントラストが心地よい印象を与えています。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_738.jpg魅力的な表示と洗練されたダイヤル
ダイヤルはエレガントで、直感的に読み取りやすくなっています。また、独特な3つのカウンターの配置や一目でデュオメトルと分かる長く細い針が特徴的です。伝統的なセクターダイヤルのデザインを取り入れ、メインダイヤルの表面と各サブダイヤルの中心は、オパーリン仕上げによって細かい粒状の質感がもたらされています。対照的に、各サブダイヤルを囲む幅広のリングは、アジュール装飾(完璧に規則的な同心円を描く非常に繊細なエングレービング)が施されています。サブダイヤルはメインダイヤルよりもわずかにくぼんでおり、メインダイヤルのエッジはサファイアクリスタルガラスの輪郭に合わせてカーブして視覚的な魅力を加えています。
レイアウトの対称性を引き立てるため、ムーンフェイズ表示は3時位置に配されたクロノグラフ時、分サブダイヤルに組み込まれています。ブルーの背景は、9時位置に配された時刻を示すサブダイヤルに組み込まれたナイト&デイ表示の背景と視覚的に調和がとれています。経過時間は最長12時間60分60秒まで、1/6秒単位で正確に表示されます。また、ダイヤルの外周に記されたタキメータースケールによって、一定の距離の移動時間から速度を求め、速度を基準にして距離を計算することができます。
フドロワイヤント針は、6時位置のサブダイヤルに配されており、サブダイヤルの両側の2つのオープンワークから機構の部品を眺めることができます。2つのパワーリザーブ(各香箱および輪列につき50時間)は、サブダイヤルの両側の弧を描くブリッジに表示され、2つの香箱は、1つのリューズで巻き上げることができます。リューズを手前に回すと計時機能のための動力を供給する香箱を、後ろに回すと複雑機構の動力を供給する香箱を巻き上げます。
新しいデュオメトルのケース:伝統から着想を得た現代的なエレガンス
2024年に3つの新しいデュオメトルのモデルを発表するジャガー・ルクルトは、コレクションのために全く新しいケースをデザインしました。19世紀にジャガー・ルクルトが製造したサボネット懐中時計を現代的に解釈した丸みを帯びた輪郭は、魅力的な外観であると同時に非常に心地よい感触です(フランス語の「サボネット(savonette)」は文字通り、手のひらにすっぽりと収まり、丸みを帯びた小さな円形の石鹸を意味します)。凸状のクリスタルと優美な丸みを帯びたベゼルを備える新しいデュオメトルのケースは、この文字どおりの定義を非常によく表現しています。また、リューズも新たにデザインされ、操作を楽しめる丸みを帯びた深い刻み目が付いています。実際、シャープなラインはポリッシュ仕上げのラグのエッジだけです。
快適な装着感の直径42.5mmのケースは、34個の部品で構成される複雑な構造です。ラグは一体型ではなく、ねじ込み式のため、複数の仕上げを施すことができます。ポリッシュ仕上げ、サテン仕上げ、マイクロブラスト加工の表面を組み合わせることによって、腕を動かすたびに光と影が魅力的に交錯します。
全く新しいキャリバー、ダイヤル、ケースで構成されるデュオメトル・クロノグラフ・ムーンは、ジャガー・ルクルトの絶え間ない創造の精神を見事に表現しています。このモデルは、美しさと洗練された技術を融合するジャガー・ルクルトの哲学、そして、常に精度を中心にして革新を続ける高級時計の伝統に対する深い敬意を表しています。
/sites/default/files/newsImage1/s01_866.jpgDuometre Chronograph Moon
デュオメトル・クロノグラフ・ムーン
Ref:Q622656J
ケース径:42.5mm
ケース厚:14.2mm
ケース素材:プラチナ
防水性:5気圧
ストラップ:ブラックアリゲーター、小さな鱗模様入り
ムーブメント:手巻、Cal.391(ジャガー・ルクルト製)、各香箱につき50時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、12時間積算計、60分積算計、1/6秒積算計付きクロノグラフおよび中央にクロノグラフ秒針、ムーンフェイズ、ナイト&デイ、2つのパワーリザーブ表示、コパーカラーオパーリン仕上げダイヤル
価格:14,256,000円(税込)
Duometre Chronograph Moon
デュオメトル・クロノグラフ・ムーン
Ref:Q622252J
ケース径:42.5mm
ケース厚:14.2mm
ケース素材:18Kピンクゴールド
防水性:5気圧
ストラップ:ブラウンアリゲーター、小さな鱗模様入り
ムーブメント:手巻、Cal.391(ジャガー・ルクルト製)、各香箱につき50時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、12時間積算計、60分積算計、1/6秒積算計付きクロノグラフおよび中央にクロノグラフ秒針、ムーンフェイズ、ナイト&デイ、2つのパワーリザーブ表示、シルバーオパーリン仕上げダイヤル
価格:11,616,000円(税込)