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2019 New Model | ROGER DUBUIS
2019年 ロジェ・デュブイ新作情報

ブース撮影:堀内僚太郎 Photo:Ryotaro Horiuchi

ランボルギーニとの
コラボレーションが深化中

 モータースポーツとのつながりを深めているロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)は、新作を絞っており、SIHHにて発表されたメンズ向けの新作ウォッチは2モデルのみ。しかもそのうちのひとつは、一本のみ製作されたユニークピースで、しかも会期中に売れてしまったという。通常モデルはランボルギーニとのコラボレーションモデルで、V10マシン「ウラカン」の名を冠したが、こちらも名に負けない過激さに満ちている。ロジェ・デュブイは普通の時計は作らない。2モデルであっても、時計界を騒がせるには十分だ。



    SIHH 2019 ROGER DUBUIS BOOTH2019年SIHH ロジェ・デュブイ ブース内画像

    ブース撮影:堀内僚太郎 Photo:Ryotaro Horiuchi


    ブース撮影:江藤義典 Photo:Yoshinori Eto



    取材・文:篠田哲生 / Report&Text:Tetsuo Shinoda
    ※表記は2019年2月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
    ※2019年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。


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      ブランドニュース ローマン・ゴティエ(ROMAIN GAUTHIER) /sites/default/files/newsThumbnail/title_184.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_187.jpg

       インサイトマイクロローター・レディー・オパールはレディースの高級時計であり、豊かな色彩、輝き、そして卓越したクラフトマンシップを体現したモデルです。

        時、分の文字盤、スモールセコンドの文字盤、地板のカバーは、熟練の職人による手作業で仕上げられたオーストラリア産のクリスタルオパールが使われています。クリスタルオパールは遊色効果により、ピンク、グリーン、パープル、ターコイズと様々な色彩を放ちます。

        インサイトマイクロローター・レディー・オパールの時・分の文字盤およびスモールセコンドの文字盤は、様々な表情を見せるオパールです。そして22Kゴールド製の両方向回転式マイクロローターを搭載しています。マイクロローターの表側は、様々なサイズのブリリアントカットダイアモンドが施されています。

        マイクロローターはオパールに覆われた地板に囲まれています。2つのブリッジの間を回転するマイクロローターはルビーベアリングを使用し、摩擦を最小限にし、耐摩耗性に優れているため、その動きは滑らかであり、音を立てません。両方向巻きのマイクロローターの繊細な動きは、効率良く2つの香箱を巻き上げます。フルに巻き上げた状態で80時間のロングパワーリザーブを有します。

        オパール製の文字盤及び、オパール製の地板のカバーはレッドゴールド製の針、金色のテンプ、そして美しい面取りと磨きが施されたゴールドフィルドのブリッジや小さなプレートを引き立てます。ブリッジのアーチはレッドゴールドケースの内側の輪郭と見事に呼応しています。直径39.5mmの控えめなサイズのケースは、ラグの曲線に合わせた形状のナチュラルラバーのストラップとともに、スリムな手首にも心地よくフィットすることを約束します。

        ケース側面は曲線を描きベゼルと出会います。また、手首の動きを妨げないよう、リューズは2時位置に配されています。そして風防のボンベサファイアクリスタルにつけられた傾斜は、オフセンターに配された時・分の文字盤の上(ローマン・ゴティエの考える文字盤の中心)で一番高くなるように設計されています。

        シースルーバックからは、ムーブメントをより良く鑑賞することができます。ここでもまた、マイクロローターが主役となり、この装置の両方向回転を可能にする逆転歯車から始まる輪列の動きにトルクを伝達しています。歯車や角穴車は、美しく面取りされた円形のアームによって際立つ存在となっています。

        他方で、ブリッジは職人の手によって見事に磨き上げられ、様々な装飾や穴石用の穴が施されると同時に、ローマン・ゴティエならではの審美性に優れるS字スクリューでしっかりと固定されています。さらに、ブリッジ類が描く曲線は、それらに取り付けられた4 枚の直線状のプレートと完璧なバランスを見せています。

        インサイトマイクロローター・レディー・オパールは18Kレッドゴールド製ケースの5本限定モデルです。


      ローマン・ゴティエ「インサイトマイクロローター・レディー・オパール」詳細

        オーストラリア産クリスタルオパール製の文字盤と地板のカバー インサイトマイクロローター・レディー・オパールの文字盤と地板のカバーに使われているクリスタルオパールは、オパールの都と言われているオーストラリア南部のクーバーベティ産です。クーバーベティでは、約半世紀年前にクリスタルオパールの採掘が始まりました。

        このクリスタルオパールは、プレシャスオパールと呼ばれるものです。一定の大きさの分子が規則正しい内部構造を形成することにより、遊色効果を有します。クリスタルオパールの特徴である分子の密度の大きさは鮮やかな色がいつまでも保たれることを意味します。

        素材となるオパールを入念に選んだ後、時・分の文字盤、スモールセコンドの文字盤、地板のカバー用に3軸加工マシンで輪郭を切り取ります。そして線鋸で極限まで薄く切り取り、そのスライスされたオパールを熱した地板の上に樹脂で固定します。

        地板のカバーに使われている一枚板は複雑な形をしており、スモールセコンドとバランスホイールの設置部分は8の字にくり抜かれています。

        薄くスライスされたオパールを真鍮製の地板の上に樹脂で固定した後、ガラス板の上でダイアモンドパウダーを水で溶かしたものを用い、その表面を手で磨き上げ、適切な厚さに仕上げます(文字盤は0.28㎜、地板のカバーは0.35㎜)

        しかし実際は、厚みの中で0.06㎜の余裕を持たせています。それは、酸化セリウム研磨剤を付着したフェルトで覆われた回転盤、その上にオパールをそっと押し付け、研磨をする工程のためです。

       オパール製の文字盤と地板のカバーは、時計一本一本により異なり、マイクロローターに施されたダイヤモンドの配置もまた異なります。つまり、全く同じインサイトマイクロローター・レディー・オパールは存在しません。


      自社製自動巻きムーブメント

        インサイトマイクロローター・レディー・オパールのムーブメントはスイス・ジュウ渓谷にあるローマン・ゴティエのマニュファクチュールで、設計から開発、製造、装飾、組み立て、そして調整までが行われています。ローマン・ゴティエは、この時計を鑑賞する人々がその壮観な構造と洗練された仕上げを瞬時に堪能することができるよう、インサイト マイクロローターのムーブメントの視認性をできる限り高めました。この作品が「インサイト(洞察力)」と名を有する理由はそこにあります。

        両方向回転式のマイクロローターは、逆転歯車によって実現しています。この歯車の軸は、歯車の側方運動および回転を促進させるためにブラックポリッシュされた2 枚のアーチ型のスティール製プレートに入れられた曲線状の開口部に沿って左右にグライドします。これによってマイクロローターの回転方向が変わる際、逆転歯車の歯が逆に噛み合うよう働きかけられ、逆方向にもスライドするようになります。

        ゴティエは、ルビー製ベアリングにそれぞれ取り付けられた2つのブリッジの間を、マイクロローターが回転するよう設計しました。金属対金属の接触を避けることは時計作りにおける原則なので、金属対ルビーとなるようにしたのです。ルビーは摩擦係数が低いのに対し耐摩耗性に優れるため、この装置では例えば雑音や摩耗をもたらす恐れのある金属製ボールベアリングではなく、滑らかかつ音を出さないマイクロローター回転を実現する、この赤い石を採用しました。

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        このマイクロローターの相対的重量を考慮し、下部からの1つのブリッジの支えしか無い“フライング”ローターの採用は避けました。その代わりとして、上部および下部から2つのブリッジにサンドイッチのように挟まれた、より安定性の高いマイクロローターを設計しました。

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        ムーブメントの2つの香箱は、フルに巻き上げた状態で組み合わせると、合計80時間のエネルギーを確保します。2つの香箱は、ローマン・ゴティエを象徴するカーブしたアームを持つテンワおよび目盛付きの偏心ウェイト、そして職人の手によって組み立てられた頑丈な三角形のアンクルから成る調速機構に一定のトルクをもたらすために、直列配置されています。

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        インサイト マイクロローターのムーブメントにあしらわれた、目を見張るような装飾には、手作業による面取りおよびポリッシュ、サンバースト仕上げ、筋目仕上げ、コリマソン装飾(円形装飾)を含みます。穴石用の穴に至るまで手作業によるポリッシュが施されています。

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      INSIGHT MICRO-ROTOR LADY OPAL
      インサイトマイクロローター・レディー・オパール

      Ref:MON00350
      ケースサイズ:39.5mm×12.9mm(最も高い位置)
      ケース素材:レッドゴールド
      ストラップ:ナチュラルラバー、レッドゴールド製ピンバックル
      防水性:50m/5気圧
      ムーブメント:自動巻(自社製)、80時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、33石
      仕様:オフセンター時・分表示、スモールセコンド、オパールを使用した文字盤および地板のカバー、18Kレッドゴールド針、2時位置に巻き上げおよび時刻調整用リューズ 、オーストラリア産クリスタルオパール製の文字盤
      限定:5本

      ブランドニュース ウルベルク(URWERK) /sites/default/files/newsThumbnail/title_183.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_186.jpg

       AMCプロジェクトを開発することにより、ウルベルクは時間の測定の2つのアプローチを物理的に融合させることに成功しました。それは、メカニックの美しさと原子の精度という、魅了される研究のオブジェを2つ組み合わせたことです。AMCの腕時計は、腕時計は機械時計製造の伝統を具現化しています。数世紀にわたって、テンプ、ひげゼンマイ、アンクル式脱進機の組み合わせは進化し続けています。一方原子時計は、時計製造テクノロジーの分野の現代性の最先端を体現しています。これら2つの機械の間の一致点を確立し、これら特異で複雑な機構に相互伝達をさせるのが、最も難しかった点です。

       ウルベルクのAMCプロジェクトは、連結する2つの自律システムから構成されるたハイブリッド時間測定装置です。最初の部分はAtomolithe/アトモライトという固定ベースで、重量約35キロの原子時計が、平均的なコンピュータータワーほどの大きさをしたアルミニウム製ケースに収まっています。2つ目の部分は可動要素で、腕に装着するかベースに設置される、完全な機械式腕時計から成ります。

        機械式時計が腕に装着されている場合の精度は、4Hz (28,800振動)で動くその機械式振動体とその時計が委ねる条件により決まります。この時計がベースに設置されている時は、複雑で巧妙なシステムがこれら2つの要素の時間のずれを感知し、腕時計の機械式ムーブメントを高精度の原子クロック上で計時的に一致させ、腕時計がベースと連動します。

        腕時計をベースに設置することにより、その精度を修正するだけでなく、精度を高めるためその内部機構を調整します。これらの微調整が定期的に行われると、この機械式ムーブメントの心臓部への影響は、ペースメーカーに似た効果があります。時間が経つにつれ、機械時計の計時性能が原子時計のものに近くなってきます。

       ウルベルクのAMCは、このようにして機械式時計の限界を打ち破り、計時測定においての最高峰の振動体を築き上げたのです。機械式振動体は完璧ではなく、もしかすると将来的にもそうなることは難しいかもしれません。ですが、原子的な基準と連結されることにより、自身で完成する能力を保持します。


      【腕時計】

        原子時計のように、AMCプロジェクトの機械式腕時計も新しい設計のものです。ウルベルクの特徴であるパワーリザーブ表示や、4日間のパワーリザーブを保証するツインバレルを踏襲しています。この腕時計は ≪oil change≫ 表示も同様に装備し、ムーブメントメンテナンスの時期を知らせます。時計が機能して3年半後には、オーバーホールをすることを推奨します。

       裸眼では見えませんが、この時計の最も巧妙な特性はムーブメントを詳しく見ていくと分かります。この腕時計は基準となるクロックに一致するように設計されました。この原子時計もまたウルベルクの工房で設計製造されました。このベース、Atomolithe/アトモライトがウルベルクの腕時計を巻き上げ、正確な時刻に合わせ、そして、歩度を調整します。


      Atomolithe/アトモライトは腕時計と3つの方法で相互作用します。

       最初の方法は最も技術的に難しいもので、腕時計の歩度の調節です。歩度というのは、テンプが振幅するリズムです。理想的には、腕時計の歩度が完全に時間の基準と同期運動し、不変の歩度を持ち合わせることです。しかし実際には、完全に安定した振動体は存在せず、すべての計時システムで歩度の微変動が起こります。機械的振動体の安定性は、原子時計のものと比べ本質的に劣っています。AMCの時計により、ウルベルクは原子時計が自動的に機械式腕時計を原子時計の正確な時刻に合わせる方法を見つけました。通常この作業は、時計技師が手作業で歩度調整を行います。

       時計の歩度は、通常テンプのひげゼンマイの実質的な長さを統制する緩急針の形で、調速機構により制御されます。オーナーが時計に遅れや進みに気付くと、時計師に時計を預け、そこで緩急針を動かすことにより、テンプのひげゼンマイの有効的な長さを変更します。この作業により、時計の歩度を早めたり遅くしたりします。

       こちらではAMCの固定ベースである原子時計が、腕時計上のプッシュボタンを作動し、腕時計内部にある機構を始動させます。この働きにより、極めて高い精度で腕時計と原子時計の秒表示の+、または、?のずれを感知することが出来るのです。この機構は、秒車の軸上の半月型カムに沿って閉じる一対のクランプから構成されます。半月型カムの周りで変動するクランプの位置が、機械式ムーブメントに行う修正に影響を及ぼします。

       情報と修正は、この巧妙な機械的装置により伝達され統制されます。腕時計が頻繁に連動されればされるほど、ベース装置を構成する原子時計のリズムに近づきます。 腕時計がベースに設置されている時は、手動で連動をさせることができます。手作業での介入がない場合、Atomolithe/アトモライトは腕時計を事前に決めた間隔で連動させる自動プログラムの様々な段階に従います。2日で1秒という通常のクオーツ振動体の歩度のずれに対し、317年に1秒とう精度の時間測定テクノロジーにより、原子時計はスタンダードなクオーツムーブメントよりはるかに正確です。着用者の生活習慣や活動に応じて計時機構システムを最も正確に調節するため、腕時計の日常的な着用と定期的な連動の適度なバランスが重要です。

       2つ目の方法は歩度の調整とは異なり、原子時計の分と秒と腕時計の表示を正確に連動させることです。

       腕時計の歩度を自動的に調整する機構とは反対に、独特なのはクロノグラフのリセット機構の輪列に類似する秒と分の連動機構です。歩度の調整のように、分と秒の時刻合わせも原子時計がプッシュボタンを始動し行います。このプッシュボタンが腕時計内部にある2つのレバーのシステムを移動させ、分針と秒針と関連するオフセットしたハートカムの上に圧力をかけます。これらのハートカムは、そのレバーに触れると、文字盤側面にある0の目盛りにそれぞれ帰るよう調節されています。

       3つ目の作用は腕時計の巻上げで、巻上げシステムはシンプルです。ベース部分には腕時計のリュウズを作用する作動棒を備えており、夜取り付け台に腕時計が置かれている間に巻き上げます。

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      【原子時計】

        原子時計のベース部分は、ウルベルクAMCのシステムの時間の基準となります。重量約35キロで大きさが45cm×30cm×18cm の一体型アルミニウム製ケースに収まっています。SpectraTime社と協力し開発された原子時計は、ルビジウムイオンにより機能します。

       この持ち運び可能の原子時計は、電源変動による温度変化や時間測定の原子装置自体の老化などの様々な要因に対処しなければなりません。そして、これらの混乱要因があろうともAMC原子時計は完璧に正しい時刻保つことができ、変動は317年間に約1秒と保証されています。

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      【ウルベルクのAMC】

        AMCの主な着想の源は、18世紀に遡ります。フェリックス・バウムガルトナーは、次のように語ります。: ≪私の父親は、17世紀から20世紀に製造された装飾的な高精度クロックを専門としており、時計製造における黄金時代を私に教えてくれました。その時代とはベルトゥ、ルロア、ウリエ、アブラハム-ルイ・ブレゲといった、この芸術分野での偉大な時計師たちが活躍した時期でした。ある晩、最も巧妙な作品のひとつであるブレゲのシンパティック・クロックが記述された本を見せてくれました。そして彼は、まるでおとぎ話のようなこれらのクロックの話を私にしてくれたのです。これらのクロックは、非常に少数のみ製造され、すべてその当時の傑出した人物により所有されていました。≫ このインスピレーションから機械時計製造の伝統と人類史上最も正確な時間計測のテクノロジーを融合させることになりました。

       これらのブレゲのシンパティック・クロックは、時計師の介入なしで、携帯式の時計を調節し調整する固定マスタークロックの構想の源となりました。 彼はそのシンパティック・クロックに機械式時計を完成させ、当時の最上の計時基準の性能に近づける手段を見出したのです。AMCを開発することでウルベルクは、18世紀の最も革新的で野心的な作品のひとつを第3千年期の最先端の時計製造と融合させたのです。

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      ≪AMC≫腕時計/可動要素

      ムーブメント:手巻き(取り付け台に置かれたときはマスタークロックにより自動巻き上げ)、ウルベルクで開発製造されたCal.AMC、スイスアンクル式 脱進機、毎時28,800振動(4Hz)、80時間パワーリザーブ
      エネルギー源: 重ねられたツインバレル、シリーズ/連続で組まれる
      仕様:秒、分、時間、年、テンプの歩度の調整、分と秒の連動、オープンワークされたベースプレート/地板、コート・ド・ジュネーブ; コリマソナージュ/スネイル; サンドブラスト; ネジの頭部分は面取り

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      原子マスタークロック (≪モノライト≫)/ベース装置

      腕時計を置く取り付け台の付いたアルミニウム製ケース
      ムーブメント:SpectraTimeと協力し開発したルビジウムイオンの原子時計
      最大変動: 317年に1秒
      仕様:千分の一秒、秒、分、時間、曜日、月、年、AMC 腕時計の手巻き上げ、タイムゾーン調整、閏秒調整( +/-1秒の調整)、GPS連動、初期化

      ブランドニュース ウルベルク(URWERK) /sites/default/files/newsThumbnail/title_182.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_185.jpg

       UR-105 CT ”Maverick /マーべリック≫ は、ウルベルクが作ったUR-105 CTの最新の派生モデルです。 このブロンズとチタンで製作されたこのモデルは、非難されたアーティスト、常軌を逸しながらも天才的な発明家、創意豊かだが不器用なクリエーター達のために捧げられます。この作品は真っ白なキャンバスや粘土のような素材であり、そこに私たちの生き様を刻み込んでいくのです。なぜならこの”Maverick” は命の吹き込まれたタイムピースだからです。過ぎ行く時間と共に跡を残し、美しくなっていく堂々とした外観 を持っています。外気、湿気、人生の様々な出来事など、外部からの影響/攻撃を受け、そこから唯一無二の美しさを作り上げます。これらのしるしがこのタイムピースの特徴となり、色、テクスチャ、そしてフォルムまでもが、この時計のオーナーによってオーナーのために形作られていくのです。

       UR-105 CT ”Maverick” とは、まず何はともあれ個性、それも強い個性です。「 ブロンズは、魔法のようでもあり予測不可能な金属です。私たちの他のクリエーションとは異なり、Maverick は私たちのアトリエから未加工の状態で送り出されます。そして、この時計はオーナーの腕に装着され≪、その変身を完成させるのです。」と、ウルベルクの共同設立社でブランドのアートディレクターでもあるマーティン・フレイは話します。

       UR-105 CT ”Maverick”は、ウルベルクの象徴的な特徴であるアワーサテライトで表示します。各々3つのアワーインデックスを備えた4つのサテライトが順番に分目盛りの上を移動し、スケルトン仕上げのカルーセルが時間の流れを静かに調和よく表示します。「私たちの従来のモデルでは、サテライトはマルタ十字上に組まれ軌道十字に上から連結されていました。この構想を考え直し、改良することにしました。私たちの熟考とその結果は、UR-105 CTの時刻合わせをするときに指先で感じ取っていただけるでしょう。摩擦なくスムーズに、サテライトがバレエを踊るようです。これら歯車の噛み合いの滑らかさに、私たちの努力が隠れているのです」と、フェリックス・バウムガルトナーは続けます。

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       UR-105 CTのスライダーを操作すると、この時計のメカニズムが見えてきます。スケルトン仕上げの新しいカルーセル上に設計されたアワーサテライトです。このメカニズムには、時表示に必要な4個のサテライトが装備されています。各々3つのアワーインデックスを備えた4つのサテライトが順番に分目盛りの上を移動し、デジタルとアナログで時の経過を伝えます。「UR-105 CTは2つの顔を持っています。閉じた姿は驚くほど簡素で、時表示だけしか見えません。それだけでも十分に美しいタイムピースです。開けると、いきなりメタリックな世界に飛び込むことが出来ます。無機質の冷たい感じで、速度の概念と効率の追求が視認できます。ストリームライナーのカルーセルはすっかり新しくなりました。超軽量、超高性能、優れた耐久性が特色です。」と、フェリックス・バウムガルトナーは断言します。

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       パワーリザーブインジケーターとスモール・セコンドのデジタル表示が、文字盤上加わりました。特筆すべきはスモール・セコンドで、十秒単位でデジタル表示します。セコンドマーカーはフォトリソグラフィー技術を使って製作され、可能な限り軽量化を図るためにスケルトン仕上げを施しました。そのため、各セコンドマーカーの重量は0.10g以下しかありません。

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       裏側には、2個のタービンによる巻上げ制御システムを装備しました。巻上げ効率の調整にはレバーを使います。セレクターを≪Full≫にすると、ローターはどんな微細な動きもエネルギーに転換します。≪STOP≫を選ぶと、自動巻上げ機構は完全に停止し手巻きモードに変わります。中間の≪RED.≫(REDUCED減少の意味)に設定すると、香箱の主ぜんまいの巻き過ぎを防ぐためにローターの巻上げ効率が下がります。

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      UR-105 CT “Maverick”

      ケースサイズ:横39.5mm×縦53.0mm
      ケース厚:17.8mm
      ケース素材:チタン
      防水性:30m/3気圧
      ムーブメント:自動巻き(ダブルタービン制御)、Cal.UR 5.03、48時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、52石
      仕様:ブロンズ製ベゼル、ベリリウムブロンズ製のマルタ十字で稼働するアワーサテライト、スケルトン仕上げのカルーセルはアルミニウム製、秒のデジタルカウンターはスケルトン仕上げ、カルーセルと3地板はARCAP製、ペルラージュ、サンドブラスト、サテン仕上げ、サファイアクリスタル風防
      限定:22本
      価格:8,600,000円(税抜)

      ブランドニュース カルティエ(Cartier) /sites/default/files/newsThumbnail/title_181.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_196.jpg

       1914年、プレスレットウォッチに初めて姿を見せたパンテール 。オニキスとダイヤモンドで描いたスポッツモチーフは抽象的なフォルムでした。1917年にルイ・カルティエは、写実的なパンテールを洗練された小物入れの上にデザインしました。そこには2本の糸杉の間を歩くパンテールの姿が描かれています。

       パンテールは徐々にメゾンのあらゆる作品で存在感を放つようになり、それはカルティエの歴史における重要な人物であるジャンヌ・トゥーサンによって決定的になりました。ジャンヌ・トゥーサンは、ルイ・カルティエの大切なコラボレーターであり、1933 年からクリエイティブディレクターを務めた人物です。

       ジャンヌ・トゥーサンとパンテールは運命的に出会いました。ジャンヌ・トゥーサンはパンテールが象徴する可能性の豊かさと魅惑の力を感じ取ります。凛とした女性らしさを象徴するパンテールの表情は、自己を確立した女性たちを彷彿させます。こうした女性たちとジャンヌ・トゥーサンは交流し、よく理解していました。1948年にジャンヌ・トゥーサン(「ラ パンテール」との愛称で呼ばれていました)はウィンザー公爵夫人のために立体的なバンテールをエメラルド カボションの上にあしらったプローチを製作し、翌年には、サファイア カボションで同じモデルを手掛けます。ジャンヌとメゾンは独自の方法で、これまでの慣習にとらわれない、光り輝く女性らしさの象徴にパンテールを掲げます。

       2019年のSIHHにて、カルティエはパンテールを気高く美しく変貌させます。その3つの軸となるのは、ジュエリーメイキングとウォッチメイキングの調和、カテルィエにとって大切な芸術的職人技の活用、そしてメゾンの最新の革新的ウォッチメイキンクに見られる技術と魔法の融合です。

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      The magic of the panther
      RÉVÉLATION D’UNE PANTHÈRE WATCH

       2018年に発表されたレヴェラシオン ドュヌ パンテール ウォッチによってカルティエは、ロンド ルイ カルティエ ウォッチのダイアルに、極めて精巧な驚くべき光景を出現させました。

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       時計の魔法がかけられ、手首の動きに従ってパンテールの顔が浮かび上がっては消え去ります。無数のゴールドビーズがパンテールの輪郭を描きだすのです。時と戯れ、時にフォルムを与え、それを浮かび上がらせては元に戻すことを楽しむ。

       伝統的な砂時計の技術を用いたこの独創的な技術は、5年にわたる研究によって生まれました。偉業達成に至るまでの大胆さと粘り強さは高く評価され、2つの特許を出願しました。

       そして2019年、カルティエはさらにその先を目指しました。

       最初のモデルの衝撃と感動を いかに越えるか?ゴールドに続くのは、ダイヤモンドなのでは?ジュエリーを手掛けるウォッチメイカーにとって、魅惑的であり当然の発想です。

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       全体的な見直しが必要とされる技衛プロセスの研究に、カルティエは再び没頭しました。大切に守られた特別な技術を極小のパーツに応用するために、大掛かりな作業が行われます。約650粒の小さなラウンドカットダイヤモンドとブリリアントカットダイヤモンドがゴールドビーズに代わり、ブラックラッカーのダイアルにパンテールのグラフィカルな姿を描きだします。

       ウオッチメイキングとジュエリーメイキングという、メゾンの2つの技術を駆使して完成したこのウォッチは、ベゼルとブレスレットの全体にパヴェセッティングがほどこされています。束の間に浮かび上がる絵画は、時がフォルムを得て出現した姿であり、メゾンの革新を生み出す才能とパイオニア精神の証しです。

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      RÉVÉLATION D’UNE PANTHÈRE WATCH
      レヴェラシオン ドュヌ パンテール ウォッチ

      Ref:CRHPI01356
      ケース径:37.0mm
      ケース厚:6.0mm
      ケース素材:18Kホワイトゴールド
      防水性:日常生活防水
      ブレスレット:18Kホワイトゴールド
      ムーブメント:手巻きメカニカルムーブメント マニュファクチュール Cal.430 MC、38時間パワーリザーブ
      仕様:ベゼル、ダイアル、ブレスレットにブリリアントカット ダイヤモンド(ダイヤモンド1289個、計約19.39カラット)
      限定:世界限定40本、個別番号入り
      予価:28,200,000円(税抜)
      発売予定:2019年4月


      その他の2019年SIHH新作「パンテール ドゥ カルティエ コレクション」はこちら

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      2019 New Model | H.Moser & Cie.
      2019年 H.モーザー新作情報

      ブース撮影:堀内僚太郎 Photo:Ryotaro Horiuchi

      驚愕のネイチャーウォッチから
      ロゴを廃した極限のシンプル・ウォッチまで
      H.モーザーの新作に込められた独創の哲学

       1828年に創業し、その後、紆余曲折を経て2005年に復活した伝説の時計ブランド、H.モーザー(H.Moser & Cie.)。ここ数年は1月のSIHHと3~4月のバーゼルワールドの両方に出展しているが、SIHHでは世界をアッと驚かせる話題作をリリースするのが恒例となっている。その驚きのユニークピースが「モーザー・ネイチャー・ウォッチ(Moser Nature Watch)」である。これはケースとストラップに特殊な技法でスイス原産の植物を植え込んだモデル。これらの植物はCEOのエドゥアルド・メイラン氏がスタッフと共にジュウ渓谷で採取したものだという。ブースに展示されている間にも植物が成長し、リリースの写真より繁茂しているのに驚いたが、植物も含めて100%スイス製というこの時計が示唆するのは自然の脆弱さと、それを永続させるための我々の決意の必要性であろう。


       また、ここ数年、グラデーション(フュメ)・ダイアルの人気が高まり、各社が採用しているが、このブームのきっかけは他ならぬH.モーザー。 現在ではH.モーザー製品の90%以上はフュメ ダイアルだという。そこでH.モーザーではインデックスもロゴもない極限のシンプル・ウォッチを“コンセプト”として発表し、豊富なカラーバリエーションが揃う。グラデーション・ダイアルのリーダーとしての存在感を示した。


       さらにH.モーザーでは複雑時計の代名詞ともいえるトゥールビヨンをステンレススティール製ケースに搭載し、「エンデバー」と「パイオニア」というふたつのコレクションで発表。120m防水機能を持つパイオニア コレクションでH.モーザーはコンプリケーションの新しい形態を提示した。



        SIHH 2019 H.Moser & Cie. BOOTH2019年SIHH H.モーザー ブース内画像

        ブース撮影:堀内僚太郎 Photo:Ryotaro Horiuchi



        取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
        ※表記は2019年2月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
        ※2019年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。


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          ブランドニュース タグ・ホイヤー(TAG Heuer) /sites/default/files/newsThumbnail/title_178.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_181.jpg

           時計製造と科学的発見を融合し、タグ・ホイヤーはカレラの最新モデルに最先端のカーボン製ヒゲゼンマイを採用しました。

           タグ・ホイヤーはジュネーブウォッチフェアにおいて、その最新イノベーションであり、時計製造において世界初となるカーボンコンポジット製ヒゲゼンマイを発表しました。これはアヴァンギャルドなスイスの時計メーカーであるタグ・ホイヤーが発明、特許を取得した最新の革新的技術です。この新しいヒゲゼンマイはクロノメーター認定を受け、トゥールビヨン機構も搭載されたホイヤー02T 自社製ムーブメントに採用されています。


          カレラ キャリバー ホイヤー 02T トゥールビヨン ナノグラフ

            時計製造におけるタグ・ホイヤーの優れた力が、次世代のトゥールビヨンを象徴するこの驚異的な新作タイムピースに示されています。この新作に搭載された自社製ムーブメントにカーボンコンポジット製ヒゲゼンマイを採用していることが特徴で、よく知られた素材であるエリンバーやシリコンの代わりにこの素材が用いられています。

            LVMHウォッチメイキングディヴィジョン プレジデント兼タグ・ホイヤーCEOのステファン・ビアンキは、次のように述べています。「自社の先進技術を盛り込んだこのタグ・ホイヤー カレラの新しい解釈は、最高級の時計製造という当社が受け継ぐレガシーを強調するとともに、パフォーマンス、破壊的なイノベーション、アヴァンギャルドという当社の価値観に、現在も忠実であり続けていることの証明ともなっています。」

            このタイムピースの特徴である魅力的なトゥールビヨンは、伝統的な時計製造のクラフトマンシップと最先端のイノベーションを結ぶ架け橋です。精巧な作りと審美性を備えたトゥールビヨンは、時計愛好家が所有することができる、そして、ごく限られたマニュファクチュールのみが製造できる最も印象的なコンプリケーションのひとつです。

            タグ・ホイヤー カレラ コレクションは1963年の発表以来進化を続ける一方、そのDNAに忠実であり続けてきました。ユニークなモジュール式デザインとモーターレーシングとのつながりが、一番人気のコレクションであるカレラをいつまでも走らせ続けています。


          ユニークなデザイン

            ナノスコピック(1㎜の100万分の1)のヘキサゴン(六角形)パターンが結合した、ヒゲゼンマイのカーボンコンポジット素材は、カレラ キャリバー ホイヤー 02T トゥールビヨン ナノグラフのデザインにも取り入れられました。カーボンコンポジット製ヒゲゼンマイに加え、マルチレイヤーのダイヤルとムーブメントの組み合わせも、このクロノメーター認定クロノグラフの大きな特徴です。サンドブラスト加工と美しいサテン仕上げが施された地板のヘキサゴンパターンは、オープンダイヤルから鑑賞できます。また、ブラックPVDでコーティングされ、サファイアシースルーケースバックから鑑賞できるなローターにも同じ装飾が施されています。

            過去の高級時計を彷彿とさせるネオングリーンが明るく輝き、アルミ製ブリッジやトゥールビヨンムーブメントの銘刻など、時計に見られる多彩なエレメントを引き立てています。さらに、アルミニウム合金製テンプがホワイトゴールドを引き立て、スーパールミノバR を塗布したインデックスにより、このムーブメントを昼夜を問わず優れた視認性をもたらします。

            タグ・ホイヤーのプロダクトディレクター、ギー・ボヴェは次のように説明します。

          「この新しい、スケルトナイズされたトゥールビヨンモデルをカレラに加えることで、魅力的なムーブメントのエンジニアリングと開発両面におけるタグ・ホイヤーの優れた能力を強調したかったのです。カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン ナノグラフは、現代的でハイテクな審美性と精度、優美なプロポーションが視覚的にも融合しています。それはこれまでのカレラと同様、高級時計における破壊的な力であり、50年以上にわたるカレラコレクションの証明といえるでしょう」


          新世代のヒゲゼンマイ

            機械式時計の心臓として知られるヒゲゼンマイは、寸分の狂いが時計全体の精度に直接影響を与えることから、製作が最も難しい部品です。数学者、物理学者、化学者からなるタグ・ホイヤーのチームが、新たに再考案されたこのヒゲゼンマイの立役者です。カーボンコンポジット製のヒゲゼンマイは、伝統的な時計製造を大変革するだけでなく、自社製のクロノメーター認定ムーブメントを搭載した時計自体の性能も大きく改善することになりました。

            カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン ナノグラフは、このカーボンコンポジット製ヒゲゼンマイという革新が制御する初の時計です。

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          タグ・ホイヤーのカーボンコンポジット製ヒゲゼンマイのキー・ベネフィット

          ・軽量で密度が低く、重力や衝撃の影響を実質的に受けません。タグ・ホイヤーの研究室で落下試験を行い、1mの高さから時計を硬い床に落下させ、最大荷重5000Gを与えた結果、金属製ヒゲゼンマイは曲がり、シリコン製は割れましたが、カーボンコンポジット製ヒゲゼンマイは完全なままでした。
          ・完全な同心円状の振動はカーボンコンポジット製ヒゲゼンマイの幾何学によるもので、時計の精度も向上。
          ・カーボンコンポジット製ヒゲゼンマイはヒゲ玉と一体化させて製造します。通常この小さなパーツは、金属製のヒゲゼンマイではテンプ軸に取り付けられますが、その組み立ては複雑で、精度にも影響が出ます。
          ・カーボンコンポジット製ヒゲゼンマイは完全耐磁性であり、時計が磁気源に触れても狂いが生じる心配はありません。
          ・最適な温度特性と空力弾性が、カーボンコンポジット製ヒゲゼンマイとアルミニウム合金製テンプを組み合わせることにより得られました。

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            タグ・ホイヤーはこのようなヒゲゼンマイを作る唯一のマニュファクチュールであり、その設計および製造はラ・ショー・ド・フォンの自社内ラボラトリーで行っています。


           タグ・ホイヤー研究所のCEOギィ・セモンは、この技術の重要性を次のように説明します。

          「機械式時計の性能と精度の向上という大志を掲げ、この世界初の開発に何年も要しました。タグ・ホイヤーの研究所が生み出した数々の革新は、いわば階段のようなもの。革新のたびに次の革新へと上っていくのです。カーボンコンポジット製ヒゲゼンマイは、自社における、まだ開発中のプロセスの向上へと導く第一歩です」

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            ヒゲゼンマイに用いられた初のカーボンコンポジット構造と、この構造が収められている印象的なカレラ キャリバー ホイヤー 02T トゥールビヨン ナノグラフは、名高いこの時計ブランドが生み出した革新という軌跡の中の代表的な存在となりました。アヴァンギャルドな時計製造というレガシーに導かれ、タグ・ホイヤーは機械式時計製造における比類なき精度へとつながる、一歩先を行く発明を実現するという、ひとつの新しい時代へと突入したのです。

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          TAG HEUER CARRERA CALIBRE HEUER 02T TOURBILLON NANOGRAPH
          タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン ナノグラフ

          Ref.:CAR5A8K.FT6172
          ケース径:45mm
          ケース素材:ブラックPVDチタン製
          ストラップ:ブラックカーフスキンレザーとラバー、ブラックPVD加工のチタン製フォールディングクラスプ付カーボンバックル
          防水性:100m(10気圧)
          ムーブメント:自動巻(クロノメーター認定)、Cal.ホイヤー 02T、トゥールビヨン・クロノグラフ(マニュファクチュール ムーブメント)、33石、毎時28,000振動(4Hz)、約65時間パワーリザーブ
          仕様:クロノグラフの時、分カウンター、トゥールビヨン、時、分、秒、タキメータースケール付カーボン製ベゼル、反射防止加工の両面サファイアクリスタル、ヘキサゴンパターンを施したブラックのオープンダイヤル、60秒スケール付きブラックフランジ、ヘキサゴンパターン、ウォッチワインダー内蔵の特製ケース入り
          予価:2,745,000円(税抜)
          発売予定:2019年5月

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          2019 New Model | ULYSSE NARDIN
          2019年 ユリス・ナルダン新作情報

          ブース撮影:江藤義典 Photo:Yoshinori Eto

          ユリス・ナルダンの技術力と発想力が冴える
          “エキサイティング”なコレクション

           ユリス・ナルダンが2019年に掲げたテーマは「X(エックス)」。その文字は未知のものに対して付与され、またXcite(=exicte/刺激する、興奮させる)やXtreme(=extreme/極限、極端)、さらにX-rated(X指定)のように用いられる、人間の好奇心を掻き立てる記号のひとつと言えるだろう。そしてこのテーマを象徴すべく、ブースにはサメの巨大なX線写真が掲げられ、天井と床にはサメが泳ぐ映像が映し出されるなど、“X-treme”な状況を疑似体験できる空間が広がっていた。もちろん発表された新作もエキサイティング(X-citing)な内容。2018年にイメージを一新させた「フリーク(FREAK)」コレクションの追加ラインナップとなる「フリーク X(FREAK X)」や、X線のビジョン(オープンワーク)を用いて新型自社製ムーブメントを顕にした「スケルトン X(SKELETON X)」、さらにはユリス・ナルダンが得意とする細密画技法でエロティック漫画アーティストの作品を描いた、まさにX-ratedな「クラシコ マナラ(CLASSICO MANARA)」まで、いずれもブランドの技術力と発想力が堪能できる作品揃いとなった。



            取材・文:竹石祐三 / Report&Text:Yuzo Takeishi
            ※表記は2019年2月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
            ※2019年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。


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              2019 New Model | BAUME & MERCIER
              2019年 ボーム&メルシエ新作情報

              撮影:江藤義典 Movie:Yoshinori Eto

              「ボーマティック」の成功を
              更に確かなものとする

               ボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)にとって、2018年は躍進の年となった。そもそもボーム&メルシエは、1830年に創業して以来、一度も途切れることなく時計を作ってきた老舗の名門。モットーは良質な時計を作ることにあり、その集大成となったのが、2018年に発表した「クリフトン ボーマティック」だった。リシュモングループの時計工房で作ったムーブメントは、高い精度と優れた耐磁、そしてロングパワーリザーブを備えている。いうなれば“実用時計の最高峰”を目指したものであり、その価値が特に日本のユーザーに響いたのだ。2019年もこの手堅い戦略を維持しており、「ボーマティック」の拡充に力を入れる。その意気込みは、ムーブメントをオブジェ化したブースのデザインからも見て取れる。



                SIHH 2019 BAUME & MERCIER BOOTH2019年SIHH ボーム&メルシエ ブース内画像

                ブース撮影:堀内僚太郎 Photo:Ryotaro Horiuchi



                取材・文:篠田哲生 / Report&Text:Tetsuo Shinoda
                ※表記は2019年2月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
                ※2019年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。


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                  ブランドニュース ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN) /sites/default/files/newsThumbnail/title_177.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_180.jpg

                   高級腕時計製造で最も難しい技術を優雅に披露する大胆な技術によりありのままの姿を見せる、新しい自社製ムーブメントの「スケルトン X」。内なる美しさを包み隠さず公開―不思議なこのオープンワーク加工でXレベルまでスケルトン化します。これは、時計製造のデザインの未来をX線を当てるように大胆かつパワフルに解釈したもので、まさに時間の構造と機能を含め、あらゆるものを目にすることができます。手に入れたら人に見せたくなるでしょう。スケルトン Xは、想像もつかない時計なのです。

                    2019年1月、ジュネーブ - eXploring(探索)は、ユリス・ナルダンにとって、目的達成のための手段というよりも、モチベーションそのものとなっています。Xの要素がそれを説明してくれます―冒険のようなX、心の奥底にある願望のようなX、未知のことに関するX、禁じられた大胆で刺激的なことを示すX。「スケルトン X」は、時計製造の新たなX線レベルのビジョンを見事に表しています。X線は、内側の世界と外側の世界の境界を曖昧にし、目に見えない隠れた部分への接点を与えてくれます。それは物事を見通すためであり、現実の間に存在する物について調査するためであり、素材の世界のルールの枠を飛び越えるためでもあります。新しい「スケルトン X」は、パワフルなムーブメントが見えるように、可能な限り多くの素材を複雑に切り取り、耐性や耐衝撃性を損なうことなく、内部の立体的な時計心臓部の息をのむほどの美しさを露わにしました。

                    スケルトン Xのケースはかなり小型化され、わずか42mmとトレンドをおさえた理想的なサイズにリシェイプされており、角張った面が増えてよりマスキュリンな印象になり、丸みは少なくなっています。4つのインデックスで描かれたXが長方形の枠に付けられ、次に円の内側に入るという幾何学模様をいくつか重ねられた形状で目にも楽しいデザインです。先行モデルの「フリーク ビジョン」の輝かしい技術革新のひとつが、はっきりと視覚的にとらえられる内部のビートですが、これを実現させたのは、ニッケルと安定化マイクロブレードを備えた超軽量幅広シリシウム製テン輪です。新しい自社製ムーブメントのUN-371キャリバーは、UN-171ムーブメントをベースにしていますが、全面的に再設計されています。96時間のパワーリザーブは、表示窓から裏蓋を通して読み取ることができます。「スケルトン X」には、サテン仕上げのチタニウムブルー、サテン仕上げのチタニウムブラック、サテン仕上げのローズゴールド、またはマット仕上げのCarbonium® GOLDの4種類のバージョンがeXists(存在)します。 このスケルトンウォッチは価格面でも一段と優れており、17,500米ドルからと非常にお求めやすく設定されています。入念なカッティングを施して露出部分を設け、精巧に手作業でポリッシュ加工を行いツヤを出す過程には、熟練工ならではの仕上げと時計師の経験とサヴォアフェールが表れています。隠れている部分は一切なくなり、中のものが表になり、その境界も曖昧になり、時間の目に見えないプロセスが実に見事に肉眼にさらされます。


                  「スケルトン X」 Carbonium®:航空機胴体部の世界から高級腕時計まで。

                    「スケルトン X」 コレクションで繰り返し採用される優れた素材は間違いなくCarbonium® GOLDバージョンです。航空グレードのCarbonium®は、最新世代の航空機の胴体部や翼用に使用されている、新しく超軽量で耐久性のある素材です。つまり、現在の最新航空機に最も重要で不可欠な構成部品です。Carbonium®の製造は、航空機の製造において切り落とされたものを使用しているため、ほかのカーボン複合材よりも環境への影響が40%少なくなります。高圧と高温を必要とする複雑なプロセスにより、Carbonium®は径7μmのカーボンファイバーがおりなすオーガニック模様の根本的な美しさを引き出す高性能素材となります。Carbonium® Goldは、カーボンとゴールドを”融合”させたもので、「スケルトン X」のウォッチケースにブラックとゴールドのきらめきと流れるようなウェーブが生まれます。

                    Carbonium® GOLDのような素材が使用されていることにより、あえてほかとは一線を画すモデルであることに改めてはっきりと気づかせてくれます。科学の力でこれまで考案されてきた最も強靭でしなやかな素材の中でもとりわけこの次世代カーボン複合材を使用したこのモデルは、専門的にも技術的にも飛びぬけて優れているため、大胆かつ急速な影響力を放ちます。

                    このneXt-generation(次世代)素材を時計に初めて使用したのがユリス・ナルダンです。耐性と軽量性の比率は他に類を見ず、息をのむほど美しい大理石模様が施されることにより、一点一点の時計が二つとして同じものがない絶対的な一点ものとなっています。

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                  SKELETON X Ti Blue
                  スケルトン X

                  Ref.:3713-260-3/03 // 3713-260/03
                  ケース径:42mm
                  ケース素材:チタン
                  ストラップ:ラバーまたはアリゲーター
                  防水性:50m
                  ムーブメント:手巻き、Cal.UN-371(マニュファクチュール スケルトン ムーブメント)、96時間パワーリザーブ

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                  SKELETON X Ti Black
                  スケルトン X

                  Ref.:3713-260-3/BLACK // 3713-260/BLACK
                  ケース径:42mm
                  ケース素材:チタニウム ブラックDLC
                  ストラップ:ラバーまたはアリゲーター
                  防水性:50m
                  ムーブメント:手巻き、Cal.UN-371(マニュファクチュール スケルトン ムーブメント)、96時間パワーリザーブ

                  /sites/default/files/newsImage3/03_19.jpg

                  SKELETON X Carbonium® gold
                  スケルトン X

                  Ref.:3715-260/CARB // 3715-260-3/CARB
                  ケース径:43mm
                  ケース素材:Carbonium® GOLD
                  ストラップ:ラバーまたはカーフ
                  防水性:50m
                  ムーブメント:手巻き、Cal.UN-371(マニュファクチュール スケルトン ムーブメント)、96時間パワーリザーブ

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                  SKELETON X Rose gold
                  スケルトン X

                  Ref.:3716-260/03 // 3716-260-3/03
                  ケース径:42mm
                  ケース素材:ローズゴールド
                  ストラップ:ラバーまたはアリゲーター
                  防水性:50m
                  ムーブメント:手巻き、Cal.UN-371(マニュファクチュール スケルトン ムーブメント)、96時間パワーリザーブ

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