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 2025年の新作としてパネライが、ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ2025で「ルミノール マリーナ」のまったく新しいシリーズを発表しました。

 ルミノール、発光。ルミノールはパネライが開発した革新的な発光物質です。イタリア海軍に、その厳しい基準を満たす頑丈な精密機器を供給してきたパネライは、1960年代初頭にこの発光物質を時計の文字盤にも使用し始めました。イタリア海軍のための門外不出の時計は、90年代にルミノール コレクションとして、その特徴的な機能を開花させます。

 ルミノールの機能のうち、レバーロック式リュウズプロテクターは、本来はケース内への水の侵入を防ぐために設計されましたが、その特徴的な形状からコレクションの最も象徴的な要素として、今日まで認識されています。信頼性、可読性、回復力を最大限に高めるために、すべてのパーツが目的を果たすよう設計された結果、完璧にバランスの取れたフォームが完成しました。このプロセスはまさにパネライの時計製造の信条を定義します。レバーロック式リュウズプロテクターと、ルミノールの発光を際立たせるサンドイッチダイヤルとが1960年代に統合され、メゾンの代名詞となりました。

 そしてついに1993年、パネライはルミノール Ref.5218-201/Aとルミノール マリーナ ミリターレ Ref.5218-202/Aおよびマーレノストゥルム Ref.5218-301/Aを初めて民間向けに発表しました。その披露は、1993年9月10日にラ・スペツィア軍港で開催され、アオスタ公アメデーオも出席し、イタリア海軍の駆逐艦デュラン・デ・ラ・ペンネでデビューを飾りました。唯一無二の美学と大胆なサイズをもち、貴金属からの脱却により、ルミノールは従来の時計のデザインを破壊し、無骨な魅力という、既存のエレガンスに対する新たな基準を打ち立てました。

 現在、ルミノールはパネライの最も有名なコレクションであり、不朽の機能的デザインです。それはメゾンのラボラトリオ ディ イデー(アイデアの工房)を通じて進化してきました。複雑機構から先端素材まで、永遠に時代を超越しながら継続的に性能を向上させ、ルミノールはイノベーションのためのプラットフォームであり続けます。


ルミノール マリーナのまったく新しいシリーズ

 不朽の名作であるルミノール マリーナは、パネライの最も有名なモデルの1つです。現代的でスポーティなスタイルと、歴史的な背景が特徴です。ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ2025で、パネライは一連の新作を発表し、ルミノール マリーナの伝統を祝います。この新作はルミノール マリーナの核となるアイデンティティを維持しながら、新しい重要なディテールと技術的特徴を備えています。その唯一無二の美しさ、信頼性、機能性。ケースはチタンとスティールを展開します。積極的で自信に満ちた人に相応しい存在感を放つ新しいシリーズは、パネライの本質を保っており、一目でわかる大胆なラインと象徴的なデザインを継承し、現代に合わせて快適さが強化されています。

 パネライの視覚的アイデンティティを定義するレバーロック式リュウズプロテクター、そしてあらゆる条件下で最適な視認性を発揮するサンドイッチダイヤルが、しっかりと継承され、主張しています。メゾンとシリーズ名「ルミノール マリーナ」のみを表示したすっきりとした文字盤、拡大されたデイトウィンドウの日付表示を備えた新作は、より大胆でクリーンな印象を生み出します。イタリア海軍のミッションのために誕生した9時位置のスモールセコンドディスプレイは、ユーザーが快適に時刻を読み取れるようサポートします。パネライのコアコレクションで初めて、明るさを向上させたグレードのスーパールミノバ®X2を採用し、いかなる照明環境でも高い視認性を約束しています。

 ルミノール マリーナ シリーズは、3日間のパワーリザーブをもつ新しい自動巻きP.980キャリバーを搭載しています。トラバースバランスブリッジを備え、安定性と正確さを実現しています。ムーブメントにはストップセコンド機能が搭載されており、リュウズを引くと秒針が止まり、正確な時刻合わせが可能です。さらに、P.980は信頼性の高いクロノメーター性能を保証するために6ポジションのテストを受けています。その構造には、サファイアクリスタルのシースルーバックから見える、重要なデザインのための新しい仕上げが含まれています。一貫した正確さを維持するように設計された周波数で動作し、長時間使用しても正確に時刻を把握できます。

 新しいルミノール マリーナ シリーズは、シリーズ史上最大の50気圧(500m)防水です。この重要なアップグレードは、イタリア海軍のサプライヤーであったパネライの歴史と、信頼性のある高性能時計を生み出すというパネライの伝統を、反映しています。表示された防水機能値より25%高い圧力をかけてテストし、パネライの厳しい基準を満たしています。そしてこの機能強化により、ルミノール マリーナはプロのダイバーにもダイビング愛好家にも適した堅牢なツールとしての地位を再確認します。

 わずか12½リーニュのキャリバーとケース設計により、洗練されたプロポーションのケ ースは、厚さが12%、重量が15%減少しました。大胆なアイデンティティを維持しながら、快適さと人間工学に基づいた装着性を実現しました。新しく合理化されたストラップとバックルの両方にPAMクリックリリースシステム™が初めて搭載されました。ルミノ ール マリーナは工具を使わずにストラップを簡単に交換でき、様々なシーンで時計を活躍させることができます。

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ルミノール マリーナ チタニオ PAM003325、ハイテク素材の専門知識を披露

 新しいルミノール マリーナ チタニオ PAM003325は、パネライの機能的デザインが集約したシルエットと、パネライの歴史を彷彿とさせるミリタリーグリーンの文字盤をもち、メゾンの美学、ハイテク素材の専門知識を表しています。

 44mmサイズのサテン仕上げのケースは、優れた素材であるグレード5のチタンで作られています。鋼鉄に匹敵する強度で知られていますが、重量は44%軽量であり、頑丈さと快適さの両方を重視する人にとって理想的な選択肢です。腐食に強く、物理的な摩耗に耐え、毎日の使用に堅牢さと長寿命を提供します。パネライがチタンを使用し始めたのは、メゾンがミッレメトリのプロトタイプを作成した1980年代にまで遡ります。そして1998年にサブマーシブル PAM00025でチタンがコレクションに再導入されました。その高い耐食性のため、機器が海水に触れる海軍用途に特に適していました。極限の状況に耐える堅牢なツールウォッチの開発にルーツがあるパネライのスピリットが、この素材の選択には反映され、その伝統が今も受け継がれています。

 PAM003325は、ポリッシュ仕上げのベゼルとオリーブグリーンのサンブラッシュ仕上げのダイヤル、ダークグリーンのスエードカーフストラップが組み合わされ、ヴィンテージな外観をつくり、往年のアーカイブへのオマージュとなっています。そしてスペアとしてダークグリーンのラバーストラップが付属しています。


新しいルミノール マリーナ、再考されたアイコン

 非常に堅牢な44mmのルミノール マリーナのスティールケースはAISI316LVMから作られています。これは高い強度と耐食性で知られる1.4441ステンレススティールで、清浄度、均質性、機械的特性を最大限に高めるために真空アーク再溶解(VAR)によって精製されています。耐腐食性が向上したこの高品質の合金は、16~18%のクロムと11~14%のニッケル、および2~3%のモリブデンが含まれ、強さと回復力が最適な状態になるように設計されています。

 ルミノール マリーナ PAM03323は、象徴的なモデルを再考したV字型のブレスレットを採用し、時代を超越したエレガンスに対する新鮮な視点を提供します。ケースからバックルに向かって細くなるスマートなV字型デザインのメタルブレスレットが、軽快な着用感を実現しました。サテン仕上げのパーツのエッジをポリッシュ加工し、ポリッシュ仕上げのパーツと組み合わせることにより、美しい立体感を生み出します。光はさまざまな方向からリンクに当たり、輝きます。PAM03323は新しいクイックレングスアジャストメントを備えた最初のモデルです。この調整機能により、パーツはそのままに両側で2mmずつ延長でき、手首上に完璧なバランスをもたらします。手首のサイズは昼夜で変動する場合があり、この機能によりツール無しで、外出先でも気温やアクティビティに応じて、1日中完璧なフィット感を得られ、長時間着用しても快適です。そしてPAMクリックリリースシステム™を搭載しており、ストラップ自体も簡単に交換できます。

 メタルブレスレットは、メゾン史上初のカラーであるライトブルーのサンブラッシュ仕上げの文字盤と組み合わされ、時代を超越したエンブレムに現代的でモダンなタッチを加えています。 クラシックな美学に忠実に、このコレクションには3つのレザーストラップが用意されています。PAM03312は伝統的なブラックダイヤルにブラックのアリゲーターストラップが組み合わせられています。PAM03313はモダンな雰囲気を醸し出すサンブラッシュ仕上げのブルーの文字盤が、ブルーのアリゲーターとマッチしています。PAM03314のホワイトダイヤルは、ブラックアリゲーターストラップで現代的なイメージを演出します。各モデルには、同色のラバーストラップがスペアとして付属しています。バックルだけでなくストラップにもPAMクリックリリースシステム™を搭載しており、あらゆるスタイルの好みに合わせて、ツール無しで簡単に交換が可能です。

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Luminor Marina
ルミノール マリーナ

Ref:PAM03312
ケース径:44.0mm
ケース厚:13.7mm
ケース素材:サテンAISI 316LVM-1.4441スティール
防水性:50気圧(~500m)
ストラップ:エクリュステッチ入りブラックアリゲーター、サテンAISI 316LVM-1.4441スティール台形バックル、PAMクリックリリースシステム™バックルとストラップ
ムーブメント:自動巻き、Cal.P.980、3日間パワーリザーブ、毎時28,800振動、23石、インカブロック®耐震装置
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、ポリッシュAISI 316LVM - 1.4441スティールベゼル、マットブラックのサンドイッチダイヤル、グリーンのスーパールミノバ®X2のアラビア数字とアワーマーカー、サファイアクリスタル窓付きAISI 316LVM-1.4441スティールケースバック
価格:1,320,000円(税込)

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Luminor Marina
ルミノール マリーナ

Ref:PAM03313
ケース径:44.0mm
ケース厚:13.7mm
ケース素材:サテンAISI 316LVM-1.4441スティール
防水性:50気圧(~500m)
ストラップ:エクリュステッチ入りブルーアリゲーター、サテンAISI 316LVM-1.4441スティール台形バックル、PAMクリックリリースシステム™バックルとストラップ
ムーブメント:自動巻き、Cal.P.980、3日間パワーリザーブ、毎時28,800振動、23石、インカブロック®耐震装置
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、ポリッシュAISI 316LVM - 1.4441スティールベゼル、サンブラッシュブルーのサンドイッチダイヤル、ホワイトのスーパールミノバ®X2のアラビア数字とアワーマーカー、サファイアクリスタル窓付きAISI 316LVM-1.4441スティールケースバック
価格:1,320,000円(税込)

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Luminor Marina
ルミノール マリーナ

Ref:PAM03314
ケース径:44.0mm
ケース厚:13.7mm
ケース素材:サテンAISI 316LVM-1.4441スティール
防水性:50気圧(~500m)
ストラップ:エクリュステッチ入りブラックアリゲーター、サテンAISI 316LVM-1.4441スティール台形バックル、PAMクリックリリースシステム™バックルとストラップ
ムーブメント:自動巻き、Cal.P.980、3日間パワーリザーブ、毎時28,800振動、23石、インカブロック®耐震装置
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、ポリッシュAISI 316LVM - 1.4441スティールベゼル、マットホワイトのサンドイッチダイヤル、グレーのスーパールミノバ®X2のアラビア数字とアワーマーカー、サファイアクリスタル窓付きAISI 316LVM-1.4441スティールケースバック
価格:1,320,000円(税込)

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Luminor Marina
ルミノール マリーナ

Ref:PAM03323
ケース径:44.0mm
ケース厚:13.7mm
ケース素材:サテンAISI 316LVM-1.4441スティール
防水性:50気圧(~500m)
ストラップ:ポリッシュとサテテンAISI 316LVM-1.4441スティールブレスレット、PAMクリックリリースシステム™、クイックレングスアジャストメント
ムーブメント:自動巻き、Cal.P.980、3日間パワーリザーブ、毎時28,800振動、23石、インカブロック®耐震装置
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、ポリッシュAISI 316LVM - 1.4441スティールベゼル、サンブラッシュ仕上げライトブルーのサンドイッチダイヤル、ホワイトのスーパールミノバ®X2のアラビア数字とアワーマーカー、サファイアクリスタル窓付きAISI 316LVM-1.4441スティールケースバック
価格:1,474,000円(税込)
発売予定:2025年6月

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Luminor Marina Titanio
ルミノール マリーナ チタニオ

Ref:PAM03325
ケース径:44.0mm
ケース厚:13.7mm
ケース素材:サテン グレード5チタン
防水性:50気圧(~500m)
ストラップ:エクリュステッチ入りグレーカーフ、サテン グレード5チタン台形バックル、PAMクリックリリースシステム™バックルとストラップ
ムーブメント:自動巻き、Cal.P.980、3日間パワーリザーブ、毎時28,800振動、23石、インカブロック®耐震装置
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、ポリッシュ グレード5チタンベゼル、サンブラッシュグリーンのサンドイッチダイヤル、グレーのスーパールミノバ®X2のアラビア数字とアワーマーカー、サファイアクリスタル窓付きグレード5チタンケースバック
価格:1,474,000円(税込)
発売予定:2025年6月

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 2025年の新作としてパネライが、ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ2025で「ルミノール パーペチュアルカレンダー GMT プラチナテック™」を発表しました。

 ルミノール、発光。ルミノールはパネライが開発した革新的な発光物質です。イタリア海軍に、その厳しい基準を満たす頑丈な精密機器を供給してきたパネライは、1960年代初頭にこの発光物質を時計の文字盤にも使用し始めました。イタリア海軍のための門外不出の時計は、90年代にルミノール コレクションとして、その特徴的な機能を開花させます。

 ルミノールの機能のうち、レバーロック式リュウズプロテクターは、本来はケース内への水の侵入を防ぐために設計されましたが、その特徴的な形状からコレクションの最も象徴的な要素として、今日まで認識されています。信頼性、可読性、回復力を最大限に高めるために、すべてのパーツが目的を果たすよう設計された結果、完璧にバランスの取れたフォームが完成しました。このプロセスはまさにパネライの時計製造の信条を定義します。レバーロック式リュウズプロテクターと、ルミノールの発光を際立たせるサンドイッチダイヤルとが1960年代に統合され、メゾンの代名詞となりました。

 そしてついに1993年、パネライはルミノール Ref.5218-201/Aとルミノール マリーナ ミリターレ Ref.5218-202/Aおよびマーレノストゥルム Ref.5218-301/Aを初めて民間向けに発表しました。その披露は、1993年9月10日にラ・スペツィア軍港で開催され、アオスタ公アメデーオも出席し、イタリア海軍の駆逐艦デュラン・デ・ラ・ペンネでデビューを飾りました。唯一無二の美学と大胆なサイズをもち、貴金属からの脱却により、ルミノールは従来の時計のデザインを破壊し、無骨な魅力という、既存のエレガンスに対する新たな基準を打ち立てました。

 現在、ルミノールはパネライの最も有名なコレクションであり、不朽の機能的デザインです。それはメゾンのラボラトリオ ディ イデー(アイデアの工房)を通じて進化してきました。複雑機構から先端素材まで、永遠に時代を超越しながら継続的に性能を向上させ、ルミノールはイノベーションのためのプラットフォームであり続けます。

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新しいルミノール パーペチュアルカレンダー GMT プラチナテック™ PAM01575

 パネライの最高級素材、革新的な機構、そして普遍的なデザインを備えた、新しいルミノール パーペチュアル カレンダー GMT プラチナテック™ PAM01575が、コレクターや愛好家向けのハイエンドシリーズとして、メゾンの魅力をさらに拡大します。

「ルミノール パーペチュアルカレンダーは、機能と形状の両方を進歩させるパネライの取り組みを表しています。この時計には、一目でわかるデザイン要素、複雑機構、貴重なパネライ プラチナテック™が組み合わされています。キャリバーの複雑機構を堪能できるサファイアダイヤルを採用し、着用者にさらに深い魅力を提供します。この時計は、単に精度を追求した機器は創造しないという私たちの姿勢を体現しています。パネライの伝統、つまり革新性と機能的デザインを反映した作品なのです」とパネライCMO アレッサンドロ・フィカレリは語ります。

 95%純プラチナで作られた特別な合金、パネライ プラチナテック™の44mmケースは、独自の特殊加工により標準的なプラチナよりも40%高い硬度を誇り、より高い耐傷性を備えています。この素材は18金よりも33%重く、その重量は顕著です。この堅牢なケースには、象徴的なリュウズプロテクターと印象的なブルーのサファイアクリスタルダイヤルがあしらわれています。透明なダイヤルは、曜日と日付のディスクが透けて見え、明瞭さを維持しながら視覚的な魅力を高めます。豊かなブルートーンにホワイトのアプライドインデックスと針がコントラストを描き、パネライと海との絆を思い起こさせます。深海の中にいるような時計の美しさを、従来のグレードより改良されたスーパールミノバ®X2によって、暗闇で鮮やかなグリーンに輝くインデックスと針が強調します。

 高度な複雑機構に関しては、革新性と使いやすさを実現したことで、パネライのパーペチュアルカレンダーは傑出しています。ダイヤルは控えめで、最も重要な表示のみが配置されています。時、分、曜日、日付、12時間表示のGMT針、9位置にAM/PM表示のGMTサブダイヤルとスモールセコンド。パネライの有名な高い視認性と明瞭さは健在です。サファイアケースバックを通して、月、年、閏年が表示され、P.4100ムーブメントの動きを堪能できます。文字盤に刻まれた「Calendario Perpetuo」というイタリア語の文字は、パネライのルーツであるイタリアへのオマージュです。

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 パネライの自動巻きムーブメントであるP.4100キャリバーは、パネライのラボラトリオ ディ イデーによる10年以上にわたる開発と研究の成果です。パワーリザーブは3日間で、エネルギーはオフセンターに配されたゴールドのマイクロローターによって巻き上げられ、2つのバレルに蓄えられます。振動数は毎時28,800回(4Hz)で、時を刻む精度と信頼性を確保しています。すべての情報を表示するためのより多くのスペースが必要ですが、ムーブメントの直径はわずか15リーニュ(35.1mm)そして厚さは7mmです。パーペチュアルカレンダー機構を備えたP.4100キャリバーは、回転ディスクを内蔵し、2399年まで自動で計算します。各世紀末にウォッチメーカーがムーブメントのブリッジを取り外し、百の位のディスクを90度回転させるだけで、時計は年を計算し続けることができます。

 その傑出した革新の1つは、着用者がリュウズのみを使用して、直感的に曜日、日付、月、閏年を設定できる調整システムです。この設計により、制限なく前後方向にスムーズに動かせ、深夜や月末などのデリケートな期間でも調整が可能です。このユーザーフレンドリーなアプローチにより、多くの場合調整に専門知識が必要となる従来の永久カレンダーから脱却し、複雑な操作や専用ツールの必要性をなくし、誤った取り扱いのリスクを軽減します。このムーブメントには、パネライの特許取得済みの日付衝撃保護システムも搭載されています。日付ディスクを安定させ、精度と日常の摩耗に対する耐久性を確保します。伝統的な永久カレンダーは、突然の衝撃を受ける日付機構がずれやすくなり、手動で修正する必要がありますが、パネライ日付衝撃保護システムにより、頻繁なメンテナンスが不要になり、時計の耐久性が向上します。

 もう1つの特許取得済みシステムは、特別に設計され、独自の形状をもつGMTスプリングです。複数の接触点に圧力を分散することで、摩耗が軽減され、消耗を防ぎ、GMT針のスムーズな動きを保証します。デュアルタイム機能の信頼性を高め、パネライは信頼性の高い第二時間帯表示を提供します。耐久性が限られた標準的なスプリングに依存している従来の永久カレンダーに比べて利点が得られます。

 防水性は5気圧(水深50m)で、表示された防水性能値より25%高い圧力をかけてテストされ、パネライの厳格な基準をクリアしています。

 文字盤とGMT針に合わせ、手仕事によるエレガントなダークブルーのグラデーション仕上げのアリゲーターストラップを採用しています。スペアにカジュアルなラバーストラップが付属し、様々なシーンで活躍します。PAM01575はパネライ ブティック限定販売です。

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Luminor Perpetual Calendar GMT Platinumtech™
ルミノール パーペチュアルカレンダー GMT プラチナテック™

Ref:PAM01575
ケース径:44.00mm
ケース厚:15.96mm
ケース素材:ポリッシュ パネライ プラチナテック™
防水性:5気圧(~50m)
ストラップ:ヴィンテージ仕上げのブルーアリゲーター、ホワイトゴールドバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.P.4100、3日間パワーリザーブ、毎時28,800振動、55石、キフ®耐震装置
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付・曜日表示、パーペチュアルカレンダー、閏年、GMT24時間表示、パワーリザーブ表示、セコンドリセット、サファイアダイヤル、サファイアクリスタルの窓付きケースバック
限定:パネライ ブティック限定
価格:11,209,000円(税込)
発売予定:2025年9月

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 2025年の新作としてパネライが、ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ2025で、機械式プラネタリウム時計「ジュピテリウム」を発表しました。

 ガリレオ・ガリレイの視点とパネライの時計製造の専門知識を通して、興味深いジュピテリウムの天文世界が広がります。先進の機械式複雑機構によるプラネタリウム時計、それはイタリアが誇る革新的な天才物理学者の科学的スピリットへのオマージュです。この作品は、継続的な技術追求におけるメゾン自身の使命を反映しています。ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ2025で展示されるこの大規模なインスタレーションは、幅75cm、高さ86cm、重さ約110kgで、ガリレオの発見のおかげで人類に知られた宇宙の動きを魅力的な姿で再現しています。

「ジュピテリウムをウォッチズ アンド ワンダーズで披露することは、パネライにとって誇り高い瞬間です。正確な天体の動きを表現する複雑機構の傑作は、特許取得済みのレトログラード機能を備え、当社の技術的専門知識の深さを示しています。天文学における人類の大発見を讃えるこの作品には、時計学の限界を突破したいという、パネライの探求と情熱を垣間見ることができます」とパネライCMO アレッサンドロ・フィカレリは言います。

 1610年、ガリレオの観測により、地球が宇宙の中心ではないという決定的な証拠が得られました。長年信じられてきた天動説を覆したのです。彼は望遠鏡で、木星の周りを周回する4つの衛星、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストを発見しました。これらは現在ガリレオ衛星として知られています。この史実にインスパイアされ、「天文学者が地動説を証明した天体の動き」を再現する挑戦としてジュピテリウムは開発されました。

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 地球を天球の中心に置き、他の天体を回転させた状態で、太陽、月、木星の位置と、木星の4つの衛星(ガリレオはメディチ家の星と呼んでいました)の位置を表示します。これらの軌道は、天体のリアルタイムの動きを駆動するパーペチュアルカレンダーを備えた単一の手巻き機構によって導かれます。ムーブメントには8つのバレルが含まれています。振動数は毎時18,000振動、それぞれ装備されているスプリングの長さは4mで、合計32mになります。これらの長いゼンマイは、複雑機構のスムーズで持続的な動作のためのエネルギーである40日間のパワーリザーブ システムに不可欠です。

 ジュピテリウムのパーペチュアルカレンダー ムーブメントは、2099年まで調整の必要がありません。月の長さと閏年に対応し、自動的に調整され、日、日、月、年が正確に表示されます。9.999年までは準備完了で、各世紀末にウォッチメーカーがムーブメントのブリッジを外し、百の位のディスクを90度回転させる操作を行います。そして時計が年を計算し続けることができるようになります。

 ブルーの球体を構成する2つの半球はそれぞれ北半球と南半球を、両者を接合する細いバンドは赤道を表し、バンドには12星座が刻まれています。2つの半球にちりばめられた星座にはスーパールミノバ®が塗布され、夜には本物の星さながらに輝きます。夜空は地球から見える星の動きを忠実に再現し、23時間56分ごと、すなわち1恒星日ごとに1回転します。正面から見るとイタリアが外側を向くように位置し、ガリレオの視点を表現しています。ジュピテリウムは、彼の発見が天文学と科学に与えた影響と、パネライのルーツであるイタリアの伝統を讃えているのです。

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 パネライ ジュピテリウムの逆行機能は、時計学において特に珍しい機能です。これは、地球から見た惑星の見かけの「後退」運動を表しています。地球が木星を追い越すために、木星の逆行が起こります。太陽を周回している地球と木星のうち、地球は公転周期がより短いため、地球が木星を追い越すことで木星は逆行しているように見えます。パネライは、木星が減速し、反転し、再び前進する様子を視覚的に正確に描写する機構を開発し、特許を取得しました。この効果は、ギアとカウンターウェイトの複雑なシステムによって実現されます。この特許取得済みのハイレベルなシステムの精度の高さにより、ジュピテリウムは逆行運動を忠実に表現することができます。時計に技術的な洗練さと天文学的なリアリズムの両方をもたらしているのです。

 星座を散りばめた天球が回転して、地球から観測された星の様子を表します。1,650個の特別な構成部品は主にチタン製です。この素材は、軽量でありながら耐久性に優れているために選ばれ、全体の重量を軽くし、複雑なメカニズムを支えています。

 サイズ75×86cm、重量は約110kg。マホガニーのベース上のガラス箱に収められ、文字盤は天空を表す透明な球の下にあります。ブラックベースの文字盤には、12時位置と6時位置にアラビア数字を配置し、バーインデックス、針にもスーパールミノバ®を塗布し、暗い場所での視認性を確保します。主要なインジケーターには、AM/PMマーカーとリニアパワーリザーブ表示が含まれ、文字盤には「40giorni」(40日)と刻まれています。エッジには「Jupiterium」の刻印が入っており、ムーブメントはイタリア語の「Calendario Perpetuo」と記され、年、曜日、日付、月、日付を直線的に並べて表示します。

 ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ2025に登場したこの荘厳なプラネタリウム時計には、優れた技術的特徴がいくつも凝縮されています。ロングパワーリザーブと洗練されたパーペチュアルカレンダーは、イノベーションを印象的な構造物に変換することで、伝統を超え、時計学を発展させます。ジュピテリウムを見る人は、未踏の宇宙の謎を想像し、驚嘆することでしょう。

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Jupiterium
ジュピテリウム

ケースサイズ:75×86cm
重量:約110kg
ケース素材:ブラックアルミニウム枠の反射防止保護クリスタル製ケース、ブラック塗装マホガニーウッド製ベース
ムーブメント:鍵巻き、40日間パワーリザーブ、毎時18,000振動、97石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、第二時間帯、水平パワーリザーブ表示、パーペチュアルカレンダー、地球の周りの天体の回転を表現、チタン製惑星動作メカニズム、スーパールミノバ®を塗布したポリマー製惑星、スーパールミノバ®を塗布した星座入り半球、チタン製中央リング
限定:ユニークピース
参考予価:330,000,000円(税込)

ブランドニュース ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN) /sites/default/files/newsThumbnail/01_title_31.jpg /sites/default/files/newsMainImage/01_title_31.jpg

 Watches and Wonders Geneva 2025にてヴァシュロン・コンスタンタンが、41の複雑機能を搭載した最も複雑な腕時計、「レ・キャビノティエ・ソラリア・ウルトラ・グランドコンプリケーション - ラ・プルミエール -」を発表しました。

 1755年、ジャン=マルク・ヴァシュロンは、自身の工房で初めて見習い職人を雇う契約を交わします。それは、卓越性の探求と人類の冒険の始まりを告げるものでした。技術とスタイルの卓越性を追求してきた270年の集大成として、ヴァシュロン・コンスタンタンは時計史に名を刻む最も複雑な腕時計を製作しました。これは、「できる限り最善を尽くす、そう試みることは少なくとも可能である」というメゾンのモットーに呼応しています。41の複雑機能を搭載し、13件の特許を出願したこのユニークピースは、8年におよぶ研究開発の成果といえるでしょう。5つの天文機能を備え、時計製造において前例のない組み合わせを実現しています。1,521個の部品で構成される新しい自社製キャリバー3655は小型化技術の偉業を達成し、直径45mm、厚さわずか14.99mmのホワイトゴールドケースに収められています。また、技術面での快挙に加え、多数の機能を読み取りやすく表示するために洗練された外観が考案されました。


<41の複雑機能を搭載した技術的偉業>

 複雑機能を搭載した時計は、創業当初からヴァシュロン・コンスタンタンの世界の一部を成しています。270年におよぶメゾンの歴史を通じて、その技術の卓越性は、計時、チャイム機能、クロノグラフ、天文表示、またそれらを組み合わせる技巧に立証されています。

 18世紀の終わりに、ヴァシュロン・コンスタンタンは日付表示の複雑機構を備えるメゾン初の時計を開発しました。以来、メゾンは絶えず機械式時計の限界を押し上げています。その最たる分野が、天文学的複雑機構です。1929年には、エジプト国王フアード1世のために13の複雑機構を備える懐中時計が製作されました。近年では、「レ・キャビノティエ」より、「セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション 3600」(2017年)、「アストロノミカル・ストライキング・グランドコンプリケーション - オード トゥ・ミュージック -」(2020年)、「アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー - プラネタリア -」(2021年)、「ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」(2024年)が発表されました。これらは、外観の独創性に加えて、天文学的複雑機構の稀有な組み合わせでも傑出しています。

 長きにわたり、太陽系の特性とその魅力を追求してきたこの伝統に、ダブルフェイスの「レ・キャビノティエ・ソラリア・ウルトラ・グランドコンプリケーション - ラ・プルミエール -」が加わります。521個の部品と41の複雑機構で構成され、13件の特許を出願した創意あふれるこのタイムピースは、複雑機構や技術革新のみならず、小型化においても新たな領域を切り開きました。


3つの時の読み取り

 計時の異なる概念を取り入れるよう設計されたキャリバー3655は、常用時、太陽時、恒星時という3つの時にそれぞれ専用の輪列を備え、これらを同時に表示することを可能にしました。

 常用時 - 第1輪列は24時間の常用時に特化しています。常用時とは、国際原子時に基づき世界中で用いられている協定世界時を指します。常用時は表側の文字盤で中央の時針 分針によって示され、ワールドタイムと第2時間帯表示も備えています。

 恒星時 - 第2列は、恒星時に特化し、時計の裏側に表示されています。分は固定されたサファイアクリスタルのケースバックの外周に、時はその下に配された回転ディスクに示されます。1恒星日とは、天球上の固定された星(恒星)を基準として地球が360度自転する周期を指し、23時間56分4秒となります。地球は自転しながら太陽の周りを公転しているため、特定の恒星に対して元の位置に戻るのにかかる時間は、1恒星日は常用時時の1日より4分短くなります。

 太陽時 - 第3輪列は、回帰輪列とも呼ばれ、太陽時(回帰時)の特性を表示するよう設計されています。地球が太陽の周りを公転する軌道は、真円ではなく楕円を描きます。また、地球の自転軸は黄道面(公転による軌道の平面)に対して23.4度傾いているため、太陽が天頂を通過する時刻は1年を通じて変化します。真の太陽日と、平均値である常用時の1日(24時間)との差は、季節により-16分から+14分の範囲で変動します。12か月のうちで4回(春分 秋分 夏至 冬至)だけ、この2つの時間が一致します。均時差と呼ばれるこの差が、表側文字盤の6時位置のカウンターに表示されます。


<革新と技術開発>

 厚さわずか2.8mmの専用モジュール機構にすべての天文機能を組み込むキャリバー3655の設計に取り組む中で、メゾンは新たな天文表示について研究を深めました。


5つの稀少な天文学的複雑機構

「レ・キャビノティエ・ソラリア」は、世界初の機能を含む、前例のない組み合わせによる5つの革新的な天文学的複雑機構を備えています。太陽の位置、太陽の高度、太陽の南中、太陽の赤緯、天体の時間追跡(世界初)、これらのうち、4つの複雑機構は太陽の見かけ上の動きに関連し、時計の表側に表示されます(1つは外周、3つは6時位置のカウンター)。5つめの複雑機構は時計の裏側に表示されます。

 太陽の位置 - 時計の向きを方位に正しく合わせると、太陽の天空での位置が文字盤の外周に表示されます。太陽を示すイエローの小さなサークルは、回転するサファイアディスク上にスクリーン印刷されています。同じディスクに日の出と日の入りの時刻、日の長さも表示されます。

 太陽の高度 - 2つめの複雑機構は、地平線に対する太陽の高度を表示します。高度は角度で示され、20度から68度の間で変動します。高度を針で示す6時位置のカウンターには、均時差も表示されます。

 太陽の南中 - 3つめの複雑機構は、同じ6時位置のカウンターに、太陽が天空の最も高い位置に達する時刻を示します。天頂(観測者の真上の点)と混同されがちですが、南中は観測者がいる場所の経度によって異なります。この瞬間は太陽の正午と呼ばれ、日の出と日の入りの中間点に当たります。

 太陽の赤緯 - この革新的な表示は、地球の赤道面に対し、地球と太陽を結ぶ仮想の線が成す角度を示します。太陽の赤緯は季節によって変動します。北半球では、赤緯が冬至の-23.4度から夏至の+23.4度へと徐々に高くなります。この数値は地球の自転軸の傾きに対応しています。春分 秋分に赤緯は0度となります。太陽の赤緯は、6時位置のカウンターに組み込まれた立体的なゴールドの太陽と向かい合う針によって示されます。

 星座と季節 - 太陽の軌道に関する情報が集約される6時位置のカウンターは、13星座と季節、夏至 冬至、春分 秋分を表示する回転ディスクも備えています。


世界初、天体の時間追跡

 太陽の軌道に関する複雑機構に加え、「レ・キャビノテ ィエ・ソラリア」に搭載された5つ目の複雑機構は、スプリットセコンド クロノグラフに関連します。世界初となるこの新たな複雑機構は、スプリットセコンド・ クロノグラフと天球の再現を組み合わせたもので、星座や特定の星が観測者の視野の中央に現れるまでの時間を計算します。

 このクロノグラフ機構は、スプリットセコンド停止の際にテンプの振り角に与える影響を軽減し、振動を最小限に抑えることから、スプリットセコンドの回転とクロノグラフチューブに関する特許出願の対象となっています。

 クロノグラフの計測結果は時計の裏側の12時位置に配された60分積算計と外周の秒目盛りによって示されます。スプリットセコンド・クロノグラフの2本の針は、天球が描かれた文字盤の中央にセットされています。

 文字盤中央にはクロノグラフ針と同軸上に小さな回転ディスクがあり、グリーンの三角形が、選択した星が観測者の視野に現れるまでの時間を示します。この時、選択した星は、天球上で基準点となるグリーンのインデックスの前に位置しています。このインデックスは、天球の動きを表示するサファイアクリスタルディスク上のダークグレーの楕円に印されています。

 サファイアクリスタル製ケースバックには、天の赤道(赤道を天球に投影したもの)を表すホワイトの円と、黄道(地球の公転軌道面)を表すイエローの円が描かれています。観測者の視野内の星座の動きが、リアルタイムに表示されます。

 この複雑機構を操作する際は、天空図から任意の星を選び、クロノグラフを作動させます。クロノグラフ針がグリ ーンの基準印に到達したら最初の針を停止させます。もう一方の針は、選んだ星の現在位置まで進ませてから停止させます。文字盤中央の小さなカウンターに表示されたグリ ーンの三角形が、その星が観測者の見ている空に現れるまでの時間(時単位)を示しています。裏面のクリスタルに刻まれた外周の月表示により、天空図を地球の公転位置に合わせて調整することができます。

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 このタイムピースは天文表示に加えて、グレゴリオ暦パーペチュアルカレンダーを備えています。曜日と月を含むすべての情報が表側文字盤の12時位置に集約され、閏年はカウンター右側の小さな小窓によって示されます。また、ISO 8601準拠のデジタル日付表示を採用し、カウンター内に西暦、カウンター外周に先端がグリーンの針が示す週番号(1~52)、カウンター左側の小窓に曜日番号(1~7)が表示されます。

 9時位置のカウンターには、月齢とともに、専用の輪列によって駆動され、122年間にわたって調整が不要な高精度ムーンフェイズが表示されます。このタイムピースでは、すべての機能が究極の形へと押し上げられました。月の周期はマレオスコープを備え、天文現象によって干満差(満潮時と干潮時の水位の差)が最大化 最小化される、月にそれぞれ2回ある大潮と小潮の詳細を示します。


時 分、GMT、ワールドタイム表示

 時刻表示にもヴァシュロン・コンスタンタンの完璧を追求する姿勢が表れています。中央の時針 分針に加え、3時位置のカウンターには第2時間帯の24時間表示と昼夜表示を備えています。さらに、キャリバー3655の精巧な複雑さに呼応した、ワールドタイム(標準冬時間、GMTゼロ)が24のタイムゾーンを表す都市名が書かれた回転ディスクによって表示されます。

 調整はケース側面に設けられたひとつの調整ボタンにより、1時間単位または1都市単位で可能です。機構内のスペースを効果的に使うために、調整は通常のクラッチではなく、ディファレンシャルギアを採用しています。この技術開発は、キャリバー3655のために出願された13件の特許のうちの1つです。


革新的なチャイム機構

 13件の特許出願分野のうち7件を占めるウェストミンスター ミニット・リピーター機構は、クロノグラフ機構やトゥールビヨン調速装置と共に、ベースムーブメントに組み込まれています。1つめの課題は、キャリバーの薄さを損なわずにチャイム機構を組み込むことでした。特に、このキャリバーのために選ばれたウェストミンスター カリヨンは、洗練された音色を奏でるために4つのゴングと4つのハンマーを用いているためです。

 2つめの課題は、チャイムの音質を保つことでした。ムーブメントの部品数が増えるほど、音の振動は吸収されます。つまり、ケースの中が「混雑」すればするほど、音の共鳴が損なわれてしまうのです。

 広範な研究を経て、ゴングはミドルケースに取り付けられ、長方形断面を持つ形状が選ばれました。これにより、水平面の剛性が向上し、音が増幅されるようになりました。共鳴の最適化に加え、着用した状態での作動時に、ゴングどうしが衝突するのを防ぐ効果も得られました。

 しかし、この解決策には、並行してハンマーの開発も必要となりました。目指したのは、打鐘時の運動エネルギーの伝達を最大化しつつ、ハンマーの反動を最小限に抑えることです。こうして、コンパクトな形状と質量を増やした新しいハンマーが設計されました。慣性モーメントを高めるため、4つのハンマーはスチールで鍛造し、うち3つに18Kゴールドが加えられています。さらに、スペースの最適化を図るため、ハンマーは地板の両側にペアで配置されました。

 7件の特許出願の対象となったこの新しい構造とストライク機構の改良により、ミニット・リピーターは豊かで調和のとれた音色を響かせます。特許出願の1つには、時のみ、あるいは時 15分 分で知らせる従来の方法を任意で選択できるリピーターの新方式も含まれています。


小型化、革新的デザイン、洗練された文字盤

 キャリバーの構想と開発、設計の各段階を通して、小型化が重要な鍵となりました。このキャリバーは、時刻、クロノグラフ、チャイム機能を組み合わせたベースムーブメントと、すべての天文表示を組み合わせた追加機構という2つの部分で構成されています。

 キャリバー3655の複雑機構の多さゆえに、これら2つの部分の連結は大きな挑戦となりました。このためにヴァシュロン・コンスタンタンが開発したのが、革新的な「プラグ&プレク」取り付けシステムです。素早く、正確に機構を連結できるシステムにより、完璧な位置決めが可能となりました。精密に作られた2つの部品で構成されるこのシステムは、追加モジュールを並置して取り付けるだけで天文表示を作動させることができます。完全に結合された2つのサファイアクリスタル製部品は、最適なエネルギー伝達を実現し、追加部品を必要とせず、摩耗することなく連結と分離を繰り返すことができます。

 このシステムにより、例えば時計のメンテナンスの際にも、ダイヤルや針を含む追加機構全体を取り外してベースムーブメントにアクセスすることが可能となりました。画期的な「プラグ&プレイ」システムは、「ソラリア・ウルトラ・グランドコンプリケーション」のために出願された13件の特許のうちの1つです。

 文字盤もまた、ムーブメントと同様に精巧な構造を備えています。地板は4つのダイヤルを備え、その下には2つのメタルディスク(3時位置に都市名を記したディスク、6時位置には星座を記したディスク)が差し込まれているほか、高精度の機械加工技術が求められる3つのサファイアディスクが組み込まれています。日の出 日の入り時刻、太陽の位置を表示するそれぞれの外周ディスクの厚みは、わずか0.18mmで、その製造と組み立ては、驚異的な偉業となりました。そして、同じく0.18mm厚さの3枚目のサファイアディスクが9時位置に配され、大潮 小潮を含むムーンフェイズを精確に表示します。このディスクは潮汐の周期を示すメタルディスクの上に取り付けられています。

 ムーブメント全体のサイズを抑えるため、もう1つの革新技術が特許出願に至りました。日の出と日の入り、均時差、また太陽の高度、南中、赤緯の機能を管轄する、一体型モノブロックのマルチカム式の両面歯車システムです。これにより、機構の厚みを抑えながら、精度の向上が実現されました。

 時計の裏側に固定されたサファイアクリスタルと回転ディスクも、きわめて薄く作られています。シースルーケースバックを兼ねる固定ディスクには、月と星座が記されており、外周の厚さはわずか0.6mmです。また、天球と恒星時を表示する回転ディスクの厚さはわずか0.3mmです。文字盤の中央にセットされたスプリットセコンド・クロノグラフの2本の針は、軽量化のためにアルミニウムを素材としています。

 これらの極薄の部品は、製造の難易度が極めて高いだけでなく、ムーブメントの組み立てにおいても限りなく大きな挑戦となりました。


卓越した小型化における技術

 最大の課題の1つが、1,521個の部品で構成されるキャリバー3655を手首に快適に装着できる大きさのケースに収めることでした。これは、極限までの小型化に加えて、設計の面からも新たな解決策が求められる大きな挑戦でした。結果、時計製造における、類稀なる偉業が達成されました。41の複雑機能を備えたキャリバーを、直径45mm、厚さわずか14.99mmのケースに収めることに成功したのです。

 小型化のさらなる課題としては、多数の機能をごく限られたスペースに表示しなければなりませんでした。また、それらの操作に必要な複数のプッシュボタンやミニットリピーターのスライドピースをケースに組み込む必要もありました。

 ムーブメントを設計した時計師は、メゾンのデザイナーと協力してケースの開発にも携わりました。通常、ケースや文字盤などの外装は、デザイナーが機能の視認性や、形状の調和、プロポーションのバランスを考慮しながら単独で開発に携わります。しかし、今回のプロジェクトでは、ムーブメントを担当した時計師がケースの技術開発を手掛けることが必要不可欠でした。こうして、8つの調整ボタンと2つのプッシュボタン、2つのセレクター、ミニット・リピーター用のエレガントなスライドピースひとつを組み込み、ポリッシュ仕上げを施した18Kホワイトゴールド製の美しいケースが誕生しました。


<美的外観における挑戦>

「レ・キャビノティエ・ソラリア」は、その技術的特性により、1,521個の部品がすべて手作業で仕上げられているのみならず、41の複雑機能の表示にも綿密な配慮が施されています。表側は4つのカウンターのうち2つが5つもの複雑機構を表示し、裏側は天空図とクロノグラフ機能を融合するという、数多くの複雑機構を集約した設計であるがゆえに、視認性の確保が大きな挑戦となりました。


表示の視認性

 表側文字盤は、エレガントなコントラストを際立たせることで視認性を高めています。伝統的な装飾をあえて排することで、現代的な美学を際立たせています。ホワイトとブラックを交互に配し、サンバースト、サンドブラスト、円形サテンポリッシュといった多彩な仕上げを駆使することでさまざまな濃淡のグレーを表現しています。ホワイトゴ ールド製のインデックスは、ロジウム加工とサテン仕上げにより強調されています。

 太陽の機能に特化した6時位置のカウンターには、直径5mmの地球を模った球体を採用しています。ロジウム加工の18Kゴールドで作られたこの球体は、ポリッシュ仕上げで際立った大陸と、サンドブラスト仕上げの海がコントラストを生み出しています。太陽の赤緯は、ポリッシュ仕上げを施した18Kイエローゴールド製の半球によって引き立てられています。

 時計の裏側は、控えめな色合いを採用しつつも視認性を確保しています。サファイアクリスタル製ケースバックには星座と、赤道楕円(グレーの円)、黄道楕円(イエローの円)、月表示、60秒目盛りが記されています。天空図と24時間目盛りを表示する回転ディスクは、2つのグレーカラーを用いたメタル加工が施されています。天空図を横切るように伸びるスプリットセコンド・クロノグラフの2本の針は、グリーンとレッドのラッカーによりコントラストが最大限に高められました。ムーブメントの外周に配することで省スペースを実現した72時間のパワーリザーブ表示にも、この2色が採用されています。これらの表示のデザインは、車のダッシュボードが備えるゲ ージを思わせます。


芸術的な仕上げ

 全体の小型化を極限まで追求したキャリバー3655では、緻密な取り扱いを要する極めて微細な部品を使用しています。そのため、部品の仕上げには細心の注意が求められました。ムーブメントの魅力的な構造を際立たせるため、部品の装飾には、面取り、ブルイヤージュ、サークル(円形ヘアライン仕上げ)、グレイン、ミラーポリッシュ、マットポリッシュ、サンドブラスト、サテンポリッシュ、サンレイブラッシュの9種類の仕上げが用いられています。

 ディテールとしては、ミニット リピーターのハンマーにミラーポリッシュ仕上げが施されています。ブリッジはすべて面取りとポリッシュ仕上げが施され、側面は「ブルイヤージュ」によるマットで控えめな光沢のある仕上げが施されています。石のくり型は斜角がつけられ、歯車にはサークル仕上げが施されています。地板には円形グレイン仕上げが施され、香箱の角穴車にはサンレイ仕上げが施されています。さまざまな仕上げの組み合わせにより、キャリバー3655の高度な技術的特性が、動く芸術作品へと昇華されています。

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<複雑機構 一覧>
計時(6)
1. 昼夜表示(基準の都市)
2. 第2時間帯 時 分(24時間表示)
3. ワールドタイム表示(24都市)
4. 第2時間帯 昼夜表示
5. Q値(効率に優れた)シリコン製テンプによる3HZトゥールビヨン
6. ベースムーブメントに取り付けられた常用時表示モジュール
グレゴリオ暦パーペチュアルカレンダー(8)
7. パーペチュアルカレンダー
8. 曜日
9. 日付
10.
11. 年表示
12. 閏年表示
13. 1年のうちの週番号表示(ISO 8601カレンダー)
14. 週の日/曜日番号(ISO 8601カレンダー)
ムーンフェイズ表示(3)
15. 高精度ムーンフェイズ、月齢
16. 潮位表示
17. 大潮 小潮表示
天文表示(14)
18. 季節、春分 秋分、夏至 冬至表示
19. 太陽の位置
20. 日の出時間(基準となる都市による)
21. 日の入り時間(基準となる都市による)
22. 日の長さ(基準となる都市による)
23. 回帰時(太陽時)輪列に均時差表示
24. 太陽の南中時刻(基準となる都市による)
25. 地平線上の太陽の高度(基準となる都市による)
26. 太陽の赤緯度、立体の地球が北半球/南半球での太陽の緯度を表示
27. 恒星時の時
28. 恒星時の分
29. 星座
30. 天空図(基準となる都市による)
31. 天体の時間追跡
チャイム機能(5)
32. ミニットリピーター
33. ウェストミンスター カリヨン チャイム(ハンマー4つ、ゴング4つ)
34. 時のみ、またはフルチャイムを選択可
35. チャイム時のリュウズロックシステム
36. 反動を抑え、ハンマーの運動エネルギー伝達を最大化するダブルストップ ハンマーシステム
スプリットセコンド(4)
37. クロノグラフ(1コラムホイール)
38. 60分積算計
39. スプリットセコンド クロノグラフ(1コラムホイール)
40. スプリットセコンド クロノグラフ用アイソレーターシステム
追加機能(1)
41. パワーリザーブ表示(ディスク外側、190度)


<特許出願 一覧>
時表示 - 特許出願 2件
・「プラグ&プレイ」システム:天文モジュールを取り付けるための画期的システム
・ ワールドタイム:現地時刻と出発地時刻を個別に調整できる極めてコンパクトなシステム。バネではなくディファレンシャルギアを使用。
天文表示 - 特許出願 3件
・ 日の出 日の入り時刻、均時差、太陽の高度、南中、赤緯:一体型のマルチカム式歯車を採用したシステムにより、機構の高さを抑え、精度を向上
・ 天空図:2枚のサファイアクリスタルを使用し、星座の動きをリアルタイムで表示するシステム
・ 天体の特定:選択した星が観測者の視野に入るまでにかかる時間を時単位で表示するシステム
クロノグラフ - 特許出願 1件
・ スプリットセコンド クロノグラフ:スプリットセコンドのアイソレーターシステムにより、等時性を向上させ、振動を抑制
ミニット・リピーター - 特許出願 7件
・ ミニット・リピーターの構造:ハンマーサイズの最適化と、エネルギー伝達の最大化によるゴングの音質向上
・ モードセレクター:時のみ、または機構全体を使用する時 15分 分のストライクモードを任意で選択できるリピーターのシステム

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Les Cabinotiers Solaria Ultra Grand Complication - La Première -
レ・キャビノティエ・ソラリア・ウルトラ・グランドコンプリケーション - ラ・プルミエール -

Ref:9600C/000G-231C
ケース径:45.00mm
ケース厚:14.99mm
ケース素材:18Kホワイトゴールド
ストラップ:テクスチャード効果を施したブラックのテクニカルカーフスキンレザー、18Kホワイトゴールド製フォールディングクラスプ
ムーブメント:手巻き、Cal.3655、約72時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)、204石
仕様:41の複雑機能、計時表示(6)、グレゴリオ暦パーペチュアルカレンダー表示(8)、ムーンフェイズ表示(3)、天文表示(14)、チャイム機能(5)、クロノグラフ機能(4)、パワーリザーブ表示(1)、メタルブラックカラー文字盤、グレーに着色したサファイアクリスタルのシースルーケースバックにメタライズ加工された天空図、「レ・キャビノティエ」モデルコレクターと調整ピンが付属
限定:ユニークピース、ベゼル裏面に≪PIÈCE UNIQUE≫≪Les Cabinotiers≫の文字と≪AC≫紋章、文字盤に270周年のエンブレム

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 ヴァシュロン・コンスタンタンが創業270周年を祝い、Watches and Wonders Geneva 2025にて、歴史が息づく街ジュネーブに捧げる3つのユニークピース「レ・キャビノティエ - トゥール・ド・リルへ敬意を表して -」を発表しました。

 1755年、ジャン=マルク・ヴァシュロンは、自身の工房で初めて見習い職人を雇う契約を交わします。それは、今日まで一度も途切れることなく続くヴァシュロン・コンスタンタンを特徴づける卓越性への探求の旅の始まりを告げるものでした。技術力と審美性を追求してきた270年の年月を記念し、レ・キャビノティエ工房は、メゾンと深い繋がりを持つジュネーブを象徴する歴史的建造物「トゥール・ド・リル」に敬意を表した3つのユニークピースを製作しました。エレガントな40mmケースに収められたそれぞれの文字盤には、熟練職人たちの芸術性あふれるノウハウが最大限に活かされています。


ジュネーブで育まれた精神と独自性

 ローヌ川の中央にある小さな島に位置する「トゥール・ド・リル」(フランス語で「島の塔」の意味)は、13世紀にジュネーブを守るために建てられた城砦の一部です。ローヌ川がレマン湖から流れ出す地点のすぐ下流にあるこの島を経由して、ローヌ川の両岸を結ぶ橋は、ローマ時代以前から存在していました。交差点となるこの場所の戦略的重要性を強調するように、この橋はユリウス・カエサルによって破壊され、その後数世紀にわたって何度も建設されてきたことからも、この場所を横断することの戦略的な重要性は明白です。ヨーロッパの北と南を結ぶルート上の重要な検問所として、ジュネーブをヨーロッパ貿易の主要な経由地へと成長させ、中世からルネサンス期にこの都市が繁栄する基礎となりました。

 18世紀、ジュネーブは、時計、宝飾品、装飾芸術品の製作を専門とする巨大な工房となります。そこには、熟練した職人とその見習いたちから成る、高度な技術を持つ労働力が存在していました。ヴァシュロン家だけをみても、当時の地域経済と社会における時計製造の重要性を説明するのに十分です。ジャン=ジャック・ヴァシュロンの5人の息子のうち4人は、時計製作に関わるあらゆる工房が結集されたLa Fabrique(ファブリック)に入ります。長男のジャンは、時計ケースをつくる腕のいい職人になります。次男のジャン=エティエンヌは時計製造用の工具をつくり、四男のアントワーヌは時計ケースを組み立てていました。末っ子のジャン=マルクは、熟練の時計職人となり、1755年に自身の工房を開きます。

 1850年、ジュネーブの名声が高まるにつれ、他の地域の悪徳な製造工業が偽造品を製造するケースが多発していました。このため、原産地である「ジュネーブ」を保護する目的で、ジュネーブ共和国及びジュネーブ州は、ジュネーブ時計師協会の要請を受け、1886年に「ジュネーブ・シール(Poinçon de Genève)」の認証制度を制定します。この権威ある厳格な認証は、原産地、品質、卓越性を保証します。

 今日、ジュネーブの大切な建造物となっている時計塔「トゥール・ド・リル」は、この街の不屈の精神やしたたかさだけでなく、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史の象徴にもなっています。1843年、メゾンはこの塔に工房を置き、ファサードに看板を掲げていました。1875年には、そこから100mほど離れたムーラン通りにあるより広い工房に移転し、その後1906年には、最初のブティックをトゥール・ド・リル内にオープンしました。

 トゥール・ド・リルの大時計の文字盤には、この都市にとって大きな転換期であった16世紀半ばに遡るジュネーブのモットーである“Post Tenebras Lux(闇の後に光あり)”が記されています。このモットーは、どんなに暗い時代にあっても、明るい未来への可能性があるという考え方を表現したもので、ジュネ ーブの自由、独立、進歩へのコミットメントを力強く象徴しているのです。各モデルのオフィサースタイルのケースバックの内側には、メゾンの揺るぎない卓越性への探求に呼応するジュネーブのモットーが刻まれています。

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ジュネーブの魂を表現する芸術的な手仕事と仕上げ

 エングレービング職人、エナメル職人、ギヨシェ職人といったヴァシュロン・コンスタンタンを支える熟練の職人たちが誇るノウハウを称える「トゥール・ド・リルへ敬意を表して」は、メゾンの職人技、文化、芸術に対する変わらぬ責任を体現しています。メティエ・ダール工房は、稀少で歴史的な装飾技巧を保存し、その発展を促進し、世代を超えて遺産が受け継がれるために設けられ、そうでなければ絶えていたかもしれないこれらの工芸を庇護する場所となっているのです。

 ジュネーブの精神を捉えた「トゥール・ド・リルへ敬意を表して」の3部作は、歴史的な石版印刷(リトグラフ)から着想を得てヴァシュロン・コンスタンタンのデザイナーが新たな解釈を添えた塔の姿が描かれています。直径33.6mmに縮小されながらも、原画のすべての詳細に忠実に、職人の手により巧みに施された複数の芸術的な手仕事を堪能いただける緻密なダイヤルです。1つ目のモデルでは、パステルカラーのグラン・フー・エナメルのミニアチュール・ペイントダイヤルを備え、プラチナ950製ケースと完璧な調和をもたらしています。同じくプラチナ製ケースに収められた2つ目のモデルは、ギヨシェ彫りとグラン・フー・エナメルという非常に独創的な組み合わせを特徴としています。3つ目のモデルは、繊細に彫金された18Kピンクゴールド製ダイヤルが、そのピンクゴールド製ケースと見事に融合しています。

 新作「トゥール・ド・リルへ敬意を表して」のユニークピースは、ダイヤルの芸術的な美しさを際立たせるため、時分のシンプルな表示を選びました。直径40mm、厚さ9.42mmのケースは、270年にわたりメゾンを特徴づけてきた控えめなエレガンスを見事に体現しています。時計裏側のオフィサースタイルのケースバックでは、サファイアクリスタルのシースルーケースバックを通してムーブメントの美しさが鑑賞できます。

 自社製自動巻きキャリバー2460のエレガントな機構は、啓蒙時代から受け継がれてきた高級時計製造の伝統に沿った、最上の仕上げにより際立ちます。ペルラージュ、コート・ド・ジュネーブの仕上げが施されたブリッジは、手作業で施されたギヨシェ彫りが18Kピンクゴールド製ローターと美しい調和を取っています。それぞれのモデルは、時計製造の優れた技巧を証明するために、ジュネーブ州内でタイムピースが製作されたことを保証する卓越性の証、Poinçon de Genève(ジュネーブ・シール)が刻印されます。

 また、各モデルのケースバックのベゼルには、創業270周年を祝うエンブレムが刻まれています。レ・キャビノティエ工房が製作するすべてのユニークピースと同様に、ケースバックには≪Pièce unique≫、≪Les Cabinotiers≫の文字と≪AC≫(Atelier Cabinotiers / キャビノティエ工房)の刻印があります。


レ・キャビノティエ:メゾンの卓越性への探求を体現

 ユニークピースの製作を専門とするレ・キャビノティエ部門は、ヴァシュロン・コンスタンタンの絶え間ない卓越性への追求の最高の表現と言えるでしょう。優れた技巧をもつ男女の時計師から成るレ・キャビノティエ部門のチームは、新しい技術的アイデアを開発し、装飾工芸技術を新たな方向性で探求し、ユニークピースの自由な創作を行います。

 レ・キャビノティエ部門は、18世紀の先代たちからの伝統と遺産を継承させながら、技術革新と時計製造の可能性を絶えず押し広げるヴァシュロン・コンスタンタンの精神を体現しているのです。グランドコンプリケーションを搭載しているタイムピースであれ、芸術的表現に重きを置いたタイムピースであれ、レ・キャビノティエ部門の熟練時計師と職人たちは、時計製造全体の前進に貢献するタイムピースを創作し続けているのです。

「レ・キャビノティエ」という名称は、18世紀のジュネーブの最も優秀な職人たち(時計師、彫金師、エナメル師、ジュエラー、宝石細工師など)が、最良の自然光が最も長く入る建物の上部階に位置したキャビネットで知られる工房で彼らが作業していたことから由来します。

 過去と未来の時計製造を繋ぐ「トゥール・ド・リルへ敬意を表して」の3部作は、このジュネーブの歴史的な建物から着想を得た、ヴァシュロン・コンスタンタンの数々の輝かしい伝統と遺産を受け継いでいます。ケースが彫金された1920年代の懐中時計シリーズ、エナメルが施されたケースを備える1994年の懐中時計、そして、2005年にメゾンの創業250周年を記念して発表した、16の複雑機能を備え、当時最も複雑な腕時計であった著名な「トゥール・ド・リル」が含まれます。


レ・キャビノティエ - トゥール・ド・リルへ敬意を表して - グラン・フー・ミニアチュール・エナメル

 プラチナ950製ケースにグラン・フー・エナメルのダイヤルを備えたこのタイムピースには、ジャン・デュボワ(1789年-1849年)が描き、スペングラー社(Spengler & Cie)が印刷した石版印刷に新たな解釈を添えたミニアチュール・エナメルペイントが施されています。詳細豊かに描かれたベル・エール広場を前にする塔の外観を捉え、単色の原画に忠実に、パステル色調のエナメルで表現しています。

 18世紀からジュネーブで発展したミニアチュール・エナメルの技法を使い、ダイヤルは職人が緻密な手作業に1カ月という時間を費やし完成させました。最初に直面した挑戦は色合いの顔料(焼成の際、頻繁に予期せぬ変化がある)のテストで、完成した作品の色合いをデザイナーが思い描いたものに可能な限り近づけるために行いました。

 エナメル技術は、非常に厳格な工程からなり、18Kホワイトゴールド製ダイヤルに白いエナメル(釉薬)の下地を施し、完璧に滑らかな表面を作ることからはじまります。その後、極細の筆を用いて、何層にもわたって絵を描きます。最後に、熟練エナメル職人は、数層の透明なエナメルを施し、作品を保護するとともに光沢と深みを与えます。このきわめて繊細な工程を通して、それぞれの層は次の層を施す前に摂氏800度以上で焼成します。これらの焼成工程は、重要で巧みな熟練を必要とし、最適な温度を維持するために細心の注意が払われ、気泡やひび、エナメルの収縮または変色を防ぎます。

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レ・キャビノティエ - トゥール・ド・リルへ敬意を表して - フィギュラティブ・ギヨシェ&グラン・フー・ミニアチュール・エナメル

 この時計のダイヤルは、トゥール・ド・リルから川を挟んだ正面にあるベル・エール広場に当初あった写真工房と絵葉書の発行者であったシャルノーが製作した、20世紀初頭のイラストに新たな解釈を添えています。

 この絵をダイヤルに用いる際、ヴァシュロン・コンスタンタンは周りの建物を黒の単線で描くことで塔に視線を集め、その力強さと存在感を高めました。18Kイエローゴールド製文字盤の上に、手作業によるギヨシェ彫りとグラン・フー・エナメルとの繊細な組み合わせで配され、サンドブラスト仕上げの背景の柔らかな質感とマットな仕上げとコントラストを持たせています。熟練ギヨシェ職人にとって、凹凸のある表面にサンドブラスト仕上げの基盤上での作業は、より高い精密さを必要とし、この作業にはさらに高度な技術が求められます。この複数の分野からの技法を融合させたこのダイヤルは、約16時間の緻密なギヨシェ彫りの作業と約40時間のグラン・フーのミニアチュール・エナメルよって完成しました。

 ダイヤル上の建物は、手作業のギヨシェ彫りにより、非常に小さな詳細までも忠実に再現し、繊細な黒い線で表現されています。建物を部分的にアクセントと加え、奥行き感と遠近法を用いた構図のために多様なギヨシェ彫りによるモチーフが用いられました。形象的な線画をギヨシェ彫りで創作することは、ヴァシュロン・コンスタンタンのギヨシェ職人ならではの技術であり、無から新たな模様を開発する必要がありました。

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、1780年に初めてギヨシェ彫りを施した時計を製造して以来、その技法を用いた様々なタイムピースを作り続けています。今日でも、さまざまな金属素材に刻まれるこれらの装飾は、すべて職人の手作業によって施されています。機械は、あくまで人間の手仕事を手助けする存在にすぎません。具象的なモチーフを表現するギヨシェ技法は、メゾン専属の職人によって開発されました。手先の器用さが求められるこの技法は、2台の手動ギヨシェ彫り機を交互に操ることで生み出されます。1台は直線を、もう1台は曲線や円を繊細に刻みます。この2つの技術を組み合わせることで、伝統的な幾何学的装飾や抽象的なギヨシェ技法とは一線を画す細密なモチーフを表現することが可能となり、この技法はやがて具象芸術へと昇華しました。

 ダイヤル中央には、名高いトゥール・ド・リルをグラン・フー・エナメルのミニアチュール・ペイントで描きました。色の豊かさ、深み、鮮明な色合いを極めるために、何層にもわたりエナメルを加えました。基盤となる白のフォンダンエナメル(釉薬)で滑らかな下地を作った後、複数の層にわたって色付けし、最後に光沢と深みをもたらす透明なフォンダンエナメルを2層施しました。それぞれの層毎に摂氏800度以上で焼成し、9回もの工程をふみました。このような複雑な工程から派生するすべてのリスクに対処するため、希少な技巧を必要とされます。


レ・キャビノティエ - トゥール・ド・リルへ敬意を表して - エングレービング

 1822年にピエール・エスキュイエ(1749~1834年)によって製作されたトゥール・ド・リルとローヌ川にかかる橋の彫金から着想を得た18Kピンクゴールド製ダイヤルプレートは、このモデルのケースの素材と完全に調和しています。ダイヤルにはバス・レリーフ(浅浮き彫り)が施され、この技法では彫金師がモチーフの外形を描いた後に、慎重に周りの金属を削っていき、このモチーフがわずかに表面から浮き出るようにし、trompe l'oeil(トロンプ・ルイユ)繊細なだまし絵効果を創り出しています。

 わずか1mmの厚さの基盤プレート上に施されるこの作業は、熟練エナメル職人による偉業ともいえます。最初のスケッチから作業を始め、作業は緻密です。それぞれの遠近法の線はきわめて正確に描かれ消失点に向かって収束し、構図に力強さを吹き込みます。バス・レリーフ(浅浮き彫り)技法が、この風景に躍動感をもたらします。素材を削り込むことで、彫金師は立体感とコントラストを創り出すことができるのです。例えば、この鐘楼の上のドームは、その周りを深く彫ることより際立っています。

 仕上げの作業は手の器用さが求められます。浮き彫りは、木や窓などのより暗いエリアに深みをもたらし、屋根やファサードはポリッシュ仕上げによって輝いています。そして繊細なサテン仕上げは、雲にまるで本物のような立体感をあたえます。橋の上の歩行者たち、風見鶏など、原画の彫金の細部をダイヤルに忠実に再現することは偉業ともいえます。この彫金の傑作には、完成までに140時間以上の作業時間が費やされました。

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Les Cabinotiers Tribute to the Tour de l'île - Grand Feu Miniature Enamelling
レ・キャビノティエ - トゥール・ド・リルへ敬意を表して - グラン・フー・ミニアチュール・エナメル

Ref:2400C/000P-418C
ケース径:40.00mm
ケース厚:9.42mm
ケース素材:プラチナ950
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ブラウンのミシシッピアリゲーターレザー、プラチナ950製ピンバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分表示、18Kホワイトゴールド製文字盤、手作業によるグラン・フー・エナメルにミニアチュール・ペインティング、ジュネーブのトゥール・ド・リルを描画、オフィサースタイルの透明サファイアクリスタル ケースバック、モットーの“Post Tenebras Lux”をエングレービング
限定:ユニークピース、時計裏面に≪PIÈCE UNIQUE≫≪Les Cabinotiers≫の文字と≪AC≫紋章、マルタ十字と数字の270を刻印

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Les Cabinotiers Tribute to the Tour de l'île - Figurative Guilloché and Grand Feu Miniature Enamelling
レ・キャビノティエ - トゥール・ド・リルへ敬意を表して - フィギュラティブ・ギヨシェ&グラン・フー・ミニアチュール・エナメル

Ref:2400C/000P-420C
ケース径:40.00mm
ケース厚:9.42mm
ケース素材:プラチナ950
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ブラウンのミシシッピアリゲーターレザー、プラチナ950製ピンバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分表示、18K(3N)イエローゴールド製文字盤、手作業によるギヨシェ彫り、グラン・フー・エナメルにミニアチュール・ペインティング、ジュネーブのトゥール・ド・リルを描画、オフィサースタイルの透明サファイアクリスタル ケースバック、モットーの“Post Tenebras Lux”をエングレービング
限定:ユニークピース、時計裏面に≪PIÈCE UNIQUE≫≪Les Cabinotiers≫の文字と≪AC≫紋章、マルタ十字と数字の270を刻印

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Les Cabinotiers Tribute to the Tour de l'île - Engraving
レ・キャビノティエ - トゥール・ド・リルへ敬意を表して - エングレービング

Ref:2400C/000R-412C
ケース径:40.00mm
ケース厚:9.42mm
ケース素材:18K(5N)ピンクゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ブラウンのミシシッピアリゲーターレザー、18K(5N)ピンクゴールド製ピンバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分表示、18K(5N)ピンクゴールド製文字盤、手作業によるエングレービングにバス・レリーフ(浅浮き彫り)、ジュネーブのトゥール・ド・リルを描画、オフィサースタイルの透明サファイアクリスタル ケースバック、モットーの“Post Tenebras Lux”をエングレービング
限定:ユニークピース、時計裏面に≪PIÈCE UNIQUE≫≪Les Cabinotiers≫の文字と≪AC≫紋章、マルタ十字と数字の270を刻印

ブランドニュース ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN) /sites/default/files/newsThumbnail/03_title_7.jpg /sites/default/files/newsMainImage/03_title_7.jpg

 Watches and Wonders Geneva 2025にてヴァシュロン・コンスタンタンが、創業270周年を祝い「トラディショナル・オープンフェイス」3モデルを2025年の新作として発表しました。

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年の創業以来、時計製造の卓越性を追求し続けてきました。270年にわたって一度も途切れることなく受け継がれてきた創造性を称え、3つの「トラディショナル」周年モデルが登場。メゾンの歴史を物語る上で欠かせないオープンワークの文字盤とレトログラード表示は、スタイルの創造性と技術的な卓越性を絶え間なく探求するメゾンの姿勢を象徴しています。


手首を彩る伝統と遺産

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、創業270周年を記念し、メゾンが強みとするレトログラード表示とオープンワークの文字盤に新たな解釈を加え、その豊かな伝統を現代的に表現しています。

 1918年、ヴァシュロン・コンスタンタンで初めてオープンワークを部分的に施した文字盤が採用されました。それは天体カレンダーを搭載した懐中時計で、当時としては極めて革新的なデザインでした。2002年に発表されたリファレンス47247は、このタイプの文字盤がメゾンのコレクションに復活したことを示すもので、複雑なレトログラード日付表示機構が織りなす美しい表示が文字盤を彩ります。2019年には、現代的なスタイルと伝統的な洗練が巧みに融合した「トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー」を発表しました。そのオープンワークの文字盤は、パーペチュアルカレンダーキャリバーの複雑な構造をあらわにしています。このアプローチは、2年後に発表された「トラディショナル・コンプリートカレンダー・オープンフェイス」で再解釈され、2023年には「トラディショナル・トゥールビヨン」が登場しました。

 ヴァシュロン・コンスタンタンの創業270周年は、メゾンのもうひとつの象徴ともいえるレトログラード表示に焦点を当てる機会でもあります。メゾンが初めてレトログラード日付表示を備えた腕時計を発表したのは1940年のことです。技術的な偉業を達成し、「ドン・パンチョ」の愛称で親しまれたこのリファレンス3620は、2019年のオークションで再び姿を現すまで、60年近く沈黙を守り続けていました。このリファレンス3620が長年の時を経て再び公の場に現れたことは、1994年に「メルカトル」を発表し、トレーリングアワーとトレーリングミニッツを備えたダブルレトログラード表示を再導入したメゾンにとって、極めて重要な出来事となりました。2000年代初頭に創業245周年を迎えたヴァシュロン・コンスタンタンは、優れた視認性と卓越した技術力を示すレトログラード日付表示を備えたリファレンス47245を発表しました。

 メゾンを象徴する一つの複雑機構と洗練されたモダンなデザインを、「トラディショナル」コレクションのクラシックなスタイルコードと融合させたのが、今回発表する270周年記念限定モデルです。プラチナ製のケースは、「トラディショナル」コレクションの特徴である段差を付けたラグ、コインエッジの模様を刻んだケースバック、細身のベゼルを備えています。時計製造の伝統を反映した文字盤には、レイルウェイミニッツトラック、ファセット加工を施したドーフィン型針、コレクションの象徴であるゴールドのバトン型アプライド・インデックスが配されています。

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洗練さを極めた複雑機構

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、この3つの新作周年モデルの文字盤にオープンワークを施すことで、内部機構の美しさを余すところなく明らかにしています。

トラディショナル・パーぺチュアルカレンダー・レトログラード・デイト・オープンフェイス
「トラディショナル・パーぺチュアルカレンダー・レトログラード・デイト・オープンフェイス」は、2つの複雑機構を備えた新しい自社製自動巻きムーブメント、キャリバー2460 QPR31/270を搭載しています。1つ目の複雑機構はパーペチュアルカレンダーです。閏年を考慮した曜日、日付、月、年を表示し、2100年まで一切の調整を必要としません。このカレンダー表示を補完するのが、実際の月の周期である29日12時間45分を正確に追跡する、6時位置の窓に表示されるムーンフェイズです。この高精度ムーンフェイズ表示では、月が見事に表現され、調整は122年に1度だけです。2つ目の複雑機構は、文字盤上部にあるレトログラード日付表示です。オープンワークの文字盤が、機構の美しさと技術的な洗練さを際立たせています。時刻表示の読み取りやすさを確保しながら、キャリバーの軽快な外観を際立たせるため、日、月、閏年の表示が施されたサファイアディスクがディープブルーの背景にセットされています。このスリムな新しい自社製キャリバーは、厚さわずか5.45mmです。

トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス
「トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス」を駆動するのは、自動巻きキャリバー2162 R31/270。72時間のパワーリザーブを備え、242個の部品からなる自社製ムーブメントです。毎時18,000振動の速度で作動し、ゴールド製ペリフェラルローターによって厚さわずか6.35mmという薄さを実現したこのムーブメントは、6時位置のトゥールビヨンと、オープンワークの文字盤上部からその複雑な仕組みを見ることができるレトログラード日付表示を組み合わせています。

トラディショナル・コンプリートカレンダー・オープンフェイス
「トラディショナル・コンプリートカレンダー・オープンフェイス」を駆動するためにヴァシュロン・コンスタンタンが選んだのは、自社製キャリバー2460 QCL/270です。自社一貫体制で設計・開発された初の自動巻きコンプリートカレンダームーブメントは、キャリバー2450をより現代的に解釈したものです。曜日、日付、月のトリプルカレンダー表示に加え、122年に1度しか調整の必要がない高精度ムーンフェイズ表示を備えています。オープンワークの文字盤からは、312個もの部品で構成される自動巻き機構の一部を垣間見ることができます。視認性向上の目標を掲げ、メゾンの時計師とデザイナーたちは、ブルー仕上げの針を使用して文字盤の外周に日付を表示することを選択する一方、曜日と月はサファイアディスクで表示し、窓のブルーとのコントラストを効かせています。

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細部にまで宿る卓越性

 これらの周年モデルは、1880年以来ヴァシュロン・コンスタンタンを象徴し続けているマルタ十字のシルエットから着想を得たシグネチャーパターンをあしらったオープンワークの文字盤が特徴です。メゾンの専門職人による長年の研究の成果であるこの緻密な手彫りギヨシェ技法は、1955年に創業200周年を記念して発表されたリファレンス6068の文字盤を彷彿とさせ、手首の動きに合わせて光と影の繊細な戯れを生み出します。

 文字盤から見えるキャリバーからはさらに、メゾンの時計師たちのディテールへのこだわりも伝わります。部品それぞれが、キャリバー構造の美しさを高めるために、手作業で丁寧に仕上げられ、面取りされ、磨き上げられ、丸みを帯びた形に整えられています。このスタイルの洗練さへのこだわりは、ケースバックの眺めにも続き、ブリッジには「コート・ユニーク」仕上げが施されています。ヴァシュロン・コンスタンタンがこの伝統技法を生み出したのは1世紀以上も前のことですが、改めて使われるようになったのは、2021年に「ヒストリーク・アメリカン 1921」を復刻させたときでした。

 一見シンプルに見える仕上げですが、この仕上げを施すには、ムーブメント全体にわたって、複数のブリッジ上で途切れない流れるようなラインの印象を与えるために、非常に高い精度と技術を要する、慎重に制御された機械加工と手作業の組み合わせを必要とします。この技巧を完成するために500時間以上費やしましたが、そこには、ヴァシュロン・コンスタンタンが世代を超えてそのサヴォアフェールを守り育て、伝えていくことへの取り組みが明確に反映されています。

「トラディショナル」コレクションの美的コードに則り、各モデルに付属するラージスクエア・スケールの手縫いアリゲーターレザーストラップは、同系色のサドルステッチが施され、半マルタ十字を象ったピンバックルが付いています。

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Traditionnelle Perpetual Calendar Retrograde Date Openface
トラディショナル・パーぺチュアルカレンダー・レトログラード・デイト・オープンフェイス

Ref:4030T/000P-H054
ケース径:41.00mm
ケース厚:10.94mm
ケース素材:プラチナ950
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ダークブルーのミシシッピアリゲーターレザー、プラチナ950製フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460 QPR31/270、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分表示、パーペチュアルカレンダー(曜日、日付、月、閏年表示)、高精度ムーンフェイズ、レトログラード日付表示針、オープンフェイス文字盤、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:世界限定370本
予価:17,336,000円(税込)
発売予定:2025年7月

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Traditionnelle Tourbillon Retrograde Date Openface
トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス

Ref:6010T/000P-H055
ケース径:41.00mm
ケース厚:11.07mm
ケース素材:プラチナ950
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ダークブルーのミシシッピアリゲーターレザー、プラチナ950製フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.2162 R31/270、約72時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)、30石
仕様:時・分表示、レトログラード日付表示、トゥールビヨン上にスモールセコンド、オープンフェイス文字盤、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:世界限定370本
予価:30,360,000円(税込)
発売予定:2025年7月

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Traditionnelle Complete Calendar Openface
トラディショナル・コンプリートカレンダー・オープンフェイス

Ref:4020T/000P-H038
ケース径:41.00mm
ケース厚:11.05mm
ケース素材:プラチナ950
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ダークブルーのミシシッピアリゲーターレザー、プラチナ950製フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460 QCL/270、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分表示、コンプリートカレンダー(曜日、日、月)、高精度ムーンフェイズ、オープンフェイス文字盤、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:世界限定370本
予価:10,384,000円(税込)
発売予定:2025年4月

ブランドニュース ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN) /sites/default/files/newsThumbnail/04_title_2.jpg /sites/default/files/newsMainImage/04_title_2.jpg

 2025年の新作として、ヴァシュロン・コンスタンタンがWatches and Wonders Geneva 2025にて、「パトリモニー」と「トラディショナル」の両コレクションから8つの周年モデルを発表し、創業270周年を祝います。メゾンの伝統を受け継ぎ、いずれのモデルも新たな美学を物語る文字盤のシグネチャーとキャリバーに施された独創的な仕上げを特徴としています。


クラシカルなデザインを生み出してきた270年にわたる歴史

 創業以来、一度も途切れることなく時計製造を続けてきたヴァシュロン・コンスタンタンは、卓越性への弛まぬ探究を通して、数 々の試練と時代を乗り越えてきました。この卓越性への探求を反映しているのが、技術革新が組み合わされた、優美でありながらも控えめなデザイン。こうした特徴は、「トラディショナル」と「パトリモニー」の2つのクラシックなラインから発表する新作にて見事に表現されています。いずれのコレクションもヴァシュロン・コンスタンタンが何世紀にもわたって培ってきた豊かな遺産と伝統から着想を得ています。

 18世紀のジュネーブにおける高級時計製造の厳格な伝統に敬意を表し、高い技術水準に独特な時計製造の美学を融合させた「トラディショナル」コレクション。その美的特徴には、段差を付けたラグ、コインエッジの模様を刻んだケースバック、細身のベゼルが挙げられます。時計製造の伝統を反映した文字盤には、レイルウェイミニッツトラック、ファセット仕上げを施したドーフィン型の針、そしてゴールドのバトン型アプライド・インデックスが配されています。

 一方、ヴァシュロン・コンスタンタンが1950年代に製作した超薄型ラウンドタイムピースから着想を得た「パトリモニー」は、20年以上にわたってミニマリズムと繊細さを追求してきたコレクション。その控えめな美的コードは、スリムなベゼルを備えたラウンド型ケース、細身の湾曲したアプライド・インデックスとバトン型針を配したわずかにドーム型になった文字盤、そしてパール状のミニッツトラックによって表現されています。

 この2つの象徴的なコレクションそれぞれに、今回4つの新しい周年モデルが登場。それぞれのケースバックには、個別のシリアルナンバーが刻まれています。これには、「トラディショナル・マニュアルワインディング」、「トラディショナル・ムーンフェイズ」、「パトリモニー・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」、「パトリモニー・オートマティック」など、高級時計製造に精通した愛好家から高く評価されているモデルが含まれています。

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メゾンならではの独創的なデザイン

 270周年を記念して発表するこれらの周年モデルは、スタイリッシュで細部にまでこだわって製作されました。文字盤には、1880年からヴァシュロン・コンスタンタンを象徴するマルタ十字から着想を得た、繊細な幾何学模様があしらわれています。メゾンの精度に対する揺るぎない取り組みを象徴するこのシンボルは、ゼンマイに安定した動力を供給することで最高のパフォーマンスを実現する香箱に接続された昔ながらのキャリバー部品を彷彿とさせます。さらに、文字盤にモダンな華やかさを添える270周年記念のモチーフが、手首の動きに合わせて印象的な光の効果を演出します。

 サファイアクリスタルのケースバックからは、この周年モデルそれぞれに用意されたキャリバーのブリッジを飾る「コート・ユニーク」仕上げを眺めることができます。この洗練された仕上げが、ヴァシュロン・コンスタンタンの控えめなエレガンスを雄弁に物語っています。一見シンプルなこの仕上げは機械を慎重に制御しながらの加工に手作業を丹念に組み合わせ、極めて高い精度と熟練の技が求められます。その結果、2度、3度、じっくりと見返すことでその良さが分かる自分だけの贅沢なひとときが楽しめる、目の肥えた愛好家をうならせる仕上げとなっているのです。

 ヴァシュロン・コンスタンタンがこの技法を生み出したのは1世紀以上も前のことですが、改めて使われるようになったのは、2021年に「ヒストリーク・アメリカン 1921」を復刻させたときでした。複数のブリッジ上で途切れない流れるようなラインの印象を与えるために、周年モデルのキャリバー毎に職人たちは動作の正確な微調整を必要とし、この技巧を完成するために500時間以上費やしました。

 仕上げのタッチを加えているのが、ムーブメントに刻印されたヴァシュロン・コンスタンタンの270周年を祝うエンブレム。この優れた時計製造への取り組みが、職人のノウハウを守り育て、未来の世代と分かち合うことに邁進するメゾンの姿勢からも明らかです。

 これらの周年モデルにはそれぞれ、半マルタ十字を象った18Kゴールド製ピンバックル、ラージスクエア・スケールと同系色のハンドステッチが施されたアリゲーターレザーストラップが取り付けられています。

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優美な機構を讃える自社製ムーブメント

 1755年の創業以来、ヴァシュロン・コンスタンタンは、卓越した機構を追求し続け、革新と伝統、過去と現在のバランスを巧みに取りながら、技術的挑戦を乗り越え進歩し続けます。ムーブメント構造が湛えるエレガンスから洗練された仕上げまで、270周年を祝う「トラディショナル」と「パトリモニー」の各モデルを駆動するキャリバーには、メゾンの哲学が体現されています。

「トラディショナル・マニュアルワインディング」は、プラチナ950製と18Kピンクゴールド製それぞれ370本の限定モデル。270周年を祝う幾何学模様のモチーフを文字盤にあしらっています。38mmケースには、自社製キャリバー4400 AS/270を搭載。このキャリバーには、270周年を祝うすべてのキャリバー同様、「コート・ユニーク」仕上げが施され、記念エンブレムが刻印されています。さらに65時間ものパワーリザーブを実現し、時分表示だけでなく6時位置のスモールセコンドも駆動します。

 直径36mmのダイヤモンドがセットされたピンクゴールド製ケースに収められた、270本限定の「トラディショナル・ムーンフェイズ」には、自社製キャリバー1410 AS/270が搭載されています。この高精度ムーンフェイズ(別名「アストロノミカル・ムーンフェイズ」)は、正確な月周期を追跡し、122年でわずか1日しか誤差が生じません。このキャリバーには270周年記念エンブレムが飾られ、「コート・ユニーク」仕上げが施されています。270周年記念モチーフをあしらったマザーオブパールの文字盤上では、ムーンフェイズ表示を、6時位置のスモールセコンドと38時間のパワーリザーブ表示が引き立てています。

 ダイヤモンドがセッティングされた直径33mmのピンクゴールド製ケースを備えた「トラディショナル・マニュアルワインディング」には、自社製キャリバー1440/270が搭載されています。ヴァシュロン・コンスタンタンが設計・製造したこのキャリバーは、42時間のパワーリザーブを実現。厚さわずか2.6mmで、この限定270本のモデルにスリムな魅力とエレガンスをもたらしています。ムーブメントの特徴は、「コート・ユニーク」仕上げと記念エンブレム。また、マザーオブパールの文字盤には270周年記念を祝うマルタ十字に着想を得たモチーフがあしらわれ、その繊細なピンクの色合いをピンクのアリゲーターレザーストラップが引き立てています。

 時計愛好家の間で非常に高い人気を集めている「パトリモニー・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」は、ホワイトゴールドとピンクゴールドのモデルでそれぞれ270本限定生産です。この時計を駆動するのが、40時間のパワーリザーブを備えた、自社製自動巻きキャリバー2460 R31L/270。42.5mmケースのサファイアケースバックから見えるキャリバーは、「コート・ユニーク」仕上げと、マルタ十字を組み込んだオープンワークの18Kゴールド製ローターが特徴です。シルバートーンの文字盤で目を引くのが、270周年記念モチーフ。さらに、18世紀以来ヴァシュロン・コンスタンタンが得意としてきた、センター針によるレトログラード日付表示を文字盤上部に置き、それとバランスを取るように、0から29.5までの目盛りが付けられた窓に表示されるムーンフェイズ表示を6時位置に配しています。このムーンフェイズは、月が地球の周りを29日12時間45分で公転する周期に従っているので、調整が必要になるのは122年に1度だけです。

 ピンクゴールドとホワイトゴールドの2タイプ、それぞれ370本の限定モデルとして発売される「パトリモニー・オートマティック」は、40時間のパワーリザーブを実現した自社製キャリバー2450 Q6/270を搭載しています。40mmケースに収められたシルバートーンの文字盤には、270周年記念モチーフがあしらわれ、時・分表示、センターセコンドを6時位置の日付表示窓が引き立てています。また、最適な精度での完璧な時刻設定を可能にするストップセコンド機能も搭載。サファイアクリスタルのケースバ ックからは、「コート・ユニーク」仕上げのブリッジ、270周年記念エンブレム、マルタ十字を組み込んだオープンワークの18Kゴールド製ローターを鑑賞することができます。

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Traditionnelle Manual-Winding
トラディショナル・マニュアルワインディング

Ref:82172/000P-H062
ケース径:38.00mm
ケース厚:7.77mm
ケース素材:プラチナ950
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:グレーのミシシッピアリゲーターレザー、プラチナ950製ピンバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.4400 AS/270、約65時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、21石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、シルバートーン文字盤にマルタ十字に着想を得た270周年記念装飾、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:世界限定370本
予価:5,412,000円(税込)
発売予定:2025年7月

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Traditionnelle Moon Phase
トラディショナル・ムーンフェイズ

Ref:83570/000R-H060
ケース径:36.0mm
ケース厚:8.9mm
ケース素材:18K(5N)ピンクゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ピンクのミシシッピアリゲーターレザー、18K(5N)ピンクゴールド製ピンバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.1410 AS/270、約38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、22石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、パワーリザーブ表示、高精度ムーンフェイズ、ケースにラウンドカット ダイヤモンド80個(約1.13カラット)をセット、マザーオブパール文字盤にマルタ十字に着想を得た270周年記念装飾、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:世界限定270本
予価:7,172,000円(税込)
発売予定:2025年4月

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Patrimony Moon Phase Retrograde Date
パトリモニー・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト

Ref:4010U/000G-H057
ケース径:42.5mm
ケース厚:9.7mm
ケース素材:18Kホワイトゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ダークグリーンのミシシッピアリゲーターレザー、18Kホワイトゴールド製ピンバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460 R31L/270、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分表示、レトログラード日付表示、高精度ムーンフェイズ、月齢、シルバートーン文字盤にマルタ十字に着想を得た270周年記念装飾、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:世界限定270本
予価:7,832,000円(税込)
発売予定:2025年9月

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Patrimony Self-Winding
パトリモニー・オートマティック

Ref:85180/000R-H116
ケース径:40.00mm
ケース厚:8.65mm
ケース素材:18K(5N)ピンクゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ダークグリーンのミシシッピアリゲーターレザー、18K(5N)ピンクゴールド製ピンバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.1410 AS/270、約38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、22石
仕様:時・分・秒・日付表示、シルバートーン文字盤にマルタ十字に着想を得た270周年記念装飾、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:世界限定370本
予価:5,148,000円(税込)
発売予定:2025年4月

ブランドニュース チューダー(TUDOR) /sites/default/files/newsThumbnail/01_title_30.jpg /sites/default/files/newsMainImage/01_title_30.jpg

 発表以来確固たる人気を築いてきたチューダーの「ブラックベイ 58」が、ついにマスター クロノメーター認定を取得。“T-fit”付き5列リンクブレスレットを備えた、初のオールバーガンディ仕様の新しいブラックベイ 58が2025年の新作として、Watches & Wonders Geneva 2025にて登場しました。

 ブラックベイ 58は、「ビッグクラウン」と呼ばれたチューダー初の200mの防水性能を誇るダイバーズウォッチ、Ref.7924が発表された年にちなんで命名されました。この名高い歴史的モデルの意匠を継承し、直径39mmのケース、そして1950年代らしいクラシックなプロポーションを取り入れています。このブラックベイ 58の新モデルは、チューダーの歴代モデルが受け継いできたデザインの本質を保ちつつ、90年代にプロトタイプとして開発された、チューダー サブマリーナー Ref.79190の意匠も取り入れています。この時計は、光沢のあるバーガンディダイアルと、それに調和するベゼルを備えていました。製品化されることはなかったものの、このデザインは、今回新しいブラックベイ 58という形で命を吹き込まれました。新たなデザインに加え、この新しいブラックベイ 58は、計時および耐磁性に関する業界屈指の厳しい基準であるマスター クロノメーター認定を取得。各時計は完全に組み立てられた状態で、スイスの連邦計量・認定局(METAS)によってテストされています。また本モデルは、5列リンクブレスレット、3列リンクブレスレット、ラバーストラップで展開し、3種類ともすべて“T-fit”クイックアジャストクラスプによって、これまで以上の着用感を実現しています。


KEY POINTS

1. 初代ブラックベイ 58と同様の径39mmステンレススチール製ケース、光沢のあるバーガンディベゼルインサート
2. サンブラッシュドサテン仕上げのバーガンディダイアル、ドーム型、シルバーのアクセント
3. 1969年に登場したチューダー ダイバーズウォッチの象徴である「スノーフレーク」針、グレードAのスイス製スーパールミノバ®蓄光塗料
4. 耐磁性シリコンバランススプリングを備えるマニュファクチュール キャリバー MT5400-U、65時間のパワーリザーブ
5. METASによるマスター クロノメーター認定
6. いずれもチューダー“T-fit”クイックアジャストクラスプを備える、5列リンクのステンレススチール製ブレスレット、3列リンクの「リベットスタイル」ステンレススチール製ブレスレット、またはラバーストラップから選択可能
7. 5年間の国際保証

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TUDOR QUALITY

 新しいブラックベイ 58の登場により、チューダーはまた一つ、マスター クロノメーター認定の厳格な試験をクリアするモデルを完成させました。これは、製品の品質向上を追求し続けるチューダーの姿勢を示すものであり、全コレクションのマスター クロノメーター認定に向けた新たな一歩でもあります。スイス政府機関METASによるこの認定を得るために、通常のチューダー マニュファクチュール キャリバーには大幅な変更が加えられる必要がありました。しかしこれは同時に、チューダーの卓越した品質が独立機関によって保証されることを意味します。


COMPREHENSIVE INDEPENDENT CERTIFICATION AND HIGH STANDARDS

 METASによるマスター クロノメーターは、包括的な認証制度として精度、耐磁性、防水性、パワーリザーブなど、機械式時計に求められる主たる機能特性を検査対象としています。その基準は精度一つとっても極めて高く、認定を得るためにはケーシングされた時計の日差が5秒以内(0、+5秒)でなければなりません。これは、スイス公認クロノメーター(COSC)がケーシングされていない状態のムーブメントに定める(-4、+6秒)という基準よりも5秒も厳しい上、チューダーがマニュファクチュール キャリバー搭載の完成品に対して独自に定める日差(-2秒、+4秒)という基準よりも1秒少ないものです。さらにこの認証制度は、15,000ガウスの磁場環境にさらされた状態の時計の計時精度も保証します。そして、ブランドが提唱する防水性能やパワーリザーブも保証します。また、認証を得るには、2つの前提条件が必要であることにも注意が必要です。正式にスイス製を名乗るための基準を満たし、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を受けたムーブメントを搭載していなければなりません。


CRITERIA AND TESTS FOR MASTER CHRONOMETER CERTIFICATION BY METAS
ブラックベイがマスター クロノメーター認定を受けるためにクリアした前提条件およびテスト:

- スイスメイド
- スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)による認定
- 2つの異なる温度下、6つの姿勢、そして2つのパワーリザーブ残量状態(100%および33%)での精度テスト
- 15,000ガウスの高磁場環境下でのスムーズな動作確認およびその後の精度テスト
- 200m(660ft)防水
- 65時間のパワーリザーブ

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EMBLEMATIC LOOK

 ブラックベイは、チューダーのコレクションの中でも特に象徴的な存在であり、高い認知度を誇るモデルの一つです。ブラックベイ 58のケースは、小ぶりで薄型の39mmのプロポーションで仕上げられています。バーガンディカラーの逆回転防止ベゼルの側面はグリップ感に富み、そのインサートには外周リングのラインに沿うよう緩やかにカーブした数字が配されています。しかし、そのデザイン上のディテールは、ケースのサイズやベゼルだけに留まりません。秒針はロリポップ型となりチューダーの初期のダイバーズウォッチを彷彿とさせ、サテンバーガンディダイアルはかすかに放射状に広がるブラッシュド仕上げで、直射光の下で非常に繊細な輝きを放ちます。人間工学的にも進化を遂げました。新たにデザインされたリューズは、チューダーの歴史的なテクニカルウォッチのリューズが描くカーブを想起させるフォルムを採用。ミドルケースの側面に収まり、チューブが外から見えない設計となっています。


3-LINK “RIVET-STYLE” BRACELET, 5-LINK BRACELET, OR RUBBER STRAP, ALL WITH “T-FIT”

 ブラックベイ 58モデルの3列リンクの「リベットスタイル」ブレスレットは、チューダーが1950年代から60年代にかけて使用していたリベット式ブレスレットに着想を得ています。そのブレスレットは、リベットヘッドがブレスレットの側面に見えることで知られていました。これらのブレスレットはまた、すべてのリンクがクラスプから進むにつれて1つ前のリンクよりわずかに大きくなっていく、独自の段状のデザインになっていました。現代のブレスレットでは、最新の製造方法を用いてソリッドリンクとレーザー加工されたリベット状ヘッドを統合させ、名高いブレスレットの2つの特徴を再現しています。また、ステンレススチール製5列ブレスレットと同様、このブレスレットにもチューダー独自の“T-fit”アジャスティングシステムを備えるクラスプが付属します。工具不要の簡単な操作で、着用者自身が8mmの長さを5段階で調節することができるようになっています。クラスプにもセラミックのボールベアリングが採用され、クラスプの作動に心地よい触感をもたらすのに加え、スムーズに確実に留めることができます。

 ブラックベイ 58には、適したサイズにカットできるブラック ラバーストラップの選択肢も用意されています。ストラップは3サイズ展開、さらに最適な着用感を提供するチューダー独自の“T-fit”クラスプが備わっています。内側には目を引く象徴的なスノーフレークのモチーフが採用され、本モデルのサイズにぴったり合わせられています。

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BLACK BAY 58
ブラックベイ 58

Ref:M7939A1A0RU
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:200m(660ft)
ストラップ:ステンレススチール製5列ブレスレット、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5400-U(マニュファクチュール)、約65時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定、METASによるマスター クロノメーター認定
仕様:時・分・秒表示、ステンレススチール製逆回転防止ベゼルにバーガンディのアルマイト加工インサート、ドーム型のバーガンディダイアル、アプライドアワーマーカー、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ
価格:649,000円(税込)

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BLACK BAY 58
ブラックベイ 58

Ref:M7939A1A0RU
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:200m(660ft)
ストラップ:リベット式3列ステンレススチール製ブレスレット、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5400-U(マニュファクチュール)、約65時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定、METASによるマスター クロノメーター認定
仕様:時・分・秒表示、ステンレススチール製逆回転防止ベゼルにバーガンディのアルマイト加工インサート、ドーム型のバーガンディダイアル、アプライドアワーマーカー、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ
価格:633,600円(税込)

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BLACK BAY 58
ブラックベイ 58

Ref:M7939A1A0RU
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:200m(660ft)
ストラップ:ラバー、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5400-U(マニュファクチュール)、約65時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定、METASによるマスター クロノメーター認定
仕様:時・分・秒表示、ステンレススチール製逆回転防止ベゼルにバーガンディのアルマイト加工インサート、ドーム型のバーガンディダイアル、アプライドアワーマーカー、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ
価格:602,800円(税込)

ブランドニュース チューダー(TUDOR) /sites/default/files/newsThumbnail/02_title_31.jpg /sites/default/files/newsMainImage/02_title_31.jpg

 2025年の新作としてチューダーが、あらゆる手首に適したサイズ展開を実現するため、ブラックベイ コレクションに全く新しい43mmのモデルをWatches & Wonders Geneva 2025にて発表しました。2色のカラーバリエーションを携え登場するブラックベイ 68。新たな王道として、次代を担います。ブラックベイ 68の本質はケースサイズの刷新だけにとどまらず、METASによるマスター クロノメーター認定を受けていることでもあります。

 反骨の精神こそ、設立当初からDNAに刻まれたチューダーらしさです。時計製造界の最新「トレンド」は、明らかに小型化へと向かっています。ですがチューダーは、あえて大胆に。あらゆるサイズの手首にフィットするケースサイズを揃えるために、大型のブラックベイを投入しました。ブラックベイ 68の登場で、誰もが自分に合うブラックベイに出会えるようになったのです。

 1968年は、今ではチューダーのデザインアイコンともいえる象徴的な「スノーフレーク」針が誕生した年です。それから間もない69年には、正式にカタログ入りしました。ブラックベイ 68は、ブランドの歴史に刻まれたこの重要な瞬間にオマージュを捧げているのです。さらに、もうひとつのチューダーのシグネチャーである「チューダー ブルー」を取り入れ、新たなダイアルデザインを完成させました。またリューズにあしらわれたチューダー ローズとともに、ブラックベイ 68はブランドの伝統を物語るディテールに満ちています。一方で、新たに採用されたブレスレットはヴィンテージテイストの「リベットスタイル」ではなく、すっきりとした側面が特徴です。

 つまり、チューダーらしい思い切った大型モデルが完成したということです。マスター クロノメーター認定のブラックベイ 68は、計時および耐磁性能における業界屈指の厳しい基準に対するチューダーの卓越した技術力を象徴するモデルです。スイス連邦計量・認定局(METAS)によるテストを受けたブラックベイ 68は、最先端の時計製造技術と、70年以上にわたりプロフェッショナルのための堅牢なダイバーズウォッチを製造してきたチューダーのヘリテージに着想を得たデザイン要素を融合しています。


KEY POINTS
1. 大胆な43mmステンレススチール製ケース、シルバーのマーカーをあしらった60分逆回転防止ブラックベゼル
2. サンブラッシュドサテン仕上げのシルバーまたはチューダー ブルーのダイアル、ドーム型、シルバーまたはブラックのアクセント
3. 1969年に登場したチューダー ダイバーズウォッチの象徴である「スノーフレーク」針、グレードAのスイス製スーパールミノバ®蓄光塗料
4. スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)による認定かつ耐磁性シリコンバランススプリングを備えるマニュファクチュール キャリバーMT5601-U、70時間のパワーリザーブ
5. ステンレススチール製リベットなしの3列リンクブレスレット、チューダー独自の“T-fit”アジャスティングシステム付きクラスプ
6. METASによるマスター クロノメーター認定
7. 5年間の国際保証

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TUDOR QUALITY

 この新作ブラックベイの登場により、チューダーはまた一つ、マスター クロノメーター認定の厳格な試験をクリアするモデルを完成させました。これは、製品の品質向上を追求し続けるチューダーの姿勢を示すものであり、全コレクションのマスター クロノメーター認定に向けた新たな一歩でもあります。スイス政府機関METASによるこの認定を得るために、通常のチューダー マニュファクチュール キャリバーには大幅な変更が加えられる必要がありました。しかしこれは同時に、チューダーの卓越した品質が独立機関によって保証されることを意味するのです。


COMPREHENSIVE INDEPENDENT CERTIFICATION AND HIGH STANDARDS

 METASによるマスター クロノメーターは、包括的な認証制度として精度、耐磁性、防水性、パワーリザーブなど、機械式時計に求められる主たる機能特性を検査対象としています。その基準は精度一つとっても極めて高く、認定を得るためにはケーシングされた時計の日差が5秒以内(0、+5秒)でなければなりません。これは、スイス公認クロノメーター(COSC)がケーシングされていない状態のムーブメントに定める(-4、+6秒)という基準よりも5秒も厳しい上、チューダーがマニュファクチュール キャリバー搭載の完成品に対して独自に定める日差(-2秒、+4秒)という基準よりも1秒少ないものです。さらにこの認証制度は、15,000ガウスの磁場環境にさらされた状態の時計の計時精度も保証します。そして、ブランドが提唱する防水性能やパワーリザーブも保証します。また、認証を得るには、2つの前提条件が必要であることにも注意が必要です。正式にスイス製を名乗るための基準を満たし、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を受けたムーブメントを搭載していなければなりません。


CRITERIA AND TESTS FOR MASTER CHRONOMETER CERTIFICATION BY METAS
ブラックベイがマスター クロノメーター認定を受けるためにクリアした前提条件およびテスト:

- スイスメイド
- スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)による認定
- 2つの異なる温度下、6つの姿勢、そして2つのパワーリザーブ残量状態(100%および33%)での精度テスト
- 15,000ガウスの高磁場環境下でのスムーズな動作確認およびその後の精度テスト
- 200m(660ft)防水
- 70時間のパワーリザーブ

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THE MANUFACTURE CALIBRE MT5601-U

 ブラックベイ 68に搭載されたマニュファクチュール キャリバーMT5601-Uは、時・分・秒表示を備えます。また一般的なチューダーのマニュファクチュール キャリバーの外観と雰囲気に加え、太陽をモチーフにしたデザインがレーザーで施され、ブリッジに配されたマスター クロノメーターの表記がその卓越した性能を際立たせます。モノブロックのタングステン製ローターはオープンワーク仕様で、サンドブラスト仕上げのディテールを備える特徴的な放射状の溝がレーザーで施されています。ブリッジとメインプレートにはサンドブラスト仕上げとポリッシュ仕上げに加え、レーザーによる装飾が施されています。

 堅牢性と正確性を兼ね備えるマニュファクチュール キャリバーMT5601-Uの可変慣性テンプは、頑丈な両持ち式のトラバーシングブリッジに保持されています。またこのムーブメントはスイス公認クロノメーター認定を取得しており、協会が定める基準を上回る高い精度を達成しています。COSC認定ではケーシングされていない状態のムーブメントで日差の平均を-4秒から+6秒の間で許容していますが、チューダーはさらにその上、腕時計として組みあげられた状態で日差6秒(-2秒、+4秒)という基準を適用しています。METASでは、マスター クロノメーター認定を受ける時計がより厳しい日差5秒(0秒、+5秒)以内で動作することを条件としています。マニュファクチュール キャリバーMT5601-Uは高い精度だけでなく、15,000ガウスまでの磁場では影響を受けないというその耐磁性の高さも認定されています。

 その他の特筆すべき特徴は、マニュファクチュール キャリバーMT5601-Uのパワーリザーブが、「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」を備えていることです。つまり、METASの認定を受けた約70時間のパワーリザーブにより、金曜日の夜に腕時計を外し、月曜日の朝に身に着けたときに再びゼンマイを巻く必要がないのです。週末を満喫している間でも、時計は任務を怠りません。


EMBLEMATIC LOOK

 ブラックベイは、チューダーのコレクションの中でも特に象徴的な存在であり、高い認知度を誇るモデルの一つです。43mmの最新モデルの新しいケースはオリジナルのプロポーションを保ちながらも、わずかに薄型に仕上げられています。逆回転防止ベゼルの側面はグリップ感に富み、そのインサートには外周リングのラインに沿うよう緩やかにカーブした数字が配されています。しかし、そのデザイン上のディテールは、ケースのサイズやベゼルだけに留まりません。秒針はロリポップ型となりチューダーの初期のダイバーズウォッチを彷彿とさせ、シルバーまたはチューダーブルーダイアルはかすかに放射状に広がるブラッシュド仕上げで、直射光の下で非常に繊細な輝きを放ちます。人間工学的にも進化を遂げています。新たにデザインされたリューズは、チューダーの歴史的なテクニカルウォッチのリューズが描くカーブを想起させるフォルムを採用。ミドルケースの側面に収まり、チューブ が外から見えない設計となっています。


NEW 3-LINK STAINLESS STEEL BRACELET WITH “T-FIT”

 ブラックベイ 68は、従来の「リベットスタイル」に代わり、側面に装飾の無いフルサテンブラッシュド仕上げの3列リンクステンレススチール製ブレスレットを採用。また、ブラックベイの特徴であった「ラダースタイル」の段階的なリンク幅の変化に比べ、より緩やかなテーパーに仕上げられています。再設計されたブレスレットは、コレクションの中で最大サイズのブラックベイに相応しい造形美を備えつつ、装着時の快適さを追求して開発されました。また、チューダー独自の“T-fit”アジャスティングシステムも組み込まれています。工具不要の簡単な操作で、着用者自身が8mmの長さを5段階で調節することができるようになっています。クラスプにもセラミックのボールベアリングが採用され、クラスプの作動に心地よい触感をもたらすのに加え、スムーズに確実に留めることができます。

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BLACK BAY 68
ブラックベイ 68

Ref:M7943A1A0NU
ケース径:43mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:200m(660ft)
ストラップ:スムーズな側面のステンレススチール製3列ブレスレット、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5601-U(マニュファクチュール)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、25石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定、METASによるマスター クロノメーター認定
仕様:時・分・秒表示、ステンレススチール製60分逆回転防止ベゼルにマットブラックのアルマイト加工のインサート、ドーム型のサンブラッシュドサテン仕上げのチューダー ブルーダイアル、アプライドアワーマーカー、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ
価格:663,300円(税込)

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BLACK BAY 68
ブラックベイ 68

Ref:M7943A1A0NU
ケース径:43mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:200m(660ft)
ストラップ:スムーズな側面のステンレススチール製3列ブレスレット、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5601-U(マニュファクチュール)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、25石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定、METASによるマスター クロノメーター認定
仕様:時・分・秒表示、ステンレススチール製60分逆回転防止ベゼルにマットブラックのアルマイト加工のインサート、ドーム型のサンブラッシュドサテン仕上げのシルバーダイアル、アプライドアワーマーカー、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ
価格:663,300円(税込)

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 チューダーのブラックベイ プロが発表以来築いた確固たる評価を礎に、Watches & Wonders Geneva 2025にて新バージョンが2025年の新作として登場しました。本モデルは、39mmケースにスチール製固定ベゼル、そしてGMT機能を組み込んだマニュファクチュール キャリバーを搭載しています。では、なにが新しいのでしょうか? 高い視認性を実現する、印象的な新しいオパラインダイアルです。

 2022年にブラックベイ プロが発表されたとき、それはチューダーにとって全く新しいコンセプトでした。ヘリテージに着想を得たブラックベイのスタイルを踏襲しながら、ツールウォッチとしての機能性とデザインを最先端のプロフェッショナル仕様へと進化させたのです。その結果、24時間目盛り付きサテン仕上げの固定ベゼルとイエローの細長い24時間表示の「スノーフレーク」針、GMT機能を組み込んだチューダー マニュファクチュール キャリバーMT5652を搭載した堅牢な時計となりました。そして今回、デザインは一層進化し、高い視認性を誇るオパラインダイアルが採用されました。セラミック製のアワーマーカーと針にはブラックの縁取りが施され、力強いコントラストを生み出すことでデザインを際立たせています。極地から地底まであらゆる探検に適した一本です。


KEY POINTS
1. 39mm、サテンブラッシュド仕上げのステンレススチール製ケース、24時間目盛り入りステンレススチール製固定ベゼル
2. オパラインダイアル、ドーム型、高い視認性を実現するスーパールミノバ(Super-LumiNova®)が充填され、ブラックで縁取りされたセラミック製アプライド アワーマーカー
3. 1969年に登場したチューダー ダイバーズウォッチの象徴である「スノーフレーク」針にブラックの縁取り、グレードAのスイス製スーパールミノバ®蓄光塗料
4. COSC認証かつシリコンバランススプリングを備えるマニュファクチュール キャリバーMT5652、約70時間のパワーリザーブ
5. ジャカード織りファブリックストラップ、レザーとラバーを組み合わせたハイブリッドストラップ、そしてチューダー独自の“T-fit”アジャスティングシステム付き316Lスチール製「リベットスタイル」ブレスレットの3種類のデザインから選択可能
6. 5年間の国際保証

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ADVENTURER SPIRIT AND TECHNICAL AESTHETICS

 チューダーの時計はブランドの歴史を通して、最も勇敢な冒険家たちに選ばれてきました。70年以上前、北極氷原研究のために英国から2年間のBritish North Greenland Expeditionに乗り出した30人の探検家の腕に着けられていたのも、チューダーの時計でした。チューダーの創設者、ハンス・ウイルスドルフが遠征隊員に時計を提供したのです。ブランド初の防水・自動巻モデル「オイスター プリンス」を生み出したばかりだったハンスは、時計の性能をテストするうえで北極圏の過酷な気候ほど適した環境は無いと考えました。パイオニア精神に満ちた冒険家の命を支えた計器のヘリテージを託された時計、それがブラックベイ プロ。プロフェッショナルのために設計されたツールウォッチです。

 本モデルはブラックベイ コレクションに属しながら、独自のデザインディテールを多く採り入れています。例えば、最大限のグリップを実現できるよう再設計されたリューズ。チューダーの歴史的なテクニカルウォッチのリューズが描くカーブを彷彿とさせるこのコンポーネントは、チューブが見えないようミドルケースの側面に沿う構造になっています。また、ダイアル上のアプライド アワーマーカーは、モノブロック構造のセラミック製で発光塗料が施されており、テクニカルな印象を引き立てています。さらに、セルフサイズ調整を可能にする“T-fit”アジャスティングシステムを装備。工具不要の簡単な操作で、着用者自身が8mmの長さを5段階で調節することができるようになりました。


TWO TIME ZONES

 ブラックベイ モデルでは、24時間かけてダイアルを1周するイエローの細長い「スノーフレーク」針が、着用者のホームタイムを指し示します。ローカルタイム(現地時刻)は、ジャンピングアワー式で前後どちらにも調整可能の、短い方の「スノーフレーク」針によって表示されます。3時位置の窓に表示される日付はローカルタイム用時針に連動しているため、時刻調整中にこの針を深夜0時に逆行させると、窓の数字が瞬時に前日にジャンプする仕組みです。特殊でいて洗練された、まさに着用者にとって実用的な機能です。

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THE MANUFACTURE CALIBRE MT5652

 ブラックベイ プロは、チューダー開発によるGMT機能を内蔵した一体型マニュファクチュール キャリバーMT5652を搭載しています。後から付加するモジュールに頼るのではなく、新しい機能を組み込むことを開発時から想定した構造のマニュファクチュール ムーブメントの採用は、チューダーがこだわる技術開発プロセスを示すものです。一部の人には些細なディテールかもしれませんが、これを好む機械式時計愛好家も多いでしょう。

 堅牢性、耐久性、信頼性そして精度を兼ね備えたこのムーブメントは、2ヶ所で固定されたトラバーシングブリッジによって維持される可変慣性テンプを有しています。また耐磁性シリコンバランススプリングを備えるほか、マニュファクチュール キャリバーMT5652はスイス公認クロノメーター認定を取得しており、この独立機関が設定した基準を上回る性能を備えています。その認定ではムーブメントの状態で日差が-4秒から+6秒を基準としていますが、チューダーはさらにその上、腕時計として組みあげられた状態で日差が-2秒から+4秒という、より高い基準を達成しています。

 その他の特筆すべき特徴は、マニュファクチュール キャリバーMT5652が約70時間のパワーリザーブ、つまり「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」を誇ることです。それは腕時計を金曜日の夜に外し、再び月曜日の朝に身に着ける際に、再び時間を合わせてなくてもよいということを意味します。


STEEL BRACELET OR JACQUARD-WOVEN OR LEATHER STRAP

 チューダーのトレードマークの一つであるファブリックストラップは、2010年にウォッチブランドとして初めて製品に採用されました。フランスのサン・テティエンヌで150年以上家族経営を続けるジュリアン・フォール社によって、19世紀製の織機を用いて生み出されるファブリックストラップ。それは品質と快適さの両方を実現する唯一無二の存在です。2020年には、チューダーは150年の歴史を持つジュリアン・フォール社とのパートナーシップの10周年を祝しました。パートナーシップは、職人たちにより作られたファブリックストラップを備える初のモデル、ヘリテージ クロノのバーゼルワールド2010での発表から始まりました。

 ブラックベイ プロに合わせるのは、老舗の職人によって生み出されたイエローのセンターライン入りのブラックファブリックストラップ。ステンレススチール製ブレスレットのモデルも選ぶことができ、チューダーが1950年代から60年代にかけて製造したリベット付きブレスレットに着想を得ています。そのブレスレットは、リンクを繋げるリベットヘッドがブレスレットの側面に見えることで知られました。リンクはまた、独自の段状の構造になっていました。現代のブレスレットでは、最新の製造方法を用いてソリッドリンクとレーザー加工されたリベット状ヘッドを統合させ、名高いブレスレットの2つの特徴を再現しています。さらにもう一つの選択肢として、フォールディングクラスプを備えたブラックのレザー&ラバーのハイブリッドストラップも用意されています。

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BLACK BAY PRO
ブラックベイ プロ

Ref:79470
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:200m(660ft)
ストラップ:リベット付きステンレススチール製ブレスレット、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5652(マニュファクチュール)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、28石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定
仕様:時・分・秒・日付表示、GMT、ステンレススチール製固定ベゼルに24時間目盛り、ドーム型のオパラインダイアル、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ
価格:618,200円(税込)

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BLACK BAY PRO
ブラックベイ プロ

Ref:79470
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:200m(660ft)
ストラップ:レザーとラバーライニングによるハイブリッドストラップ、ステンレススチール製フォールディングクラスプ&セーフティキャッチ
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5652(マニュファクチュール)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、28石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定
仕様:時・分・秒・日付表示、GMT、ステンレススチール製固定ベゼルに24時間目盛り、ドーム型のオパラインダイアル、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ
価格:572,000円(税込)

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BLACK BAY PRO
ブラックベイ プロ

Ref:79470
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:200m(660ft)
ストラップ:イエローのライン入りブラックファブリックストラップ、ステンレススチール製バックル
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5652(マニュファクチュール)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、28石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定
仕様:時・分・秒・日付表示、GMT、ステンレススチール製固定ベゼルに24時間目盛り、ドーム型のオパラインダイアル、ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ
価格:572,000円(税込)

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