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ブランドニュース オメガ(OMEGA) /sites/default/files/newsThumbnail/title_1744.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_1761.jpg

 オメガのシーマスター コレクションは、革新的なテクノロジーと最先端の新素材を採用してきたという長い歴史を持っています。2023年もまた、技術的なレガシーが新たに刻まれることとなりました。窒化ケイ素セラミック(シリコン ナイトライド セラミック)[Si3N4]を使用した新作「プラネットオーシャン ダークグレー」の登場です。

 窒化ケイ素セラミックを今回のような規模で時計のパーツに採用したのは、オメガ史上初のことです。その結果、軽量化を実現しつつ、同時にタフネスも約束する、冒険にぴったりのタイムピースが完成しました。

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 窒化ケイ素セラミックの軽さは、非常に快適な着け心地をもたらします。一方、高い強度も兼ね備えており、過酷な探検にも耐える確かな品質を提供します。このダークグレーの素材は、45.5mmのケース本体、特許取得済みのナイアードロックによるケースバック、そしてベゼルリングに採用されています。

 ベゼル本体とストラップのフォールディング クラスプには、対照的なグレード5チタンが採用され、サンドブラスト仕上げのダイアルには、濃炭色の針とインデックスが配されています。特別な規格であるグレード5チタンは、航空宇宙産業で一般的に使用されている素材です。この素材を採用する事で、重量を増やす事なく、時計の耐久性を高めることが実現されています。

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 このタイムピースのデザインテーマを踏襲し、ムーブメントにもダークな美しさが取り入れられています。グレード5チタン製オメガ コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8906は、GMT機能を備えた超軽量ムーブメントで、最高レベルの精度とパフォーマンスを保証します。ケースバックのサファイアクリスタルには、両面無反射コーティングが施されています。さらに600mの防水性を誇り、シーマスター コレクションが持つ輝かしいオーシャンテクノロジーを継承しています。

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Seamaster Planet Ocean Dark Grey
シーマスター プラネットオーシャン ダークグレー

Ref:215.92.46.22.99.002
ケース径:45.5mm
ケース厚:17.4mm
ケース素材:窒化ケイ素セラミック(シリコン ナイトライド セラミック)[Si3N4]
防水性:600m
ストラップ:ファブリックパターンのラバーストラップ、グレード5チタン製のフォールディングクラスプ
ムーブメント:自動巻き、Cal.8906Ti、毎時25,200振動(3.5Hz)、約60時間パワーリザーブ、38石、COSC認定クロノメーター取得、スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定取得
仕様:時・分・秒・日付表示、GMT、サンドブラスト仕上げのグレード5チタン製ダイアル、濃炭色の時・分・秒・GMT針、秒針とGMT針の先端はオレンジ(スーパールミノヴァを塗布/時・秒・GMT 針はブルー、分針はグリーンに発光)、ナイアードロック式シースルーケースバック
価格:3,432,000円(税込)

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ブランドニュース シチズン(CITIZEN) /sites/default/files/newsThumbnail/title_1743.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_1760.jpg

 シチズン時計株式会社が、世界初の多局受信型電波時計発売から30周年を記念して、『シチズン アテッサ』、『シチズン エクシード』、『シチズン クロスシー』の3ブランドから、電波時計30周年記念モデル第2弾「DENPA Limited Pair Models YOZORA COLLECTION」全4モデルを2023年11月16日(木)に数量限定で発売します。

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 新製品の「DENPA Limited Pair Models YOZORA COLLECTION」は、電波時計30周年記念モデル第2弾です。アテッサとエクシードのメンズモデルはアナログ式光発電式腕時計で世界初の月齢自動計算機能「ルナプログラム」、クロスシーとエクシードのレディスモデルは文字板上の月と太陽のモチーフによって昼夜を表示する機能「サン&ムーン」を搭載したシチズン独自の最新の電波時計ムーブメントを採用したモデルです。文字板にブルー色の印刷とシルバーのラメを施し、満天の夜空が表現されています。美しい月と星の輝く夜空に思いを馳せた、限定ペアのコレクションです。

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 シチズンは、標準電波を利用した「正確な時刻を表示する時計」の開発を1989年にスタートし、1993年に世界初の「多局受信型電波時計」を発売しました。さらなる研究と開発を続け、1996年に世界で初めてとなる光発電エコ・ドライブを搭載した電波時計を発売しました。2001年にはセラミック外装を使用することでアンテナ内蔵化を実現。さらにアンテナや受信回路を改善することで受信感度を大幅に向上させ、2003年には当時不可能とも思われていたフルメタルケースの電波時計を世界で初めて実現し、大ヒット商品となりました。それ以降も小型化・薄型化など、シチズンは革新的な商品で電波時計市場を牽引しています。

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シチズン エクシード
エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト

月の周囲に現れる光の輪、「月暈(つきがさ)」をイメージした円をモチーフとするデザイン。美しい満天の星空をラメで表現。文字板には煌びやかなアラビア数字を大胆に採用し、エレガントさを表現。6時位置窓には、夜空の月にかかる朧雲をイメージしたブルーに彩色した白蝶貝を採用。

Ref:BY1026-65L
ケース径:41.0mm
ケース厚:11.9mm(設計値)
ケース素材:スーパーチタニウム™(デュラテクトプラチナ・サクラピンク)
防水性:10気圧
ストラップ:スーパーチタニウム™(デュラテクトプラチナ・サクラピンク)、フィットアジャスター
ムーブメント:光発電エコ・ドライブ、Cal.H874、フル充電時約2.5年可動(パワーセーブ作動時)
仕様:時・分・秒・日付表示、月差±15秒(非受信時)、パワーセーブ機能、電波受信機能(日中米欧)、ワールドタイム機能(24時差)、充電量表示機能、パーペチュアルカレンダー、サマータイム機能、月齢表示(ムーンフェイズ)、月齢自動計算機能、北・南半球月齢表示切替機能、夜光(針)、耐ニッケルアレルギー、第1種耐磁時計、一部白蝶貝文字板
限定:500本
価格:264,000円(税込)
発売予定:2023年11月16日(木)

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シチズン エクシード
エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト

Ref:EE1016-66L
ケース径:29.2mm
ケース厚:8.8mm(設計値)
ケース素材:スーパーチタニウム™(デュラテクトプラチナ・サクラピンク)
防水性:5気圧
ストラップ:スーパーチタニウム™(デュラテクトプラチナ・サクラピンク)
ムーブメント:光発電エコ・ドライブ、Cal.H296、フル充電時約4年可動(パワーセーブ作動時)
仕様:時・分・秒表示、月差±15秒(非受信時)、パワーセーブ機能、電波受信機能(日中米欧)、ワールドタイム機能(24時差)、サマータイム機能、定時受信機能、強制受信機能、充電残量表示機能、絵表示(サン&ムーン)、夜光(針)、耐ニッケルアレルギー、第1種耐磁時計、一部白蝶貝文字板
限定:500本
価格:264,000円(税込)
発売予定:2023年11月16日(木)

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シチズン アテッサ
エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト

美しい満天の星空をシルバーラメを使って文字板に表現。夜空に燦然と輝くゴールドムーンが月齢を表示。暗い夜空の中に星々が輝くイメージから、ケースはライトシルバー色とブラック色を組み合わせた限定仕様。

Ref:BY1007-60L
ケース径:41.5mm
ケース厚:10.8mm(設計値)
ケース素材:スーパーチタニウム™(デュラテクトプラチナ・DLC)
防水性:10気圧
ストラップ:スーパーチタニウム™(デュラテクトプラチナ・DLC)、フィットアジャスター
ムーブメント:光発電エコ・ドライブ、Cal.H874、フル充電時約2.5年可動(パワーセーブ作動時)
仕様:時・分・秒・日付表示、月差±15秒(非受信時)、パワーセーブ機能、電波受信機能(日中米欧)、ワールドタイム機能(24時差)、充電量表示機能、パーペチュアルカレンダー、サマータイム機能、月齢表示(ムーンフェイズ)、月齢自動計算機能、北・南半球月齢表示切替機能、夜光(針+インデックス)、耐ニッケルアレルギー、第1種耐磁時計
限定:世界限定1,700本
価格:176,000円(税込)
発売予定:2023年11月16日(木)

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シチズン クロスシー / daichi collection
エコ・ドライブ電波時計 ティタニア ハッピーフライト

深みのあるブルーと、10時から2時にかけて扇状に入れたラメで満天の星空を表現。3・9時位置にラボグロウン・ダイヤモンドとカットパーツ、植字を組み合わせて光り輝く星をイメージ。

Ref:EE1007-75L
ケース径:29.0mm
ケース厚:8.8mm(設計値)
ケース素材:スーパーチタニウム™(デュラテクトDLC)
防水性:5気圧
ストラップ:スーパーチタニウム™(デュラテクトDLC)
ムーブメント:光発電エコ・ドライブ、Cal.H296、フル充電時約4年可動(パワーセーブ作動時)
仕様:時・分・秒表示、月差±15秒(非受信時)、パワーセーブ機能、電波受信機能(日中米欧)、ワールドタイム機能(24時差)、サマータイム機能、定時受信機能、強制受信機能、充電残量表示機能、絵表示(サン&ムーン)、夜光(針)、耐ニッケルアレルギー、第1種耐磁時計、2ポイントダイヤモンド入(ラボグロウン・ダイヤモンド)
限定:世界限定1,200本
価格:137,500円(税込)
発売予定:2023年11月16日(木)

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ブランドニュース タグ・ホイヤー(TAG Heuer) /sites/default/files/newsThumbnail/title_1742.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_1759.jpg

 2023年の新作としてタグ・ホイヤーが、自動車、ドライバー、そしてモーターレーシングに共通するタイムレスな魅力からインスパイアされた新作、タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフを発表しました。卓越したこのタイムピースで表現されているのは、伝説的なドライバーたちの真髄です。レーストラックで完璧な走りを追求する彼らの飽くなき姿を象徴し、モータースポーツの歴史を形作ってきたその情熱を纏う人の胸が高まるような挑戦へと誘います。

 このタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフの特筆すべき点、それは時計の領域を超えたクラフツマンシップにあります。卓越した境地に達した人々の琴線に触れるようなタイムピースを創造するという、タグ・ホイヤーのコミットメントの証です。

 ここに至るストーリーは、先見の明に長けたジャック・ホイヤーまでさかのぼります。ジャック・ホイヤーは、レーシングドライバーにゴールドのタイムピースを贈るという、これまでにないコンセプトを掲げました。この独創的な考えが、タグ・ホイヤーとモータースポーツ界との分かち難い絆を作り上げました。贈られた時計は贈呈品としての役割を超え、勝利への飽くなき追求に寄り添う忠実な時計となりました。エンジン音が轟き、手に汗握るスピード感あふれる世界の中で、ロニー・ピーターソンやニキ・ラウダといったドライバーの腕元を飾り、彼らを限界の打破へと駆り立ててきました。

 ジャック・ホイヤーの大胆さは、高級時計のマーケティングの世界を全く新しい形へと作りかえました。ゴールドのタイムピースは単なる計時ツールではなく、偉業や勇敢さの真髄、卓越への揺るぎないこだわりを包含する存在となりました。クロノグラフは時を刻むたび、勇敢に立ち向かうドライバーの鼓動を響かせ、彼らの偉業に通じる道を絶えず思い起こさせてくれます。

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 レトロな魅力とタイムレスな美しさにあふれたタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ は、ヴィンテージの時代に敬意を表した時計であり、尽きることのないタグ・ホイヤーの熱意の証でもあります。

 18K 3N イエローゴールドのケースのタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフは、カレラコレクション60周年の物語を締めくくるに相応しい時計です。このタイムピースにはタグ・ホイヤー カレラの真髄であるタイムレスな要素が変わることなく息づいていており、クラシックなラウンド型ケース、シームレスに一体化したラグ、2時と4時位置に配されたユーザーフレンドリーなクロノグラフ用プッシャーなどに見ることができます。プッシャーは、ヴィンテージの魅力とモダンな雰囲気を優雅に融合させる役割を果たしています。

 1960年代のオリジナルデザインの精神は、調和の取れたラグジュアリーを表現した18K 3N イエローゴールドプレートの文字盤に反映されています。視認性を高めるため、3時と9時位置にはコントラストを効かせたブラックのアジュラージュ加工のサブダイヤルが配置されました。アイコニックな逆パンダのデザイン構成を思わせます。

 カレラ60周年の集大成を飾るのは精緻なゴールドのケースのタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフです。目を引くのは時計全体の美しさを包み込む独創的なグラスボックスデザインです。横から見ると、シームレスに弧を描くドーム型サファイヤクリスタルは流れるようなシルエットを、一方で、ぴんと張りつめたようなケース側面と力強くアヴァンギャルドなラグは美しいシルエットを作り出しています。この革新的なシルエットは、2023年のカレラコレクションに新たな息吹を吹き込み、視覚的なエレガンスを高め、このタイムピースをコレクションの中心を担う時計へと昇華させました。優雅にカーブを描くフランジは、文字盤の縁を囲む60秒/分目盛りの読み取りやすさにつながっています。

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 最適な視認性を実現するため、センター針はブラックラッカーで仕上げ、ラグジュアリーなゴールドのダイヤルに映える印象的なコントラストが効かせられています。縦方向に施されたサテン仕上げはレーストラックのマークを連想させます。

 新作タグ・ホイヤー カレラのエレガントな直径39mmのケースには、自社製クロノグラフムーブメントであるTH20-00が収められています。このムーブメントは双方向巻き上げ式で、約80時間のパワーリザーブを誇ります。

 時計にはパンチング加工が施されたブラックのカーフレザーストラップと、18K 3N イエローゴールドのピンバックルが付属します。レースからインスピレーションを得てきた伝統とのつながりがこれまで以上に深められた、ラグジュアリーを纏う時計となっています。

 カレラ60周年を締めくくる時計としてこのタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフが体現するのは、ゴールの指針となる時計です。歴史を通じて伝説的なドライバーたちがそうしてきたように、自らの手で成功をつかめるよう導きます。タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフは単なる時計ではなく、挑戦と決意の象徴なのです。

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TAG Heuer Carrera Chronograph
タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ

Ref:CBS2240.FC8319
ケース径:39mm
ケース素材:18K 3N イエローゴールド
防水性:100m
ストラップ:パンチング加工を施したブラックカーフレザー
ムーブメント:自動巻き、Cal.TH20-00、80時間パワーリザーブ、毎時28,800振動
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、クロノグラフ、18K 3N イエローゴールド製サテン仕上げのダイヤル、秒盛り付きシルバーのフランジ、シースルーケースバック
価格:2,695,000円(税込)
発売予定:2023年11月

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ブランドニュース H.モーザー(H.Moser & Cie.) /sites/default/files/newsThumbnail/title_1741.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_1758.jpg

 H.モーザーが2023年の新作として、独創的なコレクションのパーペチュアルカレンダーに、さらに複雑なカレンダーを追加した「エンデバー・チャイニーズカレンダー」を発表しました。H.モーザーは、市場で最も視認性に優れた独創的なパーペチュアルカレンダーが高い評価を受けたことから、このコンプリケーションをさらに追求し、コレクションに新しいカレンダー機構を追加したいと考えました。それが、パートナーであるアジェノー社と共同で開発した100本限定製造のエンデバー・チャイニーズカレンダーです。太陰暦を基本として太陽の動きも取り入れた中国の太陰太陽暦と、太陽暦のみのグレゴリオ暦を組み合わせ、12年間修正することなく月の満ち欠けと中国の十二支を表示できるという、まさに技術的な偉業と呼ぶべきモデルです。このモデルは、2つの異なる文化と測定法の融合、さらには調和のとれたその共存をも象徴しています。別々に計算された太陽暦と太陰暦の要素を組み合わせて同期させることで、太陽と月を融合させたこの時計は、エレガントでミニマリスティックな美しさを備え、読み取りやすい表示で操作もしやすいモデルとなっています。

 人間は常に、時間を測定してそれを管理する必要性を感じてきました。そのために、天体を利用し、太陽や月に基づいて周期の計算や暦の作成を行ってきました。グレゴリオ暦が太陽の動きのみをもとにした太陽暦であるのに対し、中国の暦は月の周期に基づく太陰暦をもとにしつつ同時に太陽の周期も考慮に入れているため、より複雑なものとなっています。これが太陰太陽暦です。この文化的、伝統的な象徴性に満ちた暦は数千年前の自然観察を起源としており、これによって中国の農業や伝統文化にとって極めて重要な月と太陽の運行や四季のリズムに従うことが可能になります。時間を計算するために古くから使われてきた、非常に複雑な体系です。中国の暦を理解することで、何千年にもわたる中国の歴史に触れ、あらためてその繊細さを実感できます。エンデバー・チャイニーズカレンダーは、H.モーザーが中国の伝統文化に捧げるオマージュです。

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 エンデバー・チャイニーズカレンダーは、太陰太陽暦の月と日付、グレゴリオ暦の日付、月の満ち欠け、そして十二支を表示するという、まさに技術的な偉業を成し遂げたモデルです。太陰暦は月の周期に基づいているため、中国の暦の1か月は地球の周りを29.53日かけて一周する月の満ち欠けに合わせた29日または30日です。太陰月は12か月ありますが、太陰暦の1年は平均354.36日で、365.25日ある太陽暦の1年より10.88日短くなっています。太陰暦のみを使用すると季節とともに月がずれていき、各月は太陽暦の1年で約11日早まります。このような太陽年との大きなずれを解消するため、太陰太陽暦には2~3年に一度、13番目の月が設けられています。これは「閏月」と呼ばれるもので、太陰暦を季節と一致させるために加えられます。エンデバー・チャイニーズカレンダーには、この追加の月も表示されます。太陰太陽暦には繰り返される周期がないため、その永久カレンダーを作ることは機械的に不可能です。そこで、H.モーザーとアジェノー社は、太陰太陽暦を12年間修正なしで正確に表示できる時計を作り上げるという大きな課題に挑戦しました。市販されている他社製の太陰太陽暦カレンダーは12年の間に70回以上もの手作業での修正を必要とするのに対し、こちらは同じ12年間で外部からまったく手を加えることなく作動する初めてのムーブメントです。この偉業を可能にしたのは、並行して作動し、フィーラーを使って太陰太陽暦の月数と日数に関する情報を伝える2つのカムです。エンデバー・チャイニーズカレンダーは、12年間の太陰月数と日数、閏月、太陰年、それに対応する十二支、月の満ち欠け、グレゴリオ暦の日付まで考慮して製造されています。ひとつのサイクルが終了したら、時計のメンテナンスと同時に次の12年間用にカムを交換するだけで済みます。

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 ケースのレッドゴールドと魅力的なコントラストを成すミッドナイトブルー フュメダイアルを備え、そこに配された透明なラッカー仕上げのH. Moser & Cieのロゴはまるで秘密の署名のようです。太陰太陽歴の月が表示される三日月型をした左側の窓と、同じく太陰太陽暦の日付と月の満ち欠けが同時に表示される右側の窓が特徴的で、先端が丸くなった2本のレトログラード針はこの窓に沿って移動し、端まで到達すると出発点に戻ります。12時位置に設けられた2つの窓には太陰太陽暦の年とそれに応じた十二支、さらに13か月の年には閏月が表示されますが、この窓は通常の12か月の年には黒いままです。6時位置のグレゴリオ暦表示用の窓の上にはオフセンターのスモールセコンドが配されています。この100本限定製造のエンデバー・チャイニーズカレンダーは、H.モーザーの世界的なパートナー・ネットワークからお求めいただけます。

 H.モーザーの自社製自動巻きムーブメント HMC 200をベースに、アジェノー社が開発したモジュールを組み合わせたキャリバー HMC 210が搭載されています。H.モーザーのCEO、エドゥアルド・メイランは次のように説明しています。「今回のエンデバー・チャイニーズカレンダーは2つのパートナー会社間の相乗効果によるもので、中国で使われる太陰太陽暦の複雑さはそのままに、操作性、視認性に優れ、調整も容易な、エレガントで洗練されたモデルです。市販されている、表示が極めて複雑で視認性に欠ける他社製の同種の時計とは異なり、ミニマリスティックでエレガントな美しさを備え、中国の伝統文化を現代的かつ西洋風に解釈したモデルとなっており、非常にオリエンタルなデザインが特徴です。その美しさだけで国境や文化の違いまでも超える大きな成功をもたらすものと確信しています」

 まさに、疑う余地のないH.モーザースタイルの高級時計です。

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Endeavour Chinese Calendar
エンデバー・チャイニーズカレンダー

Ref:1210-0400
ケース径:40mm
ケース厚:13mm
ケース素材:18K(5N)レッドゴールド
ストラップ:手縫いのブラウンのアリゲーターレザー、H.モーザーのロゴが刻印された18K(5N)レッドゴールド製フォールディングクラスプ
ムーブメント:自動巻き、Cal.HMC 210、約3日間(72時間)パワーリザーブ、毎時21,600振動、33石
仕様:時・分表示、6時位置のスモールセコンド、12時位置に太陰太陽暦の年と閏月の表示、太陰太陽暦の月を示すレトログラード表示、太陰太陽暦の日付と月の満ち欠けを示すレトログラード表示、6時位置にグレゴリオ暦の日付表示、サンバースト仕上げを施したミッドナイトブルー フュメダイアル、シースルーケースバック
限定:世界限定100本
予価:10,912,000円(税込)
発売予定:2024年1月頃

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ブランドニュース ジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE) /sites/default/files/newsThumbnail/title_1738.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_1755.jpg

 2023年11月、ジャガー・ルクルトが、ニューヨークの中心でさまざまな体験を提供するエキシビションを開催し、来場者の皆様をレベルソの世界へと誘います。「Reverso Stories」は、メゾンを象徴するタイムピースの誕生90周年を記念して2021年に誕生しました。2023年には、その北米デビューを飾るべく、エキシビションのワールドツアーが、マンハッタンで開催されます。アールデコ様式の建築とスタイルが色濃く残るニューヨークは、レベルソの原点であるアールデコデザインを祝うのに特にふさわしい場所と言えます。

 2023年11月3日から11月22日まで、IRON23にて開催される「Reverso Stories」エキシビションは、マディソン アベニューにジャガー・ルクルトの新しいフラッグシップブティックがグランド オープンする直前に開催されます。

「Reverso Stories」は、90年にわたる時代を超越したモダニティについて紹介する魅力溢れる回顧展で、伝説のタイムピースの背景にあるクラフトマンシップ、革新性、デザインを掘り下げるとともに、そのタイムピースを取り巻く、より広範で創造性に富む文化の世界を探ります。

 来場者は、「あるアイコンのストーリー」、「スタイル&デザイン」、「技術革新」、「クラフトマンシップ」という、4つの主要テーマを通じて「Reverso Stories」を楽しむことができます。韓国人アーティストのイーユン・カンが手掛ける体験型デジタルアートインスタレーション、マニュファクチュールで実際に使用されている180種類の技術の秘密を明かすビデオシリーズ「イン・ザ・メイキング」専用のスペース、レベルソのタイムピースでその作品が再現されている葛飾北斎をフィーチャーした部屋、アールデコ風のメニューを提供する「カフェ 1931」、アトリエ・ド・アントワーヌ内で行われる時計製造の体験型ディスカバリーワークショップが、この体験をさらに充実したものにしています。

 歴史的なタイムピースに加え、Watches and Wondersで発表された2023年のレベルソ モデルや、ニューヨークにて「Reverso Stories」開催中に発表されるレベルソ・トリビュート・エナメルという他の追随を許さない新作2モデルも展示されます。

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4つのストーリーを通じて、時代を超越したモダニティーの 90年を探る

 1833年の創業以来、ジャガー・ルクルトは、レベルソ ウォッチに使用されている、特許を取得した伝説の反転式ケースなど、さまざまな世界初のクリエイションを生み出すことで、その独創性に溢れる精神を表現してきました。アールデコ様式をタイムレスに表現するレベルソは、1931年、インドのポロ競技場で誕生しました。「王たちのスポーツ」であるポロの競技中に時計を保護するために反転できるケースというアイデアを実現したものでした。その革新的なデザインと完璧なクラフトマンシップにより、レベルソは多種多様な職業・階層において流行の先端を行く人々にたちまち受け入れられ、瞬く間に当初の目的を超え、数十年の間に20世紀のデザインアイコンとして広く認められるようになりました。

 レベルソのストーリーは4章で構成されます。「あるアイコンのストーリー」では、稀にしか見ることのできないアーカイブ資料や、ジャガー・ルクルトのコレクションを代表するレベルソを通じて、レベルソの原点が語られます。「スタイル&デザインのストーリー」では、黄金比の精神を表現しながら、現在でも時代を超越したモダンであり続けるアールデコデザインの真髄として、レベルソが取り上げられています。「革新のストーリー」は、ジャガー・ルクルトのマニュファクチュールを特徴付ける飽くなき発明の精神に焦点を当て、リバーシブルケースに関する初期の卓越したアイデアや、レクタンギュラーケースに合わせて特別に設計された画期的なコンプリケーションの開発などが紹介されています。「クラフトマンシップのストーリー」では、マニュファクチュールが誇るメティエ・ラール™工房の熟練したエングレービング職人、ジェムセッター、エナメル職人、ギョーシェ彫り職人にオマージュを捧げ、彼らが芸術を表現したり、自分のメッセージを伝えたりするためのキャンバスとして、レベルソの可能性をどのようにして最大化しているかが明らかにされています。


芸術と時計製造の出会い

 エキシビションの中央に配置された、イーユン・カンのマルチメディアインスタレーション「Origin」は、ジャガー・ルクルトが「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムのもとで特別に制作を依頼。このプログラムは、時計製造とその他の芸術形態の関係性を深める一連のパートナーシップです。空間を映像と音で構成しなおす体験型オーディオビジュアルとプロジェクションマッピングのインスタレーションで有名なイーユン・カンは、現在の国際的なアートシーンにおいて最もアクティブで高い評価を得ている韓国のデジタルメディアアーティストの一人です。非常に大きな3Dスクリーンで上映される「Origin」では、自然と人工的なデザインの両方において世界共通の美しい調和を表現するものと考えられ、1931年の誕生以来レベルソの指針となっている基本概念、つまり黄金比について探求します。

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クラフトマンシップを称賛

 マニュファクチュール ジャガー・ルクルトのひとつ屋根の下に集結された180種類の技術を紹介する2つのスペースは、時計製造の技術と芸術の注目すべき側面に焦点を当てています。「イン・ザ・メイキング」という名の部屋では、時計製造において稀にしか見られない工程など、技術ひとつひとつに焦点を当て、その舞台裏を紹介する一連のショートフィルムが上映されます。職人が自分の言葉で自らの工程を説明するナレーション付きです。「北斎」の部屋では、マニュファクチュールが誇るメティエ・ラール™工房の熟練したエナメル職人を称えるとともに、19世紀の日本人画家、葛飾北斎へのオマージュを捧げています。彼の作品は一連のレベルソ ウォッチのケースバックにエナメル加工を施した細密画として再現されています。


教育の旅

「Reverso Stories」では、レベルソに焦点を当てた体験型教育ワークショップ、アトリエ・ド・アントワーヌを通じて、時計製造についてより深く知ることができできます。このディスカバリーワークショップは予約制で、どなたでもご参加いただけます。


黄金比からインスピレーションを得たパティスリーを堪能する

 アールデコの精神に浸ることができる「カフェ 1931」では、受賞歴のあるフランスのパティスリーシェフ、ニーナ・メタイエがデザインした精巧なパティスリーの中からお好きなものを楽しみながら一息つくことができます。これも、黄金比の原理とジュウ渓谷の食材にインスピレーションを得た「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムにおけるコラボレーションのひとつです。


「Reverso Stories」エキシビションは、2023年11月3日から11月22日まで、29 W 23rd Street, NY 10010にあるIRON23で開催される予定です。どなたでも無料で入場いただけます。

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営業時間と入場について:
火曜日~木曜日 午前11時~午後7時
金曜日~土曜日 午前10時~午後7時
日曜日 午前11時~午後6時
月曜休館
直接お越しいただくか、次のサイトからガイド付き見学をオンラインでご予約いただけます。
Jaeger-LeCoultre - Theme - THE REVERSO STORIES EXHIBITION

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ブランドニュース ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX) /sites/default/files/newsThumbnail/title_1727.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_1744.jpg

 2023年の新作としてジラール・ペルゴより、「新しい」ものであることを示すとともに、「コンスタント」な力を「調速機構」に伝達するというムーブメントの稀有な能力をその名に持つ「ネオ コンスタント エスケープメント」が登場します。新作、「ネオ コンスタント エスケープメント」はクロノメーターの発展に生涯を捧げたコンスタン・ジラールにも敬意を表するものとなっています。

 ジラール・ペルゴがコンスタント エスケープメント L.M.を発表して批評家から高い評価を受けたのは2013年のことで、同年のジュネーブ時計グランプリ(GPHG)で「金の針」賞を獲得しました。このモデルで採用されたコンスタントフォース・エスケープメント機構は、蓄えられているエネルギーに関係なく、驚くほど安定した歩度を実現します。

「ネオ コンスタント エスケープメント」は、エネルギーを自在に操るジラール・ペルゴの画期的なアプローチの最新の進化形であり、美的・技術的な進歩の数々が組み込まれています。スイスでレバー脱進機が開発されるまでには250年の歳月が必要でしたが、ジラール・ペルゴはわずか20年でコンスタント エスケープメントを完成の域にまで高め、発明の精神に恵まれていることを示しました。この新しいタイムピースは、機能的な要素の美しさを現代的な方法で表現するというコンスタン・ジラールの独特な考え方も受け継いでいます。

 ジラール・ペルゴは革新的なアイデアを取り入れ、新しい機構を考案し、時計を進化させています。「ネオ コンスタント エスケープメント」も例外ではなく、最新の進化形には、いくつもの新しい技術が組み込まれており、使用されている特許の30%、合計13件が新しい特許です。「脱進機の効率とパワーリザーブの向上」「テン輪の効率と計時性能の向上」「脱進機の全シーケンスの完全な角度ロック」などが新しい特許にあります。

「ネオ コンスタント エスケープメント」は、過去に敬意を払いながらも、現在と未来を包み込み、独自の美学とエネルギーのコントロールを融合させる、ジラール・ペルゴの伝統を永遠のものとしています。

「ネオ コンスタント エスケープメント」このモデルは2024年1月に発売され、世界中のジラール・ペルゴ正規販売店で販売予定です。製造期間が長いことから、数量限定での販売を予定しています。

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精度の歴史とブリッジ コレクションの起源

 19世紀、コンスタン・ジラールはクロノメーターの発展に精力的に取り組みました。そして、トゥールビヨン脱進機を搭載した非常に精密な懐中時計をいくつも製作しました。これらのタイムピースの卓越性はすぐに認められ、数々の賞を受賞しました。1860年、コンスタン・ジラールは3つの平行したブリッジを取り付けたムーブメントのデザインをスケッチしました。この懐中時計には、3つのニッケルシルバー製ブリッジを搭載して1867年に完成しました。同年、この時計はヌーシャテル天文台で1等賞を獲得しました。その精度は、17年間、他の追随を許しませんでした。さらに、この時計はゴールドのケースに収められ、パリの万国博覧会で金賞を受賞しました。

 コンスタン・ジラールの作品は、精度が高く評価される一方で、抜群の美しさにも定評がありました。1867年、コンスタン・ジラールは3つのブリッジが美しくデザインされた懐中時計を制作しました。このとき、ブリッジは単なる機能的な部品から芸術的な要素へと変貌を遂げたのです。その後、1889年に3つのブリッジはゴールド製となり、よりスタイリッシュになりました。こうして伝説のスリーブリッジのデザインが完成し、現在に至っています。

 しかし、ジラール・ペルゴはこうした成果を誇りに思う一方で、常に進化を続けています。2014年、ジラール・ペルゴは「ネオ ブリッジ」を発表しました。その精巧なフォルムは、最先端のCNCマシンを使用することによってのみ可能となりました。

 繊細な曲線を描くブリッジは、それ以来、単体としてはもちろん、さらには3つをセットにした建築的フォルムとして発表されてきました。ブリッジ コレクションでは、クラシックなモデルと現代的なモデルが共存していますが、いずれもジラール・ペルゴの多様性とノウハウを物語っています。


時間の流れ

 時計の各表示が正確に情報を伝え、高い信頼性とともに動くようになるには、ムーブメントで作用する「時間の流れ」と呼ばれることの多い力を巧みにコントロールする必要があります。エネルギー源となるのは、香箱の中に収められた張力のかかったゼンマイで、これが最終的に文字盤の針や表示を動かします。「輪列」と呼ばれる一連の歯車にエネルギーを伝達する過程で、だんだんエネルギーが小さくなっていきます。実際、輪列は変圧器のような役割を果たし、いわば電圧を希望するレベルまで下げていくわけです。

 輪列に連結された脱進機は、調速機構にエネルギーを送り、これによって脱進機の爪が外れ、針が決められた量だけ動くと、再び爪が掛かります。この爪が外れてまた掛かる繰り返しによって、「時間の流れ」はコントロールされています。


コンスタントフォース機構

 ほとんどの時計が抱える問題は、完全に巻き上がったとき、香箱から最終的に調速機構に伝わる力が大きくなりすぎてしまうことです。これによって精度が低下する可能性があり、またムーブメントにとって有害となる可能性があります。逆に、香箱内のエネルギーが弱まり、使い果たされる直前になると、調速機構に伝わる力が不十分になり、やはり精度が低下します。

 このシナリオをグラフで表現すると、力は対角線として表すことができます。理想的には、調速機構に伝わる力は直線的であるべきで、グラフ上では連続したフラットな水平線となるべきです。しかし、コンスタントフォース機構が備わっていない時計では、力がフラットである期間、つまり最適な精度を示す期間は、比較的短くなってしまいます。

 高級時計の開発部門では、香箱から最終的に調速機構に伝わるエネルギーが均一に保たれるよう、時計職人たちはたえず努力してきました。何世紀もの間、この「コンスタントな力」と呼ばれる願望を多くの時計職人が抱き、夜を徹して取り組んできたのです。こうして、フュジー(円錐均力車)、ジュネーブ・ストップワーク、ルモントワール・デガリテなど、脱進機とは別に、さまざまな機構が考案されてきました。

 調速機構にコンスタントに力が伝達されれば、時計の歩度が安定します。歩度の安定性は、精度と同じではなく、もっと重要だといえます。実際、コンスタントフォース機構によって動きをコントロールすれば、歩度が変動しなくなり、優れたクロノメーター級の性能が実現されます。ただし、精度に関しても言い添えておく必要がありますが、ネオ コンスタント エスケープメントはCOSC認定クロノメーターであり、その計時能力は第三者による折紙つきです。これは、1860.年代にこのマニュファクチュールが懐中時計をクロノメーター検査に提出したときに、ヌーシャテル天文台百周年記念賞を授与されたことの再現だともいえます。

 調速機構(テンプとヒゲゼンマイ)をよく見ると、テン輪は時計方向と反時計方向に交互に回転しています。各方向への回転は「ビート」と呼ばれ、この往復の大きさを度数で表したのが「振幅」です。一般に、調速機構に伝わる力が小さくなると、振幅が低下し、動きが遅くなります。

コンスタントな力を得るための独創的な方法

 先ほど触れた各種の機構とは異なり、ネオ コンスタント エスケープメントはコンスタントな力を得るためにまったく異なったアプローチを採用しています。実際、この時計のムーブメントには、後述する独創的なシリコン製ブレードが採用されており、香箱に蓄えられたエネルギーの量にかかわらず、テンプの振幅が一定に保たれるようになっています。

 このマニュファクチュールの研究開発部門で働く天才時計師のマチューは、コンスタント エスケープメントを完成させるために10年以上もの歳月を費やし、試作品の製造、仕様の改良、数々の特許の申請を行ってきました。この開発プロセスで、コンスタントフォース機構に磨きをかけ、実験室コンセプトから、量産用タイムピースに採用可能な技術へと高めてきました。

 数年間に及ぶ研究の末、ジラール・ペルゴは独自のシリコン製ブレードを組み込んだコンセプトウォッチを2008年に発表しました。このノウハウは数年かけて完璧なものにされ、2013年にはコンスタント エスケープメント L.M.の量産バージョンが発表されました。これは同年のGPHG(ジュネーブ時計グランプリ)で権威ある「金の針」賞を受賞しています。


DRIEによって実現した極薄シリコン製ブレード

 1990年代、DRIE(深部反応性イオンエッチング)が登場し、ジラール・ペルゴは専門企業のシガテック社と協力して、シリコン製ブレードを製造する手段を手に入れました。ちなみに、このブレードの厚さはわずか14ミクロンで、人間の髪の毛の6分の1の薄さです。

 2006年創業のシガテック社は、ジラール・ペルゴの信頼できるパートナーであり、時計産業向けシリコン部品の大手メーカーです。シガテック社は、ソーウインド・グループ(ジラール・ペルゴの親会社)と、UV-LIGA技術のリーディングカンパニーであるミモテック社が共同所有しています。 シガテック社の製造施設にはクリーンルームがあり、この管理された環境で部品を製造することで、製品汚染のリスクを低減しています。この専門企業では、完璧な結果を得るために、さまざまな形状、コーティング、寸法を試しながら、数多くの製品の試作を行ってきました。

 シリコンは、シリカから電解冶金によって抽出されます。その後、高純度のシリコン結晶にします。この最先端素材は、軽量で、腐食しにくく、摩擦が少ないという、時計製造分野で重宝される特性を備えています。この素材は、従来のフライス加工やスタンピング技術では実現不可能だった、複雑な形状に成形することができます。この部品の場合、ジラール・ペルゴはシリコンの高い弾性を利用しています。シリコンは、ブレードが繰り返し湾曲することでテンプにコンスタントな力を伝達することを可能にする、唯一の素材です。


新しいデザイン、おなじみのアプローチ

 ネオ コンスタント エスケープメントは、ほかのどの時計とも似ていませんが、ブリッジ コレクションのほかの現行モデルとは共通している点も一部あります。

 文字盤の上にサファイアクリスタル「ボックス」が取り付けられ、光が降りそそぐようになっており、文字盤のさまざまな要素を横方向から見ることができます。

 2013年当時のコンスタント L.M.は、オフセンターの文字盤で時と分を表示していましたが、ネオ コンスタント エスケープメントでは、針は文字盤の中央に取り付けられています。

 スケルトン加工されたドーフィン型の時針と分針は、ロジウム加工が施され、現在時刻を明確に示すとともに、蓄光塗料によって暗い場所でも視認することができます。フランジに設けられたブラックの円環の帯状部分には、ホワイトのマーキングが施されています。また、蓄光インデックスが外側に弧を描くように取り付けられており、文字盤のメインエリアから浮かんでいるように見えます。センターセコンドは、先端がスカイブルーに輝き、1889年のコンスタン・ジラールの名高いゴールドブリッジに着想を得た矢形のカウンターウェイトが備わっています。

 ネオ コンスタント エスケープメントにおいて、ジラール・ペルゴは時計デザインへの新たなアプローチを考案しました。こうしてできたグレード5のチタンのケースに収められたタイムピースは、とりわけその機構の複雑性を考慮すると、軽量かつ魅力的で、驚くほど着用しやすくなっています。ムーブメント、とりわけ独自の湾曲ブレードを備えたエスケープメント.スプリングは、明らかに機能的でありながら、美的魅力も高めています。その左右対称な見た目は、ジラール・ペルゴの象徴となっている伝説のスリーブリッジや、ロレアートの八角形ベゼルとも響きあっています。

 文字盤の上半分には、大きな香箱が2つ並んでいます。ムーブメントの色は、ブラックPVDとアンスラサイトNACのコンビネーションです。この処理により、文字盤はモダンな見た目となっており、高級時計に着想を得たきわめて精巧な仕上げが施されています。

 9時位置に配された直線状のパワーリザーブ表示は、ツインバレルにどれだけのエネルギーが残っているかを示します。ムーブメント、キャリバーGP09200は、7日間以上のパリニアパワーを蓄えます。ネオ コンスタント エスケープメントは、エスケープメント.スプリング、テンプ、ガンギ車などの機構が作動している様子を部分的に眺められるデザインとなっています。

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ネオ ブリッジ

 このモデルでは、ガンギ車を支えているのは、ステルス風のブラックの色あいの2つの独立したブリッジで、どちらも光り輝くネジで固定されています。ブリッジのデザインは19世紀の名高いブリッジに着想を得ていますが、ここでは現代的なスタイルで仕上げられています。その下には別のネオ ブリッジがあり、文字盤の下部で広がってテン輪を支えています。


グレード5のチタンでできた45mmケース

 グレード5チタンでできたケースは、最も幅の広い部分で直径45mmとなり、従来のモデルよりも小さくなっています。さらに、複雑な形状のケース側面は、内側に向かって(サファイアクリスタル「ボックス」に向かって、またサファイアケースバック付近で)細くなっています。この狭い部分のサイズは.42.5mm.で、これほど複雑な時計としては小さめとなっています。また、ラグが下方に鋭くカーブしているので、スケール感はさらに小さくなり、手首につけると、表記サイズよりも小さく見えます。

 ジラール・ペルゴがグレード5のチタンを選んだのは、軽量で、さびにくく、堅牢で、低アレルギー性であるといった、多くの利点がこの合金に備わっているからです。しかし、グレード5のチタンは非常に硬いので、フライス加工が難しくなります。

 このモデルの場合、ラグ、ベゼル、ケースがひと塊の合金から製造されるので、ケースの製造がいっそう複雑なものとなります。グレード5チタンは並外れた硬度を備えていることから、研磨が非常に困難であるだけに、ますますポリッシュ仕上げとサテン仕上げの対照的な表面(直線と円形)が注目に値するものとなっています。対照的な2つの仕上げを交互に施すというこのアイデアは、フルーティング加工を施したリューズにまで及んでいます。


キャリバー GP09200

 時計を裏返すと、サファイアケースバック越しに、手巻きムーブメント、キャリバー.GP09200.の細部をさらに眺めることができます。さらに、ムーブメントの裏面には、文字盤と同じ左右対称なデザインが採用されており、上部にはツインバレル、下部には2つのネオブリッジも配置されています。左右対称性を繰り返し使用し、機能的な部品を美的な特徴として見せることは、ブリッジ コレクションの特徴となっています。

 時計の裏側から見ると、シルバーカラーの輪列が隠さず明らかになっており、隣接するブラックのムーブメント部品から際立っていることに、時計愛好家なら注目されるでしょう。同様に、エスケープメント.スプリング、ガンギ車、テン輪の裏側も至近距離からも見ることができるので、動いている部品を眺め、ムーブメントのきわめて精巧な仕上げを堪能できます。

 ネオ コンスタント エスケープメントは、ラバーストラップによって手首に一体化します。このストラップはファブリック効果が特徴的で、チタン製トリプルフォールディングバックルには微調整機構が備わっています。この機構は、6つの刻み目のある金属部品に沿ってプッシャーをスライドさせることで、ストラップを最適なつけ心地に微調整することができます。

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ネオ コンスタント エスケープメント

Ref.93510-21-1930-5CX
ケース径:45.0mm
ケース厚:14.8mm
ケース素材:チタン
ストラップ:ブラックラバー(ファブリック仕上げ)、微調整機構付きチタン製トリプルフォールディングバックル
防水性:30m(3気圧)
ムーブメント:手巻き、Cal.GP09200-1153、7日間以上パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)、29石 仕様:時・分・秒表示、パワーリザーブ表示、サファイアクリスタルケースバック、無反射加工サファイアクリスタル「ボックス」風防、蓄光塗料(ブルーに発光)を塗布したサスペンデッドインデックスを備えたリング文字盤、COSC認定クロノメーター
予価:13,101,000円(税込)

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ブランドニュース A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SÖHNE) /sites/default/files/newsThumbnail/title_1736.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_1753.jpg

 ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、瞬転数字式時刻表示と十進式ミニッツリピーターを同載する唯一の機械式腕時計です。ボタンを押すと、正時、正10分および正分を音で知らせます。この度、2023年の新作としてA.ランゲ&ゾーネが、技術的に大変珍しいこのモデルを、グレーダイヤルを備えたハニーゴールド®製ケースで30本限定で発表しました。ランゲ独自のハニーゴールド(HONEYGOLD®)が、唯一無二の音を奏でます。

 2015年のプラチナ製ケースのツァイトヴェルク・ミニッツリピーターの発表で、A.ランゲ&ゾーネは伝統的な複雑機構にまったくの新しい解釈を示しました。技術的に非常に洗練されたメカニズムによって、時を音で知らせます。従来の15分単位ではなく、10分単位でチャイムが鳴るという、ダイヤルの表示と同じように、音で「デジタル式」に時刻表現をする画期的なものです。10時位置のボタンが作動すると、すぐに低音で正時を告げ、次に正10分を重複音(高音/低音)で、そして、分数を高音で知らせます。上のイメージのように7時52分の場合は、低音が7回、重複音が5回、そして高音が2回鳴ります。まさにダイヤルに表示されている時刻を音で聞き、音で聞こえるものをダイヤル上で確認することができるのです。

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完璧な音色

 新作ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールドは、個性的で表情豊かな音色が特徴です。その独特な響きと音色の個性は、音を反響する、ケースに使われる合金に由来するものです。豊かであたたかな音色を兼ね備えた、明瞭で余韻のある音が生まれます。

 A.ランゲ&ゾーネの商品開発ディレクターであり、情熱的なドラマーでもあるアントニー・デ・ハスは、次のように説明します。「すべてのミニッツリピーターには、それぞれ唯一無二の音色があります。ゴングやハンマーだけではなく、ケースの素材も音色に大きなインパクトを与えます。楽器のように、使用される素材によってさまざまな音色や印象が生まれます。これはハニーゴールド製ケースを採用した新作にも言えることです。他のどの素材とも違う、まさに唯一無二の音色です」

「この特別な音質を実現するためには、すべてのパラメーターがそれぞれ完璧に組み合わされている必要があります」と、製造責任者のティノ・ボーベは説明します。「手作業で丁寧に調律されたゴングが、ピュアで余韻をもつ音を生み出し、それがランゲ独自のゴールド製ケースの特性と調和するのです。さらに、A.ランゲ&ゾーネの熟練時計師がすべての部品を丁寧に調整します。そのため、何度も分解、手直し、組み立てを行ったうえで、最後にテスト工程に入ります。製作工程の多くの時間が完璧な音色の為に費やされ、完成には鋭い聴覚と卓越した手先の器用さを必要とするのです」

 ゴングの精巧なポリッシュと、ハンマーに施されたブラックポリッシュは、熟練の時計師ならではの経験や高度な技術力が必要とされる仕上げです。これらの部品はさりげなくダイヤルに組み込まれ、繰り返す動きの中で見ることができます。ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールドは、聴覚的にも視覚的にも素晴らしいパフォーマンスを発揮します。

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シンプルで安全

 これまでとは違うことをしたいという強い思いから、A.ランゲ&ゾーネは新たな道を探索し、この時計の操作機構を開発しました。ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、リピーターを作動するユニークなボタン機構を備えています。ハンマー打ち機構のパワーはツインバレルから供給されるため、一般的なミニッツリピーターのようにハンマー打ち専用のバネを引っ張るスライダーは必要ありません。

 複雑な機構が完全に相互に作用するために、精巧な安全機構と作動防止機構がムーブメントに組み込まれています。打ち鳴らし動作が終了するまで邪魔されることがないように、また、不要に時計を止めることがないように、パワーリザーブ残量が12時間以下になると、リピーターが作動しなくなります。パワーリザーブ表示の目盛りに付いている赤い点が、パワーリザーブ残量12時間を示すマーカーです。

 また、リピーターが作動している間は、リピーターが鳴り終わるまで数字ディスクは進まないようになっています。同様に、リューズも引き出せないようになっています。この予防措置により、リピーターの作動中に複数の機構の干渉が起きることを防ぎ、リピーターによる時刻表示に影響を与えずにすみます。最も長く音が鳴る12時59分は、チャイムが鳴り終わるまでに約20秒かかります。チャイムが鳴っている間に次の60秒が始まった場合は、鳴り終わった直後に時分表示が瞬転します。したがって、次の数字ディスクの切替えは、秒針が60秒のマークを過ぎた時、通常のタイミングで開始されます。


動力制御メカニズム搭載の自社製キャリバー

 ツァイトヴェルク ファミリーのすべてのモデル同様に、自社製キャリバーL043.5には、香箱とテンプの間に動力制御メカニズムが搭載されています。それは、1分間隔で数字ディスクを瞬転させるペースメーカーの役割をもっています。同時に、時計の巻き上げ状態にかかわらず、パワーリザーブが切れるまで常時テンプに一定の力が加わるようにすることによって、歩度の安定に大きく貢献しています。771個の部品から構成されるムーブメントは、細心の注意を払って手作業で精巧に仕上げられています。テンプ受けやガンギ車の受けには、複雑なハンドエングレービングが施されています。


エレガントな外観

 ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールドは2015年発表のロディウムカラーダイヤルを備えたプラチナ製ケースモデル、2020年発表のディープブルーダイヤルを備えたホワイトゴールド製ケースの30本限定モデルに続いての登場となります。すべてのモデル共通でケースサイズは、直径44.2mmです。新作モデルにはダークブラウンの手縫いのレザーベルトが付属し、エレガントな印象をより引き立てます。18Kハニーゴールド製モデルは30本の世界限定で、一部のA.ランゲ&ゾーネ ブティックのみで発売予定です。

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Zeitwerk Minute Repeater Honeygold
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールド

Ref:147.050F
ケース径:44.2mm
ケース厚:14.1mm
ケース素材:18Kハニーゴールド®
ストラップ:ダークブラウンアリゲーター(手縫い)、18Kハニーゴールド®製および18Kホワイトゴールド製フォールディングバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.L043.5(ランゲ自社製)、36時間パワーリザーブ(ハンマー打ち機構が作動していない場合での完全巻上げ状態)、毎時18,000振動、93石
仕様:瞬転数字表示式時分表示、ストップセコンド機能搭載スモールセコンド、パワーリザーブ表示、十進ミニッツリピーターを搭載したハンマー打ち機構、シルバー925製グレーダイヤル、シースルーケースバック
限定:世界限定30本、ブティック限定
価格:要お問い合わせ

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ブランドニュース ベル&ロス(BELL & ROSS) /sites/default/files/newsThumbnail/title_1739.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_1756.jpg

 2023年の新作としてベル&ロスより、ステルス戦闘機の前衛的なラインにインスパイアされ、、デザイナーのサシャ・ラキックと共同開発した「BR 03-94 BLACKTRACK」が登場します。新作「BR 03-94 BLACKTRACK」は、新しいオートバイ「Blacktrack BT-06」に完璧にマッチします。これはただのコラボレーションではなく、独創的なマシンを新たなベル&ロス インストゥルメント・ウォッチへと拡張させたのです。超グラフィカルなフェアリングに身を包んだ高性能モデルです。ベル&ロスは、この新しいインストゥルメント・ウォッチでオートバイへの情熱を再燃させ、動的な形状の探求を継続します。

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サシャ・ラキック

 デザイナーの中には、真に才能に恵まれた者がいます。自動車からインテリア、建築、家具、自転車、スクーターを含む産業デザインまで、サシャ・ラキックにとって全てがインスピレーションの源です。ラキックは、多くのクリエイティブな領域を横断して自身の才能を表現しています。家具デザインでは、Roche Bobois のアイコニックな逸品「Bubble sofa」、ストリート・ファーニチャでは「Stay Concrete」、彼が共同設立したブランド Bogarel では、犬・猫のためのデザイン家具さえ生み出しています。

 それでも、スピードとムーブメントは、このデザイナーの真髄であり続けています。自動車メーカーVenturi の類まれな電気自動車のスタイルを築いたサシャ・ラキックは、その大胆なデザインで数々の賞を受賞してきました。彼のコンセプトは、特にフランスのオートバイメーカー Voxan のいくつかの卓越したオートバイを支えてきました。そして2016年、彼は自身のブランド「Blacktrack」を立ち上げました。

「目標は、オーナーに喜びをもたらし、感情をかき立てるような情熱あふれる機能的なプロダクトを創造すること。Blacktrak は、性能と外形、カラー、際立つデザインが見事に融合し、ほかでは得られないような感情を創出する」とラキックは語ります。このアプローチは、彼のカフェレーサーや、近年発表されたライフスタイル・アクセサリーのシリーズにも端的に表れています。


類まれなオートバイへの情熱

 本来、ベル&ロスが航空界と関係が深いことはよく知られています。しかし、ブランドの愛好家たちは、過去10年間、当ブランドがオートバイの世界に進出してきたことも知っています。デザインと技術、そして性能を融合させた、この高揚感に包まれた冒険は、2011年、ベル&ロスが Shaw Harley-Davidson 社と共同で個性あふれるオートバイ「Nascafe Racer Bell & Ross」を開発したことに端を発しています。その特筆すべき特徴の一つが、車載ツールのように中央のコンソールにはめ込まれた時計 BR 01 Carbon ウォッチです。2014年には、ベル&ロスは壮麗な B-Rocket で オートバイのスピード記録の黄金時代に創造的なオマージュを捧げました。アメリカの初代ジェット機にインスピレーションを得たコンセプトバイクはにはShaw Harley-Davidson 社のエンジンが搭載されました。 B-Rocket は、ベル&ロスのクリエイティブディレクター、ブルーノ・ベラミッシュが2つのインストゥルメント・ウォッチ、 BR 01 クロノグラフと姉妹モデル BR B-Rocket を生み出す直接的なきっかけとなりました。そして2023年、 BR 03-94 BLACKTRACK がこの魅力的で壮大な冒険の新たな章を開きます。このプロジェクトの根底にあるのは、ステルス戦闘機のファセットに着想を得たオートバイのフェアリングのアイデアであり、平面と角張った表面をあわせ持つマシンを作りたいという願望でした。

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特別感漂うステルスウォッチとクロノグラフ

 ベル&ロスのアイコニックなデザインは、新作 BR 03-94 BLACKTRACK に驚きの形で表現されています。マットブラックのセラミック製42mmケースは、100m防水。その外観は、変わらず航空の世界にインスパイアされています。このクリエイティブな発想は、オートバイ Blacktrack BT-06 の一部にも見られます。多面体で構成された形状は、ステルス戦闘機のテクニカルデザインから直接的な影響を受けています。バイカーの方はすぐにオートバイに着想を得た、赤いエッジで縁取られ、裏地には高耐久性のテクニカル素材が使用されたブラックカーフストラップに気がつくでしょう。

 ストラップは、ブラックのPVD (物理蒸着)コーティングを施したステンレススティール製ピンバックルで固定。ストラップのキルティングは、バイクのサドルカバーやライダースーツに由来します。


手首のための司令塔

 革新的で型破りな新作 BR 03-94 BLACKTRACK の文字盤は、ダッシュボードの外観を模しています。ベル&ロスは、航空計器の高精度を腕時計に反映させたことで知られますが、このクロノグラフの積算計は初めてオートバイのハンドルバーの計器の特別なデザインを採用しています。オートバイ計器との関連性は歴然としています。30分積算計のレッドの針は即座に読み取り可能です。文字盤には、さりげない遊びが隠されています。クロノグラフ秒針と分針が重なると、Blacktrackの「B」が浮かび上がるのです。ベゼルはファセットを活かした設計により、上から見ると特徴的な8角形をしています。グレーとブラックが上品なコントラストを成し、数字は絶妙なアクセントに。ダークトーンで統一された文字盤には、抜け感を演出する格子の透かし模様が配され、すべての情報は読み取りやすくなっています。フランジとインデックスには、数字が丁寧に細工されています。インデックスとスケルトン仕様の針は、スーパールミノバ®をコーティング。ベル&ロスとオートバイの恒久的な繋がりを記念し、「BR 03-94 BLACKTRACK」クロノグラフはオートバイのコンソールのセンターに挿入することができます。インストゥルメント・ウォッチを手首からダッシュボードへと移すことが可能になり、二つのマシンの融合が完成するのです。


コラボレーションの核心は性能

 ベル&ロスのすべての時計と同様に、BR 03-94 BLACKTRACK の魅力は、洗練された美しい外観にとどまりません。何よりも、このインストゥルメント・ウォッチは高精度、視認性、機能性、そして信頼性の高さを実現しています。性能と信頼性を追求することが、このコラボレーションの核心でした。そのため、このスポーティで現代的なタイムピースの心臓部には、自動巻きムーブメントBR-CAL. 301 が搭載されています。精緻な仕上げが施されたキャリバーは、パワーリザーブ42時間を誇り、時、分、秒、日付の表示に加え、クロノグラフ機能を備えています。Blacktrack のオートバイの原動力である、1,200ccの性能と完璧に呼応しています。まさに、効率性と個性の融合です。

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BR 03-94 BLACKTRACK

Ref.BR0394-BTR-CE
ケースサイズ:42mm
ケース素材:マットブラックセラミック
ストラップ:ブラック/レッドのカーフレザー、丈夫なブラックの合成繊維ストラップ付属、ブラックPVD(物理蒸着)コーティングのステンレススティール製ピンバックル
防水性:100m
ムーブメント:自動巻き、Cal.BR-CAL.301.、42時間パワーリザーブ
仕様:時・分・日付表示、3時位置にスモールセコンド、短時間計測が可能なクロノグラフ(9時位置に30分カウンター、センターにクロノグラフ秒針)、ブラック文字盤、ブラックフランジ、グレーの数字とインデックス
限定:500本
価格:999,900円(税込)

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