2023年の新作としてオリスより、ゴーストネット(廃漁網)をアップサイクルする社会企業「ブレスネット」とコラボレートした「アクイスデイト オリス×ブレスネット」が登場します。「アクイスデイト オリス×ブレスネット」は、アクイスデイトにゴーストネット(廃漁網)をアップサイクルしたダイアルをセットした特別なモデルです。
リサイクルゴーストネットで作られた美しい万華鏡のようなパターンのダイアルは、グリーン、ブルー、ホワイトの網の切れ端をゆっくり溶かしたあと冷却して薄いプレートにしたものを切り抜いて、厚さ0.3mmまで研磨して作ります。漁網の切れ端以外何も添加していません。そして同じものは2つとありません。
「アクイスデイト オリス×ブレスネット」は、ケースサイズ43.5mmと36.5mmの2種類からお選びいただけます。いずれも自動巻で、逆回転防止ベゼルを装着した、30気圧(300メートル)防水のダイバーズウォッチです。
「アクイスデイト オリス×ブレスネット」はオリスが目指す世界への変革のシンボルです。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_251.jpg海洋プラスチックに関する報告書は深刻なものです。例えば、ハワイとカリフォルニアの間で漂う太平洋ゴミパッチ(GPGP)はドイツの4.5倍の面積があるという科学者もいます。
その数字はオーシャン・クリーンアップという環境技術団体によって算出されました。その団体によると、GPGPの46パーセントは量の途中で失われたり、捨てられたりした漁網だということです。それらの網は量に使われず無駄になっているだけでなく、漂流中に海洋生物を捕らえて死に至らしめることもあるため、とても深刻な問題です。
専門家は、年間数百万トンの漁網が海に廃棄され、その廃漁網は4~500年漂流を続けると言います。廃漁網が問題視されるようになったのは比較的最近のことです。この度オリスのパートナーとなった社会企業ブレスネットを創設したベンジャミン・ウェンケ(事項参照)やマドレーヌ・ヴォン・ホヘンタールのような人々のおかげで世の中の注目を浴びるようになったのです。
彼らは、2015年にタンザニア沖でダイビングをしているときにこの問題に気付いて、これを何とかしたいと強く思ったのでした。ゴーストネット(廃漁網)をアップサイクルしてブレスレットを作り始めました。それがブレスネットの始まりです。現在、その生物の命を奪いかねないゴミを使って、アクセサリーなどいくつもの製品を作っています。ゴミから美しいものを作り出すだけでなく、それを身に着けることでその活動に参加することが出来るのです。変化は起きるはずです。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_214.jpgオリスはよりよい社会への変革をもたらすためのキャンペーンで志を共有する複数の団体とコラボレーションを果たしてきました
サステナビリティについて考えるにあたり、オリスのような会社にできることは先ず、自社の事業形態について見直すこと、それから時計をつくるにあたっての製法や材料について、また周囲に良い影響を与える方法について考えることです。
ここ数年間、これらのことに真摯に取り組んできました。ヘルシュタインの本社で環境負荷を激減させましたし、供給元のパートナーにもサステナブルな会社を選んできました。慈善団体や非営利団体、社会企業など志を共有する組織とパートナーシップを構築できていることは嬉しいことです。皆で協力することこそが、よりよい社会への変革をもたらすことにつながると信じています。
オリスは2021年にクライメイトパートナーによって気候中立と認定されました。会社全体で排出するカーボンフットプリントを算出して、それをオフセットすることが出来たからです。
2022年、オリスは「排出削減プログラム」を立上げて「サステナビリティレポート」を発行しました。3年間でカーボン排出量を10%削減することを目標にしています。簡単なことではありませんが、達成する決心で臨んでいます。同様の努力を続けている世界中の組織と協力体制を組むことが出来ていることにも、背中を押してもらえています。これまで、ワッデン海の環境保護や、ビリオンオイスタープロジェクト、2回ノーベル平和賞候補になったウィングス・オブ・ホープなどを含む、数々の環境保全活動を支援する時計をつくってきました。
スイス企業のチェルボボランテと協力して、廃棄される予定の鹿革を植物なめしで加工したストラップを作りました。
/sites/default/files/newsImage1/03_195.jpgアクイスデイト オリス×ブレスネット
AQUIS DATE ORIS×BRACENET
Ref.733 7730 4137
ケース径:43.5mm
ケース素材:マルチピースステンレススチール
ストラップ:マルチピースステンレススチール、フォールディングクラスプ、クラスプエクステンション付
防水性:30気圧(300m)
ムーブメント:自動巻、Cal.オリス733、38時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒表示、6時位置にデイトウィンドウ、デイトコレクター、ファインタイミングデバイス、ストップセコンド、ステンレススチール製ねじ込み式リューズ、アップサイクル廃漁網を使用したダイアル、ケースバックにスペシャル刻印
価格:385,000円(税込)
発売予定:2023年9月
アクイスデイト オリス×ブレスネット
AQUIS DATE ORIS×BRACENET
Ref.733 7770 4137
ケース径:36.5mm
ケース素材:マルチピースステンレススチール
ストラップ:マルチピースステンレススチール、フォールディングクラスプ
防水性:30気圧(300m)
ムーブメント:自動巻、Cal.オリス733、38時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒表示、6時位置にデイトウィンドウ、デイトコレクター、ファインタイミングデバイス、ストップセコンド、ステンレススチール製ねじ込み式リューズ、アップサイクル廃漁網を使用したダイアル、ケースバックにスペシャル刻印
価格:385,000円(税込)
発売予定:2023年9月
2023年の新作として、オリスの歴史上最高の防水性を実現し、4000mの水圧に耐えるチタンケースを採用した「アクイスプロ 4000m」が登場します。
新作「アクイスプロ 4000m」は最高400バレル(4000m)の水圧に耐えるチタンケースに、プロのダイバーと共に開発したローテーションセーフティシステムベゼルやセキュリティフォールディングクラスプなど、オリスが特許を有する特別な機構を備えています。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_249.jpgオリスが自社開発した、高度な帯磁性とクロノメーターを凌ぐ精度に加えて10年間メンテナンス不要という画期的な5日間パワーリザーブの自動巻ムーブメント、キャリバー400を搭載しています。また、マイオリスに登録することで10年間の保証が付与されます。
ブルーグラデーションにウェーブパターンを施したダイアルに、ミニッツスケールのブルーセラミックベゼルインサート、ブルーのラバーストラップを装着しました。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_212.jpg /sites/default/files/newsImage1/03_193.jpgアクイスプロ 4000m
AquisPro 4000m
Ref.01 400 7777 7155-Set
ケース径:49.5mm
ケース素材:マルチピースチタン
ストラップ:ブルーラバー、チタン製エクステンション機能付セキュリティフォールディングクラスプ
防水性:400気圧(4000m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.Oris 400、120時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、21石
仕様:時・分・秒・日付表示、ストップセコンド、ローテーションセーフティシステムベゼル、セラミックベゼルインサート、ブルーグラデーションにウェーブパターンのダイアル、チタン製ケースバックに特別刻印
価格:803,000円(税込)
発売予定:2023年8月
2023年の新作としてオリスのコレクションの中で安定した人気を保つ「アートリエ コレクション」より、時計として必要最低限の機能でデザインしたミニマルモデル「アートリエ S」が登場します。
シンプルでエレガント、ピュアでクラシックな「アートリエ S」は流行に左右されないエイジレスな時計です。
スムーズなラウンドフォームの38mmステンレススチールケースは実用性と着装感を追及して設計されました。ケースからエレガントに伸びてレザーストラップと一体化するラグ、細くしなやかにダイアル一杯に伸びるセンター芯、ダイアルのアウターエッジで存在を主張せず控えめながらもしっかりと視認性を確保した時分メモリなど、洗練されたデザインが特徴です。ダイアルカラーはディープブラックと、オリスのホームグラウンドであるヴァルデンブルグ渓谷を彷彿するディープグリーンの2色をご用意しました。
ムーブメントは、オリスのシグニチャーであるレッドローターがつけている人の動きに合わせて動力を蓄える 自動巻きのオリス733です。
/sites/default/files/newsImage1/01_627.jpgアートリエ S
ARTELIER S
Ref.01 733 7762 4057-07 5 20 70FC
ケース径:38mm
ケース素材:マルチピースステンレススチール
ストラップ:ダークブラウンレザー、ステンレススチール製フォールディングクラスプ
防水性:3気圧(30m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.Oris 733、38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、26石
仕様:時・分・秒表示、ストップセコンド、グリーンダイアル
価格:319,000円(税込)
発売予定:2023年8月
アートリエ S
ARTELIER S
Ref.01 733 7762 4054-07 5 20 69FC
ケース径:38mm
ケース素材:マルチピースステンレススチール
ストラップ:ブラックレザー、ステンレススチール製フォールディングクラスプ
防水性:3気圧(30m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.Oris 733、38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、26石
仕様:時・分・秒表示、ストップセコンド、ブラックダイアル
価格:319,000円(税込)
発売予定:2023年8月
2023年の新作としてアーミン・シュトロームより、同社が10年間で最も将来性のあるモデル「One Week」を、根本的に再解釈した、まったく新しいフォルムの「One Week ファースト・エディション」が2023年8月29日より開催される「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2023」にて発表されます。 「One Week ファースト・エディション」はより構築的で、よりオープンな、ブレスレット一体型の新しい流線型スティールケースに収納。「One Week ファースト・エディション」は先例のない珠玉の機械式腕時計を生み出す独立系マニュファクチュールとしてのアーミン・シュトロームの地位をさらに強固なものにしました。25本限定です。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_258.jpgアーミン・シュトロームは2010年に、自社で開発・生産したムーブメントを搭載する初の「One Week」という時計を発表しました。パワーリザーブは約7日間、シンメトリーな調和を念頭に置いたデザインのOne Weekは、多くのアーミン・シュトロームの画期的な開発の基礎となり、見識のあるコレクターたちに注目されました。現在、アーミン・シュトロームはOne Weekをブランドの定番ラインアップモデルにすべく、最初のキャリバーをまったく新しい設計と構造で再考しています。 アーミン・シュトロームの創業者サージュ・ミシェルは、「One Weekの見直しを決めた時、スポーティでありながら洗練されていて、複雑でありながら読みやすく、目の肥えたコレクターでも夢中になる小さなディテールが詰め込まれた、シーンを選ばない時計にしたいと言う思いが最初からありました。また当社の最近の作品で特徴となっている数々のデザイン要素を取り入れ、さらに磨きをかけることで、新しいOne Weekが一目でアーミン・シュトロームの時計であると分かってもらえることも、私たちにとっては重要でした」と述べています。
革新的な構造
透明な時計の信奉者であるアーミン・シュトロームは、運動力学的な要素を常にダイヤル側に置くことを重視しています。One Weekのファースト・エディションでは、アーミン・シュトロームの特徴であるこの点をさらに推し進め、設計とデザインを抜本的に見直した手巻きムーブメントは、まさに彫刻的になりました。フォルム、機能、美しさ、エルゴノミクスのすべてが調和し、前面に押し出され、その結果本来の伝統的な時計づくりが、ダイナミックで革新的な方法で実現されました。 「2010年製のOne Weekは当社初の完全自社製造ムーブメントで、アーミン・シュトローム・マニュファクチュールの中でも特別な地位を占めています。今回はムーブメントを根本的にデザイン・設計し直すため、私たちは単にフェイスリフトするだけでなく、そのはるか先を目ざしました。等時性を向上させるために直列で動作する2つのバレル、3Dパワーリザーブ表示と振動数の増加など、新型One Weekは、ビールのチームにとって間違いなく画期的な成果です」と、マスター・ウォッチメーカーでありアーミン・シュトローム社の共同創業者、クロード・グライスラーは言っています。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_221.jpgリメイクをはるかに超えて
その名が示す通り、One Weekは前モデルと同じように、7日間ものパワーリザーブを誇ります。しかし、先代との類似点はそれだけです。新しい手巻きのキャリバーARM21は2つのメインスプリングバレル持ち、これらが直列に動作して、ギヤトレインに安定したエネルギーを伝えます。2本のフィンガー型ブリッジで支えられたバレルは、全開になったダイヤルの右側に、左右対称に配置されます。手巻き操作時は、2つの角穴車が2つのバレルを逆方向に巻き上げる様子が、ダイヤル側から完全に見えるので、催眠術のような動きになります。
新型One Weekの最大の特徴の一つが、パワーリザーブ・インジケーターです。パワーリザーブは、ムーブメントの構造的な奥行と調和した、懐中時計風のコーンシステムに表示されます。これはダイヤルの反対側にある円錐形のギヤで駆動される、ミラーポリッシュ仕上げのコーンで構成されています。新しいムーブメント、新しい振動数。新しいOne Weekのもう一つの大きな進化は、調速機構の振動周波数です。あらゆるシーンに対応する時計として設計されているので、ダイナミックな活動でも着けられるように、振動数は2.5Hzから3.5Hz(25,200vph)へ上げられました。高くなったこの周波数は、より安定したクロノメーター性能を発揮しますが、それはつまり、ギヤトレイン全体を再計算、再構築しなければならないということです。
バランスと厚みの追求
アーミン・シュトロームで今回初お目見えの、もう一つの注目すべき点は、時針と分針の位置です。通常、アーミン・シュトロームの時計は時針と分針が、サブダイヤルのスモールハンドとしてオフセットされているか、ラージハンドとして中心から若干ズレているのが特徴です。One Weekでは、面取りされた時針と分針にスーパールミノバを塗布して、オープンダイヤルの中心ぴったりに配置し、そのバランスの取れたビジュアルを強調しています。
実際、ムーブメントが見える一部オープンダイヤルが特徴だった先代のOne Weekと比べると、新しいOne Weekは、より3次元的に考案されています。伝統的なダイヤルを完全に捨て去り、替わりにさまざまなムーブメントの要素を、いろんな角度から見られるようにした最新のアーキテクチャを採用しました。針を支えるブリッジは幾何学的な形状で、メインプレートから浮き上がったように設計されています。読みやすさを確保するため、ムーブメントは、スーパールミノバを塗布したバトンインデックスを配したチャプターリングで囲まれています。9時位置にはブランドの「AS」ロゴが誇らしげに描かれたブラックのスモールダイヤがあり、その上にスモールセコンド針がセットされています。
すべて実行中
非常にシンプルなものから最高に複雑なものまで、すべてのアーミン・シュトロームの作品のように、One Weekは手造りのオートオルロジュリーの逸品です。ストレートやサーキュラーのグレイン仕上げの表面、面取りしポリッシュ仕上げされたエッジ、ジュネーブストライプのプレート、ポリッシュ仕上げのネジとシンクなどは明らかに熟練職人の手によるものです。
One Week ファースト・エディションは、PVDコーティングのクールなライトブルーのメインプレートとブリッジが特に目を引きます。
One Weekのムーブメントのマイクロメカニカルな彫刻は、それにふさわしいコンテンポラリーなケースに収められています。ステンレススティール製で、径は41mm、厚さは僅か10.6mmで、これほど深みのあるキャリバーとしては驚くほどコンパクトなプロポーションです。「H」型のサテン・ブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げのリンクで構成された、一体型スティールブレスレットとの組み合わせは、エルゴノミクスを強調した包括的なデザインで、機械的な魅力が満載の普段使いに最適なアイテムに仕上がっています。
One Week ファースト・エディションは 25本限定で、アーミン・シュトロームの通常5年保証に代わって、10年延長保証付きでリリースされます。また、PVDコーティングのライトブルーのメインプレートとブリッジで、将来のエディションと区別されます。
/sites/default/files/newsImage1/03_201.jpgOne Week First Edition
ワンウィーク ファースト・エディション
Ref:ST23-OW.FE
ケース径:41.0mm
ケース厚:10.6mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:10ATM
ストラップ:ステンレススティール、ステンレススティール製ダブルフォールディングクラスプ
ムーブメント:手巻き、Cal.ARM21(アーミン・シュトローム自社製)、約7日間パワーリザーブ、毎時25,200振動(3.5Hz)、35石
仕様:時・分・秒表示、ブラックのミニッツサークルとスモールセコンドダイヤル
限定:25本
予価:6,270,000円(税込)
2023年の新作としてブレゲより、1783年に作り上げた板バネを打ち鳴らす初のリピーターウォッチをにオマージュを捧げた「クラシック ミニッツリピーター 7637」が登場します。
ミニッツリピーターは、時計製造の歴史において最も印象的な複雑機構のひとつです。傑出した技術者であった創業者アブラアン-ルイ・ブレゲは、このテーマにすぐさま情熱を注ぎ、機構を改善する方法を探し求めました。こうして、早くも1783年には、それまで使用されていたベル型のゴングではなく、板バネを打ち鳴らす初のリピーターウォッチを作り上げます。
新作「クラシック ミニッツリピーター 7637」には、ブラックのアリゲーターストラップと三つ折りのゴールド製フォールディングバックルが付属します。同シリーズのホワイトゴールド製ケースのモデルは、グラン・フー エナメルダイヤル、アリゲーターストラップを備え、それぞれミッドナイトブルーで仕上げられています。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_260.jpg精緻なクラフツマンシップ
ミニッツリピーターは偉大な複雑機構の一つであり、小さな機械式時計の傑作として表現されることもあります。ムーブメントに加え、その時計には主にゴング・スプリングを打ち鳴らすハンマーから成るリピーター機構が搭載されています。さらに、そこに使用される様々な素材は際立つ音質を備えている必要があります。最後に、すべてが控えめなサイズのケースに十分収まるだけの小さな部品でなくてはなりません。その技術には、厳格な基準や何年にも及ぶ経験、そして他の追随を許さない技巧が求められます。ミニッツリピーターを製作するには、1ヶ月以上の作業が必要です。ブレゲはジュウ渓谷にある自社マニュファクチュールにて、250年近くもその技術を受け継いできました。
高度な複雑機構を専門とする時計職人の技術に加え、絶えず完璧な音に注意を払う音響技師も、時計の開発に欠かせない存在です。ムーブメントが組み立てられると、ゴングのチューニング作業が調和と旋律の2段階で実施されます。時計の複雑機構専用に作られた特別な無響室の中で、専門家が最初に調べるのは各ゴングの共振周波数です。その響きが測定されると、象徴的なブレゲの音色に最も近いメロディーを見つけるために、さらなる作業が実施されます。それぞれの時計は手作業で製作されているため、その音色は一つひとつの時計によってわずかな違いを見せ、それがこの複雑機構にさらなる個性を添えています。
美学と専門的な熟練技術:一つの時計に込められた様々な技術
ミニマルを極めた7637のダイヤルには、現在では一握りの職人が実践する特別な工芸、グラン・フー エナメルの技法が施されています。シリカや粉砕した酸化物を混ぜ合わせた色付きの粉末は、水に溶かした後に様々な手法を駆使してダイヤルに塗布されます。秘密は、その後の焼成の工程にあります。それぞれの層や色を塗布するごとに、800度を超える設定温度で、注意深く計画された時間のもとにさらに焼成されます。熱にさらされることでエナメルは燃え上がり、溶けて一つひとつの層を作り上げます。一つのダイヤルを望むような色彩に仕上げるには、数週間かかる場合もあります。
ダイヤル上では、ブレゲ数字、ミニッツトラック、ブレゲのサインが、シルバーカラーのパウダーにより引き立てられています。時と分は先端に穴が開いたゴールドのブレゲ針で表示されます。最後に、ミニッツリピーターは9時位置の専用レバーを使用することで作動します。
ケース径42mmのローズゴールド製ケースに搭載されているキャリバー567.2は、振動数2.5Hzのテンプを備えています。ケースバックからは、すべて手彫りで仕上げられた手巻ムーブメントだけでなく、ポリッシュ仕上げステンレススティール製ハンマーも眺めることができます。手作業による装飾を行うための美的な専門技術に加え、ゴング、ゴングホルダー、ハンマーの位置に関しても、このムーブメントは独創的です。ゴングはプレートではなく、ケース中央に取り付けられています。それにより、ゴングは直接振動し、音色をより効果的に伝えます。さらに、ゴングにはゴールドが使用されており、豊かな部分音(倍音)による調和のとれた音質を生み出します。その上、この素材には別の長所もあります。ケースもゴールド製のため、同じ音響インピーダンスを共有し部品同士は等しく音を伝達します。その結果、より上質な音を奏で響かせるのです。この機能でブレゲは特許を取得しています。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_223.jpg発明
この複雑機構は、その必要性から誕生しました。電気が登場するよりずっと以前、17世紀において、暗くなってから時間を確認することは困難でした。そのため時計職人は互いに競い合い、要求に応じて音を鳴らす時計を製作するための独創的な方法を探しました。解決策が見つかったのは、初となるミニッツリピーター搭載の時計が発明された1680年頃のことです。この革新は、それ以外にも多くの道を切り開きました。そうして時に合わせてチャイムを鳴らすだけでなく、時計は15分や分を表す音を奏でるようになりました。傑出した技術者のアブラアン-ルイ・ブレゲは、このテーマにすぐさま情熱を注ぎ、機構を改善する方法を探し求めました。こうして、早くも1783年には、それまで使用されていたベル型のゴングではなく、板バネを打ち鳴らす初のリピーターウォッチを作り上げます。当初は直線的で地板と交差するように配されていた板バネは、後にムーブメントの周りに巻きつけられるようになりました。それにより、リピーターウォッチの厚さを大幅に抑えるという特徴を備えながら、よりはっきりと調和のとれた音を発します。
この発明は人気であったのと同時に有益であることが証明され、当時の時計職人の多くが導入しました。ブレゲの創始者であるアブラアン-ルイ・ブレゲはまた、15分、30分・1分を奏でるソヌリ機構など、数多くの機構を開発した陰の立役者でもあったのです。
/sites/default/files/newsImage1/03_203.jpgクラシック ミニッツリピーター 7637
Ref.7637BR/2N/9ZU
ケース径:42.00mm
ケース厚:12.25mm
ケース素材:18Kローズゴールド
ストラップ:アリゲーター、ゴールド製トリプルフォールディングバックル
防水性:3気圧(30m)
ムーブメント: 手巻き、Cal.567.2(手彫り装飾ムーブメント)、40時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)
仕様:時・分表示、ミニッツリピーター、ブラックのグラン・フーエナメルダイヤル、アラビア数字、ブレゲのシークレットサイン、サファイア・ケースバック(透明裏蓋)
価格:35,893,000円(税込)
2023年の新作としてルイ・エラールより、ヨーロッパの時計愛好家に支持されるウォッチインフルエンサー「ホロファイル」とコラボレーションした「エクセレンス リミテッドエディション スモールセコンド ルイ・エラール×ホロファイル」が登場します。アンスラサイト文字盤、サーモン文字盤、ブラウン文字盤の3色各59本の世界限定+THE HOROPHILE用のユニークピース1本の合計178本で発売されます。
現在のマーケティングにおいて、非常に重要な役割を担う”SNS”。高級時計のマーケットにおいてもそのインフルエンサー達が発信する情報はユーザー、メーカーにとって重要なファクターとなっています。Louis Erardが今回パートナーとして選んだのはヨーロッパの時計愛好家に支持されているTHE HOROPHILE(ホロファイル)です。
新作「エクセレンス リミテッドエディション スモールセコンド ルイ・エラール×ホロファイル」の最大の特徴は1920年代の隆盛をきわめた装飾様式であるアールデコを、現代の感覚で再構築したデザインです。アメリカのロックフェラーセンターやエンパイアステートビルに代表される直線的な幾何学デザインを新しいスタイルで表現しています。Louis Erardブランドがスタートした1929年もそんなデザイン運動が盛んな時代でした。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_259.jpg新作「エクセレンス リミテッドエディション スモールセコンド ルイ・エラール×ホロファイル」のケースサイズは少し小ぶりな直径39mm。文字盤上にブランドロゴを置かず、唯一ブランドを表現するのはラ・ショー・ド・フォンのモミの木をイメージしたリューズのみです。
デザインの出発点はタイポグラフィーです。アールデコ数字の再解釈をテーマにし建築的でファサードの要素を持つ透かし彫りの様なインデックスになっています。
文字盤は時間と分、そして秒という2つの時間表示領域をそれぞれ強調するための2次元的かつグラフィカルにデザインされています。スモールセコンドはメインのアールデコ調のインデックスに対比してインデックスではなくドットを一つだけ配置しました。時分針はアールデコを象徴するエンパイアステイトビルをモチーフにしています。
ロゴの無い文字盤上で小さく動きのあるスカイスクレーパーが演出されます。
文字盤はカラーバリエーションは3色で、アンスラサイトとブラウンにはレッドゴールド系のメッキ、サーモンにはブラック系のメッキがインデックスと針に施されます。またグレインレザーのストラップにおいてもそれぞれの文字盤色に呼応したカラーチョイスとなっています。
ストラップはこれまでの限定品同様、クイックチェンジ方式が採用されオーナーそれぞれのコーディネイトがお楽しみ頂けます。裏蓋にはコラボレーションと178本の限定刻印が刻まれます。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_222.jpgTHE HOROPHILE(ホロファイル)について
Amr Sindi(アムル シンディー)が主宰するTHE HOROPHILEは2013年に時計愛好家のコミュニティ内で産声をあげました。数多くの時計メーカーや独立系企業のコンサルティングを行い、長年にわたりそれらのブランドと協力しプロダクツの解釈や彼の美的感覚による限定商品のリリースを行い多くのフォロワーに新たな時計の楽しみ方を発信してきました。Amr Sindi(アムル シンディー)はLouis ErardのCEOであるManuel Emch(マニュエル エムシュ)と15年来の友人で、エムシュの掲げる「共に強くなる」のパートナーとして最適なコラボレーションです。
/sites/default/files/newsImage1/03_202.jpgエクセレンス リミテッドエディション スモールセコンド ルイ・エラール×ホロファイル
Excellence Limited Edition Small Second Luis Erard×THE HOROPHILE
Ref.LE34248AA44BVA152
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール
ストラップ:ダークブラウングレインカーフレザー(表革同色ステッチ、裏革はブラックのグレインカーフレザー)、クイックチェンジシステム
ムーブメント:自動巻き、Cal.SW261-1
仕様:時・分表示、スモールセコンド、アンスラサイト文字盤、コラボレーションと178本の限定刻印
限定:59本
価格:495,000円(税込)
発売予定:2023年9月下旬
エクセレンス リミテッドエディション スモールセコンド ルイ・エラール×ホロファイル
Excellence Limited Edition Small Second Luis Erard×THE HOROPHILE
Ref.LE34248AA64BVA150
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール
ストラップ:ブラックグレインカーフレザー(表革同色ステッチ、裏革はブラックのグレインカーフレザー)、クイックチェンジシステム
ムーブメント:自動巻き、Cal.SW261-1
仕様:時・分表示、スモールセコンド、サーモン文字盤、コラボレーションと178本の限定刻印
限定:59本
価格:495,000円(税込)
発売予定:2023年9月下旬
エクセレンス リミテッドエディション スモールセコンド ルイ・エラール×ホロファイル
Excellence Limited Edition Small Second Luis Erard×THE HOROPHILE
Ref.LE34248AA66BVA151
ケース径:39mm
ケース素材:ステンレススチール
ストラップ:ブラウングレインカーフレザー(表革同色ステッチ、裏革はブラックのグレインカーフレザー)、クイックチェンジシステム
ムーブメント:自動巻き、Cal.SW261-1
仕様:時・分表示、スモールセコンド、ブラウン文字盤、コラボレーションと178本の限定刻印
限定:59本
価格:495,000円(税込)
発売予定:2023年9月下旬
2023年の新作としてチャペックより、1930年に最初に開発された、腕時計では非常に珍しいダブル・エスケープメントをユニークに再解釈した「プラス・ヴァンドーム コンプリシテ」が2023年8月29日より開催される「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2023」にて発表されます。「プラス・ヴァンドーム コンプリシテ」は2つの独立した脱進機がそれぞれのペースで鼓動し、歩度の変動は12時位置の差動装置によってバランスが保たれます。すべての機構はダイヤル側に美しくレイアウトされています。「プラス・ヴァンドーム コンプリシテ ハーモニー・ブルー」「プラス・ヴァンドーム コンプリシテ スターダスト」は、それぞれ50本限定です。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_257.jpgプラス・ヴァンドーム コンプリシテの開発は技術的、芸術的な物語であると同時に、人間的な物語でもありました。
基本的な価値観として、チャペックはエタブリサージュの概念を擁護しています。エタブリサージュとは、かつて時計製造業界全体を定義していた専門工房のエコシステムです。これにより、各時計製造技術において最も才能のある独立した専門家を選び、指揮者がオーケストラの音楽家を団結させるように、彼らを集結させて優れた時計を製造することが可能になります。チャペックにとって、サ プライヤーは創造性のパートナーであり、これがプラス・ヴァンドーム コンプリシテの実現の決定的な要因になりました。
In Pursuit of Beauty
美を追求して
この時計のアイデアは、チャペックの有名なファーストモデル、ケ・デ・ベルクとプラス・ヴァンドームの進化系として2018年に生まれました。これらのムーブメントの構造は、ダイヤルの7時30分と4時30分の位置にサブダイヤルを備えた独特のチャペック・フェイスを生み出します。
ダブル・エスケープメントのコンセプトの技術的側面は、チャペックのCEOであるザビエル・デ・ロックモーレルと、メゾンを取り囲むコレクター、投資家、愛好家を構成とする「レアな人々」にとって魅力的でした。しかし、チャペックの指針として重要な原則は、メカニズムの美しさがアビヤージュ(外装部、ダイヤル、針、ケース)の美しさと同様に重要であるということです。そのためすべてのチャペックのムーブメントのアーキテクチャは、技術的要素と美的要素を結びつけるよう設計されており、両方を均等に機能させ、強化するように設計されています。
コンプリシテの出発点は、オリジナルのプラス・ヴァンドームのダイヤル・レイアウトを尊重することでした。2つの特徴的なサブダイヤルがピラミッドの底部を形成し、その頂点には第3のサブダイヤルが配置されています。その後、初期のスケッチが作成されました。エスケープメントが7時30分と4時30分位置に配置され、それらを接続するディファレンシャル・ギアが12時位置にあり、両方のエスケープメントの輪列が中心を取り囲む形になっています。
「このアイデアの真の美しさは、12時位置のディファレンシャル・ギアを中心要素として、ダブル・エスケープメントを表現する方法にあります。」とザビエル・デ・ロックモーレルは説明します。「そして、メカニズムをダイヤル側にもってきてすべてをオープンワークにすることで、美しい動きのある彫刻のような作品になるのです。」
しかし、このようなムーブメントを構築するということは言うは易し行うは難しでした。美的要素と技術的要素を調和させることができる製造パートナーを探し求めるも、結果的にアイデアは一時保留されました。
そしてある日、家族と友情の物語がそれを蘇らせました。ザビエルの子供の一人であるポールは、独立時計職人ベルンハルト・レデラーの娘とヌーシャテルの学校で同じクラスに属しており、共通の友人が2人の父親を紹介しました。彼らの出会いは友情、アイデアの相互交換、アドバイスや支援につながり、最終的には問題が解決し、新しいダブル・エスケープメントの構造が可能となり、新しい時計が誕生しました。
新しいタイムピースの名前、プラス・ヴァンドーム コンプリシテは、このコラボレーションを示すものであり、また協力して動作する2つの独立したエスケープメントの一体感を意味しています。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_220.jpg美学と洗練されたメカニック : 不断の絆
ダブル・エスケープメント レギュレーターの原則は、2つの独立したバランスホィールが個別に振動し、ディファレンシャル・ギアを介してひとつの香箱からのパワーが供給される動力によって、重力や日常生活における様々な要因によって引き起こされる可能性のある歩度の変動が打ち消され、より高い時間の正確性が確保されるというものです。
ダブル・エスケープメントがその核となるチャペックの新しい自社製ムーブメントSHX8は手巻き式で約72時間のパワーリザーブを備えています。巻き上げ残量はテン輪の間の6時位置のダイヤル上に表示されます。2つのサファイア・ブリッジによりダイヤル側の輪列全体を明らかにし、それらはボックススタイルのサファイア・クリスタル・ガラスで保護されています。
特徴的なトライアングル・ブリッジによって支えられたテン輪により、この美学は現代性と伝統を融合させ、さまざまなパーツの異なる金属の色彩で遊びながら、ムーブメントの内部構造に深く視線を引き込みます。当然のことながら、高級時計製造の手法による仕上げが満ち溢れており、伝統的な手作業による仕上げに加え、より現代的な装飾手法も採り入れられています。これはダイヤル側だけではなく、ムーブメント側にも18ヶ所のインワード・アングルが施されています。
クラウン・ホイール・メカニズムは、ベルンハルト・レデラーの隠れたシグネチャーであり、コンプリシテの開発に対する彼の貢献へのさりげない敬意として、ムーブメントのデザインに組み込まれています。
ムーブメントの背景として、2つのダイヤルカラーが用意されています。ホワイトゴールドのケースとさりげない調和を生み出すクールなグレーの色調と、チャペックのより冒険的なスピリットを体現するローズゴールドのケースに深いサファイアブルーという大胆な組み合わせです。フランジとインデックスリングのサテン仕上げは、ベースプレイトのマットなグレイン仕上げとのコントラストを生み出しています。
現代的なスタイルを加えるために、針は剣のような形状で、メカニズムの視界を妨げないようにオープンワークになっており、その形状は、アプライドのインデックスとシンクロしています。 すべての針とインデックスはケース素材に合わせたゴールドプレイトが施され、暗い環境でも視認性を高める蓄光コーティングがなされています。真のチャペック・スタイルという観点から言うと、ほとんど隠されたディテールにも美的効果のための仕上げがなされています。例えば、ムーブメントの奥深くを見ると、針が取り付けられているポストがオープンワークになっており、小さな「アルカード・デ・ウール(時間のアーケード)」が作られているのがわかります。
ケ・デ・ベルクとプラス・ヴァンドームのケースからインスピレーションを得たこのケースは比較的コンパクトで非常に着用しやすい41.8mmです。チャペックのシグネチャーであるケース表現の要素が凝集されており、より鮮明なラインが現代的なセンスを加えています。ケースサイドの流れるような曲線とラグ側面のくぼみの鮮明な角度が生み出すダイナミックな緊張感が目を惹きます。そしてブラッシュとポリッシュ仕上げの組み合わせによって、光と影の遊びが増幅されています。アンサンブルを完成させるのは、各ダイヤルの色と一致するアリゲーター・ストラップで、ゴールドのフォールディング・バックルが付属します。
「チャペックのヴィジョンは、モダンな高級時計製造の進化の最前線に立ち、時計製造の伝統を未来に投影することです。」とザビエル・デ・ロックモーレルは言います。「過去とのつながりは基本的な要素ですが、それを新しい方法で表現します。プラス・ヴァンドーム コンプリシテは、精度、創造性、美学、オープンさ、コラボレーションという哲学を示した最新の例です。」
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プラス・ヴァンドーム コンプリシテ ハーモニー・ブルー
PLACE VENDÔME Complicité Harmony Blue
ケース径:41.8mm
ケース厚:13.3mm
ケース素材:18Kローズゴールド
ストラップ:アリゲーター、18Kローズゴールド(5N)製フォールディング・バックル
防水性:5気圧
ムーブメント:手巻き、Cal.SXH8(ベルンハルト・レーデラーとの共同開発)、約72時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)
仕様:時・分・秒表示、パワーリザーブ表示、12時位置にディファレンシャルギアを備えたオープンワークのダブル・エスケープメント、ガルバニック処理されたブルーダイアル
限定:世界限定50本
予価:19,800,000円(税込)
プラス・ヴァンドーム コンプリシテ スターダスト
PLACE VENDÔME Complicité Stardust
ケース径:41.8mm
ケース厚:13.3mm
ケース素材:18Kホワイトゴールド
ストラップ:アリゲーター、18Kホワイトゴールド製フォールディング・バックル
防水性:5気圧
ムーブメント:手巻き、Cal.SXH8(ベルンハルト・レーデラーとの共同開発)、約72時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)
仕様:時・分・秒表示、パワーリザーブ表示、12時位置にディファレンシャルギアを備えたオープンワークのダブル・エスケープメント
限定:世界限定50本
予価:19,800,000円(税込)
2023年の新作としてブルガリより、ブルガリのスタイルの真髄を支える古代ローマとギリシャのすばらしいアンティークの宝を示しつつ、豊かなボリュームで洗練と卓越した美を表現しインスピレーションを与える「モネーテ カテーネ」「モネーテ カテーネ デュアルタイム」が登場します。 ブルガリのヘリテージにインスパイアを受けた「モネーテ カテーネ」「モネーテ カテーネ デュアルタイム」は2023年8月29日より開催される「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2023」にて発表されます。
「モネーテ カテーネ デュアルタイム」リストウォッチにあしらわれた2枚のコインはローマ帝国を統治した皇帝セプティミウス・セウェルス、女神と崇められた皇妃ユリア・ドムナの伝説的なカップルのものです。また、「モネーテ カテーネ」ウォッチには、かのカラカラ帝の肖像が描かれたデナリウス銀貨1枚が配されています。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_256.jpg時を刻むローマン ジュエラーと称されるブルガリの豊かで創造性あふれるヘリテージには、ジュエリーとしてのウォッチの類まれな表現を発見することができます。60年代半ばにニコラ・ブルガリが発表した革新的ピース、「Gemme Nummarie(貨幣の宝石)」に着想を得た「モネーテ カテーネ」は、ブルガリのクラフツマンシップと芸術性の極みを体現した新作タイムピースです。歴史を力強く象徴する貴重なアンティークコインが、精巧に作られた彫刻的なウォッチケースを別次元へのものへ昇華させます。ゴールドにダイヤモンドをセットしたハイジュエリーのタイムピースは1940年代のカーブチェーンを想わせるブレスレットが流れるように手首に寄り添います。「モネーテ カテーネ デュアルタイム」はブルガリが1970年代に発表した腕時計からインスピレーションを得つつ、ハイジュエリーの視点からブルガリの歴史の一章を振り返ったモデルです。これらの貴重な時計のクリエイションの内部でひそやかに鼓動するのが小型化された機械式ムーブメントの至宝、「ピコリッシモ」です。
時を超えた、確かなスタイル
時代を超越して古代ローマとギリシャの偉業を証言しているアンティークの貴重なコインは、ローマとギリシャにルーツを持つブルガリのスタイルを本質的に表現しています。ブルガリは紀元1世紀ローマ時代のジュエリーにインスパイアされた美学に基づき1930年代からは洗練されたオブジェに、また1960年代からはジュエリーに、古代のコインをあしらったクリエイションを発表してきました。アンティークコインというユニークな歴史の証人にかねてより特別な魅力を感じていたニコラ・ブルガリは1966年、初代「モネーテ」ウォッチでこのヘリテージから不朽のクリエイションを生み出すというアイデアを思いつきました。そしてこのたび、ブルガリは新しい「モネーテ カテーネ」を覆うカバーにセットするため、歴史における重要性を考慮し希少なコインを厳選しました。「モネーテ カテーネ デュアルタイム」の2枚のコインは、ローマ帝国を統治したセプティミウス・セウェルス皇帝(在位西暦193年~211年)と女神と呼ばれたユリア・ドムナ皇妃カップルのものです。「モネーテ カテーネ」には西暦198年から217年までローマ帝国を治めた、カラカラ帝の肖像が描かれたデナリウス銀貨があしらわれています。彼の治世に鋳造されたこのコインは、カラカラ帝の天才的な戦略性を表現しています。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_219.jpg建築的な美しさ
「モネーテ カテーネ」は洗練された魅力と卓越した美学によりゴールドとダイヤモンドで形作られた、重厚なボディを持つタイムピースです。そして巧みな技術で作り上げられたケースに古の宝であるコインが収められています。「モネーテ カテーネ」のケースは、かつての「オクト モネーテ」のウォッチのように8つのファセットで構成されたデザインです。ブルガリが大切に守ってきた力強い象徴性を持つこの幾何学的な形はローマにあるマクセンティウスのバシリカの天井を思い起こさせます。同じく洗練されたデザインの「モネーテ カテーネ デュアルタイム」は、1970年代にローマン メゾンがデザインした長方形の時計からインスピレーションを得ています。2色の針を配した2つのダイヤルが異なるタイムゾーンの時刻を表示します。コインを取り囲むイエローゴールドとピンクゴールドの組み合わせは当時の特徴でもあった2つのトーンの輝きを表現しています。ジュエリー作りの専門技術が詰め込まれたこのウォッチにはバゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドがあしらわれ、繊細なスノーセッティングが施されています。ケースの側面にはブルガリの証である2つのカボションカットのエメラルドが配されており、この「鍵」でケースを開けると中に隠れていたダイヤルが輝きを放ちながら姿を現す仕組みです。
/sites/default/files/newsImage1/05_1.jpg「モネーテ カテーネ」は、チェーンブレスレット(イタリア語で「カテーネ」)とシームレスにつながっています。このカーブチェーンに宿る美しさは、1940年代からブルガリが培ってきた創造性豊かなヘリテージの一部であり1960年代の初代「モネーテ」のジュエリーにも採用されています。「モネーテ カテーネ デュアルタイム」はイエローゴールドと宝石をセットしたピンクゴールドのリンクを交互に配した5列に並んだリンクがありバゲットカットのダイヤモンドをあしらったホワイトゴールドのバーの輝きで魅了します。カーブチェーンのブレスレットは、ピンクゴールドのパーツの上にダイヤモンドが散りばめられています。
/sites/default/files/newsImage2/06_2.jpgブルガリのマニュファクチュールが小型化の技術の粋を結集して製作したムーブメント、ピコリッシモ BVL 100は、「モネーテ カテーネ」を唯一動かすことのできる世界最小の円形ムーブメントとしてこのタイムピースの心臓部に搭載されています。同じく機械式ムーブメントを搭載していた過去の時代のジュエリーウォッチを彷彿とさせる、手巻きのキャリバーです。このさりげなさのある美しさを極限まで高めたタイムピースの傑作には、古代の強力なシンボルであり時を超えて豊かな歴史を今に引き寄せる金貨を中心にブルガリのハイジュエリーとオートオルロジュリーの専門知識が詰め込まれています。
/sites/default/files/newsImage3/03_291.jpgモネーテ カテーネ
Ref.103870
ケース素材:ピンクゴールド、ダイヤモンド
ストラップ:ピンクゴールド、ダイヤモンド
ムーブメント:手巻き、Cal.BVL100(ピコリッシモキャリバー)、約30時間パワーリザーブ、毎時21,600振動
仕様:時・分表示、カラカラ皇帝(198-217AD)のデナリウス硬貨がセットされたケースカバー、ダイヤモンド(約4.10ct/ケース・ブレスレット・ダイヤルあわせて)
予価:31,449,000円(税込)
発売予定:未定
モネーテ カテーネ デュアルタイム
Ref.103871
ケース素材:ピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ダイヤモンド
ストラップ:ピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ダイヤモンド
ムーブメント:手巻き、Cal.BVL100(ピコリッシモキャリバー)、約30時間パワーリザーブ、毎時21,600振動
仕様:時・分表示、バケットカットダイヤモンド(約21.76ct)、ブリリアンカットダイヤモンド(約20.8ct)、セプティミウス・セウェルス皇帝(193-211AD)と皇妃ユリア・ドムナ(193-217AD)のデナリウス硬貨がセットされたケースカバー、2石のエメラルドカボション(約0.12ct)
予価:103,092,000円(税込)
発売予定:未定
限りなく小さな芸術
ブルガリはハイジュエリーに機械式時計を復活させました。息をのむほどに美しいジュエリーと超薄型時計というメゾンの2つの強みがキャリバーBVL100の卓越したエンジニアリングによって再び融合します。このブルガリが設計、製造したムーブメントはイタリア語で「とてもとても小さい」という意味の「ピコリッシモ」という名にふさわしく現在マーケットで展開されている中で最も小型のムーブメントです。極限まで小型化されたこのムーブメントは8つを超える世界記録を打ち立ててきたブルガリの精巧さに対する飽くなき探求により生み出されたもので蛇の頭の下のクラウンで巻き上げる仕組みとなっており、「セルペンティ ミステリオーシ」のようなハイジュエリーウォッチにとって理想的なサイズとなっています。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_795.jpg究極の誘惑
メソポタミア文明の時代から崇められてきた強い力を持つモチーフである蛇(イタリア語で「セルペンティ」)は1940年代からブルガリにインスピレーションを与えてきました。ゴールドの舌を可愛らしく突き出したドラゴンのヘッドをあしらった「セルペンティ」のシークレットウォッチを初めて身に着けたのは、エリザベス・テイラーでした。色石とゴールドを余すことなく使用したこのジュエリーの豪華さは、古代エジプトの栄華とハリウッドスターのテイラーが当時ローマの映画撮影所であった、かの有名なチネチッタで演じていたクレオパトラの壮麗な衣装を彷彿とさせます。そしてブルガリは「セルペンティ ミステリオーシ」のラインを見直し、軽さと完璧なフィット感を実現しました。強さと再生のシンボルである魅惑的な蛇は、その身をふた巻きさせもう二度と離さないというかのように手首に巻きつきます。エリザベス・テイラーのお気に入りでもあった色石のエメラルドの瞳は、視線一つで見る人を妖艶に魅了します。蛇の舌を動かすと、ダイヤモンドが敷き詰められたダイヤルが現れる遊び心あるデザインです。「セルペンティ ミステリオーシ」はどちらの腕にも着用できるよう工夫を凝らした作りとなっており時計の部分も自由に取り外すことができ、ダイヤルの調整も可能です。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_655.jpg時を超えた壮麗な美しさ
「セルペンティ」の六角形のうろこは、6,000年以上の歴史を持つ繊細なロストワックス技法でひとつひとつ鋳造されています。ホワイトゴールドの「セルペンティ ミステリオーシ」を引き立たせるのは、約32.91カラットになる116個のブリリアントカットダイヤモンドです。ピンクゴールドの「セルペンティ ミステリオーシ」は、ブラックのラッカーが生み出す深みある色彩とナヴェットカットのダイヤモンドの幽玄な輝きが一体となり、魅力的な模様を生み出しています。ラッカーを塗布する方法は紀元前2000年頃エジプトで用いられた技法や1960年代以降にブルガリが「セルペンティ」で用いてきたエナメルの技法からヒントを得たものです。魅惑的に腕に巻きつく「セルペンティ ミステリオーシ」のボディを磨き上げ組み立てるためには、80時間以上をかけて細部まで入念に作り込まなければならず、こうしてようやく時を超えた永遠の美しさが形となるのです。
/sites/default/files/newsImage1/s01_786.jpgSerpenti Misteriosi
セルペンティ ミステリオーシ
Ref:103795
ケース素材:ホワイトゴールド
ストラップ:ホワイトゴールド製ブレスレット
ムーブメント:手巻き、BVL100 ピコリッシモキャリバー、約30時間パワーリザーブ、毎時21,600振動
仕様:時・分表示、ブリリアンカットダイヤモンド(約32.91ct)、2石のペアシェイプエメラルド(約0.42ct)、パヴェダイヤモンド(約0.28ct)
予価:44,561,000円(税込)
Serpenti Misteriosi
セルペンティ ミステリオーシ
Ref:103884
ケース素材:ピンクゴールド(ブラックラッカー)
ストラップ:ピンクゴールド製ブレスレット(ブラックラッカー)
ムーブメント:手巻き、BVL100 ピコリッシモキャリバー、約30時間パワーリザーブ、毎時21,600振動
仕様:時・分表示、ナヴェットダイヤモンド(約11.9ct)、2石のペアシェイプエメラルド(約0.44ct)、パヴェダイヤモンド(約0.28ct)
予価:50,677,000円(税込)
ブルガリが2023年の新作として、新しい「オクト フィニッシモ」のタイムピース、「オクト フィニッシモ カーボンゴールド」と「オクト フィニッシモ カーボンゴールド パーペチュアルカレンダー」をジュネーブ・ウォッチ・デイズ 2023にて発表しました。2014年より8つの世界記録を打ち立て、ブルガリにとって大きな節目となった2017年に記録達成の「オクト フィニッシモ オートマティック」と2021年に記録達成の「オクト フィニッシモ パーペチュアルカレンダー」が、アンスラサイトカラーのハイテク素材カーボンにゴールドのラグジュアリーなタッチを添え生まれ変わりました。常識を覆す素材の融合をブルガリが初めて発表したのは1993年、時計を手掛けるジュエラーの視点で素材を見極められるからこそ実現できました。「オクト フィニッシモ カーボンゴールド」と「オクト フィニッシモ カーボンゴールド パーペチュアルカレンダー」は、現代のウォッチメイキングのルールを再定義する希少なモデルです。スタイルと革新が生み出した大胆なタイムピースは、ウォッチメイキングの歴史に一石を投じるモデルといえます。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_794.jpgアートと素材の常識を揺さぶる
ゴールドのみならずチタンやセラミックといったハイテク素材も熟知しているブルガリは、驚きに満ちた独創的な組み合わせを得意としており、「トゥボガス」ブレスレットをはじめとするスティール製のジュエリーウォッチを最初に製作したメゾンのひとつです。また精巧さが際立つ「オクト フィニッシモ」ではプラチナ、イエローゴールド、ピンクゴールド、チタン、セラミック、そしてもちろんスティールなどの素材の技術的、審美的な可能性を追求しポリッシュ仕上げやブラッシュ仕上げ、マット仕上げ、モノクロームなどさまざまな表面加工を打ち出してきました。
スモールセコンドまたはパーペチュアルカレンダーを搭載した新しい「オクト フィニッシモ カーボンゴールド」のタイムピースは、ゴールドとカーボンを組み合わせることで「オクト フィニッシモ」のシックな表情と感覚をまったく違った形で表現しています。ケース、ストラップ、ダイヤルには極めて軽量なマット仕上げのアンスラサイトカラーのカーボンが使用されています。ハイテク素材カーボンを背景にしたゴールドのディスプレイのパーツとクラウンが高級感あふれるコントラストを生み出しています。1993年に始まった2つの素材の組み合わせという手法には新たな素材と組み合わせの可能性を探求するブルガリの姿勢が現れています。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_654.jpgイタリアのセンスとスイスの超薄型を実現する技術力
歴史的建造物がベースとなった「オクト フィニッシモ」は丸型のベゼルと8角形の時計の文字盤を組み合わせ、デザイン全体と調和させているのが特徴です。計算された壮麗さの中に引き立つ厳格なライン、これがまさにブルガリのスタイルです。「オクト フィニッシモ」の超絶的な精巧さは深く根付いた規範を再考し限界を押し広げる力を幾度となく証明してきたマニュファクチュールが持つ卓越したウォッチメイキングの技術を物語っています。2021年ジュネーブ ウォッチ グランプリで金の針賞を受賞した「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」は世界最薄という記録を毎年塗り替えてきた「オクト フィニッシモ」の7代目のモデルです。ゼロから再設計されたキャリバーBVL305はわずか2.75mmの驚異的な薄さを実現しました。この新しいカーボンバージョンモデルは2100年まで調整が不要な超薄型のクラシカルなパーペチュアルカレンダー コンプリケーションを搭載しており揺るぎないコンテンポラリーな表情を湛えています。
ブルガリが培ってきた「Estetica della Meccanica(機構の美学)」は、「オクト フィニッシモ カーボンゴールド」のシースルーのケースバックにも表れています。8本の貴金属のネジで固定されたカーボン製ケースバックからはコート・ド・ジュネーブの装飾があしらわれたピンクゴールドのブリッジとピンクゴールドが施されたプラチナで作られた回転垂が描く鮮やかなコントラストを覗くことができます。エッジの効いた、他に類のない大胆な美学はテクニカルな面でもインパクトを与えます。そしてこれこそが、ブルガリの最も正統なスタイルなのです。
/sites/default/files/newsImage1/s01_785.jpgOcto Finissimo Carbon Gold
オクト フィニッシモ カーボンゴールド
Ref:103779
ケース径:40.0mm
ケース厚:6.9mm
ケース素材:カーボン
防水性:100m
ストラップ:カーボン、フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.BVL138(自社製)、約60時間パワーリザーブ、毎時21,600振動
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、シースルーケースバック、ポリッシュ加工ローマ製リューズにブラックセラミックをセッティング、カーボンダイヤル、ゴールドカラーの針とインデックス
価格:3,674,000円(税込)
発売予定:2023年9月
Octo Finissimo Carbon Gold Perpetual Calendar
オクト フィニッシモ カーボンゴールド パーペチュアルカレンダー
Ref:103778
ケース径:40.0mm
ケース厚:7.6mm
ケース素材:カーボン
防水性:100m
ストラップ:カーボン、DLC加工ステンレスティール製クラスプ
ムーブメント:自動巻き、Cal.BVL305(自社製)、約60時間パワーリザーブ、毎時21,600振動
仕様:時・分・日付・曜日・月・表示、パーペチュアルカレンダー、うるう年のレトログラード表示、シースルーケースバック、ポリッシュ加工ローマ製リューズにブラックセラミックをセッティング、カーボンダイヤル、ゴールドカラーの針とインデックス
予価:13,277,000円(税込)
発売予定:2023年10月