パテック フィリップが2025年の新作として、6時位置に瞬時送り式曜日表示(表示窓)と日付表示(指針)、12時位置に8日間のパワーリザーブ表示を行う新しいカラトラバ・モデルをウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ 2025にて発表。毎日の生活に有用なコンプリケーションのレパートリーをさらに充実させます。新しい手巻ムーブメント、キャリバー 31-505 8J PS IRM CI Jを搭載したこのタイムピースは、きわめて現代的な造形美を持っており、ホワイトゴールドのケース側面にギヨシェ装飾クルー・ド・パリ(ホブネイル)モチーフが施され、垂直の軸に沿ったオリジナルで読みやすい配置の表示を持つブルーの文字盤が組み合わされています。
大きなパワーリザーブ(連続駆動可能時間)の実現は、コンプリケーション・ウォッチのクラシックなカタログには含まれていないものの、とりわけ腕時計の限られたスペースでは真の技術的壮挙です。困難なのは、巻き上げられたタイムピースが通常の時計よりも長く作動できるだけでなく、何よりも、この長いパワーリザーブの全期間にわたって計時精度とその安定性を維持することです。
パテック フィリップ技術陣は、すでに何度かこの課題に成功しています。2000年には、著名な《マンタ・レイ》2554モデル(1954年)からインスピレーションを得た3,000本限定製作、レクタングラー型ケースの《10日巻》5100モデルにより、マニュファクチュール パテック フィリップは新しいミレニアムの到来を祝いました。240時間のパワーリザーブを搭載した世界初の腕時計クロノメーターであるこの手巻タイムピースは、以後の潮流の元となり、いくつもの後継機種が誕生しました。2003年には、アール・デコ時代からインスピレーションを得た両側に段差を持つレクタングラー型ケースに《ラウンド型でない》手巻ムーブメントを搭載したプラチナ仕様の《10日巻トゥールビヨン》5101Pモデルが現行コレクションに迎えられました。そのレトロ・コンテンポラリーなデザインは、6年後にローズゴールドで再解釈されました。また2013年には、瞬時送り式曜日・日付表示を備えたレクタングラー型手巻ムーブメント、キャリバー 28-20 REC 8J PS IRM C J搭載の《8日巻、曜日・日付表示》ゴンドーロ 5200モデルが発表され、エネルギー面での新たな挑戦が行われました。
さらに時代を遡る1920~1930年代、パテック フィリップは、8日間のパワーリザーブを備えた3点の永久カレンダー搭載デスククロックを創作していました。この伝統は、31日間のパワーリザーブ、永久カレンダー、ウィークリー・カレンダーを搭載した新しいデスククロック 27000M-001モデルによってこの春に蘇りました。
伝統と革新の新しい融合
パテック フィリップは、新しい手巻ムーブメント搭載の新しいカラトラバを発表することにより、この勢いを継続しています。5年間の開発の成果であるこのキャリバー 31-505 8J PS IRM CI Jは、《8日巻、曜日・日付表示》ゴンドーロ 5200モデルに搭載されて2013年に発表されたレクタングラー型キャリバー 28-20 REC 8J PS IRM C Jの基本的なアーキテクチャーを踏襲していますが、カラトラバ・スタイルのケースに完璧に統合されたラウンド型となっています。パテック フィリップの先駆的な精神を反映したこのムーブメントはまた、とりわけエネルギー効率と瞬時送り式曜日・日付表示の制御に関するいくつかの最適化と技術革新を達成しています。完全な8日間にわたるパワーリザーブを保証するように設計され、12時位置の弧状目盛には、9日目が予備日としてレッドで表示されます。タイムピースは9日目も作動し続けますが、振り角が減少するため、精度が低下するリスクがあります。最適なパフォーマンスを保証するためには、8日目の終わりまでに巻き上げることが推奨されます(9日目の終わりにはムーブメントが完全に停止します)。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1178.jpgエクスクルーシブなPulsomax®脱進機
新しいキャリバー 31-505 8J PS IRM CI Jを実現するというチャレンジには、最先端の脱進機が必要でした。このムーブメントは、エクスクルーシブなPulsomax®脱進機(軽量、硬度、耐磁性などの優れた物理的および機械的品質を備えたシリコン・ベースのSilinvar®製のアンクルとガンギ車)を特徴としています。パテック フィリップ・アドバンストリサーチ・プログラムの一環として開発されたPulsomax®脱進機は、とりわけアンクルとガンギ車の新しいジオメトリーとディープ反応性イオンエッチング(DRIE)工程による機械加工精度がもたらす優れたパフォーマンスで際立っています。Silinvar®製のSpiromax®髭ぜんまい(《パテック フィリップ・アドバンストリサーチ》によるもうひとつの成果)と組み合わせると、その最適化されたパフォーマンスと長期にわたる信頼性は、8日間という長いパワーリザーブを保証する貴重な資産となります。2011年のレギュレーター・タイプの年次カレンダー 5235モデル(キャリバー 31-260 REG QA)、2022年の1/10秒シングルプッシュボタン・クロノグラフ 5470P-001モデル(キャリバー CH 29-535 PS 1/10)、および2013年の《8日巻、曜日・日付表示》ゴンドーロ 5200モデル(キャリバー 28-20 REC 8J PS IRM C J)に続いて、新しいカラトラバ 5328G-001モデルは、Pulsomax®脱進機を搭載したパテック フィリップ現行コレクションの第4のモデルとなります。
直列に連結された2つの香箱
タイムピースの長いパワーリザーブは、直列に連結された2つの香箱(主ぜんまい)によって保証されており、ムーブメントを丸8日にわたって正確に作動させ、さらに9日目の予備日を加えた十分なエネルギーを蓄えることができます。第1の主ぜんまいは滑りバネを備えています。ユーザーがリュウズを回すと2つの主ぜんまいが同時に巻き上げられます。第1の主ぜんまいが緩むに従い、第2の補助主ぜんまいが《連通管》の原理に従って前者にエネルギーを伝達し、これを巻き上げます。
瞬時送り式曜日・日付表示
瞬時送り式曜日・日付表示機構のために、パテック フィリップは、2024年10月に発表されたCubitus瞬時送り式大型日付、曜日、ムーンフェイズ表示 5822P-001モデル(自動巻キャリバー 240 PS CI J LUを搭載)と同じ原理を採用しました。これはダブル・ファンクション・スプリングを備えたカムを構成要素とする24時間車を備えています。すでに5822P-001モデルで特許を取得し、新しい5328G-001モデルで再び採用されたこのシステムは、正確なジャンプを保証しながら、より大きな摩擦(トルク)に抗することができます。毎晩真夜中になると、2つの爪を備えた大型レバーが24時間カムの頂点から落下し、落下しながら直接、曜日星車と日付星車を回転させます。2つの表示は、1日を通して蓄積されたエネルギーのおかげで瞬時にジャンプします。曜日は、ジャンプの瞬間の慣性を減らすために軽量化されオープンワークが施されたディスクにより表示されます。その結果、望ましくないダブル・ジャンプを避けることができます。日付は、6時位置のサブダイヤルにスモールセコンドと同軸に配置された指針によって表示されます。新しいキャリバー 31-505 8J PS IRM CI Jは、ベベルカットされたダブル・ファンクション・スプリングにより、昼夜を問わず、前進・後退いずれの方向にも、真夜中の零時を超えても、ムーブメントを損傷するリスクなく時刻を合わせることができます。また《ストップ・セコンド機能》(リュウズを引き出した位置)を備えており、秒単位の正確な時刻合わせが可能です。日付は年に5回、3月、5月、7月、10月、 12月の1日に、3~4時位置の調整ボタンにより修正する必要があります。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_996.jpgまったく新しいエレガントなブルー文字盤
新しいカラトラバ8日巻 5328G-001モデルは、その特別な機能と強化されたパワーリザーブに加え、表示においても独創性が際立っています。パワーリザーブ表示の弧状の転写スケールは12時位置のサブダイヤルにあり、曜日窓表示と日付指針表示は6時位置にまとめられています。垂直の軸に沿った表示のきわめて読みやすい配置は、文字盤に独特の個性を与えています。外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションのテクスチャード・ブルー文字盤は、ホワイト夜光付ホワイトゴールド植字数字とシリンジ(注射器)型時・分針を配しています。
側面がギヨシェ装飾クルー・ド・パリ(ホブネイル)モチーフで装飾されたケース
ホワイトゴールドのラウンド型ケースは、側面がギヨシェ装飾クルー・ド・パリ(ホブネイル)モチーフで装飾されています。この象徴的な装飾は、1934年の96Dモデルでカラトラバ・コレクションに導入され、パテック フィリップ・スタイルを最も美しく体現し、20年以上にわたり製作された著名な3919モデルによって1985年に再び名誉ある地位を与えられました。今日クルー・ド・パリ(ホブネイル)モチーフは、ベゼル(カラトラバ 6119モデル)、ケース側面(ワールドタイム・ミニット・リピーター 5531モデル、グランドマスター・チャイム 6300モデル、年次カレンダー・トラベルタイム 5326モデル、カラトラバ 5226モデル)、さらには文字盤(グランドマスター・チャイム 6300モデル)を装飾し、希少なハンドクラフト・モデルを含む現行コレクションの多岐にわたるモデルを美しく飾っています。新しいカラトラバ8日巻 5328G-001モデルのケースは、5326モデル、5226モデルと同様の洗練されたディテールを備えています。クルー・ド・パリのモチーフがケース側面の全周をエレガントに装飾できるように、ラグがケースバックに取り付けられています。サファイヤクリスタル・バックを通して、Pulsomax®脱進機を備えた新しい手巻ムーブメントのアーキテクチャーと構成部品の忍耐強い手作業に仕上がりを鑑賞することができます。
交換可能な2本のバンドが付属
新しいカラトラバ8日巻 5328G-001モデルには2本のバンドが付属しています。ひとつはファブリック柄、クリーム・ステッチのネイビーブルー・カーフスキン・バンド(装着)、もうひとつはグレイン仕上げトープ・カーフスキン・バンド(同梱)です。特許取得の新しい3ブレード・ホワイトゴールド折り畳み式バックルは、安全性と快適さを向上させると同時に、バンドを迅速、容易かつ工具なしで交換することができます。
/sites/default/files/newsImage1/s01_1143.jpgカラトラバ8日巻
Ref:5328G-001
ケース径:41.00mm
ケース厚:11.39mm
ケース素材:18金ホワイトゴールド
防水性:3気圧
ストラップ:ファブリック柄ネイビーブルー・カーフスキン、グレイン仕上げトープ・カーフスキンストラップが付属、特許取得の新しい3ブレード・18金ホワイトゴールド折り畳み式バックル
ムーブメント:手巻、Cal.31-505 8J PS IRM CI J、最小8日間(192時間)パワーリザーブ、毎時28,800振動(4 Hz)、28石
仕様:時・分表示、瞬時送り式曜日・日付表示、パワーリザーブ表示、スモールセコンド、外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションのテクスチャード・ブルー文字盤、サファイヤクリスタル・バック、パテック フィリップ・シール
価格:11,190,000円(税込)
2023年、ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)においてプラチナ仕様リミテッド・エディション(5308P-010)が世界初公開された5308モデルが2025年、パテック フィリップ現行コレクションに登場しました。小型化とエネルギー効率における真の技術的壮挙であるこの自動巻カドラプル・コンプリケーションはミニット・リピーター、2つの新しい特許機構を備えたスプリット秒針クロノグラフ、瞬時日送り式窓表示永久カレンダーを統合しています。最適化されたパフォーマンスを誇る新しいキャリバー R CHR 27 PS QIを収めたエレガントなホワイトゴールドのケースはオープンワークを施したラグを備え、アイスブルー・ソレイユの文字盤を配しています。
2008年、パテック フィリップは、現行コレクションとして5207モデルを発表し、グランド・コンプリケーションにおける卓越した自社技術を今一度立証しました。これはミニット・リピーター、トゥールビヨン、および2件の技術特許(キャリバー R TO 27 PS QI)で保護された瞬時日送り式窓表示永久カレンダーを組み合わせた革新的なタイムピースです。モダンなデザインにスポーティーなタッチを加えたこの腕時計は、毎日着用できるレギュラー生産の新しいタイプのグランド・コンプリケーションとしての最初のモデルでした。
2011年、マニュファクチュール パテック フィリップは、ミニット・リピーター、シングルプッシュボタン・クロノグラフ、および瞬時日送り式窓表示永久カレンダーを組み合わせた自動巻時計5208モデルを発表することにより、これら並外れたタイムピースの武勇伝を継続しました。パテック フィリップのトリプル・コンプリケーションとして初めてクロノグラフを搭載した5208モデルは、自動巻機構を備えた希有な超複雑タイムピースのひとつとしての地位も確立しています。キャリバー R CH 27 PS QIがすべての機能を正確、確実、完璧に実行するために、マニュファクチュール技術陣は、とりわけミニット・リピーターを搭載した基本キャリバーと永久カレンダー・モジュールの間にクロノグラフ機構を配置するという技術革新を行う必要がありましたが、これはきわめて複雑な課題であることが明らかとなりました。2017年、このトリプル・コンプリケーションのチタン仕様によるユニークピース・バージョン(5208T-010)はチャリティーオークション・オンリーウォッチに出品され、620万スイスフランで落札されました。
トリプルからカドラプル・コンプリケーションへ
パテック フィリップは、このグランド・コンプリケーションに新しい追加機能を統合することにより、偉大な時計製作技術の限界をさらに押し広げることにしました。その追加機能とは、ミニット・リピーター、トゥールビヨンと並んで最も製作が困難なコンプリケーションのトリオに数えられる他に類を見ない機構、スプリット秒針クロノグラフです。第2のセンター・クロノグラフ秒針を制御するには、きわめて洗練されたシステムが必要です。この第2のクロノグラフ秒針は、中間タイムを測定する(または参照タイムを保持する)ために停止させることができ、次に一瞬で第1の秒針に《追いつかせる》ことができます。その後重なった2つの秒針は同一速度で回転し続けます。こうして高級時計製作の愛好家のための新しい自動巻 5308モデルには、それぞれが卓越したグランド・コンプリケーションと見なされているミニット・リピーター、瞬時日送り式永久カレンダー、スプリット秒針クロノグラフの3つの機能を含む4つの機能が統合されているのです。小型化と微細な構成部品が受ける力の制御という真の技術的壮挙の成果であるこのモデルは、2024年に強化された計時精度(日差-1~+2秒)を含むパテック フィリップ・シールすべての認定規準に準拠し、とりわけ長い軸で保持された4本の同軸のセンター指針など、きわめて複雑で高密度な構造によって際立っています。
最適化されたパフォーマンスを誇る新しいキャリバー
とりわけエネルギーを消費するスプリット秒針機構を基本キャリバーとクロノグラフ・モジュールの間に追加することは、マニュファクチュール技術陣にとって真のチャレンジでした。新しいムーブメントには、厚さの増加を最小限とし、可能な限りコンパクトなボリュームを保持するという仕様が定められましたが、その使命は完璧に達成されました。80個の追加構成部品(キャリバー R CH 27 PS QIの719個に対して799個)にもかかわらず、新しいキャリバー R CHR 27 PS QIは、厚さが1.93mm(10.35mmに対し12.28mm)しか増加していません。秒表示と同様のエネルギーを消費するスプリット秒針を最適な方法で統合するため、設計者はさまざまなレベルでムーブメントのパフォーマンスを向上させることを選択しました。香箱のトルクは、強化されたより厚い素材のぜんまいと、より細い香箱真により増加しました。これにより、ぜんまいの長さと巻数を変えず、同一の連続駆動可能時間(クロノグラフ非作動時に最小38時間、最大48時間)を保持することが可能になりました。スプリット秒針機構を作動させるために必要な香箱トルクの増加は、連鎖的に《振り当たり》(テンプ振り角の過剰による脱進機への衝撃)の現象を回避することによって歩度のよりよい安定性を確保するため、テンプの慣性を増加させる必要性につながっています。また22金偏心マイクロローターは、プラチナ偏心マイクロローターに置き換えられました。この金属は比重が大きいため、新しい香箱を支障なく巻き上げるためのパワーを確保することができました。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1179.jpgクロノグラフ秒針車の摩擦を排除する新しい特許取得のシステム
エネルギー消費を低減するために、設計者はスプリット秒針クロノグラフに関しても、2件の特許出願の対象となった技術革新を行いました。第1はクラッチ・システムに関するものです。水平クラッチ式のクロノグラフでは、秒針車とクロノグラフ秒針車(クロノグラフ秒針がついている)の連結は、クラッチ・レバーによって作動するクラッチ歯車を介して行われます。クロノグラフ秒針の震えを避けるために、通常、クロノグラフ秒針車には摩擦バネが装備されており、軽い制動を与えていますが、これはエネルギーを消費します。パテック フィリップは、従来の歯型のクラッチ歯車を革新的なバックラッシュ補正クラッチ歯車のシステムに置き換えることで、この摩擦を排除しました。LIGAプロセス(フォトリソグラフィと電鋳を用いた微細構造物形成技術)によって製造された、先進的ジオメトリーを持つこのニッケル・リン合金製の構成部品は、各々が厚さ18ミクロンの微細な板バネを組み込んだ長い分割された歯を備え、この歯がクロノグラフ秒針車の歯を挟むことにより、調整の必要なしにクロノグラフ秒針の震えを排除します。ここには伝統と革新の統合というパテック フィリップの精神が完璧に体現されています。この原理は、2019年に新しい自動巻基本キャリバー 26-330(カラトラバ・ウィークリー・カレンダー 5212A-001モデルに搭載されて発表)により導入された、秒カナ歯車を駆動する特許取得のバックラッシュ補正歯車を連想させます。しかし今回、水平クラッチ式クロノグラフ機構に最適化するため、歯と板バネのプロフィールは完全に再設計され、改善されたパフォーマンスと信頼性が実現されています。
新しい特許取得のスプリット秒針レバー隔離機構
第2の特許取得の技術革新は、クロノグラフ・モジュールに統合されたスプリット秒針機構に関するものです。通常のスプリット秒針機構では、中間タイムを読み取るためにスプリット秒針を一時停止させる(スプリット秒針クランプが閉じる)と、スプリット秒針レバーはスプリット秒針ハートカムの周りを滑動し続けます。これはエネルギーを消費します。パテック フィリップが開発した新しいシステムでは、隔離機構により、スプリット秒針レバーを押し上げ、スプリット秒針ハートカムから隔離します。これにより、停止したスプリット秒針車がテンプの振り角に影響を与えるのを防ぐことができます。それは同時にムーブメントの信頼性と、クロノグラフ作動時の連続駆動可能時間も向上させます。すでにパテック フィリップは2012年、手巻キャリバー CHR 29-535 PS Q(スプリット秒針クロノグラフ・永久カレンダー 5204モデル)、および2015年、キャリバー CHR 29-535 PS(スプリット秒針クロノグラフ 5370モデル)においてスプリット秒針レバー隔離機構を開発しています。しかし新しい5308G-001モデルでは設計が完全に見直され、デュアル・レバーを備えた同心円状の隔離機構により、その厚さを減少させることができました。
スプリット秒針シングルプッシュボタン・クロノグラフ
コラムホイール制御、水平クラッチ式の、きわめて薄い構造を持つシングルプッシュボタン・クロノグラフは3時位置に60分計、9時位置に12時間計を備えています。2時位置の単一のプッシュボタンにより、スタート、ストップ、ゼロ復帰を連続して行います(3フェイズ・クロノグラフ)。独自のコラムホイールを備えたスプリット秒針は、4時位置のプッシュボタンによって操作します。プッシュボタンを押すとスプリット秒針が停止し、次に押すと秒針に追いつきます。スプリット秒針の停止と秒針に追いつくプロセスは、クロノグラフ計測中に何度でも繰り返すことができます。計測を終えるには、2時位置のプッシュボタンを押して2本の指針を同時に停止し、さらに押してゼロに復帰させます。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_997.jpg2本のゴングを備えたミニット・リピーター
2本のクラシック・ゴングを備えたミニット・リピーターは、マスター・ウォッチメーカーのエリートのみに許された技術の賜物というべきグランド・コンプリケーションであり、パテック フィリップのチャイム・ウォッチの伝説的な最高の音色を提供します。微小なクシ歯、かたつむりカム、ハンマー、ゴングからなるこのきわめて洗練されたシステムは、ケース側面の9時位置にあるスライドピースによって作動し、現在の時刻を低音、高音・低音、および高音のゴングにより時、クオーター(15分)、端数の分の順で知らせます。愛好家が追い求める《パテック フィリップの音色》を実現するには、熟練した器用さと完璧に訓練された音感が必要です。ティエリー・スターン社長は、工房で製作された各々のミニット・リピーターの音色を自身で聴き、幸せなオーナーにこれを届けることができるかどうかを決定します。
洗練された瞬時日送り式窓表示永久カレンダー
瞬時日送り式窓表示永久カレンダーは、きわめて少数のタイムピースのために特別に採用される技術的壮挙であり、2008年に5207モデルにより導入され、2011年に5208モデルで再び採用された、2件の技術特許による同一のエクスクルーシブな機構を使用しています。この機構のみで799個の構成部品中、220個を必要とします。残存するパワーリザーブが10時間になっても、曜日、日付、月表示、閏年サイクルの4つの表示ディスクがわずか30ミリ秒で送られます。ディスクによる表示を採用したため、この機構の実現はさらに困難な課題となりました。それは窓表示が指針表示よりもはるかに大きな質量の移動を必要とするためです。第1の技術特許は、カレンダー表示の日送りを行なう大型レバーに関するものです。瞬時日送り式表示においては、ディスクを保持し、瞬時に回転させるためにエネルギーの完璧な制御が必要となります。15個の部品(一部は可動)から構成される大型レバーは、すべての表示を同時に正確にジャンプさせることを保証します。第2の技術特許は、カレンダー表示の日送りに必要なエネルギーに関するものです。月末が31日の月の終わりには日付ディスクは翌月の1日まで1日分進むだけですが、平年の2月末には、28日から翌月の1日まで4日分進む。この回転角度の大きな違いに対処するため、反対方向に働く2つの補完的なジャンパー・スプリングを備えた構造により、日付表示ディスクを常に均一の制御された力で回転させることができます。これにより、エネルギー不足による不完全なジャンプや、過度のエネルギーによる過剰なジャンプが回避できます。
エレガンスと読みやすさを兼ね備えたアイスブルー・ソレイユの文字盤
新しいカドラプル・コンプリケーション 5308G-001モデルは、エレガントなアイスブルー・ソレイユの文字盤を備え、ブルー・メタライズ・ホワイトゴールドの植字アワーマーカーとファセット仕上げドフィーヌ型時・分針がこれにアクセントを与えています。キャリバー R CHR 27 PS QIが提供する13の機能を完璧な明確さで表示するため、読みやすさに重点が置かれています。永久カレンダーの曜日、日付、月は、10時~2時位置に円弧状に配置された3つの表示窓に表示され、各々がブルー・メタライズ・ホワイトゴールドの別付けフレームで縁取られており、日付窓は、情報の重要さに鑑み、サイズが大きくなっています。8時位置の昼夜表示と4時位置の閏年サイクルの2つの丸い小窓がカレンダー表示を補完しています。これらは、カレンダーを調整する際、欠かせない要素です。
オープンワークを施したラグを備えたホワイトゴールド・ケース
この卓越したメカニズムを収めるために、パテック フィリップはホワイトゴールド・ケースを採用しました。5208モデルと同じデザインと同じ直径(42mm)のこのシンプルでクラシックなスタイルのケースは、全面がポリッシュ仕上げされ、凹面ベゼル、オープンワークを施したラグが特徴です。このタイムピースには、交換可能なサファイヤクリスタル・バックとホワイトゴールドのソリッド・ケースバックが共に付属しています。洗練された外観は、ブリリアント・ネイビーブルーのアリゲーター・バンド、および最高の快適さと安全性を保証する、特許取得の新しい3ブレード・ホワイトゴールド折り畳み式バックルにより完璧なものとなっています。
/sites/default/files/newsImage1/s01_1144.jpgカドラプル・コンプリケーション
Ref:5308G-001
ケース径:42.00mm
ケース厚:17.71mm
ケース素材:18金ホワイトゴールド
防水性:非防水(湿気・埃にのみ対処)
ストラップ:ラージ・スクエアのブリリアント・ネイビーブルー・アリゲーター、特許取得の3ブレード18金ホワイトゴールド折り畳み式バックル
ムーブメント:自動巻、Cal.R CHR 27 PS QI、最小38時間・最大48時間パワーリザーブ(クロノグラフ非作動時)、毎時21,600振動(3 Hz)、67石
仕様:時・分表示、2本のクラシック・ゴングを備えたミニット・リピーター、スプリット秒針シングルプッシュボタン・クロノグラフ、60分計、12時間計、スモールセコンド、瞬時日送り式永久カレンダー、曜日、日付、月、閏年、昼夜を窓表示、ムーンフェイズ、アイスブルー・ソレイユ文字盤、交換可能なサファイヤクリスタル・バックとホワイトゴールドのソリッド・ケースバックが共に付属、パテック フィリップ・シール
価格:195,880,000円(税込)
パテック フィリップが2025年の新作として、31日間のパワーリザーブを搭載し、日差±1秒の計時精度と21世紀の時計にふさわしい快適な操作性を誇るまったく新しい手巻ムーブメントによる、伝統と革新を組み合わせた永久カレンダー、ウィークリー・カレンダー・デスククロックをウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ 2025にて発表しました。テクノロジーとエンジニアリングを象徴するこのシルバーの時計は、緑フランケ本七宝により魅力を高められ、洗練され、時を超越した外装によっても際立っています。
20世紀の最初の数十年は、パテック フィリップにとってきわめて創造性に溢れた時代でした。卓越性と技術革新を愛好した高名なアメリカ人コレクターたちは、最も洗練された時計を追求し購入することにより、マニュファクチュール パテック フィリップの創造性を刺激しました。パテック フィリップの比類のない技術・ノウハウは、1989年、キャリバー 89の創作まで《世界で最も複雑な携帯時計》(24の複雑機能)の地位を保持した著名な《グレーブス・ウォッチ》(1933年)を含む懐中時計に最もよく体現されています。パテック フィリップはまた、この要求の厳しい顧客たちのためにたいへん洗練されたムーブメントと外装を備えた腕時計も製作しました。しかし時計製作の今ひとつの分野も、この開拓者精神の恩恵を受けています。デスククロックです。1923年、マニュファクチュール パテック フィリップは著名な自動車メーカーのオーナー、ジェームズ・ウォード・パッカードに、8日間のパワーリザーブ、イエローゴールドのアプリック(別付け装飾)と金めっきブロンズの翼を持つライオンを配したシルバー・ケースを特徴とする永久カレンダー搭載のデスククロックを納入しました。1927年、表示を変更し、パーソナライズされた外装を備えた同タイプのデスククロックが、ニューヨークの銀行家ヘンリー・グレーブス・ジュニア(後に《グレーブス》ウォッチを発注)に販売されました。これら2点の宝物(《パッカード》デスククロック Inv.P-140と《グレーブス》デスククロック Inv.P-1270)は今日、ジュネーブのパテック フィリップ・ミュージアムに所蔵されています。
新しいハイパフォーマンスなムーブメント
パテック フィリップは、ジェームズ・ウォード・パッカードに納入された作品を再解釈し、デスククロックの黄金時代を今日に蘇らせます。マニュファクチュール パテック フィリップは《革新の伝統》に忠実に、31日間のパワーリザーブを搭載し、日差±1秒の計時精度と21世紀の時計にふさわしい快適な操作性を誇るまったく新しい手巻ムーブメントの開発を技術陣に指示しました。7年間の開発期間の末、パテック フィリップ・シールの刻印されたレクタングラー型ムーブメント、キャリバー 86-135 PEND S IRM Q SEが完成しました。部品総数は912個、そのうち約半数が永久カレンダー機構を構成しています。この開発の結果、長期にわたる信頼性を向上させるための技術革新と最適化、永久カレンダー機構のエネルギー消費の削減、ユーザーの利便性の向上、誤まった操作が行われてもムーブメントを保護する機構などに関する9件の技術特許が出願されました。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1180.jpg《精密調速装置》
31日間のパワーリザーブは、3個の香箱を直列に連結することで実現されています。日差最大±1秒を保証するため、ムーブメントは真の《精密調速装置》を搭載しています。特許取得の定力機構により、テンプの振り角は、ぜんまいがいっぱいに巻き上げられてから最終日まで1か月間、確実に一定に保たれます。文字盤の中央にはパワーリザーブ表示が控え目に配置されており、ぜんまいの再巻き上げが必要になった時、これをユーザーに知らせます。
ジャンピング・セコンドとウィークリー・カレンダー
機能面では、パテック フィリップは《パッカード》デスククロックに2つの技術革新を加えました。ひとつはジャンピング・セコンド(フドロワイヤント)です。昔のレギュレーター(歩度調整用の精密時計)のように、秒針が1秒毎にジャンプします。もうひとつはウィークリー・カレンダーです。週番号は、文字盤外周の週番号の目盛りに沿って小さなフレームが移動することにより、素早く容易に読み取ることができます。《パッカード》デスククロック同様、時・分表示は12時位置のオフセンター・サブダイヤル、ムーンフェイズ表示は6時位置、そして曜日と月表示はそれぞれ9時と3時位置の小窓に表示されます。日付は、6時位置のサブダイヤルに指針表示されます(《パッカード》デスククロックではセンターに指針表示)。さらに昼夜(7時30分)と閏年サイクル(4時30分)の小さな表示窓が加えられています。この2つはカレンダー調整に欠かせません。ブラック転写印刷のさまざまな表示は、シルバー・オパーリン文字盤上にきわめて読みやすく配置されています。
メカニカル・ダッシュボード
新しい27000M-001モデルは、《パッカード》デスククロックの形状をほぼそのまま採用していますが、サイズがわずかに大きくなっています。また右から開くヒンジ付カバーの下に、アメリカン・ウォールナットの化粧板により装飾された真のメカニカル・ダッシュボードを備え、革新的なタッチを与えています。このモダンなコントロール・デスクは、すべての調整を直感的に、容易に、そして実用的に行うことができます。これはパテック フィリップのユーザー中心の哲学に完璧に合致しています。
ヒンジ付カバーの下の左上隅には、ぜんまいの巻き上げと調整用の鍵をプッシュアップする、特許取得のソケットがあります。この鍵は、複数の部品を組み合わせ、芸術的に仕上げられています。右上隅には、時刻調整と巻き上げ用の2つの鍵穴があります。ベゼルの6時位置下にはもうひとつ鍵穴があり、鍵を用いてストップ・セコンド機能をONにできるようになっています。これにより秒単位の精度で時刻を設定することができます。こうして31日間のパワーリザーブにより、時計は1か月間巻き上げる必要なしに連続して駆動します。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_998.jpg調整ボタン
文字盤の下には、5つの調整ボタンが配置されています。調整ボタンには文字や記号が記されており、指先で簡単に操作することができます。左から順に週(W)、曜日(D)、ムーンフェイズ(3日月)、月(M)、日付(C)の順序で永久カレンダーを調整できます。これらの調整ボタンを円弧上に配置するためには、中間車による複雑な機械的システムが必要でした。
エクスクルーシブな外装
新しいデスククロック 27000M-001モデルの外装に関しては、マニュファクチュール パテック フィリップは1923年の歴史的モデルの豊かな装飾からインスピレーションを得て、洗練され、時を超越したスタイルを新たに創作しました。925シルバーのキャビネットは、手仕上げギヨシェ装飾の渦巻模様を施した緑フランケ本七宝のパネルによって魅力を高められています。文字盤の場合と同様、これらのパネルは完全な平面性を保証するために裏面にも七宝が施されています。この技術は、パネルの大きなサイズと焼成の際に起る変形のため、きわめて困難です。銀の融点は金のそれよりも低く(980℃に対して890℃)、七宝の焼成温度(800~900℃)に近いため、銀に七宝を施す複雑な技術をマスターしている七宝職人はごくわずかです。
上部パネルとベゼルには、彫金による《綱》のモチーフが施されています。底面の隅と12時位置にある3つのバラ形飾り、カラトラバ十字を縁取るアカンサスの葉、および4つのケース脚の翼を持つライオンなど、歴史的クロックから踏襲された装飾要素は、イエローゴールドのめっきを施したシルバーにより別付けされています。
今回現行コレクションに収められるのに先立ち、このデスククロックはユニークピースのプレビュー・バージョン(27001M-001モデル)が製作されました。アメリカン・ウォールナットの化粧板により装飾されたこの作品は、パテック フィリップによって2021年オンリーウォッチ・チャリティーオークションに寄贈され、950万スイスフランで落札されました。
/sites/default/files/newsImage1/s01_1145.jpgコンプリケーテッド・デスククロック
Ref:27000M-001
サイズ:縦164.6×横125.0×厚76.3mm
キャビネット:925シルバー仕様、手仕上げギヨシェ装飾、緑七宝パネル(フランケ七宝)、金めっき装飾要素(ゴールドのめっきを施したシルバー)、アメリカン・ウォールナットの化粧板で装飾されたメカニカル・ダッシュボード
防水性:非防水(湿気・埃にのみ対処)
ムーブメント:手巻、Cal.86-135 PEND S IRM Q SE、31日間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4 Hz)、67石
仕様:時・分表示、永久カレンダー、曜日・月・閏年および昼夜を窓表示、日付を指針表示、ウィークリー・カレンダー、ムーンフェイズ表示、ジャンピング・セコンド、ヒンジ付カバーを開くプッシュボタン(4時位置)、 ぜんまいの巻き上げと調整用の鍵を収めたソケット(10~11時位置)、シルバー・オパーリン文字盤、パテック フィリップ・シール
価格:186,560,000円(税込)
スイスの時計ブランドとして7番目に古い歴史を持つ「BOVET(ボヴェ)」の、2025年入荷モデルから「19Thirty」「ピニンファリーナ」「ディミエ」などの象徴的なコレクションまでをご覧いただける「アートピースコレクションフェア」が、広島県の「Long Slow Distance [LSD] 広島」にて、2025年4月5日から5月6日までの期間限定で開催されます。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_522.jpg1822年にスイス・フルリエで創業した「ボヴェ」は、かつてはエナメルやパールで装飾された18Kゴールドの懐中時計を清朝皇帝や貴族に向けて販売することで成功を収めました。自社一貫生産体制のもと生み出される、卓越した伝統的技能と芸術的装飾が施された稀少なコレクションは年間製造数を全シリーズ合計で2000本を超えないように調整することで、高水準の製造管理を実現し、世界のコレクターを魅了し続けています。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_458.jpgフェア期間中は2025年に入荷したボヴェブティックでしか見られなかったモデルも陳列されます。また、「19Thirty」「ピニンファリーナ」「ディミエ」などのコレクションもご覧いただけます。
期間中ご購入いただいた客様にスペシャル特典や高級紅茶マリアージュフレール、非売品ノベルティなどのプレゼントもございます。詳しくは店頭スタッフまでおたずねください。
/sites/default/files/newsImage1/03_426.jpgBOVET アートピースコレクションフェア 詳細
開催期間:2025年4月5日(金)~5月6日(火・振休)
開催会場:Long Slow Distance [LSD] 広島
住所:広島県広島市中区堀川町 7-2-2
営業時間:11:30~20:00
TEL:082-248-0251

オメガフェア
2025年4月18日(金)~5月6日(振休・火)
鹿児島県:山形屋ウォッチギャラリー
山形屋ウォッチギャラリーにおきまして「オメガフェア」を開催いたします。
フェア期間中、最新作や定番モデルをはじめ、メンズ・レディス共に充実したラインナップをご覧いただけます。
また、山形屋ウォッチギャラリーでは72回無金利キャンペーンも開催しております。※ご利用には条件がございます。
この機会にぜひお立ち寄りくださいませ。
オメガフェア 詳細
開催期間:2025年4月18日(金)~5月6日(振休・火)
開催会場:山形屋ウォッチギャラリー
【購入特典】
会期中、オメガをご購入いただいたお客様には72回無金利キャンペーンも開催しております。※ご利用には条件がございます
コンステレーション
Ref:131.30.41.21.99.001
ケースサイズ:41mm
ケース素材:ステンレススティール
ブレスレット:ステンレススティール
防水性:50m
ムーブメント:自動巻き
価格:1,496,000円(税込)コンステレーション
Ref:131.25.25.60.99.001
ケースサイズ:25mm
ケース素材:ステンレススティール・セドナゴールド
ブレスレット:ステンレススティール・セドナゴールド
防水性:30m
ムーブメント:クォーツ
価格:1,672,000円(税込)コンステレーション
Ref: 131.10.25.60.55.001
ケースサイズ:25mm
ケース素材:ステンレススティール
ブレスレット:ステンレススティール
防水性:30m
ムーブメント:クォーツ
価格:616,000円(税込)シーマスター アクアテラ150M
Ref: 220.10.38.20.03.005
ケースサイズ:38mm
ケース素材:ステンレススティール
ブレスレット:ステンレススティール
防水性:150m
ムーブメント:自動巻き
価格:1,023,000円(税込)シーマスター ダイバー300M
Ref: 210.30.42.20.01.010
ケースサイズ:42mm
ケース素材:ステンレススティール
ブレスレット:ステンレススティール
防水性:300m
ムーブメント:自動巻き
価格:1,001,000円(税込)シーマスター プラネットオーシャン6000M
Ref: 215.30.46.21.03.001
ケースサイズ:45.5mm
ケース素材:O-MEGAスティール
ブレスレット:O-MEGAスティール
防水性:6000m
ムーブメント:自動巻き
価格:1,958,000円(税込)スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
Ref: 310.30.42.50.01.001
ケースサイズ:42mm
ケース素材:ステンレススティール
ブレスレット:ステンレススティール
防水性:50m
ムーブメント:手巻き
価格:1,078,000円(税込)スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
Ref: 310.23.42.50.99.001
ケースサイズ:42mm
ケース素材:ステンレススティール・セドナゴールド
ストラップ:アリゲーターレザー
防水性:50m
ムーブメント:手巻き
価格:1,738,000円(税込)スピードマスター ダークサイドオブザムーン アポロ8号
Ref: 310.92.44.50.01.001
ケースサイズ:44.25mm
ケース素材:ブラックセラミック
ストラップ:ラバーストラップ
防水性:50m
ムーブメント:手巻き
価格:2,200,000円(税込)デヴィル プレステージ
Ref: 434.10.40.20.02.001
ケースサイズ:40mm
ケース素材:ステンレススティール
ブレスレット:ステンレススティール
防水性:30m
ムーブメント:自動巻き
価格:759,000円(税込)デヴィル プレステージ
Ref: 434.10.28.60.03.002
ケースサイズ:27.5mm
ケース素材:ステンレススティール
ブレスレット:ステンレススティール
防水性:30m
ムーブメント:クォーツ
価格:462,000円(税込)デヴィル ミニトレゾア
Ref: 428.57.26.60.99.001
ケースサイズ:26mm
ケース素材:ムーンシャインゴールド
ストラップ:ファブリック
防水性:30m
ムーブメント:クォーツ
価格:1,463,000円(税込)
※表示価格は2025年4月9日時点での税込価格です。

ロレックスは、オイスター パーペチュアル GMTマスター IIの18 ct ホワイトゴールドモデルに初めてセラミックダイアルを採用しました。このセラクロムダイアルとグリーンとブラックのベゼルインサートのデイタイムを示す下半分は同じ素材、同じグリーンのカラー、同じ輝きで完璧にお互いが響き合います。
/sites/default/files/newsMainImage1/04_m01_4.jpgTHE PERFECT MATCH
ロレックスは、初のハイテクセラミック製ダイアルを発表しました。このグリーンのセラクロム部品はケースの左側にリューズを、9時位置に日付表示の小窓を備えたオイスター パーペチュアル GMTマスター IIに初めて採用され、このモデルに2025年は、新たに18 ct ホワイトゴールド製が加わります。
新しいセラクロムダイアルは天然石のダイアルと同様に、素材のディスクを真鍮のプレートに取り付けて作られ、時計のダイアルを縁取るグリーンとブラックの2色のセラクロムベゼルインサートの下半分と同じグリーンの色みです。あらゆる光のもとで奏でられる完璧な色のハーモニーは、2つの部品を同じタイプのセラミックで製造することで実現しました。
/sites/default/files/newsMainImage2/04_m02_4.jpgこのGMTマスター IIの新モデルは、セーフティキャッチ付オイスターロッククラスプが装備されたオイスターブレスレットを備えています。
GMTマスター IIには、時計製造技術の最先端を行くムーブメントのキャリバー3285が搭載され、日付ともうひとつのタイムゾーンの24時間表示の時刻、そして時間、分、秒を表示します。
すべてのロレックスウォッチと同様にオイスター パーペチュアル GMTマスター IIはSuperlative Chronometer(高精度クロノメーター)認定で、手首着用時に極めて優れた性能を発揮します。
/sites/default/files/newsImage1/04_s01_5.jpgOYSTER PERPETUAL GMT-MASTER II
オイスター パーペチュアル GMTマスター II
Ref:126729VTNR
ケース径:40.0mm
ケース厚:11.9mm
ケース素材:18 ct ホワイトゴールド
防水性:100m(330ft)
ブレスレット:18 ct ホワイトゴールド製オイスターブレスレット(3列リンク)、18 ct ホワイトゴールド製セーフティキャッチ付オイスターロッククラスプ、イージーリンク(約5mmのエクステンションリンク)
ムーブメント:自動巻き、Cal.3285(ロレックスによる完全自社製造)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、31石
仕様:時・分・秒表示、24時間針によりホームタイムを表示、瞬時に変わる日付(3時位置)、時針による日付設定、秒針停止機能による正確な時刻設定、グリーンのセラミック製セラクロムダイアル
価格:7,062,000円(税込予価・今春発売予定)
夕暮れに地平線から放たれる太陽の最後の光のように、新しいオイスター パーペチュアル デイトジャスト 31のダイアルは光と影の交わりを表します。レッドオンブレダイアルは中央の炎のような色みから縁の深い色みへと繊細に色が変化します。この明暗のコントラストをベゼルとダイアルにセットされた輝くダイヤモンドが引き立てます。
/sites/default/files/newsMainImage1/05_m01_3.jpgLIGHT AND SHADE
ロレックスは18 ct イエローゴールド製のオイスター パーペチュアル デイトジャスト 31の新モデルとレッドオンブレダイアルを発表しました。
2019年に再登場したオンブレのデザインが、初めて炎のような色みで登場します。同年PVD(物理蒸着)プロセスにより作られ、当初はデイデイトにのみ採用されていたオンブレダイアルは中央のカラーが縁に向かって徐々に深いブラックに変わっていく同心円状のグラデーションが特徴です。
/sites/default/files/newsMainImage2/05_m02_3.jpg今回、発表された時計はレッドオンブレダイアルに10個のダイヤモンドをセットしたアワーマーカーがあしらわれ、46個のブリリアントカットダイヤモンドがセットされたベゼルとコンシールドタイプのクラウンクラスプを装備したプレジデントブレスレットを備えています。
デイトジャスト 31には、時計製造技術の最先端を行くムーブメントのキャリバー2236が搭載され、日付、そして時間、分、秒を表示します。
すべてのロレックス ウォッチと同様にオイスター パーペチュアル デイトジャスト 31はSuperlative Chronometer(高精度クロノメーター)認定で、手首着用時に極めて優れた性能を発揮します。
/sites/default/files/newsImage1/05_s01_3.jpgOYSTER PERPETUAL DATEJUST 31
オイスター パーペチュアル デイトジャスト 31
Ref:278288RBR
ケース径:31.0mm
ケース厚:10.6mm
ケース素材:18 ct イエローゴールド
防水性:100m(330ft)
ブレスレット:18 ct イエローゴールド製プレジデントブレスレット(3列リンク)、18 ct イエローゴールド製クラウンクラスプ(コンシールドタイプ)
ムーブメント:自動巻き、Cal.2236(ロレックスによる完全自社製造)、約55時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、31石
仕様:時・分・秒表示、早送り機能付瞬時に変わる日付(3時位置)、秒針停止機能による正確な時刻設定、ベゼルに46個のブリリアントガソトダイヤモンド(約1.02 ct)、レッドオンブレダイアル(グロス、サンレイ仕上げ)に10個のダイヤモンド
価格:7,327,100円(税込予価・今春発売予定)
落ち着いたラベンダー、温かみのあるサンドベージュ、フレッシュなピスタチオグリーン。オイスター パーペチュアルを彩る新しいダイアルにはパステルカラー、鮮やかなラッカー、滑らかなマット仕上げの出会いをたたえる多彩なカラーが並びます。
/sites/default/files/newsMainImage1/06_m01_0.jpgA FRESH LOOK
バリエーションに富み、個性的なダイアルで高く評価されているオイスター パーペチュアルコレクションに、柔らかく落ち着いたパステルカラーのラッカーダイアルが加わります。ラベンダー、ベージュ、ピスタチオの新しいラッカーダイアルに、現行モデルにはないマット仕上けが施されました。
ラベンダーマットラッカーダイアルはオイスター パーペチュアル 28に、ベージュマットラッカーダイアルはオイスター パーペチュアル 36に採用されます。ピスタチオマットラッカーダイアルを備えたオイスター パーペチュアル 41には、デザインが新しくなったオイスターケースとスリムになったオイスタークラスプが装備され、さらに調和のとれたラインとバランスが実現しました。
/sites/default/files/newsMainImage2/06_m02_0.jpgオイスター パーペチュアル 28にはキャリバー 2232、オイスター パーペチュアル 36とオイスター パーペチュアル 41にはキャリバー 3230が搭載されています。時計製造技術の最先端を行くこれら2つのムーブメントにより、時間、分、秒を表示します。
すべてのロレックス ウォッチと同様にオイスター パーペチュアルモデルはSuperlative Chronometer(高精度クロノメーター)で、手首着用時に極めて優れた性能を発揮します。
/sites/default/files/newsImage1/06_s01_0.jpgOYSTER PERPETUAL 28
オイスター パーペチュアル 28
Ref:276200
ケース径:28.0mm
ケース厚:10.7mm
ケース素材:オイスタースチール
防水性:100m(330ft)
ブレスレット:オイスタースチール製オイスターブレスレット(3列リンク)、オイスタースチール製オイスタークラスプ(フォールディングタイプ)、イージーリンク(約5mmのエクステンションリンク)
ムーブメント:自動巻き、Cal.2232(ロレックスによる完全自社製造)、約55時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、31石
仕様:時・分・秒表示、秒針停止機能による正確な時刻設定、ラベンダーダイアル(マットラッカー)
価格:855,800円(税込予価・今春発売予定)
OYSTER PERPETUAL 36
オイスター パーペチュアル 36
Ref:126000
ケース径:36.0mm
ケース厚:11.6mm
ケース素材:オイスタースチール
防水性:100m(330ft)
ブレスレット:オイスタースチール製オイスターブレスレット(3列リンク)、オイスタースチール製オイスタークラスプ(フォールディングタイプ)、イージーリンク(約5mmのエクステンションリンク)
ムーブメント:自動巻き、Cal.3230(ロレックスによる完全自社製造)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、31石
仕様:時・分・秒表示、秒針停止機能による正確な時刻設定、ベージュダイアル(マットラッカー)
価格:932,800円(税込予価・今春発売予定)
OYSTER PERPETUAL 41
オイスター パーペチュアル 41
Ref:134300
ケース径:41.0mm
ケース厚:11.6mm
ケース素材:オイスタースチール
防水性:100m(330ft)
ブレスレット:オイスタースチール製オイスターブレスレット(3列リンク)、オイスタースチール製オイスタークラスプ(フォールディングタイプ)、イージーリンク(約5mmのエクステンションリンク)
ムーブメント:自動巻き、Cal.3230(ロレックスによる完全自社製造)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、31石
仕様:時・分・秒表示、秒針停止機能による正確な時刻設定、ピスタチオダイアル(マットラッカー)
価格:980,100円(税込予価・今春発売予定)
2025年の新作としてIWCシャフハウゼンが、ジュネーブで開催されたウォッチズ&ワンダーズでブラックセラミック製の「インヂュニア・オートマティック 42」を発表しました。「インヂュニア・オートマティック 42」は、ジェラルド・ジェンタによるケース一体型ブレスレットのデザインと、フルセラミックの仕様とを初めて組み合わせたモデルです。象徴的なデザインをセラミックで忠実に再現するために、この時計は革新的なマルチパーツ・セラミックというケース構造を採用しています。このモデルは、サテン、サンドブラスト、ポリッシュ仕上げを組み合わせてセラミック製パーツの仕上げを細部に至るまでこだわることで、他とは一線を画しています。サファイアガラスの裏蓋からは、ペラトン自動巻き機構、セラミック製パーツを装備する、60時間パワーリザーブのIWC自社製キャリバー82110を見ることができます。
セラミックは非常に硬度が高く、傷がつきにくいだけでなく、スティールよりも軽く、温度変化の影響を受けません。これらの特性により、腕時計に使用するのに理想的な素材となっています。IWCシャフハウゼンのセラミックに関する専門知識は、ほぼ40年にわたって蓄積されてきました。1986年、スイスの高級時計マニュファクチュールであるIWCは、酸化ジルコニウム・セラミック製ケースを備えた世界初の腕時計を発表しました。マイルストーンとなったこのモデルの発表以降、IWCのエンジニアはこの分野での技術開発を続け、窒化ケイ素、炭化ホウ素、着色セラミックといった、まさに革新的な素材を導入し、最近ではセラミック・マトリックス・コンポジット(CMC)を使用した初の時計ケースを製造するに至っています。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1174.jpg「インヂュニア・オートマティック 42(Ref.IW338903)」は、ジェラルド・ジェンタによるケース一体型ブレスレットのデザインと、フルセラミックの仕様とを初めて組み合わせたモデルです。ケースリング、ベゼル、裏蓋リングはすべてブラックの酸化ジルコニウム・セラミック製です。リューズガードやリューズなどの追加パーツも、この非常に硬く傷がつきにくい素材で作られています。中央のリンクを介してケースに繋がる一体型のブラックセラミックブレスレットは、人間工学に基づく完璧な設計により、快適な着用感をもたらします。セラミックは特に軽い素材なので、ブレスレットはより快適に着用できるのです。ブラックの文字盤には、IWCインヂュニアの特徴的なデザインである、細いラインとスクエアで構成された個性的なグリッド・パターンが採用されています。優れた視認性を確保するため、ブラックの針とメタル・マーカーにはスーパールミノバ(Super-LumiNova®)が塗布されています。
マルチパーツ・ピュア・セラミックというケース構造
「インヂュニア・オートマティック 42」は、セラミックで象徴的なインヂュニアのデザインを忠実に再現したモデルで、可能な限りスリムなスタイルを実現しています。これを実現するため、IWCは3つのパーツから成るセラミックケース構造を採用しました。ケースリング、ベゼル、裏蓋リングはすべてセラミック製です。ベゼルと裏蓋リングは機能的なネジでケースリングに固定されるため、この構造では内側にもチタン製リングが必要になります。そのリングは表と裏のネジに適応し、ムーブメントを保持するとともに、10気圧の高い防水性に寄与しています。表と裏のサファイアガラスは、チタン製リングで保持するのではなく、セラミック部分に直接圧着されています。この革新的なアプローチにより、オリジナルのステンレススティール製ケースの構造を忠実に保持したセラミック製ケースが実現しました。インヂュニアの特徴的なプロポーションと複雑な角度を維持しながら、構造の完全性と防水性を確保できたことは、優れたデザインとエンジニアリングの成果と言えます。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_992.jpgセラミックを仕上げる高水準のディテール
ビッカース硬度、約1,300の酸化ジルコニウム・セラミックは、地球上で最も硬い素材の1つです。焼結プロセスを経たセラミックは、ダイヤモンドチップのツールでしか加工できません。IWCは「インヂュニア・オートマティック 42」において、セラミックにおける仕上げの限界を押し広げました。ケースのパーツにはサテン仕上げの後、滑らかなサンドブラスト仕上げが加えられ、エッジ周りには繊細なポリッシュ仕上げが施されます。ブレスレットのリンクも同様に、サテン、サンドブラスト、ポリッシュ仕上げを組み合わせた精巧な表面処理が施されています。この何段階にもわたる非常に複雑な仕上げにより、洗練された美しさが生まれ、完璧なレベルの美しい光の反射が得られます。
セラミック製のパーツを使用したペラトン自動巻き機構
「インヂュニア・オートマティック 42」は、IWC自社製キャリバー82110を搭載しています。ペラトン自動巻き機構は、両方向のローターの動きを効率的に主ゼンマイのエネルギーに変換し、60時間のパワーリザーブを蓄えます。非常に大きな負荷のかかる巻き上げ機構のパーツは、実質的に摩耗のない酸化ジルコニウム・セラミックでできています。自動巻きホイールと歯車止めはブラックセラミック製、ローターのベアリングはホワイト・セラミック製です。テンプは4Hzで振動し、正確な計時機能を保証します。サファイアガラスの裏蓋から見えるこのムーブメントは、オールブラックの時計のデザインを引き立てます。
/sites/default/files/newsImage1/s01_1139.jpgIngenieur Automatic 42
インヂュニア・オートマティック 42
Ref:IW338903
ケース径:42.0mm
ケース厚:11.6mm
ケース素材:ブラックセラミック
防水性:10気圧
ストラップ:ブラックセラミック、バタフライクラスプ
ムーブメント:自動巻き、Cal.82110、毎時28,800振動(4Hz)、22石、60時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒・日付表示、秒針停止機能、ブラック文字盤、ブラックの針とアプライドインデックス、ブラックセラミック製リューズ、シースルーケースバック
価格:2,961,200円(税込)
2025年の新作としてIWCシャフハウゼンが、ジュネーブで開催されたウォッチズ&ワンダーズで「ビッグ・パイロット・ウォッチ・ショックアブソーバー・トゥールビヨン・スケルトン XPL」を発表しました。このモデルでIWCは、衝撃から保護するための特許取得済みSPRIN-g PROTECT®ショックアブソーバー・システムをトゥールビヨン搭載モデルに初めて採用しました。カンチレバー・スプリングは、フライング・ミニッツ・トゥールビヨンを搭載したIWC製キャリバー82915に適合するよう、完全に再設計されました。ムーブメントの質量を軽減し、システムのパフォーマンスを最大限にするために、地板、ブリッジ、ローターはスケルトン加工されており、複雑な機構と内部のバルク金属ガラス(BMG)製ショックアブソーバー・スプリングがよく見えるようになっています。テクニカルなデザインのこの非常に複雑な時計は、セラタニウム®製ケースとリューズを備えています。このモデルにはセラタニウム®製ピンバックルを配したパターン柄のブラックのラバーストラップが組み合わされています。
トゥールビヨンは、高級時計製造において最も洗練された複雑機構の1つです。この機構では、テン輪とアンクル(テンプと脱進機)が小さなケージに収められ、これが1分間に1回転します。このくり返される回転により、時計の振動によってパーツにかかる重力が相殺され、精度が向上します。その複雑さにより、トゥールビヨンは非常に繊細で壊れやすい機構でもあります。また、限られたスペースの中で何十もの部品が連携して動作する必要があるため、特に衝撃による損傷を受けやすくなります。「ビッグ・パイロット・ウォッチ・ショックアブソーバー・トゥールビヨン・スケルトン XPL(Ref.IW357701)」により、IWCのエンジニアリング部門であるXPL(IWCエクスペリメンタル)は、高級時計製造の限界を再び押し広げました。ブランド初となるこの非常に複雑な時計では、特許取得済みのSPRIN-g PROTECT®ショックアブソーバー・システムとトゥールビヨンが組み合わされています。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1175.jpgIWCのエンジニアリング部門であるXPL(IWCエクスペリメンタル)の飛躍的革新
IWCシャフハウゼンの先進的なエンジニアリング部門であるXPLは、機械式時計の耐久性を向上させ、応用範囲を極限的な環境まで広げるための新技術を開発しています。研究分野の1つは、ムーブメントの衝撃保護です。時計が衝撃を受けると、ムーブメントに高いGフォースがかかる可能性があります。たとえば、時計のケースが硬い表面に衝突した場合、加速度は300~1,000Gの範囲になる可能性があります。ムーブメント内部で発生する加速力は最大1,000Gに達します。IWCシャフハウゼンの特許取得済みSPRIN-g PROTECT®システムは、カンチレバー・スプリングを使用してムーブメントを緩衝し、ケース内でムーブメントを吊り下げます。ケースに衝撃が加わった場合、ムーブメントは圧縮スプリングシステムが衝撃力を大幅に軽減することによって保護されます。独自のリューズカップリングシステムにより、カップリングが外れるとムーブメントはケース内で自由に動き、外力から免れます。
トゥールビヨン用に再設計された衝撃保護機構
SPRIN-g PROTECT®システムをIWC自社製キャリバー82915に適合させるには、スプリングの形状を再設計する必要がありました。8本のアームをそれぞれ、高度なシミュレーションツールを使用して再計算し、トゥールビヨンムーブメントの寸法と重量に適合させ、再設計されたショックアブソーバーには、先進的な測定方法を用いた包括的なテストが課されました。一連のテストにおいて、保護されたトゥールビヨンムーブメントは10,000Gを超える衝撃に耐えることができたのです。
弾性特性を備えた先進的なバルク金属ガラス
この並外れたパフォーマンスの鍵は、スプリングの完璧な形状とバルク金属ガラス(BMG)という素材を用いたところにあります。このスプリングは縦横にわたって衝撃力が均一にかかるように設計されています。非常に複雑な製造プロセスにより、BMGには不規則な原子スケールの構造が与えられます。この非結晶質の微細構造により、素材の弾性が従来の金属よりも大幅に向上します。これは、ショックアブソーバー・スプリングの重 要な要件です。しかし、この素材を製造することは、工学的にとても大きな挑戦となります。液体金属は、その構造が非結晶質のままで結晶質にならないように、非常に急速に冷却する必要があります。そうしないと、金属はその長所となる特性を失うことになるからです。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_993.jpg保護されるべき質量を減少させるスケルトン加工されたムーブメント
スプリングで保護するものの重量を低減することは、ショックアブソーバー・システムの性能にとって重要なことです。このため、IWC製キャリバー82915の地板、ブリッジ、ローターはスケルトン加工されています。文字盤は12時位置の特徴的な三角形と分目盛りを備えたシンプルなブラックのリングに縮小され、スーパールミノバ(SuperLumiNova®)が塗布された三角形の針までもスケルトン加工されています。6時位置に見えるフライング・ミニッツ・トゥールビヨンは56個のパーツで構成され、重量は0.663グラムしかありません。このアプローチにより、IWCのエンジニアはムーブメントを可能な限り軽量化し、ショックアブソーバー・システムの性能を最大限に引き出すことができました。また、さまざまなパーツとBMGスプリングも見事に視認できるようになっています。このムーブメントは、セラミック製のパーツで強化されたペラトン自動巻き機構を備えています。両方向へのローターの動きを利用し、効率的に80時間のパワーリザーブを主ゼンマイに蓄えます。
セラタニウム®製ケースとリューズ
この時計のケースとリューズは、IWCが開発し、2017年に初めて発表した革新的な素材であるセラタニウム®を使用して製造されています。セラタニウム®は特殊なチタン合金をベースにしています。棒状の素材から加工されたパーツはその後、仕上げが施され、加熱炉で高温熱処理されます。この熱処理の過程で、セラミックの性質を帯び、暗色のメタリックな仕上がりになります。その結果、セラタニウム®で作られたパーツはチタンと同じくらい軽くて壊れにくいと同時に、セラミックと同じくらい硬くて傷がつきにくくなるのです。セラタニウム®製ケースは、両サイドに特徴的なラバーバンパーを備えています。このきわめて複雑で未来的なビッグ・パイロット・ウォッチには、セラタニウム®製ピンバックルの付いたテクニカルパターンのブラックのラバーストラップが組み合わされます。
/sites/default/files/newsImage1/s01_1140.jpgBig Pilot's Watch Shock Absorber Tourbillon Skeleton XPL
ビッグ・パイロット・ウォッチ・ショックアブソーバー・トゥールビヨン・スケルトン XPL
Ref:IW357701
ケース径:44mm
ケース厚:13mm
ケース素材:セラタニウム®
防水性:10気圧
ストラップ:ブラックのカーフスキン製インレイ付きラバーストラップ、セラタニウム®製ピンバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.82915、毎時28,800振動(4Hz)、25石、80時間パワーリザーブ
仕様:時・分表示、秒針停止機能付きトゥールビヨン、スケルトン文字盤、ブラックの針、セラタニウム®製リューズ、シースルーケースバック
価格:要お問い合わせ