スペシャルコンテンツ <Stories from Tokyo>キャンペーン インタビュー


村雨 辰剛氏インタビュー


針が刻む1分、1秒から時間の重みや尊さを感じる


 僕にとって腕時計は大切なアイテムの一つです。身につけていないとどこか締まりに欠ける印象があるので、その時々の気分やシチュエーションに合うものを選んでいつも着用しています。所有している腕時計はほぼすべてが機械式の自動巻きです。中でも、祖父から譲り受けた時計を長年にわたり愛用しています。とてもレトロな雰囲気が漂う1本で、その針が刻む1分、1秒から時間の重みや尊さを感じています。

 僕はスウェーデン南部にあるマルメという都市の近郊で生まれ育ち、子どもの頃から歴史や古いものに魅力を感じ、さらには日本という国に強い関心を持っていました。いつしか、これらの好奇心が「将来は日本の伝統文化に関わる仕事がしたい」という思いへとつながり、現在の職業である日本庭園の庭師という形で実現しました。ちなみに、日本への愛着がエスカレートし、2015年に日本国籍を取得してヤコブ・セバスティアン・ビヨークから村雨辰剛に改名しました。どうやら僕は、好きなものや興味のあることを見つけると、とことん熱中してしまう性分のようです(笑)。


村雨 辰剛氏

 庭師として業務にあたる際には、枝葉の処理や石を運ぶ場面で腕時計を傷つけてしまうことがあります。そのため、仕事中は多少のダメージにも耐えられ、わりとカジュアルに使うことのできるものを着用することが多いですね。仕事やプライベートを含め、シチュエーションに応じて使い分けができる点は、腕時計が持つ大きな特長の一つなのではないかと思っています。

 庭師という仕事柄、日常的に日本の豊かな自然に触れています。同時に、それらの姿かたちを人間の手で強制的に変えるのではなく、自然が持つ本質的な部分を最大限に生かしながら、美しい空間を作り出そうとする日本古来の伝統や文化に心から感心しています。


村雨 辰剛氏

 また、この仕事をしていて感じるのが東京における緑の多さです。イメージ的に東京には緑が少ないと感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は複数の大きな公園をはじめ、神社や寺院、歴史のある日本庭園などがたくさんありますよね。だからこそ、「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ホームタウン TOKYO」の文字盤に用いられたミントグリーンは、東京を表すカラーとして最適な色だと思っています。

 ちなみに、歴史や伝統というカテゴリーに何十年も魅了されてきた人間として、カール F. ブヘラというブランドには以前から大きな魅力を感じていました。自分もいつか身につけてみたいスイスの高級ブランドという面だけでなく、1888年の創業からブヘラ一族によって代々受け継がれてきた時計作りに対する一貫したスタンスには何物にも代えがたい価値があると思いますし、その歴史と伝統には尊敬の念を抱いています。

東京には過去、現在、未来という3つの時代が共存している


 初めて日本に足を踏み入れたのは16歳の夏休みでした。滞在中は神奈川県でホームステイをしましたが、東京観光を楽しめたことも今となってはいい思い出です。もともと東京に対しては世界中のどんなところよりも技術的に進んでいる都市というイメージを持っており、いつの日か東京で暮らしてみたいという純粋な憧れを持っていました。

 実際に東京で日常生活を送ってみると、歴史や伝統という側面とともに、最先端の技術と近未来的な空気を感じることができます。僕の中では、対極とも言えるこの二面性を持っているところが東京の最大の魅力であり、個人的に最もワクワクする要素となっています。高層ビルが立ち並ぶエリアであっても、少し視野を広げると神社や寺院があります。それに、東京の中心に位置する皇居外苑には歴史が感じられる立派な石垣がありますよね。どのエリアを訪れても、東京には過去、現在、未来という3つの時代が共存しており、本当に素敵な都市だと日々実感しています。


ヘリテージ バイコンパックスアニュアル ホームタウンTOKYO

「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ホームタウン TOKYO」のケースバックには、東京タワーやレインボーブリッジといった有名な観光名所が刻印されています。僕はそれぞれの名所を訪れた経験がありますが、中でも印象深いのは浅草寺です。参拝に行くのはもちろん、浅草寺境内には僕が愛してやまない伝法院(でんぼういん)庭園という美しい日本庭園があるんです。普段は非公開なのですが、定められた期間で限定公開されるので、そのタイミングでよく足を運んでいます。

 この伝法院庭園には、東京の二面性をよりいっそう味わうことのできるすごくいいポジションがあります。そこに座って顔を上げると、浅草寺の五重塔という歴史の重みに加え、東京スカイツリーという近未来的な建造物が同時に目に入ってくるんです。もはやその景観は言葉では言い尽くせないほど美しいものがあります。東京のあらゆる名所を訪れた者として、ケースバックの刻印は東京の素晴らしさを本当によく表現していると思います。歴史や伝統、そして近未来的な空気を兼ね備えた都市は、世界中を探しても東京にしかないと言っても過言ではありません。

「ヘリテージ バイコンパックスアニュアル ホームタウンTOKYO」詳細はこちら


村雨 辰剛氏

庭師
村雨 辰剛

スウェーデン生まれ。16歳の時に初めて日本訪問。その際のホームステイで伝統的な生活を体験、また滞在中に神社仏閣を訪れるなど日本への興味・理解を深め、高校卒業後に日本へ移住。日本の伝統文化に携わりたいという思いから造園業の世界に飛び込む。2015年に日本国籍を取得。現在は庭師から、俳優としても活躍の場を広げている。




【カール F.ブヘラのお問合せは】
スイスプライムブランズ株式会社
Tel: 03-6226-4650
Mail:japan@swissprimebrands.com
www.carl-f-bucherer.com/ja
twitter.com/CarlFBucherer_J

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