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瀧川 鯉斗氏インタビュー


常にきちんとした身なりで人と接するために


 カール F. ブヘラの腕時計は、どこかカジュアルなイメージがありながらも、スタイリッシュさやエレガントさといったスマートな空気感をまとっていますよね。国内外を問わず、一流の俳優さんや著名な方々がつけている印象があり、僕も歴史あるこのブランドのコレクションをずっと注目してきました。

 今回の「ヘリテージ バイコンパックスアニュアル ホームタウン TOKYO」は、何と言っても文字盤のミントグリーンがさわやかで素敵です。同時に、このカラーリングとデザインがクラシカルな雰囲気を漂わせる一方、現代のスタイルに合わせてさまざまな部分がアップデートされているので、まさに伝統と革新の融合が感じられる一本になっています。


瀧川 鯉斗氏

 もともと腕時計には興味を持っているタイプでしたが、自分用として本格的なものを購入し、身につけるようになったのは3年ほど前のことでした。落語の世界には4つの階級があり、約15年の年月を掛けて「前座見習い」「前座」「二ツ目」、そして一人前の落語家として認識される「真打ち」へと昇進していきます。真打ちになるまでの修行期間はとても長く、晴れて真打ちとして認められた際には、きちんとした腕時計を買いたいとずっと考えていました。

 もちろん、一つの区切りを迎えた自分自身に対するお祝いの意味もありましたが、真打ちに求められる礼儀や立ち居振る舞いも腕時計購入の大きな要因となりました。真打ちになると、師匠という立場で弟子を取ることができるようになります。また、寄席という落語を行う演芸場では、真打ちが最後に出演し、演目を締めくくる大事な役目を担います。このような立場上、あらゆる方々に対してどんな時でもきちんとした身なりで接することは、真打ちが心掛けるべきマナーの一つであると考えたのです。


瀧川 鯉斗氏

 ちなみに僕は、10代の頃からサーフィンをすることが好きで、今では生活の一部と言っても過言ではないくらい大切な趣味の一つとなっています。その影響もあり、腕時計を見る時にはダイバーズウォッチを真っ先にチェックする傾向があります。お気に入りの腕時計をつけてサーフィンをしている間は心身ともにリフレッシュできますし、また翌日から落語に取り組む上での新たな活力が得られる貴重な時間となっています。


伝統と革新の融合をイメージしながら


 愛知県名古屋市出身の僕は、18歳の時に役者を志して上京しました。当時、役者だけでは食べていけませんでしたので、新宿の飲食店でアルバイトをしていました。ある日、そのレストランでのちの僕の師匠となる瀧川鯉昇(たきがわりしょう)さんの落語独演会が行われ、初めて落語というものを見ました。

 目の前で演じられた師匠の芸は、ものすごく衝撃的なものでした。右を向いたり左を向いたり、仕草や口調に変化をつけながら一人で何役もこなす姿にとても感銘を受けたことを今でもよく覚えています。「こういった芸能が東京にはあるのか!?」と興奮した僕は、その場で師匠に弟子入りをお願いしました。

 子どもの頃から、東京には「都会」というイメージを持っていました。しかし、噺家となり、日本の歴史や落語の伝統を知れば知るほど、その印象は変わりつつあります。東京が都会であることは間違いないのですが、それと同時に貴重な日本の文化が詰まっているエリアであり、かつて時代とともに築き上げられてきた伝統的な建造物や芸能などが、今なお根づいている場所だと思うんです。例えば、江戸時代からずっと続いているうなぎ屋さんなんかを都心で目にすると、その雰囲気や佇まいから歴史の重さが感じられますし、「ああ、東京っていいな」という思いが込み上げてきます。


ヘリテージ バイコンパックスアニュアル ホームタウンTOKYO

 落語の演芸場である寄席は、そのほとんどが東京に集中しています。噺家にとって、寄席は“家”とも言うべき場所。噺家になるための修行を長年にわたり行い、話し方や息遣いの稽古をさせていただく場ですので、寄席は噺家の活動の基盤なのです。落語という伝統芸能を受け継いでいくためにも、僕らの手で歴史ある寄席を守っていかなければならないという意識を持っています。

 また個人的には、年配の方の芸だと思われがちな落語に対する印象を、瀧川鯉斗というフィルターを通して変えていきたいと考えています。そのためにも、落語以外のジャンルの仕事に幅広く取り組ませてもらっています。それぞれの現場で習得した要素を噺家として生かすのはもちろん、さまざまなメディアに出演したり、僕の名前を取り上げていただくことで、若い方々にも落語のことを知っていただきたい。そして同じ日本人として、この国の文化や伝統芸能をともに楽しみながら育てていきたいと考えています。

 そういう意味では、この「ヘリテージ バイコンパックスアニュアル ホームタウン TOKYO」のように、これまでの歴史をしっかりと継承しながら、時代に合わせて少しずつ新しい要素を取り入れていくイメージですね。伝統と革新の融合が、落語界のさらなる発展へつながっていくと僕は信じています。

「ヘリテージ バイコンパックスアニュアル ホームタウンTOKYO」詳細はこちら


瀧川 鯉斗氏


落語家
瀧川 鯉斗

愛知県出身の落語家。公益社団法人 落語芸術協会所属。
2005年瀧川 鯉昇に入門後、2009年二ツ目昇進、2019年に真打昇進。
寄席や独演会など本業の落語家としての活動以外にも、テレビ番組への出演やファッション雑誌でのモデル活動など、ジャンルを越えての活動が注目を集めている。




【カール F.ブヘラのお問合せは】
スイスプライムブランズ株式会社
Tel: 03-6226-4650
Mail:japan@swissprimebrands.com
www.carl-f-bucherer.com/ja
twitter.com/CarlFBucherer_J

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