PARMIGIANI FLEURIER | パルミジャーニ・フルリエ 「トンダ 1950 スケルトン」スケルトン加工された超薄型モデル

　パルミジャーニ・フルリエのアイコニックな超薄型『トンダ 1950』シリーズの、精密なメカニズムのディテールを見せる全面スケルトンで誕生した『トンダ 1950 スケルトン』。繊細ゆえに扱いにくい超薄型ムーブメントをスケルトン加工するには、キャリバーの設計と同様に、高い職人技術を必要とします。トンダ 1950 スケルトンの風格は、ケースから見るキャリバーの輪列の複雑さと、装飾の美しさなどのディテールに備わっています。

超薄型キャリバーのスケルトン加工

　新しいキャリバーPF707が、文字通りベールを脱ぎました。トンダ 1950 スケルトンは、通常陽の光の当たらない部品に至るまで、その輪列を披露しています。地板とブリッジは時計を機能させるために、必要最低限の部分のみを残して限界までスケルトン加工されています。スケルトン加工で大切なのは、ムーブメントを包み隠さず見えるようにしつつ、時計の歩度に関わる各部品の堅牢性を維持することを、完璧なバランスで両立させることです。時計のエネルギー源である主ゼンマイが見えるように、香箱も開いています。マイクロローターはムーブメントの裏面だけではなく、表面にものぞき、ローターの裏面には、バーリーコーンモチーフのエングレービング、表面にはパルミジャーニ・フルリエのアイコニックなラグのパターンが見られます。ラグのモチーフは回転運動を想定したデザインで、ローターの旋回を強調しています。キャリバーPF707の地板とブリッジには18カ所の面取りがあり、ディテールひとつひとつがスケルトン加工を引き立たせるように仕上げられています。

不可視でいて不可欠なダイヤル

　トンダ 1950 スケルトンのダイヤルは、ミニッツマーカーとインデックスのあるローズゴールド製のメタルフランジがある外周以外は、スケルトンのムーブメントを視界から遮るものはなくすべてが見えるようにサファイアでつくられています。フランジの裏面に綿密なエングレービングが施されることで、表面に繊細で優美な同心円を描くアジュラージュ仕上げが映し出されるようになっています。トンダ 1950 スケルトンのダイヤルは、時計の幾重もの構成を明らかにします。フランジが載せられたスケルトンムーブメントは、複雑な運動学を実現するために必要な部品が何層にもわたって重ねられています。そのため、時計全体が、光を反射し視線を惹きつける3D効果を発揮しています。