BASELWORLD 2018 CZAPEK New Model2018年 チャペック新作　フォーブル・ド・クラコヴィ 《グランフー》

　19世紀のジュネーブで活躍した時計師フランソワ・チャペックの名を冠し、2016年にバーゼルワールドでデビューした「チャペック（CZAPEK）」。

　彼らの第1号モデル「ケ・デ・ベルク」は、その独創的な表示方式が話題となったが、チャペックでは提携会社との共同作業による自社ムーブメントの開発・製造という方式を採用している。

　前述した2016年の第1号モデルでは手巻きムーブメントCal.SXH1、その翌年の第2号モデル「プラス・ヴァンドーム トゥールビヨン サスペンド」では早くもトゥールビヨンのCal.SXH2が発表された。これらはいずれもムーブメント開発製造会社クロノード（Chronode）との共同開発によるものである。

　そして2018年の新作では、クロノグラフ「フォーブル・ド・クラコヴィ（Faubourg de Cracovie）」が登場。搭載ムーブメントは新型自動巻きクロノグラフCal.SXH3。開発担当はスイス最高クラスのムーブメント開発製造会社“ヴォーシェ マニュファクチュール フルリエ”。彼らが6年がかりで開発したCal.VMF6710を、チャペックの最終仕上げにより完成したビスポーク・ムーブメントである。垂直クラッチ、コラムホイールを装備する毎時36,000振動数のハイビートムーブメントで、パワーリザーブは約65時間というCOSC認定クロノメーターだ。

　ここで紹介するのは高温焼成エナメルダイアルを備える「フォーブル・ド・クラコヴィ 《グランフー》（Faubourg de Cracovie 《Grand Feu》）」。温もりのある古典的ダイアルを担当するのは、これもスイス有数のエナメルダイアル工房のドンツェ＆カドラン（Donzé Cadrans）で、ダイアルにはシークレットサインが隠されている。この“グランフー”のほかには“ウールブルー（L’Heure Bleue）”と“ジオネ＆リア（Dioné＆Rhéa）”という、それぞれ個性的なダイアルを備える2モデルが揃い、計3モデル各18本の世界限定となる。

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Faubourg de Cracovie 《Grand Feu》　フォーブル・ド・クラコヴィ 《グランフー》 / 予価：3,900,000円（税抜）
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取材・文：田中克幸 / Report&Text：Katsuyuki Tanaka
写真：堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi
※表記は2018年6月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2018年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。

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