ドイツ発の高級ウォッチ・ブランドとしての地位を確立し、世界のトップクラスに君臨するA.ランゲ&ゾーネ(A.LANGE & SÖHNE)。2013年も複雑時計からシンプル系まで、バランスに優れた新作を発表した。
その中でもハイライトは、機械式時計の頂点を極める超複雑時計「グランド・コンプリケーション(GRAND COMPLICATION)」(写真のモデル)である。
このモデルの原点は、2010年に復元された懐中時計の超複雑時計だった。「しかし、この時計の複雑機構を、そのまま腕時計にすることはできません。そのために我々開発陣は試行錯誤を繰り返し、7年以上の歳月をかけました」と開発ディレクターのティノ・ボーベは語る。
このモデルには7つの機能と14のインジケーターを搭載。それは通常の針による時刻表示、音で時刻を知らせるグランソヌリとプチソヌリ、ミニッツリピーター、積算計とフドロワイヤント搭載のスプリットセコンド・クロノグラフ、ムーンフェイズ、永久カレンダー。そのキャリバー番号は「L1902」だが、それは原点である懐中時計が作られた年にちなむ。ケース径は50.0mm、厚さ20.3mm。文字盤は5つの部品からなるエナメル(琺瑯)製で世界限定6本の希少モデルである。
これ以外にもパワーリザーブ・インジケーターを搭載する「1815 アップ/ダウン(1815 Up/Down)」や、「ランゲ 1」のコレクションでアウトサイズデイトに初の蓄光素材を採用した「グランド ランゲ 1 "ルーメン"(GRAND LANGE 1 "Lumen")」など、話題作は盛りだくさん。2013年もまたA.ランゲ&ゾーネの年となりそうだ。