SIHH2012 PIAGET New Model | 2012年 ピアジェ新作情報

　 薄型ムーブメントを得意とし、美しいケースに収めたドレスウォッチ「ピアジェ アルティプラノ（PIAGET ALTIPLANO）」が有名なピアジェ（PIAGET）だが、ポロ競技のスピード感を表現した「ピアジェ ポロ FortyFive（PIAGET POLO FortyFive）」の成功によって、メンズライクなデザインにも目を向け始めた。

　 2012年は新コレクションとして「ピアジェ グベナー（PIAGET GOUVERNEUR）」がスタート。この名称は"支配者"を意味するかなり挑戦的なネーミングで、デザインはラウンドケースに縦型オーバル型の文字盤を組み合わせるという大胆不敵なスタイル。ケースも43�oと大きめなので、ピアジェの技術力に惚れ込みつつも、時計には存在感が欲しいという人にはうってつけだ。

　 さらにブラックコーティングを施した「ピアジェ ポロ FortyFive クロノグラフ（PIAGET　POLO FortyFive CHRONOGRAPH）」も登場。メンズウォッチの充実は嬉しいニュースである。

　 ちなみに今年のピアジェのブース内には、ラ・コート・オフェから数名の時計師が出張し、実際の組み立て工程を見せるデモンストレーションを行った。

　 ピアジェが得意とする薄型ムーブメントは、見た目は単純だが組み立てが非常に難しい。重なり合う歯車同士のクリアランスが髪の毛ほどしかない場合もあるため、超薄型時計を"複雑機構"のひとつとして扱っているメーカーもあるほどだ。

　 広報スタッフは「納期に間に合わせるためにここで作っている」とジョークを飛ばしていたが、実際にはカウベルの音しかしない長閑なラ・コート・オフェの環境でないと、無事に組み立てるだけの集中力を得られないだろう。

　 それでも「凄さが伝わりにくい」というデメリットをもつ薄型ムーブメントの技術的価値を示すには、格好のデモンストレーションだった。

• ピアジェ グベナー（PIAGET GOUVERNEUR)
• ピアジェ グベナー クロノグラフ（PIAGET GOUVERNEUR CHRONOGRAPH）
• ピアジェ アルティプラノ オートマティック スケルトン（PIAGET ALTIPLANO AUTOMATIC SKELETON)
• ピアジェ ポロ FortyFive クロノグラフ（PIAGET　POLO FortyFive CHRONOGRAPH）