SIHHの会場には戦闘機のコックピットが展示され、まさにパイロット・ウォッチ一色。それが2012年のIWCのスタートだった。
IWC全体の売り上げ中、パイロット・ウォッチが占める割合は著しい。そのコレクションは年を追うごとに充実してきていたが、2012年はさらに多くのモデルに自社製ムーブメントを投入し、ラインナップをさらに拡充させたのである。
そのシンボルが、「ビッグ・パイロット・ウォッチ"トップガン"(BIG PILOT'S WATCH TOP GUN)」と、その永久カレンダー・バージョンである「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー"トップガン"(BIG PILOT'S WATCH PERPETUAL CALENDAR TOP GUN)」だ。
「ビッグ・パイロット・ウォッチ"トップガン"」では、最大で168時間ものパワーリザーブを誇るIWC最大の自動巻きムーブメントが搭載され1940年代の航空計器の明瞭な外観と超現代的な時計技術が融合。一方、永久カレンダーを搭載した「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー"トップガン"」では、4桁の年表示や南北両半球のムーンフェイズ表示など、多彩かつ高精度な機能が満載で、IWCの技術力を誇示する。
この大幅リニューアルの結果、パイロット・ウォッチのほとんどが新作となり、その70%に自社製ムーブメントが搭載された。さらにIWCでは自社製ムーブメントへの変革を強力に推し進めており、数年の間に新型ムーブメントが登場する予定だとか。パイロット・ウォッチの拡充と同時に、こちらの動向もまた大いに気になるのだ。