1931年に誕生し、2011年で80周年を迎えた「レベルソ(Reverso)」。これを記念して、多くの新作が今回のSIHHで発表された。それはコンプリケーションからレディス・モデルまで10種に及び、ジャガー・ルクルトだけでなく、スイス時計においても極めてシンボリックなモデルである「レベルソ」のアニバーサリーイヤーを祝うに相応しい布陣となっている。
たとえばコンプリケーションでは、「レベルソ・ミニッツリピーター・リドー(Grand Reverso Complication à Rideau)」(予価23万ユーロ・11月発売予定)が登場。「リドー(Rideau)」とはフランス語でカーテンの意味で、文字盤をカバーするブラインドのスライドでふたつのゴングの音色で時刻を知らせるグランドコンプリケーションである。
一方、シンプルなレベルソには、男性用として「グランド・レベルソ・ウルトラスリム(Grand Reverso Ultra Thin)」(4月発売予定)、女性用に「グランド・レベルソ・レディ・ウルトラスリム(Grand Reverso Lady Ultra Thin)」(女性用はクォーツで399,000円より 税込み・予価。4月発売予定)などが登場した。
もちろん、「レベルソ」以外にも新作は盛りだくさん。「デュオメトル・カンティエーム・ルネール(Duomètre à Quantième Lunaire)」(3,990,000円 税込み・予価。4月発売予定)は、2010年に登場したモデルの黒文字盤バージョンで、ムーンフェイズの仕上がりが若干、異なる以外、機能は同一。これは世界限定200個となっている。
この黒文字盤が2011年のひとつのキーワードであり、やはり2010年に発表された「マスター・クロノグラフ(Master Chronograph)」(976,500円 税込み・予価。4月発売予定)にも黒文字盤が登場。クラシカルな魅力に精悍さが加味され、ヒット間違いなし、と確信した。