2009年のSIHHで大きな話題となったのが、ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)による時計産業への本格参入。しかも単なる名義貸しではなく、ラルフ ローレンとリシュモングループによる合弁会社を設立したというのも注目を集めた。
そしてピアジェやIWC、ジャガー・ルクルトといったグループ内の実力派マニュファクチュールからムーブメントの提供を受けることで、時計の質という点でも、時計愛好家からも総じて好評だった。
ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)には3つのコレクションが存在する。
ひとつは馬具の鐙(あぶみ)のデザインをケースに引用した「スティラップ(STIRRUP)」。優美なケースフォルムには、時計コレクターでもある総帥ラルフ ローレン氏の美意識が詰まっている。ドレスウォッチ「スリム クラシック」は2針ノンデイトの端正な佇まいを楽しめる。そして「スポーティング」はワールドタイマー、手巻き、クロノグラフの3種類をラインナップしている。
2010年のSIHHでもこの3シリーズが継続しているが、新たな展開として「スティラップ」以外のコレクションにも、ミドルサイズのケースを登場させた。というのも、「スリム クラシック」には42mm径しかなく、「スポーティング クロノグラフ」には44.8mm径しか存在しなかったのだ。
これには世の女性たちが猛反発。女性たちにも楽しめる時計が欲しいとの要求から、38mm径の「スリム クラシック」と39mm径の「スポーティング クロノグラフ」が作られる事になった。もちろん、これらのモデルたちがユニセックスで使えるので、欧米人よりも華奢な手首を持つ我々にとってもうれしいことだ。
さらに2010年はストラップのバリエーションも追加。カラーアリゲーターだけでなくサテンやパイソンなど様々な素材のストラップを組み合わせることができるので、ますますファッショナブルが際立ってくるだろう。
その熟成度が試される2年目のラルフ ローレン(RALPH LAUREN)だが、悪戯にバリエーションを増やすのではなく、ユーザー目線の新作を登場させるあたりに、ラルフ ローレン氏の見識の高さと時計への本気度を感じることができた。
取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:堀内僚太郎(Storm) Photos:Ryotaro Horiuchi(Storm)
※表記は2010年2月現在のものになります。
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