

昨年に引き続き、厳しい経済状況が世界を覆う中で開催された2010年のSIHH。先行きの不透明さを配慮し、新たに発表する製品数を絞り込んでくるブランドが少なくない中、ジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE)は例年通り、幅広い新作コレクションを発表し、その堅調ぶりをアピールした。
そこで特に我々グレッシブが注目したのは、シンプルな意匠を身にまとったベーシック・モデルの充実と、その対極に位置する複雑時計やタフな機能性を実装した"エクストリーム"なモデルという、相反する方向を同時に展開させたこと。
たとえばジャガー・ルクルトの伝統を象徴するアラーム時計のコレクションには、「マスター・メモボックス(MASTER MEMOVOX)」が登場。1950年代の誕生当時を思わせる、その端正な造形美は、きっと時計愛好家を魅了するに違いない。
また、直径39.0mmという、今や小振りなケースで登場した「マスター・デイト・トゥールビヨン 39(MASTER DATE TOURBILLON 39)」は、シンプルかつ上質な複雑時計。アジア限定で販売されるというモデルだが、このような地域を限定して新作をリリースすることは、これまでのジャガー・ルクルトにはなかった戦略だ。
さらに、ここでは紹介仕切れなかったモデルにも、興味深いものはいくつもある。たとえば3つの複雑機構を搭載した「マスター・グランド・トラディション・グランド・コンプリケーション(MASTER GRANDE TRADITION GRANDE COMPLICATION)」は、文字盤の美しい仕上げに目を見張った。そして、名車アストンマーティンとのコラボレーション・コレクションである「アムボックス(AMVOX)」にも新作が2タイプ登場。ジャガー・ルクルトの持つ男っぽさを、強烈にアピールしたのである。
取材・文:名畑政治 Report&Text:Masaharu Nabata
モデル写真:高橋和幸(PACO)Photos:Kazuyuki Takahashi(PACO)
ブース写真:堀内僚太郎(Storm) Photos:Ryotaro Horiuchi(Storm)
※表記は2010年2月現在のものになります。
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ジャガー・ルクルト
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