1882年にキューバのハバナで誕生し、ラテン・アメリカの芳醇な文化とともにその名を馳せたクエルボ・イ・ソブリノス(CUERVO Y SOBRINOS)。キューバ革命により40年間の休眠を余儀なくされたものの2004年に復活、いきなりのバーゼル・ワールド・デビューとなったのはまだ記憶に新しい。
その特徴は1930年代〜1950年代、彼らが隆盛を極めた時代に製造されたモデルのリファインにある。まるでタイムマシンに乗って現代に登場したかのような懐かしさと新鮮さが、バーゼル・デビュー時に多くの時計関係者が支持した理由だ。
コレクションはアール・デコ様式の「プロミネンテ(Prominente)」や「エスプレンディドス(Esplendidos)」といったレクタンギュラーや、クラシカルなラウンド・タイプの「トルピード(Torpedo)」があるが、本年、このトルピードにクラシックなスモールセコンド・モデル「トルピード ヒストリアドール ペキニョス セゴンドス(Torpedo Historiador Pequenos Segundos)」が登場。手堅い価格設定も手伝って、ブランド戦略の重要な柱となる予感である。
>>>時計の基本法則を踏襲した「トルピード ヒストリアドール ペキニョス セゴンドス」
取材・文:田中克幸 Report&Text:Katsuyuki Tanaka
写真:高橋和幸(PACO)Photos:Kazuyuki Takahashi(PACO)
※表記は2010年6月現在のものになります。
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