1996年の創業以来、非常に個性的な2段のベゼルや針の形状、ダイヤルのコート・ド・ジュネーブ装飾など、味わい深いプロダクトを生み出してきたパルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)だが、2009年はさらにプロダクトに奥行きをもたせるラインナップになっており、より一層ブランドのアイデンティティをはっきりさせる展開だったと言える。
昨年発表された「パーシング」をより充実させるため、男性的な45mmに加え、42mmにサイズダウンしたバージョンを発表。WGケースにベゼルダイヤの、同コレクションでは初のレディースモデルも発表された。
また、従来の「カルパ ピッコラ」と「カルパ ドンナ」の展開に加え、パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)初の自動巻レディースモデル「カルパリズマ」を発表。<アクティブに働く女性>を意識した、使いやすい絶妙なサイジングである。
また、パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)は今後本社部門の延長としてスイス国外のアトリエの建設を予定しており、修理、コンサルティングのみを行う場所として、修理技師の技術向上を図るとともに、ロシアなど、修理製品の輸出入手続きに手間取る可能性が高い国にアトリエを開設することで、どの国のユーザーにも等しく良い状態でプロダクトを使ってもらえる体制を整える計画も。そうした製品への真摯な姿勢に、自社製ムーブメントへの強い自負が感じられる。