2009年カール F. ブヘラ(Carl F. Bucherer)最大のトピックは、2008年に発表され、話題を読んだ自社開発ムーブメント「CFB A1000」を発展させた「CFB A1001」を搭載した、「パトラビ エボテック デイデイト」の登場である。
「CFB A1000」の大きな特徴は、ムーブメントの周囲をボールベアリングによってスムーズに回転するリング形状のペリフェラルローターを用い、ローター回転によるムーブメントへの負担を非常に軽くしていることだ。ムーブメントの自社開発は、カール F. ブヘラ(Carl F. Bucherer)独自の高い技術力を証明すると同時に、ブランド設立以来、時計メーカーとしての一つの目標であった。
このムーブメントを基板とし、9時位置曜日表示、11時位置のビッグデイト表示を加えた「CFB A1001」を搭載した「パトラビ エボテック デイデイト」は、まさに「CFB A1000」の発表時の期待を裏切らない出来映えを見せた。
特に2009年は、カール F. ブヘラ(Carl F. Bucherer)で最初の時計づくりから90周年を迎える年でもあり、この自社ムーブメント搭載モデルの発表にも力が入っている。5月には台湾でのブティックが出店され、今後ヨーロッパでの拠点の増加も近く視野に入れられている。
また、年々モデルやヴァリエーションの充実を図って来たカール F. ブヘラ(Carl F. Bucherer)であるが、「パトラビ」、「マネロ」、「アラクリア」と3つのシリーズでもその幅を広げている。メンズ、レディースはもとより、ユニセックスで楽しめるモデルが多いのも、このブランドの大きな強みと言えるだろう。
2009年は、「パトラビ エボテック デイデイト」の他にも、アニュアルカレンダー機能搭載の「パトラビ T-クロノグラード」や、深い色合いが美しいブルー・ダイヤルの「パトラビ クロノデイト」がお目見えしている。