ユニバーサル・ジュネーブ(UNIVERSAL GENEVE)

2008 BASEL & SIHH ユニバーサル・ジュネーブ(UNIVERSAL GENEVE)

 ユニバーサル・ジュネーブは、1894年、スイスのル・ロックルで時計職人エミーユ・デコームとジョルジュ・ペレによって設立された。1935年には名作「コンパックス」を世に送り出し、1955年には薄型の自動巻ムーブメント「マイクローター」を開発。この開発は、大きな業績の1つとして、時計界に金字塔をうち建てた。70年代以降紆余曲折を経たのち、2004年ヴィンセント・ラペール氏がCEO就任とともにブランドのリニューアルを図り、日本にも堂々の再上陸を果たした。2006年には、バーゼルワールドで同ブランドが元祖のマイクロローター(同社では「マイクローター」と呼ぶ)を使った「UG100」を発表。今年はマイクローターを使い、360°回転するレクタンギュラーウォッチ「マイクローター・カブリオレ」を発表し、この伝説的ブランドの新たな動きに期待が寄せられている。



  1928年に発表され、反転するケースが「カブリオレ」の80周年にちなみ、ユニバーサル・ジュネーブのお家芸とも言えるマイクロローターを搭載して「マイクローター・カブリオレ」が発表された。6時側のボタンでケースを開閉し、12時側のベアリングでケースを反転させることが出来る。また、ケースバックは8の字にスケルトンになっており、美しいマイクローターと脱進機構を見ることが出来る。写真のブラックダイヤルにローマ数字の他、シルバーダイヤルにブラックアラビアのインデックスやアンスラサイトダイヤルにローマ数字など、6バージョンで展開。

モデル名:マイクローター・カブリオレ / Ref:8101.129/926.CA / ケース径:32.50×52.00mm / ケース厚:11.35mm / ケース素材:SS / ベゼル素材:SS / 防水性:5気圧 / ストラップ:クロコダイル / ムーブメント:自動巻、毎時28,800振動、パワーリザーブ42時間、30石 / 仕様:360°リバーシブルレクタンギュラーケース、8の字シースルーバック、6時位置デイト表示 / 予価:924,000円(税込) / 発売予定:2008年秋

 マイクローター搭載の「UG 101」に、新たなダイヤルのブレスタイプが登場した。2006年自社製マイクローター採用の「UG 100」の精度を維持したまま仕上げを向上させ、さらに量産化を狙った低コスト化を図ったバージョンとして昨年発表された「UG 101」。爽やかなホワイトダイヤルに、6と12のアラビア数字、そしてSSのブレスレットの取り合わせは、マイクローターの搭載等とかく時計通の玄人好みの時計が多いユニバーサル・ジュネーブのプロダクトの間口を広げたデザインである。

モデル名:マイクローター UG 101 / Ref:8101.126/368.AL / ケース径:41.60mm / ケース厚:10.32mm / ケース素材:SS / ベゼル素材:SS / 防水性:5気圧 / ストラップ:SS / ムーブメント:自動巻、毎時28,800振動、パワーリザーブ42時間、30石 / 仕様:マイクローター(コート・ド・ジュネーブ仕上げ) / 予価:567,000円(税込) / 発売予定:2008年秋


 既に2007年に発表されたモデルだが、「UG 101」の代表的バージョンとして紹介したい。マイクローターを採用したムーブメントは、巻き上げの効率を上げ、周辺パーツも複雑なサイズダウン等が求められ、高コスト化を否めない。そこを解決し、非常に納得できる価格とシンプルなデザインを実現し、サイズアップや過剰な機構、機能の搭載、そして華美なジェム(宝石)使いに流れがちな昨今の時計の中で、<正統派時計>として威厳を保って欲しいモデルである。

モデル名:マイクローター UG 101 / Ref:8101.126/030.BD / ケース径:41.60mm / ケース厚:10.32mm / ケース素材:SS / ベゼル素材:SS / 防水性:5気圧 / ストラップ:カーフ / ムーブメント:自動巻、毎時28,800振動、パワーリザーブ42時間、30石 / 仕様:マイクロローター(コート・ド・ジュネーブ仕上げ)、SSフォールディングクラスプ / 予価:546,000円(税込) / 発売予定:2008年秋

ユニバーサル・ジュネーブ CEO
ヴィンセント・ラペール氏


 2004年に私はユニバーサル・ジュネーブのCEOに就任しまして、それ以来この伝説的ブランドの再構築に力を注いできました。そして、ヨーロッパ市場で本格的にテコ入れが始まったのは2006年からです。1894年から技術と革新的な意識のもとで時計づくりを行って来たユニバーサル・ジュネーブを、正統派時計ブランドとして、再び世界的に認知を高めたいですね。
 驚くべきことですが、日本には1950年代や1960年代の古いユニバーサル・ジュネーブを大事に使っている人がいて、今も時折修理の問合せが入ると聞いています。昔の時計を大切に使い続ける日本の皆さんの感性に、現代のユニバーサル・ジュネーブの時計は、とてもフィットすると私は考えていますし、ユニバーサル・ジュネーブとして特にアジアエリアの中でも、大切にしたい市場として日本には注目しています。
 是非日本の人たちに、ユニバーサル・ジュネーブの時計に多く触れて欲しいですね。

<略歴>
1964年
スイス チューリッヒ生まれ。「ジュネーブアート&ヒストリーミュージアム」の館長である父親の影響を色濃く受けて育ち、幼少より芸術に深く親しむ。
1990年 
ドイツ フライブルグにあるカルティエに入社
1993年
イゼックスタイリング社(当時)に入社。仕入れ部門の責任者として商品開発にたずさわると同時に多数のサプライヤーや時計職人らと進行を深め、魅力的な商品を精力的に開発。
1999年-2003年
スイス ローザンヌにあるイデオ テンポ社のオペレーションマネージャーとして勤務。
イタリア有名宝飾ブランドの高級宝飾時計制作に従事する。
2003年
ユニバーサル・ジュネーブ社のオペレーションマネージャーとして入社。
同社の経営状況を細部に渡り徹底的に分析し、100年以上の歴史を持つユニバーサル・ジュネーブブランドを再構築する戦略を立案、その指揮をとる。
2004年
ユニバーサル・ジュネーブ社のCEOに就任。同時に新しいチームを編成し、ブランド再構築に全力で臨む。2006年にはバーゼルワールドにおいて、新しいキャリバーである“マイクローター UG100”を含む、新しいコレクションを発表し、世間の高い評価を得る。


取材・文:天野 靖恵  写真:板津 亮

※表記は2008年6月現在のものになります。

ユニバーサル・ジュネーブ についてのお問合せは…
共栄産業株式会社
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