シェルマン　銀座三越店東京都中央区銀座4-6-16銀座三越6F

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1983年にドイツで創業をした＜クロノスイス＞。創業者のゲルト・R・ラング氏は、機械式時計の復活に大きな影響を与えた一人と言えます。今回はクロノスイスの代名詞であるレギュレーターモデルの中から「フライング レギュレーター ナイト＆デイ」をご紹介いたします。
ラング氏は、時計学校を卒業後、大手時計メーカーに入社するとマイスターとして頭角を表しました。しかし、クォーツショックにより職場が閉鎖、機械式時計が下火になる中、ラング氏は機械式時計の修復を行うアトリエを自宅で開きます。この挑戦が後に誕生する＜クロノスイス＞につながりました。

1988年には初めて腕時計型のレギュレーター（独立した時針、分針、秒針）を発表しますが、懐中時計に影響を受けた古典的、かつ今までの腕時計になかったデザインにより、多くの時計愛好家に支持されました。
このモデルでは、2つのすり鉢状のインナーサークルで、‘‘時間’’と‘‘秒’’を表示することで、浮遊感のあるデザインを表現し、文字盤全体の仕上がりを楽しむことにつながります。文字盤に、規則正しい間隔で彫り込まれた曲線ギョーシェも見所のひとつです。同メーカーは1924年製のギョーシェマシンを用い、熟練した職人の手作業によって一線ずつ丁寧に削りだしています。手作業ならではの精密でエッジの効いた彫刻は、ルーペでご覧いただきたい芸術的な仕上がりです。
また、9時位置に配され、チタンで作られたドーム型のナイト＆デイは1日をかけて1周します。青空と夜空によって昼夜を表現しており、星には夜光塗料を使うなど実用性と遊び心も兼ね備えています。

裏蓋はシースルーバック仕様のため、ムーブメントを見ることが出来ます。現在では、一般的な仕様となりましたが、最初に腕時計に取り入れたのもラング氏によるものです。技術者であった彼は、この美しいメカニズムを、時計を持つ人々にも共有したいと考え、実現させました。

伝統的な技術とクラシカルなデザインを踏襲しつつ、新しいチャレンジを続ける＜クロノスイス＞の時計をぜひ一度店頭でご覧下さいませ。

＜ゲルト・R・ラング氏逝去のお知らせ＞

クロノスイス創設者のゲルト・R・ラング氏が2023年3月にお亡くなりになられました。彼の時計作りに対する真摯な姿勢と哲学は、クオーツ時計の台頭により機械式時計の存在が影を潜めていた時代の中、その復権に大きく貢献しました。私たちシェルマンは、彼の残した作品は勿論のこと、その理念や哲学を含め、大切に後世へ紡いでいきたいと思います。彼との出会いに心より感謝し、ご功績を偲び、ここに哀悼の意を捧げます。


※2023/03/24時点の情報となります。
※消費税率の変更に伴い、表示されている価格につきましては新旧税率が混在している可能性があります。ご了承ください。