愛知県:名古屋栄三越 6階 ウオッチ&ジュエリー
クレドール エングレービング フェア / 2017年6月21日(水)〜27日(火)

 2016年10月にリフレッシュ・オープンを果たした名古屋栄三越のウォッチ&ジュエリー・サロン。全国の時計ファンが注目する、このスペースでは、来る2017年6月21日(水)〜27日(火)まで、スケルトン・ウォッチなどを集めたクレドール エングレービング フェアが開催される。


 今回のイベント最大のポイントは、先頃発表されたクレドールのメカニカル立体彫金限定モデル「GBBY989」の造形を担当した名工・照井清氏が「タイムピースラウンジ・アストロラーベ」において彫金の実演を行うということ。


 この彫金実演は、持ち前の探求心から創意工夫を重ね、本場スイスに勝るとも劣らない独自の彫金技術を編み出した照井氏の技を間近で堪能できる希有な機会となるだろう。


 そこで今回は照井氏による彫金作業を動画で紹介すると共に、「タイムピースラウンジ・アストロラーベ」の発案者であり名古屋栄三越の時計トップスタイリスト森川義郎氏とGressive編集長・名畑、そして照井氏による三者鼎談を通し、立体彫金の秘密と魅力を探求する。


クレドール エングレービング フェア / 同時開催:彫金師照井清氏によるエングレービング実演会 詳細

開催期間:2017年6月21日(水)〜27日(火)
開催会場:名古屋栄三越 6階 時計サロン

期間中、エングレービングを施したクレドールが店頭にラインナップされる貴重な機会となります
期間中のご来店をお待ちしております。


【彫金師照井清氏によるエングレービング実演会】
開催期間:2017年6月24日(土) 13:00〜/15:00〜の全2回
開催会場:名古屋栄三越 6階 時計サロン「アストロラーベ」
入場:無料

彫金師、照井清氏によるエングレービング実演会を6/24(土)13:00と15:00の2回に渡り、名古屋栄三越6階 時計サロン「アストロラーベ」にて開催します。

間近で名匠の彫金技術をご覧いただける貴重な機会です。
入場は無料です。ぜひご来店ください。


洗練の美を表現する 珠玉のスケルトン・コレクション

※価格は2017年5月時点での情報です。


唯一無二の立体彫金を実現した彫金の匠・照井清の技

 セイコーが発表したメカニカル立体彫金限定モデル「クレドール GBBY989」。その最大のアピール・ポイントである立体彫金を担当したのが日本彫金界の第一人者・照井清さんである。


 彫金(エングレービング)というとスイス時計におけるスケルトン・ウォッチを思い浮かべると思うが、照井さんが開拓した “和の彫金” は、ある意味、それとは趣を異にする高度な技術と感性に裏打ちされている。


 そのひとつの成果が今回の立体彫金。照井さんはどのような技術で、これを現実のものとしたのか?


「まずスイスとの違いは彫金に用いる彫刻刀です。海外で一般に使われる彫刻刀は、刃を研ぐときに裏側に出たバリ(めくれ上がった金属のカス)をサンドペーパーで削り取りますが、これをするとサンドペーパーでこすった模様が刃先に付き、材料に移ってしまう。つまりキラリと光らなければならないところが曇ってしまいがちです。

 そこで私はバリ取りにサンドーペーパーは使いませんし、そもそも市販の彫刻刀ではなく、ほぼすべて超硬金属を用いた自製の彫刻刀を使っています。その彫刻刀の先端は、日本刀のように反りを入れ、曲線を彫る場合、刃の反対側がラインのフチに当たらないので傷がつきません。

 直線的な彫刻刀を使うスイスの彫金では、これを避けるため、彫る面に対して斜めに刃を入れます。すると溝がL字型になり、輝いく方向が決まってしまうのです。私の彫金は反りの入った刃で垂直に刃を立てて彫ることで、どの方向から見ても同じ輝きが得られるようにしています。

 ただ、この方法だと刃先が点で当たり、とても彫りにくく熟練が必要です。また身体から指先までの安定性が重要で、少しでも油断すると刃先が金属に食い込んでしまいます」(照井さん)


 このような細かな部分にまで注意を払ってこそ、圧倒的な奥行き感のある立体彫金が完成したのである。


「もちろん、これまでにも立体的な彫金はやってきましたが、従来は平面に平面を重ねて立体化することが多かったのです。ただ、今回の作品では部品自体に並外れた立体感が要求されました」(照井さん)


 これまでにない並外れた立体感。その要求に照井さんはどう応えたのか?


「デザインを渡されて、私がまずやらなくてはならないのは、絵を頭の中で立体的に組み立てること。この作業がうまくできるかできないかで作品の完成度が決まります。


 たとえば花びらと葉がありますが、どれを一番上にすればいいか? そして、花びらと花びら、花びらと葉の段差は、どの程度がいいのか? それらを全部、頭の中で組み立てるんです。


 それから始めて、次にそれを彫るためには、どんな彫刻刀を使ったらいいのか? と、徐々に細部に渡って検討していくのです。

 そこでわからないところが出てきたら、デザイナーと話し合いながら詰めていきます」(照井さん)


 このような検討の結果、新たな作品に取りかかる際は彫刻刀などの工具から新たに制作することも少なくないという。


「常に使っている彫刻刀は15〜16本ほど。他に特定の作業のために作ったものを含めると20本以上はありますね」(照井さん)


 10年以上に渡っていくつもの彫金作品を手がけてきた照井さんだが、今回の作品で始めて挑戦した技法があるという。


「それは(立体的な部品である)縄の部分に用いた絹目模様です。牛車の車輪を取り巻く縄のデザインを見たとき、この質感を、いかに出すか。いかに縄がしなやかに見えるよう仕上げるか、と考えた結果、立体的な “絹目” という仕上げが思い浮かんだのです。これがもっともしなやかな縄の質感を出せるのではないか、と考えて挑戦しました」(照井さん)


 立体的な部品にこの “絹目” 模様を施すこの技法は、平面に施すよりも数段高度な技術が要求されるという。名工と呼ばれながらも、その地位に甘んじず、常に新たな技法に挑戦し続ける照井さん。その創作意欲は今も衰えることを知らないようだ。


「今回は部品そのものを立体的に作り込んでいますので、そこをじっくりと見ていただければ、より一層、感激していただけると思います」(照井さん)


照井清(てるい・きよし)

1955年生まれ。彫金師。1970年、第二精工舎(現SII)に入社。1974年から貴金属製のケース製造を担当し、1984年にはクレドールの宝飾時計製作を手がける。1996年、クレドール・スケルトンで彫金を担当。2002年、厚生労働省より「現代の名工」受賞。2007年、黄綬褒章受章。



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