FRANCK MULLER | 時計界に多大な影響を与えた フランク ミュラーのダイアル革命

時計界に多大な影響を与えた
フランク ミュラーのダイアル革命

時計界に多大な影響を与えた フランク ミュラーのダイアル革命

エナメル、ギョウシェ、シャンルベ、ラッカー、アップライト・インデックスなど、多彩な技法を駆使して生み出されるフランク ミュラーのダイアル。豊かな感性に裏打ちされたこれらのダイアルからわかるように、その創造の可能性はまさに無限である。

  フランク ミュラーが行ったイノベーション(改革)の中でも、他のブランドへの影響が極めて大きかったのがダイアルの改革であろう。


  フランク ミュラーの登場以前、時計のダイアルは白あるいは黒が一般的で、ごく希にカラー・ダイアルがあった程度だった。そこにフランク ミュラーは色彩を大胆に導入した。また、それと同時に伝統的なダイアル製作技法を掘り起こし、クラシカルなインデックスの数字をベースに、まったく新しい独自の書体さえ生み出したのである。


  その結果、フランク ミュラーは他の時計ブランドに多大な影響を与え、時計のダイアルに対する概念を完全に再構築してしまったのである。


  私が最初にフランク ミュラーのダイアルに驚かされたのは、1995年に行ったジャントウの旧工房取材時だった。


  この時、フランク ミュラーは私に、これからのモデルに組み込む新しい文字盤をいくつも見せてくれたが、そこにあったクロノグラフのダイアルに目が釘付けになった。


  それはエナメル製だったが、裏返してみるとスモールセコンドや積算計のインダイアルが別部品で、ダイアルのベースに裏側からハンダ付けしてある。


「一体、これはどのような作りですか?」とフランク ミュラーに質問すると、彼はこう答えた。


「かつてエナメル・ダイアルのクロノグラフでは、完成した文字盤からインダイアルをくり抜き、あとから裏でハンダ付けすることで文字盤とインダイアルに段差を付けたんだ。この作業は非常に手間がかかるが、そうしないと文字盤とインダイアルがフラットになってしまい立体感がでない。だからクラシカルなクロノグラフを作るのなら、この工程は避けて通れないのさ」


  確かに古い懐中時計のエナメル・ダイアルを見ると、インダイアルが裏からハンダ付けされているものが多い。しかしフランク ミュラーが作っていたのは懐中時計に比べ、遙かに小さな腕時計のクロノグラフ。そこに、くり抜いたインダイアルを段差を付けてハンダ付けするとは何という微細な作業! これは古典時計に深い愛情と造詣がなくてはできない作業だと感心した。

美的価値と視認性を両立させた
フランク ミュラー独自のビザン数字

美的価値と視認性を両立させた フランク ミュラー独自のビザン数字

トノウ カーベックスを創出し、ステンレススティール製ケースを採用した「カサブランカ」を世に送り出す際に考案した新しいインデックスの書体が「ビザン数字」と呼ばれる独特の数字だった。流麗なフォルムと個性は他のブランドの追従を今もなお許さない。

  もちろん、フランク ミュラーのダイアルへの深い洞察と、それに裏打ちされた丹念なもの作りの姿勢は、これに止まらない。その最大の功績であり象徴的な業績が、フランク ミュラー独自のインデックス書体「ビザン数字」の開発である。


  この書体は算用数字あるいはアラビア数字と呼ばれる一般的な数字に、クラシカルで優雅なフォルムを持つ独特の書体。このような書体の原型は、1920〜30年代に製作されたトノウ型やレクタンギュラー型など、初期の腕時計に見られるものだが、フランクは単純にこれらの古い書体をコピーするのではなく、より一層、印象深く優美で時刻の読み取りやすさに優れた書体を自ら創出したのである。


  この書体の創出について、フランク ミュラー自身は先頃のインタビューでこう語っている。


「ビザン数字が誕生した理由は簡単です。私は複雑時計を作りながら、デザインのことも考える必要がある、となった時、実はインデックスの数字が、誰も良く読み取れていないに違いないと気付いたのです。だったら大きな数字を入れればいい。そこでとにかく大きくて読み取りやすい数字を求めた結果、あの数字が生まれたのです。

  でも徹底的に研究しました。誰もが『数字を乗せるだけなら簡単じゃないか』と思うでしょうが、40〜50回は作り直しました。そうやって何度も作り直し、“これだ!”と思えるところまで、考えに考え尽くして生み出された数字なのです」


  あの優美なビザン数字も、創作の背景にはフランクの時計への情熱と試行錯誤が秘められているのである。


取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto(25周年記念インタビューを除く)


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