2009年、新しいクロノグラフが産声をあげた。
クロノマットは、スイス・メカニカルクロノグラフのトップシェアラーである、ブライトリング(Breitling)の人気を牽引するロングセラーモデル。その新機軸として誕生したのが、「クロノマットB01」。性能、デザインともに大躍進を遂げたブライトリングの力強い傑作であり、2009年バーゼルワールドにおける新作発表の場で、数々の賞賛の声とともに迎えられた話題作である。
何より注目すべきは、内蔵するムーブメント。ブライトリング初の完全自社開発・自社製造のクロノグラフキャリバー<B01>を搭載した、記念すべき第一号機となった「クロノマットB01」は、ブライトリングが外部サプライヤーの動向に左右されない、真のマニュファクチュールとしての地位を確立したことを象徴しており、時計史に新たな1ページを加えた1本だといっても過言ではない。
「クロノマットB01」の外装に視線を移せば、細部へのこだわりが溢れていることがわかる。たとえば、そのフォルム。新キャリバー<B01>は、従来モデルの<Cal.13>よりもスリムな設計のため、それを内蔵するケースもわずかに薄型化され、手首によりフィットするように刷新された。ただし裏蓋の造りなどは、さらに堅牢なものに改良。強度を増したことで、従来の300m防水から500m防水にまでスペックを向上させたのは驚異的な成果だといえるだろう。モダンな数字が刻まれ美しく磨かれたベゼルを始め、デザインは一新されているものの、過酷な環境での使用に耐えうる仕様は貫かれている。
また、ダイヤルに注目すると、1984年のファースト・モデル以降、25年間にわたって採用されてきた、いわゆる<縦目>クロノは、3・6・9時位置にインダイヤルを配置した<横目>クロノに変更され、文字盤中央にはモダンな印象のバーティカル・ラインが刻まれた。そして文字盤のカラーは豊富に展開し、ケース素材やストラップとの組み合わせの選択肢はきわめて多彩なのが嬉しい。
もちろん、1999年からブライトリングが貫徹する<100%クロノメーター宣言>どおり、C.O.S.C公認の厳しい基準をパスした最高の品質=最高の精度が味わえることは、言うまでもない。
精緻の極みに達したクロノグラフこそが、「クロノマットB01」なのである。